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処刑
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この世界の治安は悪い。スラム街が可愛いと思うほどだ。
原因は色々ある。まず国家がない。そのため警察や法律も無い。
次に、超能力の存在だ。これが一番厄介だ。
この世界に来ると超能力も目覚める。しかしゲームのように平等ではない。
例えば、俺の女であるサテラは不老不死の能力を持っている。非常に強力だ。反則ともいえる力だ。
しかしサテラは囚われ、弄ばれた。単純に、相手を殺す力が無かった。自衛する手段がなかった。
相手を殺せる力を持つか。つまり、弱肉強食。それが顕著になっている。
このため、弱い能力の持ち主は、自衛のため、似たり寄ったりの弱者と寄り添って生きる。
だがそれは無駄なことだ。
攻撃的な能力者は炎や氷を生み出すことができる。石斧や弓では対処できない。遠距離から燃やされて終わりだ。
「さらに奴らは犯罪のプロ。弱者を狩ることにかけては一流だ」
一人二人程度なら村人でも自衛できたかもしれない。だが山賊を筆頭に、悪党は効率よく悪事をするために群れを作る。結果、強力な能力者たちの餌食となる。それがこの世界の掟だ。
「まあ、俺の前ではすべて無駄だが」
村長の話だと、近くに夜盗が住み着き、毎晩女や食い物を奪われるらしい。今日はその夜盗共を狩りに行く。
「楽しみだ!」
村長には、もし夜盗どもを皆殺しにしたら、それ相応の謝礼と女を差し出すように要求した。村長は苦笑いして、了承した。
「こっちか」
血の臭いを嗅ぎながら草原を歩く。
死臭が強くなる。オオカミやネコの死骸が目につく。人間を食わない分、どうやら今度の奴らは獣よりも舌が良いらしい。
砦のような場所に着くと精液と血の臭いが大きくなる。ここが夜盗のアジトだ。
「止まれ!」
言われたとおりに足を止める。砦を見上げると、見張りが弓を構えている。
銃じゃないのが残念だ。
「ここに何しに来た? 仲間に入りに来たか?」
「そうだと言ったら?」
「誠意を見せろ」
「女でも連れて来ればいいか?」
「察しが良いな! だがその前に、裸になれ!」
「まさか俺を犯す気か?」
「ここに入るには、仲間たちと一夜を共にする必要がある! 親睦って奴だ! お前は中中に良い面しているし、ボスに気に居られるかもな」
「俺は入れられるより、入れるほうが好きなんだ」
「はぁは! 逃げたくなったか? もう遅いがな」
砦の門が開くとぞろぞろと夜盗どもが現れる。全員ナイフか剣を持っている。
「動くなよ? 仲間には優しくしたいんだ」
見張りが舌なめずりをしながら俺を見る。
ゾクゾクする!
「もしも俺を殺せたら、存分に犯すがいい。だから、必死に抵抗しろよ?」
走って夜盗の一人に蹴りを叩き込み、首をへし折る。そいつが持っていた剣で周りの奴らの胴体を両断する!
一瞬で終わってしまった。
「ま、まさか! 門を閉じろ!」
「おいおい! これで終わりじゃチンポが収まらねえだろ!」
壁面を駆け上がって見張りを切り殺す!
「さあ! 殺し合いをしよう!」
悲しいかな、ほとんどの奴らは抵抗もできずに殺された。それが殺しの定石だから仕方ないが、あまりにも歯ごたえがない。
「お前が最後の生き残り。さあ、抵抗して見ろ。俺はお前が動くまで動かない。お前だけのサービスだ」
夜盗のボスは剣を捨てると、ブツブツと唱える。
「念力か」
横に退くと背後の壁が捻じ曲がる。サイコキネシスと呼ばれる力だ。
「真面に食らえば即子だ。面白い! が! 呪文を唱えることに集中するな!」
ナイフを放り投げると、ボスの脳天にジャストミート!
そしてあっけなく死んだ。
「屑が! まるで能力を使いこなせていない!」
だが、文句を言っても仕方がない。
今は報酬を考えよう。
「こいつらで間違いないか?」
村長を半ば誘拐して、夜盗の死体と、囚われた女たちを見せる。
「ま、間違いありません!」
村長は何度も頭を下げる。
「じゃあ、報酬の用意は良いな?」
村長は口を閉ざす。
「まあ、期待してなかったからいいけど」
村長の心臓を拳で貫く。
「お前の娘と、ここに居る女、そしてお前の村の財宝、すべて俺の物だ」
村長はパクパクと血の泡を吹いて、死んだ。
できなく約束はしないほうがいい。
最も、約束を守っても、今の俺なら殺しているだろうが。
「とにかく、お楽しみだ!」
囚われた女の数は十五人。そして村長の娘を足せば十六人。犯しがいがある!
原因は色々ある。まず国家がない。そのため警察や法律も無い。
次に、超能力の存在だ。これが一番厄介だ。
この世界に来ると超能力も目覚める。しかしゲームのように平等ではない。
例えば、俺の女であるサテラは不老不死の能力を持っている。非常に強力だ。反則ともいえる力だ。
しかしサテラは囚われ、弄ばれた。単純に、相手を殺す力が無かった。自衛する手段がなかった。
相手を殺せる力を持つか。つまり、弱肉強食。それが顕著になっている。
このため、弱い能力の持ち主は、自衛のため、似たり寄ったりの弱者と寄り添って生きる。
だがそれは無駄なことだ。
攻撃的な能力者は炎や氷を生み出すことができる。石斧や弓では対処できない。遠距離から燃やされて終わりだ。
「さらに奴らは犯罪のプロ。弱者を狩ることにかけては一流だ」
一人二人程度なら村人でも自衛できたかもしれない。だが山賊を筆頭に、悪党は効率よく悪事をするために群れを作る。結果、強力な能力者たちの餌食となる。それがこの世界の掟だ。
「まあ、俺の前ではすべて無駄だが」
村長の話だと、近くに夜盗が住み着き、毎晩女や食い物を奪われるらしい。今日はその夜盗共を狩りに行く。
「楽しみだ!」
村長には、もし夜盗どもを皆殺しにしたら、それ相応の謝礼と女を差し出すように要求した。村長は苦笑いして、了承した。
「こっちか」
血の臭いを嗅ぎながら草原を歩く。
死臭が強くなる。オオカミやネコの死骸が目につく。人間を食わない分、どうやら今度の奴らは獣よりも舌が良いらしい。
砦のような場所に着くと精液と血の臭いが大きくなる。ここが夜盗のアジトだ。
「止まれ!」
言われたとおりに足を止める。砦を見上げると、見張りが弓を構えている。
銃じゃないのが残念だ。
「ここに何しに来た? 仲間に入りに来たか?」
「そうだと言ったら?」
「誠意を見せろ」
「女でも連れて来ればいいか?」
「察しが良いな! だがその前に、裸になれ!」
「まさか俺を犯す気か?」
「ここに入るには、仲間たちと一夜を共にする必要がある! 親睦って奴だ! お前は中中に良い面しているし、ボスに気に居られるかもな」
「俺は入れられるより、入れるほうが好きなんだ」
「はぁは! 逃げたくなったか? もう遅いがな」
砦の門が開くとぞろぞろと夜盗どもが現れる。全員ナイフか剣を持っている。
「動くなよ? 仲間には優しくしたいんだ」
見張りが舌なめずりをしながら俺を見る。
ゾクゾクする!
「もしも俺を殺せたら、存分に犯すがいい。だから、必死に抵抗しろよ?」
走って夜盗の一人に蹴りを叩き込み、首をへし折る。そいつが持っていた剣で周りの奴らの胴体を両断する!
一瞬で終わってしまった。
「ま、まさか! 門を閉じろ!」
「おいおい! これで終わりじゃチンポが収まらねえだろ!」
壁面を駆け上がって見張りを切り殺す!
「さあ! 殺し合いをしよう!」
悲しいかな、ほとんどの奴らは抵抗もできずに殺された。それが殺しの定石だから仕方ないが、あまりにも歯ごたえがない。
「お前が最後の生き残り。さあ、抵抗して見ろ。俺はお前が動くまで動かない。お前だけのサービスだ」
夜盗のボスは剣を捨てると、ブツブツと唱える。
「念力か」
横に退くと背後の壁が捻じ曲がる。サイコキネシスと呼ばれる力だ。
「真面に食らえば即子だ。面白い! が! 呪文を唱えることに集中するな!」
ナイフを放り投げると、ボスの脳天にジャストミート!
そしてあっけなく死んだ。
「屑が! まるで能力を使いこなせていない!」
だが、文句を言っても仕方がない。
今は報酬を考えよう。
「こいつらで間違いないか?」
村長を半ば誘拐して、夜盗の死体と、囚われた女たちを見せる。
「ま、間違いありません!」
村長は何度も頭を下げる。
「じゃあ、報酬の用意は良いな?」
村長は口を閉ざす。
「まあ、期待してなかったからいいけど」
村長の心臓を拳で貫く。
「お前の娘と、ここに居る女、そしてお前の村の財宝、すべて俺の物だ」
村長はパクパクと血の泡を吹いて、死んだ。
できなく約束はしないほうがいい。
最も、約束を守っても、今の俺なら殺しているだろうが。
「とにかく、お楽しみだ!」
囚われた女の数は十五人。そして村長の娘を足せば十六人。犯しがいがある!
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