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まだ飲んでいます

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「プロポーズって、どうした?」

ヒューゴにそう言われて、二人とも身を固くした。

「いきなり何を言い出すかと思えば。酔ってるな、ヒュー」
カイがヒューゴのグラスを取り上げる。

「いや、足りてないんじゃないか?もっと飲ませて潰そう」
リュートはレモンカクテルを三杯頼んだ。

「鬼ですかアンタ」

「プロポーズって、手出すより先か?後でいいのか?」

ヒューゴがボソッと言った


「先だろ」
「後だろ」

………………沈黙………………

「コホン、まあ、それは人それぞれでいい、だろ」

「うん、そうやで
それは人それぞれで」

二人とも酒を飲む。

「指輪を贈ったほうが良いよな」

二人とも酒をむせた

(指輪、メイさん調合のとき外すからいらないって言われた、というか指輪のこと忘れてた)

(最近の流行知らないしリナも言わないから指輪のこと忘れてた)


((ヘタレヒューゴがちゃんとしてるのに俺がしてないなんて許せない))

「お前、意外と用意するタイプなんだな」

カイがそう言ったら、

「うん、住むところとかちゃんとしてからプロポーズ……した……い」

「あ、ヒューゴ落ちた」

「えらいな、こいつ。俺なんか何にも考えずに国についてきてくれって。メイさんに悪かったな」

「……?あの人、リュートに、ついていくってノリノリじゃなかったっけ?親を脅したって聞いたけど」

「まさか。メイさんはか弱い貴族令嬢だよ?」


いやいやいやいや。あんな気の強い頭のキレる度胸のある令嬢なかなかいない

あ、マリア嬢も案外タフだった。

「俺も、住むところとか考えずに身請けしてしまったからな。リナに苦労かけないようにしないと」

「……リナちゃん、接客うまいしどこでも働けるよね?」

「いや、あいつは夜の世界に居たから昼間の常識にうとくてしかも可愛いから普通の女から苛められないか心配で」

過保護すぎない?
リナちゃん有能よ?
はっきりいってカイより愛想いいし可愛いし女性客からも人気らしいよ?
旦那が過保護って有名だからな?お前。


「知らない方がいいことってあるよな」

二人ともヒューゴを見て思った。
「マリア嬢、お前が思ってるほどか弱くないし過保護過ぎるって」
二人とも苦笑いしながら思った

((お前も人のこと言えないけどな))

ヒューゴが起きた

「なあ、キスっていつしたらいい?」

「何回目で舌入れていい?」


「そんなん知るかボケ!」

「もう、寝てろこのヘタレ狼!」


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