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人質と甘言
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地下9100階のフロアマスターは城の大会議室で、部下たちの報告を聞いていた。
「教育は順調ね」
フロアマスターは報告を一通り聞くと微笑む。
「はい。そして女王の予測通り、識字率が上がったことで経済が活発に回っています。正直、最初は女王の提案が理解できませんでした。なぜ庶民に教育を進めるのか? しかし今になって分かりました。申し訳ございません」
貴族委員たちが会釈すると女王は静かに立ち上がり、頭を下げる。
「こちらこそ、無理なお願いを聞いてくれてありがとうございます。庶民に教育を浸透させる。言葉にすれば簡単ですが、実現は難しかった。働かなくては食べられない。その巨大な問題は私だけでは太刀打ちできませんでした。あなた方、貴族の誇り高き力添えが無ければできませんでした。ありがとうございます」
貴族委員たちは感動したようにスタンディングオベーションで女王を称えた。
フロアマスターの名はリカと呼ぶ。前世はOLだった。ストーカーに背中を刺されてしまい、異世界へ転生した。
「チート? 今度は殺されないように強くして頂戴」
彼女は女性でありながら最強の肉体を手に入れた。
しかし王家の娘として生まれた彼女は、その力を振るうことなく結婚し、子供を産んだ。
夫は大臣の息子であり、誠実で優しく、知性があり、顔も良かった。
しかし不運なことにはやり病にかかって、若くして先立ってしまった。
彼女は泣いたが、子供が居たおかげで立ち直り、夫に代わって国営に勤しんだ。
イギリスのエリザベス女王のように。
リカは業務が終わると薄暗くなった廊下を小走りで進む。
「忙しかったから全然かまってあげられなかったけど、泣いてないかしら? それとも気にしてない? どっちも嫌だな」
子供部屋の前に立つと両手で顔をマッサージし、笑顔を作る。
「よし! 完璧!」
気合を入れて子供部屋の扉を開ける。
「暗い? おかしいわね。蝋燭は十分にあるはずなのに?」
蝋燭に火をつける。
「今晩は」
タケルが子供を抱いて笑っていた!
「あなたは一体誰!」
リカは歴戦の格闘家のように拳を構える。
タケルは不敵に笑う。
「俺が誰か? 俺は全王の忠実なる僕にして、お前らの神様だ。首を垂れな」
「ふざけるのも大概にしなさい!」
リカは子供に目を向ける。
子供は不自然なほど安らかに寝息を立てている。
「動くなよ。子供が死ぬぜ。そいつらみたいに」
リカはタケルの視線を追って部屋の隅を見る。血まみれの教育係の死体が山積みされていた!
「何てことを! この外道!」
「落ち着け」
リカはタケルの笑みに耐えるしかなかった。
「レイたちの討伐任務は知っているな?」
「レイ? 全王の手紙に書かれていた奴ら?」
「そうだ。戦う準備は万全だな?」
「ええ! あなたともすぐに戦えるわ!」
「嘘を吐け。何も準備していないくせに」
タケルはくつくつ笑う。
「どうもお前は、あの手紙が冗談だと思っているようだ。だから真面目に成れない」
タケルの笑みが悪魔のように引きつる。
「子供が死ねば、目も覚めるだろう」
「この外道が!」
リカは我慢できずにタケルに飛び掛かる。その速さは音すらも置き去りにするほど速い。
「遅いな」
だがタケルにやすやすと首を掴まれた。
リカはタケルに首を掴まれて宙づりになる。
「どうもお前さんは人間という存在を侮っているようだ」
「ぐ! が!」
ギリギリとリカの首が締まる。リカは暴れるが、タケルはビクともしない。
「人殺しって言葉の意味は分かるな? ならどうして人殺しなんて言葉が存在すると思う? 本当に人を殺す奴が居るから存在する。俺のような人殺しが居るから存在する。理解できるな?」
リカの顔が真っ青になり、体が痙攣を始める。
「人殺しってのは、対岸の火事じゃない。すぐそこに存在する。気づいたときには、もう遅い!」
タケルはリカを放り投げる。リカは壁に背中を打ち付けると、ゴホゴホとせき込んで倒れる。
「目の前で我が子が死ねば、その生ぬるい頭にも火が付くだろう」
タケルは子供の首を締め上げる。
「やめ……でーーーー!」
リカの叫びとともに、子供の首が折れた。
「レイを殺せ! そうすれば子供は生き返る!」
タケルは子供の死体をリカに投げつけて笑う。
リカは壊れたように子供を揺さぶる。
「れーちぇる? れーちぇる? めをあけて……」
何度も何度も揺さぶる。
「チッ! 壊れちまった! 詰まらない奴だ」
タケルは魔法の剣を生み出して、リカに振り上げた!
「この馬鹿野郎が!」
窓からレイが参上すると、タケルの後頭部をぶん殴る!
「想像以上に早い! 次は気合を入れないとな!」
突如出現した下り階段に、タケルは逃げ込んだ。
「あの野郎! 何がフロアマスターを倒さないと下り階段は見つからないだ! てめえの気分で作れるんじゃねえか!」
レイは下り階段を苦々しく睨む。
「レイ!」
レイはローズに呼ばれたので急いでリカに駆け寄る。
「タケルの奴……罪の無い奴らまで無差別に」
積み重なる死体と正気を失ったリカを見てため息を吐く。
「こうなると、タケルに狙いを絞ったほうが良い。とてもではないが、こいつらまで庇えない」
リリーもため息を吐いて、部屋を見渡す。
「ダメだ。それは隙になる」
レイははっきりとリリーの考えを否定する。
「でしょうね。先ほどのやり取りを見る限り、タケルは人質や甘言を用いて、フロアマスターをけし掛けてきます。良い人でも、愛しい人を殺されるか人質を取られれば、私たちに牙をむきます」
チュリップは死体やリカ、部屋をじっくりと眺めながらレイに肯定する。
「なるほど。上手い手だ。そして想像以上に厄介だ」
リリーは死体の前で歯ぎしりする。
「だけどタケルは無視できないよ」
ローズは空間に浮かび上がる下り階段の周りを調べる。
「無視する気はないが、優先するのはフロアマスターだ」
「なぜだ?」
「フロアマスターは人質であり、あいつにとって駒でもある。必ず接触してくる。何より、残念だがあいつの気配を感じ取ることができない」
レイは苦々しく部屋を歩き回る。
「考えはそこらへんで止めましょう。下手な考え休むに似たりです」
チュリップはリカに呪文をかけて眠らせる。
「そうだな。とりあえず、ダメ元で蘇生を再度試みよう」
「またですか? まあやりますけど」
チュリップは目を瞑ると、額に汗をかくほど集中して呪文を唱える。
「ダメです。やはり魂が消えています」
「待てよ? 魂が消えている? どこに消えたんだ?」
レイはチュリップの結果を聞くと、子供の胸に手を当てる。
「残り香がある! これを辿れば!」
レイは息を止めて額に青筋が立つほど集中する。
「これだ!」
レイはカッと目を見開くと額の玉のような汗を袖で拭う。
「もう一回やってみてくれ」
「分かりました」
チュリップは再度呪文を唱える。
子供が息を吹き返した!
「え! 何で!」
「全王だ! あいつが魂を吸っている! だからそれを手繰り寄せた!」
レイは死体を並べると次々に魂を引き戻す。
蘇生は成功した。
「あら? 私、何をしていたのかしら?」
リカは自室のベッドで目を覚ます。隣には我が子が安らかに眠っている。
「可笑しいわね。何で涙が出てくるのかしら」
リカは子供の頭を撫でると涙を流して微笑む。
「……ありがとう」
彼女は子供の額にキスをして呟いた。
「蘇生された!」
地下9101階、タケルは山小屋の中で大声を出す。
『お前が殺した使用人と子供の魂を奪い返された。驚くべき才能だ』
タケルの影が喋る。
「そうか。予定より随分と早い。こうなると、地下9150階辺りで、俺の気配を感じ取り始めるだろう」
『嬉しい限りだ。早くお前を殺せる程度に成長してほしい』
影はにたりと笑う。タケルは暗黒を生み出すとそこに手を突っ込み、煙草を取り出す。
「簡単に殺されるつもりはないぜ」
『当然だ。お前は全力で戦え。そうしなければお前を僕にした意味が無い』
「くそったれが。いつか反逆してやる」
『もしもレイに勝てれば相手をしてやろう』
影は再度、不気味に笑うと、それっきり笑わなくなった。
「全く、レイも嫌な相手に気に入られたもんだ」
フーと煙を吐き出すと、暗黒に手を突っ込み、ビール缶を取り出す。
「まあ! それとこれとは話が別! 今は全王じゃなくて俺が相手! 存分に遊んでもらうぜ!」
タケルはビールを一気飲みすると、山小屋から飛び出した。
「教育は順調ね」
フロアマスターは報告を一通り聞くと微笑む。
「はい。そして女王の予測通り、識字率が上がったことで経済が活発に回っています。正直、最初は女王の提案が理解できませんでした。なぜ庶民に教育を進めるのか? しかし今になって分かりました。申し訳ございません」
貴族委員たちが会釈すると女王は静かに立ち上がり、頭を下げる。
「こちらこそ、無理なお願いを聞いてくれてありがとうございます。庶民に教育を浸透させる。言葉にすれば簡単ですが、実現は難しかった。働かなくては食べられない。その巨大な問題は私だけでは太刀打ちできませんでした。あなた方、貴族の誇り高き力添えが無ければできませんでした。ありがとうございます」
貴族委員たちは感動したようにスタンディングオベーションで女王を称えた。
フロアマスターの名はリカと呼ぶ。前世はOLだった。ストーカーに背中を刺されてしまい、異世界へ転生した。
「チート? 今度は殺されないように強くして頂戴」
彼女は女性でありながら最強の肉体を手に入れた。
しかし王家の娘として生まれた彼女は、その力を振るうことなく結婚し、子供を産んだ。
夫は大臣の息子であり、誠実で優しく、知性があり、顔も良かった。
しかし不運なことにはやり病にかかって、若くして先立ってしまった。
彼女は泣いたが、子供が居たおかげで立ち直り、夫に代わって国営に勤しんだ。
イギリスのエリザベス女王のように。
リカは業務が終わると薄暗くなった廊下を小走りで進む。
「忙しかったから全然かまってあげられなかったけど、泣いてないかしら? それとも気にしてない? どっちも嫌だな」
子供部屋の前に立つと両手で顔をマッサージし、笑顔を作る。
「よし! 完璧!」
気合を入れて子供部屋の扉を開ける。
「暗い? おかしいわね。蝋燭は十分にあるはずなのに?」
蝋燭に火をつける。
「今晩は」
タケルが子供を抱いて笑っていた!
「あなたは一体誰!」
リカは歴戦の格闘家のように拳を構える。
タケルは不敵に笑う。
「俺が誰か? 俺は全王の忠実なる僕にして、お前らの神様だ。首を垂れな」
「ふざけるのも大概にしなさい!」
リカは子供に目を向ける。
子供は不自然なほど安らかに寝息を立てている。
「動くなよ。子供が死ぬぜ。そいつらみたいに」
リカはタケルの視線を追って部屋の隅を見る。血まみれの教育係の死体が山積みされていた!
「何てことを! この外道!」
「落ち着け」
リカはタケルの笑みに耐えるしかなかった。
「レイたちの討伐任務は知っているな?」
「レイ? 全王の手紙に書かれていた奴ら?」
「そうだ。戦う準備は万全だな?」
「ええ! あなたともすぐに戦えるわ!」
「嘘を吐け。何も準備していないくせに」
タケルはくつくつ笑う。
「どうもお前は、あの手紙が冗談だと思っているようだ。だから真面目に成れない」
タケルの笑みが悪魔のように引きつる。
「子供が死ねば、目も覚めるだろう」
「この外道が!」
リカは我慢できずにタケルに飛び掛かる。その速さは音すらも置き去りにするほど速い。
「遅いな」
だがタケルにやすやすと首を掴まれた。
リカはタケルに首を掴まれて宙づりになる。
「どうもお前さんは人間という存在を侮っているようだ」
「ぐ! が!」
ギリギリとリカの首が締まる。リカは暴れるが、タケルはビクともしない。
「人殺しって言葉の意味は分かるな? ならどうして人殺しなんて言葉が存在すると思う? 本当に人を殺す奴が居るから存在する。俺のような人殺しが居るから存在する。理解できるな?」
リカの顔が真っ青になり、体が痙攣を始める。
「人殺しってのは、対岸の火事じゃない。すぐそこに存在する。気づいたときには、もう遅い!」
タケルはリカを放り投げる。リカは壁に背中を打ち付けると、ゴホゴホとせき込んで倒れる。
「目の前で我が子が死ねば、その生ぬるい頭にも火が付くだろう」
タケルは子供の首を締め上げる。
「やめ……でーーーー!」
リカの叫びとともに、子供の首が折れた。
「レイを殺せ! そうすれば子供は生き返る!」
タケルは子供の死体をリカに投げつけて笑う。
リカは壊れたように子供を揺さぶる。
「れーちぇる? れーちぇる? めをあけて……」
何度も何度も揺さぶる。
「チッ! 壊れちまった! 詰まらない奴だ」
タケルは魔法の剣を生み出して、リカに振り上げた!
「この馬鹿野郎が!」
窓からレイが参上すると、タケルの後頭部をぶん殴る!
「想像以上に早い! 次は気合を入れないとな!」
突如出現した下り階段に、タケルは逃げ込んだ。
「あの野郎! 何がフロアマスターを倒さないと下り階段は見つからないだ! てめえの気分で作れるんじゃねえか!」
レイは下り階段を苦々しく睨む。
「レイ!」
レイはローズに呼ばれたので急いでリカに駆け寄る。
「タケルの奴……罪の無い奴らまで無差別に」
積み重なる死体と正気を失ったリカを見てため息を吐く。
「こうなると、タケルに狙いを絞ったほうが良い。とてもではないが、こいつらまで庇えない」
リリーもため息を吐いて、部屋を見渡す。
「ダメだ。それは隙になる」
レイははっきりとリリーの考えを否定する。
「でしょうね。先ほどのやり取りを見る限り、タケルは人質や甘言を用いて、フロアマスターをけし掛けてきます。良い人でも、愛しい人を殺されるか人質を取られれば、私たちに牙をむきます」
チュリップは死体やリカ、部屋をじっくりと眺めながらレイに肯定する。
「なるほど。上手い手だ。そして想像以上に厄介だ」
リリーは死体の前で歯ぎしりする。
「だけどタケルは無視できないよ」
ローズは空間に浮かび上がる下り階段の周りを調べる。
「無視する気はないが、優先するのはフロアマスターだ」
「なぜだ?」
「フロアマスターは人質であり、あいつにとって駒でもある。必ず接触してくる。何より、残念だがあいつの気配を感じ取ることができない」
レイは苦々しく部屋を歩き回る。
「考えはそこらへんで止めましょう。下手な考え休むに似たりです」
チュリップはリカに呪文をかけて眠らせる。
「そうだな。とりあえず、ダメ元で蘇生を再度試みよう」
「またですか? まあやりますけど」
チュリップは目を瞑ると、額に汗をかくほど集中して呪文を唱える。
「ダメです。やはり魂が消えています」
「待てよ? 魂が消えている? どこに消えたんだ?」
レイはチュリップの結果を聞くと、子供の胸に手を当てる。
「残り香がある! これを辿れば!」
レイは息を止めて額に青筋が立つほど集中する。
「これだ!」
レイはカッと目を見開くと額の玉のような汗を袖で拭う。
「もう一回やってみてくれ」
「分かりました」
チュリップは再度呪文を唱える。
子供が息を吹き返した!
「え! 何で!」
「全王だ! あいつが魂を吸っている! だからそれを手繰り寄せた!」
レイは死体を並べると次々に魂を引き戻す。
蘇生は成功した。
「あら? 私、何をしていたのかしら?」
リカは自室のベッドで目を覚ます。隣には我が子が安らかに眠っている。
「可笑しいわね。何で涙が出てくるのかしら」
リカは子供の頭を撫でると涙を流して微笑む。
「……ありがとう」
彼女は子供の額にキスをして呟いた。
「蘇生された!」
地下9101階、タケルは山小屋の中で大声を出す。
『お前が殺した使用人と子供の魂を奪い返された。驚くべき才能だ』
タケルの影が喋る。
「そうか。予定より随分と早い。こうなると、地下9150階辺りで、俺の気配を感じ取り始めるだろう」
『嬉しい限りだ。早くお前を殺せる程度に成長してほしい』
影はにたりと笑う。タケルは暗黒を生み出すとそこに手を突っ込み、煙草を取り出す。
「簡単に殺されるつもりはないぜ」
『当然だ。お前は全力で戦え。そうしなければお前を僕にした意味が無い』
「くそったれが。いつか反逆してやる」
『もしもレイに勝てれば相手をしてやろう』
影は再度、不気味に笑うと、それっきり笑わなくなった。
「全く、レイも嫌な相手に気に入られたもんだ」
フーと煙を吐き出すと、暗黒に手を突っ込み、ビール缶を取り出す。
「まあ! それとこれとは話が別! 今は全王じゃなくて俺が相手! 存分に遊んでもらうぜ!」
タケルはビールを一気飲みすると、山小屋から飛び出した。
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