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第7章 悪役令嬢は目覚めたくない
8(ノエル、ディーン)
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(なんだか雰囲気悪いなぁ・・・・)
パーシヴァル殿下がディーンと喧嘩するなんて初めて見た。リリー嬢があんなに暗い顔してるのだって今まで無かったし、レティシアはずっと泣いちゃってるし。
(失敗したなぁ、部屋に残ってればよかった)
そりゃ、アリアナ嬢の事は心配だけど、正直なところ僕がここに居たって何も役に立たないよね。
それに僕はこの間の失態がまだ少し尾を引いているのだ。精神魔術に操られていたからとは言え、アリアナ嬢にとんでもないことをしてしまった。
正直めちゃくちゃ恥ずかしかったし、双子の姉のミリアには散々叱られたし・・・。
僕はアリアナ嬢の寝室の隅で、いたたまれない気持ちだった。彼女が大変な事になったって聞いて、たまたまその時クリフと一緒に居たから付いて来てしまったけど・・・
(失敗したなぁ・・・もう)
そのクリフだけど、知らせを聞いた時から様子がおかしくなってしまった。僕でも分かるぐらい雰囲気が怖くなって、声もかけられない。
おまけにこの部屋に入った途端、とんでもない人の姿を見て腰が抜けそうになってしまった。だって、
(トラヴィス殿下が居るなんて聞いて無いよ・・・)
生徒会に入っている皆と違って、僕は殿下とあまり面識が無いんだ。
雲の上の人の様に思っていたから、同じ部屋にいるだけで緊張してしまう・・・
(あまり近づかない様にしよう・・・粗相をしたら大変だ)
そんな風に考えていたら、あろう事かクリフの奴が、突然トラヴィス殿下に食って掛かってるじゃ無いか!
「このままじゃ弱ってしまうと、医者だって言ってたじゃ無いか!?。どうやったら助けられるって言うんだ!?」
そう叫ぶクリフを、僕は心の中で必死に止めた。
(や、やめ、クリフ。ヤバいよ、それは!)
「やめなさい!クリフ!」
僕の気持ちを代弁する様に、ミリアがピシリと言った。
(さすが、ミリア!)
ミリアは僕と違って、しっかりしてる。自慢の姉なのだ。
なんやかんやで、どうやらクリフも落ち着いたようだ。ホッとしていると突然クラーク殿が立ち上がった。
「アリアナに魔力を流してみます。」
急にそんな事を言いだしたのだ。
(ん?)
意味が分からなくてぽかんとしていると、トラヴィス殿下やクリフ達も同じだったみたいで怪訝そうな顔をしている。そりゃそうだろう。
「どういう意味だ、クラーク」
「言葉の通りです。アリアナに僕の魔力を流してみます」
(クラーク殿はアリアナ嬢が心配過ぎて、どうかしちゃったのだろうか?)
だって人に魔力を流すのは良くないんだよ。こんなの僕だって知ってる。
トラヴィス殿下が険しい顔でクラーク殿に詰め寄った。
「何を言ってるんだ?他人の魔力が身体に入ったら中毒を起こすぐらい、お前も知って・・・」
そこまで言って殿下は言葉を止めた。そして何か気付いたように目を見開いた。
「・・・もしかして?」
「ええ、そうです。アリアナは他人の魔力に対し中毒を起こしません」
「魔力の影響を受けないだけでは無いのか?」
「ヘルダー伯爵の言う『脈』が切れてる事とは関係無いのです。・・・詳しい事は後で説明します」
殿下は何か知っているみたいだけど、僕にはさっぱりだ。
クラーク殿の言う意味が良く分からなくて、そして意図も分からない。他の皆だってきっとそうだ。。
だけど再びアリアナ嬢の横にひざまづいたクラーク殿に、トラヴィス殿下が聞いた。
「何か事情があるのだな?」
「ええ・・・、目覚めさせることはできませんが、もしかしたらアリアナの体力の消耗を防げるかもしれないので」
そう言って、彼女の手を両手で握り目を瞑った。
すると、
「う、うわわっ」
僕は突然、なんだかぞくぞくする様な感覚を感じた。
「な、何これ?えっ?気持ち悪!」
「・・・すまない。魔力をアリアナに集中させてはいるのだが、少し魔力圧の影響を感じるかもしれない・・・」
クラーク殿が目を瞑ったままそう言う。
「えっ?これって魔力圧なんですか?みんなも感じてんの?」
慌てて聞いたが、どうやら周りの皆は平気そうである。
「あ、あれ?みんな大丈夫なの?僕、何だか頭がクラクラしてきたんだけど・・・」
(おまけにちょっと気分も悪くなってきた)
「ノエルはあまり魔力が強くないから影響受けやすいのよ。辛かったら部屋を出ておきなさい。」
ミリアにそう言われた僕は、これ幸いとこの部屋を出た。
(ふう・・・ああ、びっくりした)
リビングに戻った僕はしばらくボーっとしていたけど、
「・・・ああ、これって変わった事が起きたって事だよね?先生に報告に行かないとなぁ・・・」
僕はステラに挨拶して玄関へと向かった、
<ディーン>
クラーク殿がアリアナに魔力を流すと言った。通常ではありえない事だ。
戸惑ったが、クラーク殿がアリアナの為にならない事をするはずがない。私は見守るしかなかった。
ノエルが部屋を出た直後の事だった。トラヴィス殿下が「あっ」と声を上げた。そして私も驚きに息を飲んだ。
(こ、これは!)
アリアナの身体がぼんやりと光に包まれている様に見えたからだ。
「・・・どうしてこんな光が」
「お前も見えるのか?ディーン」
殿下が私を振り向いた。
「は、はい」
「え?何?」
ジョーが怪訝そうに聞く。どうやら彼女には見えてない様だ。
「アリアナの身体が淡い光に包まれている様に見えます。・・・これは、もしかしてクラーク殿の魔力でしょうか?」
魔力をこんな形で見るの初めてだった。
「どうやらディーンも魔力を視る『目』の能力があるようだな。・・・皆はどうだ?」
トラヴィス殿下の問いに、リリー以外は首を横に振った。
「私も見えます。とても・・・優しい光です。これってまるで浄化・・・いえ、どちらかと言えば癒しの魔術の光に似ているような・・・」
私もそう思った。
(だが、クラーク殿はアリアナに魔力を流しただけのはず・・・)
目を凝らして良く視ようとすると、
「・・・僕は、浄化も癒しの魔術も使えないよ」
クラーク殿がそう言った途端、アリアナを覆っていた光はスッと消えた。彼の手はアリアナから離れている。魔力を流すのを終えたようだ。
「僕は聖女じゃないからね。ただ魔力を流しただけだ。だけど思ったよりも効果はあったようだね・・・」
そう言われて見ると、確かにアリアナの頬に少し赤みが戻ってきている。呼吸も先ほどよりもしっかりしているようだ。
「アリアナ様・・・良かった」
「よ、良かったです・・・」
リリーが安堵した様に呟き、グローシアが涙目で座り込んだ。
「でも、どうして?。なんでクラーク様が魔力流したら、アリアナ様が元気になったの?。これってクラーク様の得意技なの!?」
遠慮のないジョーが率直に聞く。
「僕じゃないよ。これはアリアナの体質だ。アリアナは・・・、」
クラーク殿は途中で言葉を止めた。彼の目が大きく見開かれ、
「アリアナ・・・」
彼の目に涙が浮かんだ。
「えっ!?」
「あっ!」
「アリアナ!」
ベッドの上で薄く目を開き、ゆっくりと瞬きをする彼女の姿があった。
パーシヴァル殿下がディーンと喧嘩するなんて初めて見た。リリー嬢があんなに暗い顔してるのだって今まで無かったし、レティシアはずっと泣いちゃってるし。
(失敗したなぁ、部屋に残ってればよかった)
そりゃ、アリアナ嬢の事は心配だけど、正直なところ僕がここに居たって何も役に立たないよね。
それに僕はこの間の失態がまだ少し尾を引いているのだ。精神魔術に操られていたからとは言え、アリアナ嬢にとんでもないことをしてしまった。
正直めちゃくちゃ恥ずかしかったし、双子の姉のミリアには散々叱られたし・・・。
僕はアリアナ嬢の寝室の隅で、いたたまれない気持ちだった。彼女が大変な事になったって聞いて、たまたまその時クリフと一緒に居たから付いて来てしまったけど・・・
(失敗したなぁ・・・もう)
そのクリフだけど、知らせを聞いた時から様子がおかしくなってしまった。僕でも分かるぐらい雰囲気が怖くなって、声もかけられない。
おまけにこの部屋に入った途端、とんでもない人の姿を見て腰が抜けそうになってしまった。だって、
(トラヴィス殿下が居るなんて聞いて無いよ・・・)
生徒会に入っている皆と違って、僕は殿下とあまり面識が無いんだ。
雲の上の人の様に思っていたから、同じ部屋にいるだけで緊張してしまう・・・
(あまり近づかない様にしよう・・・粗相をしたら大変だ)
そんな風に考えていたら、あろう事かクリフの奴が、突然トラヴィス殿下に食って掛かってるじゃ無いか!
「このままじゃ弱ってしまうと、医者だって言ってたじゃ無いか!?。どうやったら助けられるって言うんだ!?」
そう叫ぶクリフを、僕は心の中で必死に止めた。
(や、やめ、クリフ。ヤバいよ、それは!)
「やめなさい!クリフ!」
僕の気持ちを代弁する様に、ミリアがピシリと言った。
(さすが、ミリア!)
ミリアは僕と違って、しっかりしてる。自慢の姉なのだ。
なんやかんやで、どうやらクリフも落ち着いたようだ。ホッとしていると突然クラーク殿が立ち上がった。
「アリアナに魔力を流してみます。」
急にそんな事を言いだしたのだ。
(ん?)
意味が分からなくてぽかんとしていると、トラヴィス殿下やクリフ達も同じだったみたいで怪訝そうな顔をしている。そりゃそうだろう。
「どういう意味だ、クラーク」
「言葉の通りです。アリアナに僕の魔力を流してみます」
(クラーク殿はアリアナ嬢が心配過ぎて、どうかしちゃったのだろうか?)
だって人に魔力を流すのは良くないんだよ。こんなの僕だって知ってる。
トラヴィス殿下が険しい顔でクラーク殿に詰め寄った。
「何を言ってるんだ?他人の魔力が身体に入ったら中毒を起こすぐらい、お前も知って・・・」
そこまで言って殿下は言葉を止めた。そして何か気付いたように目を見開いた。
「・・・もしかして?」
「ええ、そうです。アリアナは他人の魔力に対し中毒を起こしません」
「魔力の影響を受けないだけでは無いのか?」
「ヘルダー伯爵の言う『脈』が切れてる事とは関係無いのです。・・・詳しい事は後で説明します」
殿下は何か知っているみたいだけど、僕にはさっぱりだ。
クラーク殿の言う意味が良く分からなくて、そして意図も分からない。他の皆だってきっとそうだ。。
だけど再びアリアナ嬢の横にひざまづいたクラーク殿に、トラヴィス殿下が聞いた。
「何か事情があるのだな?」
「ええ・・・、目覚めさせることはできませんが、もしかしたらアリアナの体力の消耗を防げるかもしれないので」
そう言って、彼女の手を両手で握り目を瞑った。
すると、
「う、うわわっ」
僕は突然、なんだかぞくぞくする様な感覚を感じた。
「な、何これ?えっ?気持ち悪!」
「・・・すまない。魔力をアリアナに集中させてはいるのだが、少し魔力圧の影響を感じるかもしれない・・・」
クラーク殿が目を瞑ったままそう言う。
「えっ?これって魔力圧なんですか?みんなも感じてんの?」
慌てて聞いたが、どうやら周りの皆は平気そうである。
「あ、あれ?みんな大丈夫なの?僕、何だか頭がクラクラしてきたんだけど・・・」
(おまけにちょっと気分も悪くなってきた)
「ノエルはあまり魔力が強くないから影響受けやすいのよ。辛かったら部屋を出ておきなさい。」
ミリアにそう言われた僕は、これ幸いとこの部屋を出た。
(ふう・・・ああ、びっくりした)
リビングに戻った僕はしばらくボーっとしていたけど、
「・・・ああ、これって変わった事が起きたって事だよね?先生に報告に行かないとなぁ・・・」
僕はステラに挨拶して玄関へと向かった、
<ディーン>
クラーク殿がアリアナに魔力を流すと言った。通常ではありえない事だ。
戸惑ったが、クラーク殿がアリアナの為にならない事をするはずがない。私は見守るしかなかった。
ノエルが部屋を出た直後の事だった。トラヴィス殿下が「あっ」と声を上げた。そして私も驚きに息を飲んだ。
(こ、これは!)
アリアナの身体がぼんやりと光に包まれている様に見えたからだ。
「・・・どうしてこんな光が」
「お前も見えるのか?ディーン」
殿下が私を振り向いた。
「は、はい」
「え?何?」
ジョーが怪訝そうに聞く。どうやら彼女には見えてない様だ。
「アリアナの身体が淡い光に包まれている様に見えます。・・・これは、もしかしてクラーク殿の魔力でしょうか?」
魔力をこんな形で見るの初めてだった。
「どうやらディーンも魔力を視る『目』の能力があるようだな。・・・皆はどうだ?」
トラヴィス殿下の問いに、リリー以外は首を横に振った。
「私も見えます。とても・・・優しい光です。これってまるで浄化・・・いえ、どちらかと言えば癒しの魔術の光に似ているような・・・」
私もそう思った。
(だが、クラーク殿はアリアナに魔力を流しただけのはず・・・)
目を凝らして良く視ようとすると、
「・・・僕は、浄化も癒しの魔術も使えないよ」
クラーク殿がそう言った途端、アリアナを覆っていた光はスッと消えた。彼の手はアリアナから離れている。魔力を流すのを終えたようだ。
「僕は聖女じゃないからね。ただ魔力を流しただけだ。だけど思ったよりも効果はあったようだね・・・」
そう言われて見ると、確かにアリアナの頬に少し赤みが戻ってきている。呼吸も先ほどよりもしっかりしているようだ。
「アリアナ様・・・良かった」
「よ、良かったです・・・」
リリーが安堵した様に呟き、グローシアが涙目で座り込んだ。
「でも、どうして?。なんでクラーク様が魔力流したら、アリアナ様が元気になったの?。これってクラーク様の得意技なの!?」
遠慮のないジョーが率直に聞く。
「僕じゃないよ。これはアリアナの体質だ。アリアナは・・・、」
クラーク殿は途中で言葉を止めた。彼の目が大きく見開かれ、
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「えっ!?」
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