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第二章 新たなライバルで変化!?
第17話 鈴菜と凪の下心的な出会い? 1
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「でさぁ~、その子がいる場所近くまで行ったら頼むわ!」
「……俺に何を期待してんの?」
「だから~その美少女に近づいたら、黒山が美少女にさり気なく声をかけてくれ。そしたらオレが後から自然に声かけるから」
俺が凪にさり気なく声なんてかけれるのか?
むしろ仕事中なら不審に思ってあいつから近寄ってくるのでは。
「不自然……の間違いだろ」
「まあまあ、とにかく頼むわ」
支店に近づくにつれ段々面倒になってきてるのに、義妹の凪相手にわざわざ声をかけるとか無理難題過ぎる。
「いらっしゃいませ~」
「いらっしゃいま~……せ~」
店内に入るとスタッフから一斉に挨拶をされる。そのうちの何人かは俺に気づいてニヤニヤしているが、肝心の凪は挨拶こそしたが品出しに夢中で俺が来たことに気づいてない。
「黒山、チャンスだ! あの子の周りに誰もいないぞ」
そりゃあな。
品出ししてるのに他のスタッフが近くにいる時なんて繁忙期くらいだろ。それに、平日の夕方なんてそこまで忙しくないしな。
しかし、忙しくない時に声をかけると丸見えで目立ちそうなんだが。
「いけ、いってくれ!」
……ああ、やだなぁ。
「あ、あの~店員さん、ちょっといいですか?」
「はい~……何してるの? おにーさん」
「うん、実はゴニョゴニョ……」
木下に気づかれない位置で耳打ちをするが。
「キャハッ、くすぐった~い」
「気のせいだ」
木下がいる位置を親指で教え、それを見た凪がすぐに察して木下の奴が近づくまで待ってくれた。
「すみません。仕事中になんだけど、オレ、キミと話がしたくて。よかったらお名前を教えてくれませんか?」
アホか。そんなストレートに誘うなよ。せめて駄菓子の質問をしろよ!
ちなみにスタッフはイニシャルの名札をつけていて、名前を名乗るのは禁句だったりする。
「あの、わたし仕事中にそういうこと無理なのでごめんなさい」
「それはあの、でもせめてお名前だけでも……」
中々に粘るな。
「それに、わたし大好きな人がいるので。だから無理です! 何も買おうとしないで声だけかけるのも理解出来ないです」
そういや木下の奴、駄菓子をかごに入れずに直接凪に声をかけたんだよな。やってしまったか。
「か、買います」
「だからといって強制じゃないです。でも、わたしに関係なくこれからもお買い物に来てくれると嬉しいです!」
あの笑顔は誤解させるやつだろ。
「……は、はい」
手厳しい凪により、木下は駄菓子をいくつか買って力なく店を出ていった。
「貴俊おにーさん、何か買わないの?」
木下がいなくなったところで、笑顔の凪が後ろ手にしながら笑顔を見せてくる。
あからさますぎだろ。
「なんかごめん」
「本当だよ……ああいうの嫌いなのに」
「チャラい奴がか?」
「こっち仕事中なのにナンパしてくるとか、ありえないんだけど?」
正論すぎて俺からは何も言えん。木下の頼みを聞いた俺が悪かっただけになる。
「……貴俊おにーさん」
「ん?」
「今日なんだけど、貴俊おにーさんのお詫びはわたしとご飯一緒に食べること! てか、食べたい!」
木下のせいでご飯を奢る羽目になるとは。でも仕方ないか。凪は品出ししてただけで何にも悪くないし。
「わ、分かった。俺が奢るよ」
「違うし。そうじゃなくて……とにかく、バイト終わったらまた声かけるね。どこも行かないでね」
事務室にいるから出かけようがないけどな。
凪から離れて今いるスタッフに声をかけた後、俺はそのまま裏口に回って事務室へ入った。
事務室の俺用スペースで寝転がりながらくつろいでいると、いつの間にか時間が経っていたようで「お疲れさまでした」という声が部屋に響く。
それでもまだ何となく眠くて、そのまま横になっている。教室で散々眠りまくったのに、今日はやたらと眠い。
こんな夜の早い時間に寝ると夜中に起きていなきゃいけなくなるが、妙に体が重い気がする。
「貴俊おにーさん、寝てるの?」
「う~ん……」
「本当に~?」
凪の声?
夢なのか俺が寝ぼけてるのかどっちだ?
「う~んう~ん」
「じゃあ、息吹きかけちゃおっと」
何となく体が重くてそのまま寝ていると、突然耳に息が吹きかけられた。
「――うわぁっ!?」
へ? 気のせいじゃない……?
「あはっ、起きた~!」
「な、凪?」
横向きで寝ていた俺に手を乗せて体重をかけていたのは、いたずらっぽく笑う凪だった。
「おにーさんが悪いんだぞ? わたしを待てなくて寝てるんだもん」
「……俺に何を期待してんの?」
「だから~その美少女に近づいたら、黒山が美少女にさり気なく声をかけてくれ。そしたらオレが後から自然に声かけるから」
俺が凪にさり気なく声なんてかけれるのか?
むしろ仕事中なら不審に思ってあいつから近寄ってくるのでは。
「不自然……の間違いだろ」
「まあまあ、とにかく頼むわ」
支店に近づくにつれ段々面倒になってきてるのに、義妹の凪相手にわざわざ声をかけるとか無理難題過ぎる。
「いらっしゃいませ~」
「いらっしゃいま~……せ~」
店内に入るとスタッフから一斉に挨拶をされる。そのうちの何人かは俺に気づいてニヤニヤしているが、肝心の凪は挨拶こそしたが品出しに夢中で俺が来たことに気づいてない。
「黒山、チャンスだ! あの子の周りに誰もいないぞ」
そりゃあな。
品出ししてるのに他のスタッフが近くにいる時なんて繁忙期くらいだろ。それに、平日の夕方なんてそこまで忙しくないしな。
しかし、忙しくない時に声をかけると丸見えで目立ちそうなんだが。
「いけ、いってくれ!」
……ああ、やだなぁ。
「あ、あの~店員さん、ちょっといいですか?」
「はい~……何してるの? おにーさん」
「うん、実はゴニョゴニョ……」
木下に気づかれない位置で耳打ちをするが。
「キャハッ、くすぐった~い」
「気のせいだ」
木下がいる位置を親指で教え、それを見た凪がすぐに察して木下の奴が近づくまで待ってくれた。
「すみません。仕事中になんだけど、オレ、キミと話がしたくて。よかったらお名前を教えてくれませんか?」
アホか。そんなストレートに誘うなよ。せめて駄菓子の質問をしろよ!
ちなみにスタッフはイニシャルの名札をつけていて、名前を名乗るのは禁句だったりする。
「あの、わたし仕事中にそういうこと無理なのでごめんなさい」
「それはあの、でもせめてお名前だけでも……」
中々に粘るな。
「それに、わたし大好きな人がいるので。だから無理です! 何も買おうとしないで声だけかけるのも理解出来ないです」
そういや木下の奴、駄菓子をかごに入れずに直接凪に声をかけたんだよな。やってしまったか。
「か、買います」
「だからといって強制じゃないです。でも、わたしに関係なくこれからもお買い物に来てくれると嬉しいです!」
あの笑顔は誤解させるやつだろ。
「……は、はい」
手厳しい凪により、木下は駄菓子をいくつか買って力なく店を出ていった。
「貴俊おにーさん、何か買わないの?」
木下がいなくなったところで、笑顔の凪が後ろ手にしながら笑顔を見せてくる。
あからさますぎだろ。
「なんかごめん」
「本当だよ……ああいうの嫌いなのに」
「チャラい奴がか?」
「こっち仕事中なのにナンパしてくるとか、ありえないんだけど?」
正論すぎて俺からは何も言えん。木下の頼みを聞いた俺が悪かっただけになる。
「……貴俊おにーさん」
「ん?」
「今日なんだけど、貴俊おにーさんのお詫びはわたしとご飯一緒に食べること! てか、食べたい!」
木下のせいでご飯を奢る羽目になるとは。でも仕方ないか。凪は品出ししてただけで何にも悪くないし。
「わ、分かった。俺が奢るよ」
「違うし。そうじゃなくて……とにかく、バイト終わったらまた声かけるね。どこも行かないでね」
事務室にいるから出かけようがないけどな。
凪から離れて今いるスタッフに声をかけた後、俺はそのまま裏口に回って事務室へ入った。
事務室の俺用スペースで寝転がりながらくつろいでいると、いつの間にか時間が経っていたようで「お疲れさまでした」という声が部屋に響く。
それでもまだ何となく眠くて、そのまま横になっている。教室で散々眠りまくったのに、今日はやたらと眠い。
こんな夜の早い時間に寝ると夜中に起きていなきゃいけなくなるが、妙に体が重い気がする。
「貴俊おにーさん、寝てるの?」
「う~ん……」
「本当に~?」
凪の声?
夢なのか俺が寝ぼけてるのかどっちだ?
「う~んう~ん」
「じゃあ、息吹きかけちゃおっと」
何となく体が重くてそのまま寝ていると、突然耳に息が吹きかけられた。
「――うわぁっ!?」
へ? 気のせいじゃない……?
「あはっ、起きた~!」
「な、凪?」
横向きで寝ていた俺に手を乗せて体重をかけていたのは、いたずらっぽく笑う凪だった。
「おにーさんが悪いんだぞ? わたしを待てなくて寝てるんだもん」
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