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第三章 見えない幼馴染と見られる幼馴染
最終話 居眠り女子の安心出来る場所
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外野があれこれうるさかったので、放課後になったところで鈴菜の席に近づく。
……はずが、鈴菜の方から俺の元にやってきた。どうやら一緒に帰りたい的なことを言いに来たっぽい。
「貴俊くん。一緒に帰ろうよ!」
「俺もそれを言いにいこうとしてた。けど……」
「けど?」
「朝から今の今まで全然話をしてなかったなと。鈴菜はそれでいいのかなと」
なんてことなく、俺から鈴菜の席に近づいて声をかければ済む話だけど。
「あ~……本当だ~! 久しぶりだ~!!」
そう言って鈴菜は手のひらに握りこぶしをぽすっと置いて、俺に笑顔を見せる。
「そう、久しぶりだよな」
「うんうん」
「じゃなくて、寂しいとかそういうのは?」
「ん~……」
鈴菜のこの反応だけ見れば、周りの奴らが俺を急かしてるだけだったのでは?
キスだけしてそれで終わらせるなよとか、あいつらが勝手に言ってるだけで鈴菜自身はまだそこまでたどり着いてない可能性があるような。
鈴菜が首を傾げながら悩み始めてしまったので、とりあえず教室を出て歩きながら話すしかない――そう思っていたのに、鈴菜は考え込みながら自分の席へ戻っていく。
「え、何で席に戻るんだ? 俺と一緒に帰るんじゃないの?」
「う~ん……貴俊くんに言われたことを悩んでいたら、何か自分の席に着きたくなっちゃった」
「なぜに……」
教室の中は数人の女子だけ残っているものの、凪や河神はもちろん音川や木下の姿もなく、俺と鈴菜を気にする人は残っていない。
そんな中で鈴菜は、腕組みをしながら何かの謎解きでもするかのように自分の席へと戻っていく。
どうやら俺の言葉を聞いて、急に何かの疑問が浮かんでしまったらしい。
帰る寸前で自分の席に戻ってしまったので、俺も鈴菜の席に近づいて成り行きを見守ることにした。
そうしてしばらく鈴菜は席に着きながら唸っていたが、
「あ~! そうだ、そうだったよ! 思い出したよ~」
「解決したか?」
「何でだと思う?」
てっきり自分で疑っていた問題が解決したかと思えば、突然俺の方に疑問を投げてきた。
「いや、何が?」
これには俺も疑問を投げるしかない。
「わたしが何で変わったのか、貴俊くんは知ってる?」
「……凪がいきなり義妹として現れたからだろ」
「当たり! だけど、それだけじゃなくて!」
「他には?」
家に帰るだけなのに、何で悩みが解決するまで帰れませんになってるんだ?
「えっと、だから~……ええい、こうすれば分かると思うんだ~」
そう言うと鈴菜は机に突っ伏して居眠りを始める。
「っていうか、寝るなよ! ここで寝たら閉じ込められるぞ」
「それならそれでもいいかな~」
「いや、良くないだろ。怒られるだけだぞ」
このまま学園に居残り続けたところで何かが起こるわけでもなく、単純に先生たちからこっぴどく怒られるだけの未来が待っている。
それなのに、鈴菜は突っ伏したまま顔を上げようともしない。まさか本当に眠るつもりじゃないだろうな。
「……そしたら貴俊くんは怒ってくれる?」
「時間的にシャレにならなくなりそうなら怒る」
「だよね。貴俊くんはわたしをきちんと見てくれるんだもんね。知ってた」
「そりゃあずっと見てきたわけだし、幼馴染だし間違ってることがあるならそうするだろ」
幼馴染と言いつつ今の今まで放置してきたけど。特に、雨の日の約束でお互いを流し合う関係とか色々と。
「でも、違うんだよ」
「……さっきから何を言ってるのか俺にも分からないぞ。鈴菜は俺に何の疑問があるんだ?」
悩みまくって眠くなってどうでもよくなってる?
「昨日、キスしたよ?」
「そ、そうだな」
「わたしは好きだよ? 好きだよね?」
一応教室の中を見回すも、やはり数人だけまだ残っていてしかもなぜか俺と鈴菜のやり取りに聞き耳を立てている。
鈴菜の取り巻き女子たちじゃないにしても、どう考えても聞かれてしまう。そんな状況で俺も素直になるべきなのか。
しかし机に突っ伏して今にも寝てしまいそうな鈴菜が俺に問いかけをしてる現状を考えたら、誰に聞かれても素直に答えるしかないような気がする。
「もちろん俺も好きですよ」
「もう一度どうぞ」
「俺は鈴菜が好き。事実に基づいてる」
「うん。で、わたしは貴俊くんが見守っている中でこうして机に突っ伏している。その答えは?」
いよいよ謎解きになってきたな。
誰かが見ている前で好きとか言い出して、でも俺がすぐそばで見守っている――つまり、鈴菜から見た俺は。
「安心出来る奴……?」
「良く出来ました! ご褒美に、今日もお部屋にお邪魔しちゃいます! そしてそして、貴俊くんの望みを一つだけ叶えて差し上げちゃう!!」
正解か。
俺の望みはとりあえず――
「――よし、帰るぞ! 今すぐに!!」
タイミングが良すぎたのか、下校を知らせるチャイムが鳴り響いた。数人残っていた教室の中も、気づけば俺と鈴菜だけになっている。
「あっ、確かに。急げ急げ~!!」
「いや、早いな! 何で机に突っ伏していた鈴菜が早くて俺だけ取り残されそうになってるんだよ!」
「鍛え方が違うんですよ!」
「……くっ」
などと、体力で差をつけられていた鈴菜に置いて行かれそうになりながらも、何とか外に出ることが出来た。
その後はひたすら走りまくり、息を切らせながら二人して俺の家にたどり着いた。支店の方には凪がいるので、連絡だけ入れて昨日に続いてまたしても俺の家に戻る。
「はぁ~~……疲れた~!」
「…………くそぅ」
体力の差をまざまざと見せつけられつつ俺の部屋へ一緒に入ると、俺よりも先に鈴菜が俺のベッドにダイブする。
「お前、疲れてないだろ。何でベッドに寝転がるんだよ?」
「貴俊くんを感じられるかなって」
言いながら鈴菜はそのままタオルケットを被ってしまった。完全に姿を隠してしまったが、俺のニオイを嗅ぐフリだけしている。
「……で、今日の望みは――」
「エロはNGです」
「知ってる。じゃあ、それ以外で何を?」
「このまま隠れたまま仰向けになるから、好きなだけ揉んでもいいよ」
「……それはエロだろ」
そういえば事務室で寝に来ていた時、胸は揉んでいいとかほざいてたんだよな。エロは駄目だと言いながら、それはあまり感じない系か?
「今はしなくていいよ。だけど、貴俊くんにこれだけは言いたい!!」
「しないけど。言いたいことがあるなら聞く。で、何?」
「貴俊くんは知らないだろうけど、わたし結構モテてたんだよ。告白とか本当に多くて、強引な人とかもいて……」
一部だけ知ってる。
伊達に守ってあげたいランク二位なだけのことはあったな。
「何かされた?」
「ううん、そこまではないよ。こころちゃんが睨みを利かせてたから」
「……だろうな」
「だけど、推されてた時もそうだったけど、わたしは貴俊くんにだけ守って欲しかったんだよ。だって――」
――それは悪かったとしか言えないが、多分今はそれが答えじゃない。
「俺と一緒にいる時が安心出来たから……だよな?」
「うん。わたしみたいに、いつでもどこでも居眠りする女子が安心出来る場所って、好きな男子のそばなんだよ。だから、明日からまたわたしは元に戻るけど、貴俊くん」
元に戻る?
まさか、イケメン女子化を戻して以前の居眠り女子に戻るのか!?
「な、何かな?」
「貴俊くんに守って欲しいな。居眠り女子のわたしが安心出来るように」
「あ~うん。守る。約束する。居眠り女子の鈴菜が好きだから、安心して居眠りしていいぞ! 好きだから」
居眠り女子に戻るってことは、ずっとそばについてる必要があるって意味だよな。
「わたしも好き! これからは雨じゃなくても、雨の日にしてたこともしてもっと好きになりたい。好きだから! そんなわけだから、貴俊くん」
「ん?」
「おやすみ~……」
「……って、そのまま寝るのかよ!」
タオルケットを全身被りつつ、顔だけ俺に見せて目を閉じた鈴菜の寝顔をこれからはずっと見守っていくことになるんだろうな――そう思いながら、俺も鈴菜の横になってとりあえず添い寝することにした。
「守ってあげたいし守っていくからね、貴俊くん~……」
……はずが、鈴菜の方から俺の元にやってきた。どうやら一緒に帰りたい的なことを言いに来たっぽい。
「貴俊くん。一緒に帰ろうよ!」
「俺もそれを言いにいこうとしてた。けど……」
「けど?」
「朝から今の今まで全然話をしてなかったなと。鈴菜はそれでいいのかなと」
なんてことなく、俺から鈴菜の席に近づいて声をかければ済む話だけど。
「あ~……本当だ~! 久しぶりだ~!!」
そう言って鈴菜は手のひらに握りこぶしをぽすっと置いて、俺に笑顔を見せる。
「そう、久しぶりだよな」
「うんうん」
「じゃなくて、寂しいとかそういうのは?」
「ん~……」
鈴菜のこの反応だけ見れば、周りの奴らが俺を急かしてるだけだったのでは?
キスだけしてそれで終わらせるなよとか、あいつらが勝手に言ってるだけで鈴菜自身はまだそこまでたどり着いてない可能性があるような。
鈴菜が首を傾げながら悩み始めてしまったので、とりあえず教室を出て歩きながら話すしかない――そう思っていたのに、鈴菜は考え込みながら自分の席へ戻っていく。
「え、何で席に戻るんだ? 俺と一緒に帰るんじゃないの?」
「う~ん……貴俊くんに言われたことを悩んでいたら、何か自分の席に着きたくなっちゃった」
「なぜに……」
教室の中は数人の女子だけ残っているものの、凪や河神はもちろん音川や木下の姿もなく、俺と鈴菜を気にする人は残っていない。
そんな中で鈴菜は、腕組みをしながら何かの謎解きでもするかのように自分の席へと戻っていく。
どうやら俺の言葉を聞いて、急に何かの疑問が浮かんでしまったらしい。
帰る寸前で自分の席に戻ってしまったので、俺も鈴菜の席に近づいて成り行きを見守ることにした。
そうしてしばらく鈴菜は席に着きながら唸っていたが、
「あ~! そうだ、そうだったよ! 思い出したよ~」
「解決したか?」
「何でだと思う?」
てっきり自分で疑っていた問題が解決したかと思えば、突然俺の方に疑問を投げてきた。
「いや、何が?」
これには俺も疑問を投げるしかない。
「わたしが何で変わったのか、貴俊くんは知ってる?」
「……凪がいきなり義妹として現れたからだろ」
「当たり! だけど、それだけじゃなくて!」
「他には?」
家に帰るだけなのに、何で悩みが解決するまで帰れませんになってるんだ?
「えっと、だから~……ええい、こうすれば分かると思うんだ~」
そう言うと鈴菜は机に突っ伏して居眠りを始める。
「っていうか、寝るなよ! ここで寝たら閉じ込められるぞ」
「それならそれでもいいかな~」
「いや、良くないだろ。怒られるだけだぞ」
このまま学園に居残り続けたところで何かが起こるわけでもなく、単純に先生たちからこっぴどく怒られるだけの未来が待っている。
それなのに、鈴菜は突っ伏したまま顔を上げようともしない。まさか本当に眠るつもりじゃないだろうな。
「……そしたら貴俊くんは怒ってくれる?」
「時間的にシャレにならなくなりそうなら怒る」
「だよね。貴俊くんはわたしをきちんと見てくれるんだもんね。知ってた」
「そりゃあずっと見てきたわけだし、幼馴染だし間違ってることがあるならそうするだろ」
幼馴染と言いつつ今の今まで放置してきたけど。特に、雨の日の約束でお互いを流し合う関係とか色々と。
「でも、違うんだよ」
「……さっきから何を言ってるのか俺にも分からないぞ。鈴菜は俺に何の疑問があるんだ?」
悩みまくって眠くなってどうでもよくなってる?
「昨日、キスしたよ?」
「そ、そうだな」
「わたしは好きだよ? 好きだよね?」
一応教室の中を見回すも、やはり数人だけまだ残っていてしかもなぜか俺と鈴菜のやり取りに聞き耳を立てている。
鈴菜の取り巻き女子たちじゃないにしても、どう考えても聞かれてしまう。そんな状況で俺も素直になるべきなのか。
しかし机に突っ伏して今にも寝てしまいそうな鈴菜が俺に問いかけをしてる現状を考えたら、誰に聞かれても素直に答えるしかないような気がする。
「もちろん俺も好きですよ」
「もう一度どうぞ」
「俺は鈴菜が好き。事実に基づいてる」
「うん。で、わたしは貴俊くんが見守っている中でこうして机に突っ伏している。その答えは?」
いよいよ謎解きになってきたな。
誰かが見ている前で好きとか言い出して、でも俺がすぐそばで見守っている――つまり、鈴菜から見た俺は。
「安心出来る奴……?」
「良く出来ました! ご褒美に、今日もお部屋にお邪魔しちゃいます! そしてそして、貴俊くんの望みを一つだけ叶えて差し上げちゃう!!」
正解か。
俺の望みはとりあえず――
「――よし、帰るぞ! 今すぐに!!」
タイミングが良すぎたのか、下校を知らせるチャイムが鳴り響いた。数人残っていた教室の中も、気づけば俺と鈴菜だけになっている。
「あっ、確かに。急げ急げ~!!」
「いや、早いな! 何で机に突っ伏していた鈴菜が早くて俺だけ取り残されそうになってるんだよ!」
「鍛え方が違うんですよ!」
「……くっ」
などと、体力で差をつけられていた鈴菜に置いて行かれそうになりながらも、何とか外に出ることが出来た。
その後はひたすら走りまくり、息を切らせながら二人して俺の家にたどり着いた。支店の方には凪がいるので、連絡だけ入れて昨日に続いてまたしても俺の家に戻る。
「はぁ~~……疲れた~!」
「…………くそぅ」
体力の差をまざまざと見せつけられつつ俺の部屋へ一緒に入ると、俺よりも先に鈴菜が俺のベッドにダイブする。
「お前、疲れてないだろ。何でベッドに寝転がるんだよ?」
「貴俊くんを感じられるかなって」
言いながら鈴菜はそのままタオルケットを被ってしまった。完全に姿を隠してしまったが、俺のニオイを嗅ぐフリだけしている。
「……で、今日の望みは――」
「エロはNGです」
「知ってる。じゃあ、それ以外で何を?」
「このまま隠れたまま仰向けになるから、好きなだけ揉んでもいいよ」
「……それはエロだろ」
そういえば事務室で寝に来ていた時、胸は揉んでいいとかほざいてたんだよな。エロは駄目だと言いながら、それはあまり感じない系か?
「今はしなくていいよ。だけど、貴俊くんにこれだけは言いたい!!」
「しないけど。言いたいことがあるなら聞く。で、何?」
「貴俊くんは知らないだろうけど、わたし結構モテてたんだよ。告白とか本当に多くて、強引な人とかもいて……」
一部だけ知ってる。
伊達に守ってあげたいランク二位なだけのことはあったな。
「何かされた?」
「ううん、そこまではないよ。こころちゃんが睨みを利かせてたから」
「……だろうな」
「だけど、推されてた時もそうだったけど、わたしは貴俊くんにだけ守って欲しかったんだよ。だって――」
――それは悪かったとしか言えないが、多分今はそれが答えじゃない。
「俺と一緒にいる時が安心出来たから……だよな?」
「うん。わたしみたいに、いつでもどこでも居眠りする女子が安心出来る場所って、好きな男子のそばなんだよ。だから、明日からまたわたしは元に戻るけど、貴俊くん」
元に戻る?
まさか、イケメン女子化を戻して以前の居眠り女子に戻るのか!?
「な、何かな?」
「貴俊くんに守って欲しいな。居眠り女子のわたしが安心出来るように」
「あ~うん。守る。約束する。居眠り女子の鈴菜が好きだから、安心して居眠りしていいぞ! 好きだから」
居眠り女子に戻るってことは、ずっとそばについてる必要があるって意味だよな。
「わたしも好き! これからは雨じゃなくても、雨の日にしてたこともしてもっと好きになりたい。好きだから! そんなわけだから、貴俊くん」
「ん?」
「おやすみ~……」
「……って、そのまま寝るのかよ!」
タオルケットを全身被りつつ、顔だけ俺に見せて目を閉じた鈴菜の寝顔をこれからはずっと見守っていくことになるんだろうな――そう思いながら、俺も鈴菜の横になってとりあえず添い寝することにした。
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