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第三章 見えない幼馴染と見られる幼馴染
第31話 泡とともにふっきれた気持ち
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「貴俊。今日は洗いっこでいいよ」
「……洗いっこ?」
「そう。聞こえてるよね?」
鈴菜の声はすでに浴室にいる俺に届いているが、鈴菜はまだ洗面所にいて姿を見せてもいない。
俺はすでに素っ裸だから隠しようがないからいいとしても、鈴菜はどういう姿で俺の前に現れるのか。同じようにずぶ濡れだからすぐに脱ぐべきだと思うが。
「待った」
そう考えたらこのまま浴室に入ってこさせるのはまずいのでは?
……ということで洗面所にいる鈴菜に待機をさせる。
「何? 怖気づいた?」
「流しっこじゃなくて、洗いっこって言った?」
「そ。背中からじゃなくて、お互い正面を向いて洗い合う」
それはまずい。
今まではお互い背中とお尻の一部だけ見えていたからまだ何とか理性を保てていたが、それが正面となると鈴菜のあんなところやそんなところまでが露わになって、俺の目とか脳裏に記憶させてしまう。
「俺だけ先に体洗うから、鈴菜は後から入れよ」
俺が入浴していれば、今まで通り何も問題なく済ませられるからな。
「風邪ひきたくないから入る」
「ちょっ――」
湯船に体を浸からせていたせいで素早い動きが取れず鈴菜の入室を阻止出来なかったが、浴室に入ってきた鈴菜の姿は裸ではなく全身バスタオル状態だった。
「……なんだ、だよな」
「何? 何か問題が?」
「いや。何もありませんでした」
「……変な奴」
お前が言うな状態だが、そんな俺に都合がいい展開なんて起きるはずないのは大体予想していたから別にショックは受けない。
そのはずなのに。
「え? バスタオルをつけてるのに、その姿のままでシャワーを浴びるのか?」
「悪い?」
悪いとは言ってないが、いちいち反論しなくても。
「体は雨に濡れたままだから冷たい状態。だからこのままお湯をかける。その方が地味に温まるから」
サウナだったらそれが正解かもだけど、流石の浅木邸もサウナは無いからな。バスタオルの上からお湯をかけたらどのみち――
「――濡らすのはいいけど、洗う時はどうやるんだ?」
「貴俊が洗う」
……うん、そうなりますよね~。
それにしてもバスタオル姿のままでシャワーを浴びているせいか、鈴菜の胸の部分がやけに自己主張しているような。
「ふぅ……」
鈴菜はお湯を浴びた全身バスタオルに重さを感じたのか、少しだけだるそうにしている。この状態になるまでシャワーのお湯を結構かけていたようだ。
「そろそろ湯船から出れば?」
「そ、そうする」
何で俺はこの期に及んで緊張してるんだろうか?
今の今まで何度もこういう光景を経験してきてるはずなのに、見た目と態度が変わった鈴菜にここまで緊張するなんて。
「……っとと、わわわっ――」
若干のぼせ気味に湯船から出た直後、足元がぐらついて体が言うことをきかずにそのまま前に倒れ込んでしまった。
「――!?」
鈴菜の家の浴室は結構広く、どこかに倒れ込んでも壁にぶつかることは少ないが、受け身だけは何とか取ろうと両手を前に突き出して倒れた。
「あっぶね~……」
両手と手首に痛みはなく、両手から感じられるのは鈴菜が着けているバスタオルの濡れた感触と、弾力性のあるおっぱい――?
「貴俊。気が済んだ?」
両手の行方はともかく、正面には鈴菜の顔があって俺をまっすぐ見る目があった。鈴菜のおっぱいに触れたのはわざとでもなく揉んでもいない。
触れたのが確かなのにもかかわらず、鈴菜は俺の行為に怒るでもなく黙って俺をずっと見ているだけだ。
「あっ、ごめん……」
「……貴俊。あの妹とはどこまでしたの?」
「へ?」
普通なら胸に触れた時点でどちらかが取り乱してしまうが、俺はあっけにとられていて言葉が出てこないのに対し、鈴菜はずっと表情を変えずに俺からの言葉を待っているだけだ。
……というか、妹と何だって?
「妹? あいつは俺にくっついて甘えてくるだけで、何もしてないぞ」
「……え」
まさかと思うが、凪と色々やってるとか思われてたりするのか?
「そりゃあ、鈴菜がいる前で俺の腕に絡んでいたりくっつきまくっていたのは事実だけど、それ以上のことは俺が許してないから特に何も起きてない。甘えられてるから拒否ってないだけで、それ以上は特にはないな」
それこそふざけながらのキスとかも許してないんだよな。義妹で同い年ってのもあるし、そこまでの感情は起きてないというか。
「……そう、そうなんだ。ねえ貴俊くん。バスタオルはこのまま取っていいから、泡立てて洗って?」
「お互い丸見えだぞ?」
「貴俊くんのはもう見た」
「ですよね」
泡を立てて体を洗え――そういう意味か。触れてしまった胸の部分はともかく、前面部分を洗い合うのは流石に理性が保てそうにないんだが?
「泡立てれば見えなくなるから平気だと思うけど?」
「あ~……はい、洗いますとも」
鈴菜に言われた通り、思いきり泡を膨らませてそれこそお互いが泡だらけになるまでにしてその状態で洗いっこを実行した。
最初に触れたおっぱいの感触はふわふわした泡の感触に取って代わられ、俺の理性と感情は泡と共に消え失せた。
鈴菜の方も俺の全身を泡の力を使って洗い落としお湯で流したあと、俺より先に湯船に飛び込んでスッキリした顔に変わっている。
「ん~安心したら、気が抜けた~! はふぅ~」
気を張っていてあの態度だったのか?
「俺だけ先に洗面所出るけど?」
「は~い! どうぞ~」
「あ、うん……」
鈴菜の中で何かが解決したのか、以前の鈴菜っぽい返事になっていた。
「……洗いっこ?」
「そう。聞こえてるよね?」
鈴菜の声はすでに浴室にいる俺に届いているが、鈴菜はまだ洗面所にいて姿を見せてもいない。
俺はすでに素っ裸だから隠しようがないからいいとしても、鈴菜はどういう姿で俺の前に現れるのか。同じようにずぶ濡れだからすぐに脱ぐべきだと思うが。
「待った」
そう考えたらこのまま浴室に入ってこさせるのはまずいのでは?
……ということで洗面所にいる鈴菜に待機をさせる。
「何? 怖気づいた?」
「流しっこじゃなくて、洗いっこって言った?」
「そ。背中からじゃなくて、お互い正面を向いて洗い合う」
それはまずい。
今まではお互い背中とお尻の一部だけ見えていたからまだ何とか理性を保てていたが、それが正面となると鈴菜のあんなところやそんなところまでが露わになって、俺の目とか脳裏に記憶させてしまう。
「俺だけ先に体洗うから、鈴菜は後から入れよ」
俺が入浴していれば、今まで通り何も問題なく済ませられるからな。
「風邪ひきたくないから入る」
「ちょっ――」
湯船に体を浸からせていたせいで素早い動きが取れず鈴菜の入室を阻止出来なかったが、浴室に入ってきた鈴菜の姿は裸ではなく全身バスタオル状態だった。
「……なんだ、だよな」
「何? 何か問題が?」
「いや。何もありませんでした」
「……変な奴」
お前が言うな状態だが、そんな俺に都合がいい展開なんて起きるはずないのは大体予想していたから別にショックは受けない。
そのはずなのに。
「え? バスタオルをつけてるのに、その姿のままでシャワーを浴びるのか?」
「悪い?」
悪いとは言ってないが、いちいち反論しなくても。
「体は雨に濡れたままだから冷たい状態。だからこのままお湯をかける。その方が地味に温まるから」
サウナだったらそれが正解かもだけど、流石の浅木邸もサウナは無いからな。バスタオルの上からお湯をかけたらどのみち――
「――濡らすのはいいけど、洗う時はどうやるんだ?」
「貴俊が洗う」
……うん、そうなりますよね~。
それにしてもバスタオル姿のままでシャワーを浴びているせいか、鈴菜の胸の部分がやけに自己主張しているような。
「ふぅ……」
鈴菜はお湯を浴びた全身バスタオルに重さを感じたのか、少しだけだるそうにしている。この状態になるまでシャワーのお湯を結構かけていたようだ。
「そろそろ湯船から出れば?」
「そ、そうする」
何で俺はこの期に及んで緊張してるんだろうか?
今の今まで何度もこういう光景を経験してきてるはずなのに、見た目と態度が変わった鈴菜にここまで緊張するなんて。
「……っとと、わわわっ――」
若干のぼせ気味に湯船から出た直後、足元がぐらついて体が言うことをきかずにそのまま前に倒れ込んでしまった。
「――!?」
鈴菜の家の浴室は結構広く、どこかに倒れ込んでも壁にぶつかることは少ないが、受け身だけは何とか取ろうと両手を前に突き出して倒れた。
「あっぶね~……」
両手と手首に痛みはなく、両手から感じられるのは鈴菜が着けているバスタオルの濡れた感触と、弾力性のあるおっぱい――?
「貴俊。気が済んだ?」
両手の行方はともかく、正面には鈴菜の顔があって俺をまっすぐ見る目があった。鈴菜のおっぱいに触れたのはわざとでもなく揉んでもいない。
触れたのが確かなのにもかかわらず、鈴菜は俺の行為に怒るでもなく黙って俺をずっと見ているだけだ。
「あっ、ごめん……」
「……貴俊。あの妹とはどこまでしたの?」
「へ?」
普通なら胸に触れた時点でどちらかが取り乱してしまうが、俺はあっけにとられていて言葉が出てこないのに対し、鈴菜はずっと表情を変えずに俺からの言葉を待っているだけだ。
……というか、妹と何だって?
「妹? あいつは俺にくっついて甘えてくるだけで、何もしてないぞ」
「……え」
まさかと思うが、凪と色々やってるとか思われてたりするのか?
「そりゃあ、鈴菜がいる前で俺の腕に絡んでいたりくっつきまくっていたのは事実だけど、それ以上のことは俺が許してないから特に何も起きてない。甘えられてるから拒否ってないだけで、それ以上は特にはないな」
それこそふざけながらのキスとかも許してないんだよな。義妹で同い年ってのもあるし、そこまでの感情は起きてないというか。
「……そう、そうなんだ。ねえ貴俊くん。バスタオルはこのまま取っていいから、泡立てて洗って?」
「お互い丸見えだぞ?」
「貴俊くんのはもう見た」
「ですよね」
泡を立てて体を洗え――そういう意味か。触れてしまった胸の部分はともかく、前面部分を洗い合うのは流石に理性が保てそうにないんだが?
「泡立てれば見えなくなるから平気だと思うけど?」
「あ~……はい、洗いますとも」
鈴菜に言われた通り、思いきり泡を膨らませてそれこそお互いが泡だらけになるまでにしてその状態で洗いっこを実行した。
最初に触れたおっぱいの感触はふわふわした泡の感触に取って代わられ、俺の理性と感情は泡と共に消え失せた。
鈴菜の方も俺の全身を泡の力を使って洗い落としお湯で流したあと、俺より先に湯船に飛び込んでスッキリした顔に変わっている。
「ん~安心したら、気が抜けた~! はふぅ~」
気を張っていてあの態度だったのか?
「俺だけ先に洗面所出るけど?」
「は~い! どうぞ~」
「あ、うん……」
鈴菜の中で何かが解決したのか、以前の鈴菜っぽい返事になっていた。
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