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第二章 英雄否定のレンタル道具屋
第17話 シャンテside 仲良しエルフ、結託する
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召喚石を使い、賢者と名乗る猫獣人を保護したアクセルはミレイと無事に再会し、盗賊のことをどう説明するのがいいのか悩む一方、別行動を取っているシャンテとクレアはサルド鉱山鉄道駅の宿に到着していた。
サルド鉱山駅の宿は駅に併設された宿屋。宿から外に出ると灯りのある洞穴が延々と続き、外とは違う町が広がっている場所だ。
ダークエルフのシャンテとハーフエルフのクレアは二人とも長身で目立つものの、ここ鉱山の町を歩く者はエルフに奇異の目を向ける者はなく、二人にとっては気楽に歩ける場所でもあった。
アクセルたちが戻ってくるまでに楽しもうと意気込みながら二人は鉱山の町を歩きだした。
「アクセルと別行動になって良かったの?」
「ええ。構いません。アクセルさまにはアクセルさまのやるべきことがあるはずですから」
アクセルさま、ミレイと別行動となり、わたくしは同じエルフのクレア王女と行動を共にすることを決め、これから鉱山の道具屋に向かっているところです。
本来であれば二人だけで歩き回りたいところでしたが、こうも行く先々で出会いが増えてしまえばそうも言ってられません。
わがままを通すのは簡単ですが、わたくしは誇り高きダークエルフ。その誇りを忘れずにいきたいものです。
「それって、あの女……ミレイとかいう女と関係してる話?」
「ミレイはアクセルさまが王都で商売しているレンタル道具屋の常連なのだそうです。そうでなければあんな嬉しそうに話すわけありませんから」
「ははぁ、それでなんだ。照れくさそうにしててどうかと思ったけど、そういう関係ならしょうがないかもね」
ミレイと一触即発になりそうでしたが、わたくしとて街なかで誰かに迷惑をかけるような真似はいたしません。その辺はダークヘイムの皆様から厳しく言われているのでわきまえているつもりです。
「それにしても鉱山の道具屋って何が置いてるのかな?」
「やはり宝石類、もしくは魔法石でしょうか」
「欲しいから行くの?」
クレアはわたくしに対し年齢に関係なく接してくれる。エルフには年齢差が必ずあって、力の差も歴然。それなのに同じ種族の友人が出来たようで嬉しく思います。
「ええ。アクセルさまにお贈りすることが出来たらいいのかなと思いまして……」
「あぁ~好きな人にあげたいタイプなんだ?」
「いいえ。そうではありません」
「あら? 違うの?」
アクセルに対するシャンテの気持ちは恋愛的な物ではなく、憧れに近いものがあった。感謝の気持ちを伝えたいという思いがあるだけで、特に恋をしているわけではなかった。
「初めてアクセルさまの槍さばきを見て、わたくしは決めたのです。あのお方についていくと! 憧れこそ抱きますが、恋だのと現を抜かすことなどあり得ないのです」
インチキな道具を使ったアクセルに強さ的な一目ぼれをしたシャンテの勘違いはこれからも続く――そんな気持ちをクレアに伝え、笑顔を見せた。
「アクセルにそんな憧れてるんだ? あいつ強くないのに、不思議な魅力があるよね。ひよっこだけど」
「クレアも一目置いているのではありませんか?」
「ん~まぁ、そうなんだけど。今よりもっとひよっこの時に痛い目に遭わせちゃってるから、そのお詫びもあるんだよね~」
わたくしと出会うよりも昔に、クレアさまとアクセルさまは出会いを果たしている。その時は今と比べたら、それほどお強かったわけではなかったのでしょう。それでも一国の王女が力を認め、しかも連れ出されたことに喜びを感じている。
そんなお方が弱いわけがありません。
「ふふふっ、可愛くて仕方がないのですね」
「今はおっさんだけどね」
「いいえ、わたくしから見てもまだ若い青年ですわ」
「あははっ、違いないね」
二人のエルフは笑い合いながら、アクセルに対する気持ちに対し結託することを決めるのだった。
「アクセルさま。これからもわたくしをお傍に置いてくださいませ」
サルド鉱山駅の宿は駅に併設された宿屋。宿から外に出ると灯りのある洞穴が延々と続き、外とは違う町が広がっている場所だ。
ダークエルフのシャンテとハーフエルフのクレアは二人とも長身で目立つものの、ここ鉱山の町を歩く者はエルフに奇異の目を向ける者はなく、二人にとっては気楽に歩ける場所でもあった。
アクセルたちが戻ってくるまでに楽しもうと意気込みながら二人は鉱山の町を歩きだした。
「アクセルと別行動になって良かったの?」
「ええ。構いません。アクセルさまにはアクセルさまのやるべきことがあるはずですから」
アクセルさま、ミレイと別行動となり、わたくしは同じエルフのクレア王女と行動を共にすることを決め、これから鉱山の道具屋に向かっているところです。
本来であれば二人だけで歩き回りたいところでしたが、こうも行く先々で出会いが増えてしまえばそうも言ってられません。
わがままを通すのは簡単ですが、わたくしは誇り高きダークエルフ。その誇りを忘れずにいきたいものです。
「それって、あの女……ミレイとかいう女と関係してる話?」
「ミレイはアクセルさまが王都で商売しているレンタル道具屋の常連なのだそうです。そうでなければあんな嬉しそうに話すわけありませんから」
「ははぁ、それでなんだ。照れくさそうにしててどうかと思ったけど、そういう関係ならしょうがないかもね」
ミレイと一触即発になりそうでしたが、わたくしとて街なかで誰かに迷惑をかけるような真似はいたしません。その辺はダークヘイムの皆様から厳しく言われているのでわきまえているつもりです。
「それにしても鉱山の道具屋って何が置いてるのかな?」
「やはり宝石類、もしくは魔法石でしょうか」
「欲しいから行くの?」
クレアはわたくしに対し年齢に関係なく接してくれる。エルフには年齢差が必ずあって、力の差も歴然。それなのに同じ種族の友人が出来たようで嬉しく思います。
「ええ。アクセルさまにお贈りすることが出来たらいいのかなと思いまして……」
「あぁ~好きな人にあげたいタイプなんだ?」
「いいえ。そうではありません」
「あら? 違うの?」
アクセルに対するシャンテの気持ちは恋愛的な物ではなく、憧れに近いものがあった。感謝の気持ちを伝えたいという思いがあるだけで、特に恋をしているわけではなかった。
「初めてアクセルさまの槍さばきを見て、わたくしは決めたのです。あのお方についていくと! 憧れこそ抱きますが、恋だのと現を抜かすことなどあり得ないのです」
インチキな道具を使ったアクセルに強さ的な一目ぼれをしたシャンテの勘違いはこれからも続く――そんな気持ちをクレアに伝え、笑顔を見せた。
「アクセルにそんな憧れてるんだ? あいつ強くないのに、不思議な魅力があるよね。ひよっこだけど」
「クレアも一目置いているのではありませんか?」
「ん~まぁ、そうなんだけど。今よりもっとひよっこの時に痛い目に遭わせちゃってるから、そのお詫びもあるんだよね~」
わたくしと出会うよりも昔に、クレアさまとアクセルさまは出会いを果たしている。その時は今と比べたら、それほどお強かったわけではなかったのでしょう。それでも一国の王女が力を認め、しかも連れ出されたことに喜びを感じている。
そんなお方が弱いわけがありません。
「ふふふっ、可愛くて仕方がないのですね」
「今はおっさんだけどね」
「いいえ、わたくしから見てもまだ若い青年ですわ」
「あははっ、違いないね」
二人のエルフは笑い合いながら、アクセルに対する気持ちに対し結託することを決めるのだった。
「アクセルさま。これからもわたくしをお傍に置いてくださいませ」
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