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合体魔法! 一切炎殺! 灼熱地獄!
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地下十二階の門番と再戦するために、ローズたち三人を外に待機させ、一人空洞内部を進む。
「この辺りからすでに力が吸われていたのか」
日の光が届かなくなるところまで進むと体温の低下を感じ取る。松明に炎を灯すと、炎が風も無いのに奥へ流れる。
「奥に進めば進むほど力は急速に吸われる。気づいたときには動けない。よくできた罠だ」
一度経験すると改めてこの空洞内部が女王グモの巣だと分かる。シロちゃんが近づきもしない訳だ。
「だが、経験すれば対策も分かる」
チュリップが作った体力回復ポーションを飲む。
「奪われたら、回復すればいい」
用意した回復ポーションは複数の皮の袋に入っている。奴にたどり着く前にすべて消費すれば奴の勝ち。消費する前にたどり着けば、こっちの勝ち!
松明を捨てると目を閉じて、奴の気配を探る。力を奪うのならば、その流れを感じ取ればどこに居るのか分かる。見つけた!
これから奴の喉元まで走り続ける。止まれば死ぬ。
「行くぜ! どっちがくたばるか、根気比べと行こうじゃねえか!」
足に貯めた力を爆発させて発進する! 地獄のかけっこの始まりだ!
走り出してすぐに急激に体が重くなる! 奴の吸収が本格的に開始した!
「まだまだ!」
ポーションを飲んで無理やり進む! 奴はまだまだ、はるか彼方へ居る!
レイが女王グモの元へ向かっている間、ローズたちは空洞の入り口付近で魔方陣を地面に描いていた。
「これでいいと思う」
二つ描き終わると、ローズは本をめくって間違いが無いか確認する。
「後は線でつなげて……大丈夫! これで準備できた! 皆、魔方陣に入って!」
二つの魔方陣は、横一列に並び、線で繋がれている。左にローズとチュリップ、右にリリーの順だ。
「今度の炎魔法は、凄く威力が高くて難しいから、私は呪文を唱えることに集中する。呪文に使う力を集めるのはリリーさんがお願いします。その力はこの線を伝ってこの魔方陣に来るから、チュリップさんが制御してください。誰一人が失敗しても、皆死んじゃうから気を付けて」
「重い言葉だ。胃が痛くなる」
リリーはしゃがみ込み、魔方陣に手を翳す。
「こちらの準備は良い」
「私も良いです」
チュリップはメイスを魔方陣に突き立てる。そして片手をローズの肩に置く。
「行くよ」
ローズは瞼を閉じて、両手で握った杖を天に掲げる。それを認めたリリーが手に力を込める。
「地下十二階に存在するすべての力を我が手に!」
太陽光が屈折するとリリーに集中し、地下十二階は闇に包まれる。突風が台風の目のようにリリーを取り囲む。草原の雑草が力なく萎びていく。森の木々から葉が無くなる。獣たちの無数の悲鳴が響き渡る。
「来ました!」
チュリップのメイスが熱を発する。それは光となってチュリップの体を駆け巡る。
チュリップから伝わる力がローズの体を抜けて、杖の先端に火球となって展開する。
「まだか!」
リリーの爪が力に耐えきれず割れ始める。
「もうちょっと!」
火球は太陽のように大きく成り続ける。熱で周囲が灼熱に包まれ、大火災が発生する。
「まだですか!」
チュリップの髪が熱でチリチリと焼け始める。
「もう! ちょっと!」
ローズの手が杖が発する熱で焼け始める。
「レイ! 頑張って!」
火球はまだまだ大きくなる。
地下十二階が炎で吹き荒れる。
それすらもリリーが吸収する。
三人は永久機関となって火球を大きくする。
「見えた!」
ついに女王グモの巨体が見えた! だがここからが本番だ!
「ぐ! 力が吸われる!」
ポーションを飲む矢先に力が吸われる! もはやポーションを口から離すことができない!
奴はすべての力を吸い込む台風だ!
俺たちは自然を体現した存在に挑んでいる!
「まだまだ!」
叫んで己を鼓舞する! だがそれでも、奴は遠い!
もっと速く! もっと力を入れろ! 魂をこの一戦に捧げろ!
「うおおおお!」
風よりも速く! すべてを置き去りにしろ!
ついに兵隊クモが女王グモの体から飛び降りてきた! あと一歩だ!
「邪魔だ!」
立ちはだかる兵隊クモを踏み台にして、女王グモまで飛ぶ!
「食らえ!」
もはや億年樹すら飲み込むほど大きな複眼の一つに渾身の拳を叩き込む! しかし女王グモは悲鳴の一つも上げない。この巨体だ。俺の体格から繰り出す渾身の一撃など、目にゴミが入った程度にしか思わない。
そうだ。俺の力ではこいつを倒すことはできない。
「お前の力、もらい受ける!」
ならばこいつ自身の力を吸い取ってやる!
女王グモが悲鳴を上げた!
「こ、こいつ! 抵抗しやがって!」
力を吸い取るつもりが、逆に吸われる! もうポーションは無い!
「負けるか!」
負けられない! 力が吸われるならそれ以上の力で吸い取る!
この綱引き、必ず勝つ!
「できた!」
ローズが燃え盛る炎の中で叫ぶ。
「炎魔法! プロミネンス!」
火球が穴を空けた風船のように灼熱の火柱を吐き出す。その火柱は一直線に空洞へ流れ込む。
「来た!」
女王グモと綱引きをしている最中に後方から熱が迫る! ローズの炎魔法だ! その炎は兵隊クモの大群を軽々と焼き尽くして女王グモに襲い掛かる!
しかしそれでも火力が足りない! この女王グモの巨体を焼き尽くせない! それどころか女王グモに飲み込まれてしまう!
「来い!」
左手を炎に向ける。吸われるなら、吸われる前にこちらが吸う!
炎が軌道を変えて左手を襲う! 凄まじい力だ! 太陽を受け止めたかのような熱量と光! これがあれば、女王グモに手が届く!
「お前の力を俺に渡せ!」
ローズたちの力を元に、女王グモの力を奪う!
もっと熱く! もっと強く!
女王グモが命乞いをするかのように、弱弱しくないた。その時、力が全身からあふれ出した。
綱引きに勝った。
「行くぜ! 合体魔法! 一切炎殺! 灼熱地獄!」
ローズたちの炎の力と女王グモの力、そして俺の力をすべて、女王グモの体内に叩き込む。
女王グモの体が膨れ上がると、鼓膜が破れるほどの爆発が起きた。
空洞の入り口から爆炎が噴き出すと同時に地下十二階が揺れる。
「加護魔法! 神よ炎から我らを守りたまえ!」
チュリップの魔法で三人はすべてを焼き尽くす炎から逃れる。
しばらくするとようやく爆炎は収まる。
「レイ……」
ローズたちは固唾をのんでレイの帰還を待つ。
「レイ!」
全身やけどでボロボロのレイが、拳を掲げて現れると、皆は涙を流して抱き着いた。
「終わったぜ、シロちゃん」
横たわる冷たいシロちゃんの体に触れる。
女王グモは木端微塵に吹き飛んだ。地下十二階の出口は開かれた。シロちゃんのおかげだ。
だから、今はとても悲しい。喜んで欲しい仲間が欠けている。
「チュリップ、俺の体に女王グモから奪った力が少しだけ残っている。これを使ってもう一度、シロちゃんに治癒魔法をかけてくれ」
「……分かりました。期待しないでください」
チュリップの肩に手を置いて目を瞑る。
「治癒魔法、神よ、生贄の力を代価にこの者を癒したまえ」
チュリップの体が神々しく光るのが、目を瞑っていても分かった。
「シロちゃん、目を開けてくれ」
シロちゃんの首元に抱き着いて、呼吸を感じ取る。
「シロちゃん……俺はお前が大好きなんだ。だから目を開けてくれ」
グルルと喉が鳴った!
「シロちゃん!」
シロちゃんがゆっくりと首を起こす! 生き返った!
「シロちゃん! 俺たちやったぜ! 勝った! 大勝利だ!」
シロちゃんは鼻を鳴らすと、ペロペロと柔らかい舌で舐めてくれた。
勝利を祝ってくれた。
地下十二階は青々とした草原と森に囲まれていた。ローズたちの話では、枯れ葉て、ボロボロになったはずなのに、元通りになっていた。
さすがは迷宮だ。訳の分からないことがどんどん起こる。
「俺たちはそれでも止まらない。どんな困難があっても進み続ける」
生き残るためには、進むしかない。
その日は激闘で皆疲れ果てた。だけど元気に気持ちよく飯を食った。
そして飯を食い終わると、シロちゃんのお腹に頭を乗せた。すぐに睡魔が襲ってくる。
「シロちゃん、準備ができたらすぐに出発する。それまで一緒に寝よう」
シロちゃんのお腹を枕にして、シロちゃんに笑いかける。
「シロちゃん、今までありがとう」
シロちゃんは何も言わなかった。ただ、前足で抱きしめてくれた。
巣立つ我が子を励ますように。
「この辺りからすでに力が吸われていたのか」
日の光が届かなくなるところまで進むと体温の低下を感じ取る。松明に炎を灯すと、炎が風も無いのに奥へ流れる。
「奥に進めば進むほど力は急速に吸われる。気づいたときには動けない。よくできた罠だ」
一度経験すると改めてこの空洞内部が女王グモの巣だと分かる。シロちゃんが近づきもしない訳だ。
「だが、経験すれば対策も分かる」
チュリップが作った体力回復ポーションを飲む。
「奪われたら、回復すればいい」
用意した回復ポーションは複数の皮の袋に入っている。奴にたどり着く前にすべて消費すれば奴の勝ち。消費する前にたどり着けば、こっちの勝ち!
松明を捨てると目を閉じて、奴の気配を探る。力を奪うのならば、その流れを感じ取ればどこに居るのか分かる。見つけた!
これから奴の喉元まで走り続ける。止まれば死ぬ。
「行くぜ! どっちがくたばるか、根気比べと行こうじゃねえか!」
足に貯めた力を爆発させて発進する! 地獄のかけっこの始まりだ!
走り出してすぐに急激に体が重くなる! 奴の吸収が本格的に開始した!
「まだまだ!」
ポーションを飲んで無理やり進む! 奴はまだまだ、はるか彼方へ居る!
レイが女王グモの元へ向かっている間、ローズたちは空洞の入り口付近で魔方陣を地面に描いていた。
「これでいいと思う」
二つ描き終わると、ローズは本をめくって間違いが無いか確認する。
「後は線でつなげて……大丈夫! これで準備できた! 皆、魔方陣に入って!」
二つの魔方陣は、横一列に並び、線で繋がれている。左にローズとチュリップ、右にリリーの順だ。
「今度の炎魔法は、凄く威力が高くて難しいから、私は呪文を唱えることに集中する。呪文に使う力を集めるのはリリーさんがお願いします。その力はこの線を伝ってこの魔方陣に来るから、チュリップさんが制御してください。誰一人が失敗しても、皆死んじゃうから気を付けて」
「重い言葉だ。胃が痛くなる」
リリーはしゃがみ込み、魔方陣に手を翳す。
「こちらの準備は良い」
「私も良いです」
チュリップはメイスを魔方陣に突き立てる。そして片手をローズの肩に置く。
「行くよ」
ローズは瞼を閉じて、両手で握った杖を天に掲げる。それを認めたリリーが手に力を込める。
「地下十二階に存在するすべての力を我が手に!」
太陽光が屈折するとリリーに集中し、地下十二階は闇に包まれる。突風が台風の目のようにリリーを取り囲む。草原の雑草が力なく萎びていく。森の木々から葉が無くなる。獣たちの無数の悲鳴が響き渡る。
「来ました!」
チュリップのメイスが熱を発する。それは光となってチュリップの体を駆け巡る。
チュリップから伝わる力がローズの体を抜けて、杖の先端に火球となって展開する。
「まだか!」
リリーの爪が力に耐えきれず割れ始める。
「もうちょっと!」
火球は太陽のように大きく成り続ける。熱で周囲が灼熱に包まれ、大火災が発生する。
「まだですか!」
チュリップの髪が熱でチリチリと焼け始める。
「もう! ちょっと!」
ローズの手が杖が発する熱で焼け始める。
「レイ! 頑張って!」
火球はまだまだ大きくなる。
地下十二階が炎で吹き荒れる。
それすらもリリーが吸収する。
三人は永久機関となって火球を大きくする。
「見えた!」
ついに女王グモの巨体が見えた! だがここからが本番だ!
「ぐ! 力が吸われる!」
ポーションを飲む矢先に力が吸われる! もはやポーションを口から離すことができない!
奴はすべての力を吸い込む台風だ!
俺たちは自然を体現した存在に挑んでいる!
「まだまだ!」
叫んで己を鼓舞する! だがそれでも、奴は遠い!
もっと速く! もっと力を入れろ! 魂をこの一戦に捧げろ!
「うおおおお!」
風よりも速く! すべてを置き去りにしろ!
ついに兵隊クモが女王グモの体から飛び降りてきた! あと一歩だ!
「邪魔だ!」
立ちはだかる兵隊クモを踏み台にして、女王グモまで飛ぶ!
「食らえ!」
もはや億年樹すら飲み込むほど大きな複眼の一つに渾身の拳を叩き込む! しかし女王グモは悲鳴の一つも上げない。この巨体だ。俺の体格から繰り出す渾身の一撃など、目にゴミが入った程度にしか思わない。
そうだ。俺の力ではこいつを倒すことはできない。
「お前の力、もらい受ける!」
ならばこいつ自身の力を吸い取ってやる!
女王グモが悲鳴を上げた!
「こ、こいつ! 抵抗しやがって!」
力を吸い取るつもりが、逆に吸われる! もうポーションは無い!
「負けるか!」
負けられない! 力が吸われるならそれ以上の力で吸い取る!
この綱引き、必ず勝つ!
「できた!」
ローズが燃え盛る炎の中で叫ぶ。
「炎魔法! プロミネンス!」
火球が穴を空けた風船のように灼熱の火柱を吐き出す。その火柱は一直線に空洞へ流れ込む。
「来た!」
女王グモと綱引きをしている最中に後方から熱が迫る! ローズの炎魔法だ! その炎は兵隊クモの大群を軽々と焼き尽くして女王グモに襲い掛かる!
しかしそれでも火力が足りない! この女王グモの巨体を焼き尽くせない! それどころか女王グモに飲み込まれてしまう!
「来い!」
左手を炎に向ける。吸われるなら、吸われる前にこちらが吸う!
炎が軌道を変えて左手を襲う! 凄まじい力だ! 太陽を受け止めたかのような熱量と光! これがあれば、女王グモに手が届く!
「お前の力を俺に渡せ!」
ローズたちの力を元に、女王グモの力を奪う!
もっと熱く! もっと強く!
女王グモが命乞いをするかのように、弱弱しくないた。その時、力が全身からあふれ出した。
綱引きに勝った。
「行くぜ! 合体魔法! 一切炎殺! 灼熱地獄!」
ローズたちの炎の力と女王グモの力、そして俺の力をすべて、女王グモの体内に叩き込む。
女王グモの体が膨れ上がると、鼓膜が破れるほどの爆発が起きた。
空洞の入り口から爆炎が噴き出すと同時に地下十二階が揺れる。
「加護魔法! 神よ炎から我らを守りたまえ!」
チュリップの魔法で三人はすべてを焼き尽くす炎から逃れる。
しばらくするとようやく爆炎は収まる。
「レイ……」
ローズたちは固唾をのんでレイの帰還を待つ。
「レイ!」
全身やけどでボロボロのレイが、拳を掲げて現れると、皆は涙を流して抱き着いた。
「終わったぜ、シロちゃん」
横たわる冷たいシロちゃんの体に触れる。
女王グモは木端微塵に吹き飛んだ。地下十二階の出口は開かれた。シロちゃんのおかげだ。
だから、今はとても悲しい。喜んで欲しい仲間が欠けている。
「チュリップ、俺の体に女王グモから奪った力が少しだけ残っている。これを使ってもう一度、シロちゃんに治癒魔法をかけてくれ」
「……分かりました。期待しないでください」
チュリップの肩に手を置いて目を瞑る。
「治癒魔法、神よ、生贄の力を代価にこの者を癒したまえ」
チュリップの体が神々しく光るのが、目を瞑っていても分かった。
「シロちゃん、目を開けてくれ」
シロちゃんの首元に抱き着いて、呼吸を感じ取る。
「シロちゃん……俺はお前が大好きなんだ。だから目を開けてくれ」
グルルと喉が鳴った!
「シロちゃん!」
シロちゃんがゆっくりと首を起こす! 生き返った!
「シロちゃん! 俺たちやったぜ! 勝った! 大勝利だ!」
シロちゃんは鼻を鳴らすと、ペロペロと柔らかい舌で舐めてくれた。
勝利を祝ってくれた。
地下十二階は青々とした草原と森に囲まれていた。ローズたちの話では、枯れ葉て、ボロボロになったはずなのに、元通りになっていた。
さすがは迷宮だ。訳の分からないことがどんどん起こる。
「俺たちはそれでも止まらない。どんな困難があっても進み続ける」
生き残るためには、進むしかない。
その日は激闘で皆疲れ果てた。だけど元気に気持ちよく飯を食った。
そして飯を食い終わると、シロちゃんのお腹に頭を乗せた。すぐに睡魔が襲ってくる。
「シロちゃん、準備ができたらすぐに出発する。それまで一緒に寝よう」
シロちゃんのお腹を枕にして、シロちゃんに笑いかける。
「シロちゃん、今までありがとう」
シロちゃんは何も言わなかった。ただ、前足で抱きしめてくれた。
巣立つ我が子を励ますように。
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