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第三章 レンタル道具を指導するおっさん
閑話 王都賑わう? ミレイ・ベルジュ編
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「ふぅっ……と。みんなお疲れ。ここで解散するから!」
「は。お疲れ様でした!」
今回の諜報活動は意外なことがありすぎたなぁ。まさか南に向かったアクセルさんと再会するなんて思わなかったし、彼の力の一端を見ることが出来たのは本当に感慨深かったなぁ。
アクセルさんの為にもプライベートで同行してあげたかったけど、知らぬ間に可愛い子たちが彼の周りに集まってるし、私がいなくても何とかしそうだからいいよね。
だけど彼のお店は何とかしたいし、私があのお店をちゃんとしてあげとかないと。
そう思った私は傭兵団と別れ、王都に向かうことに。
「ミレイ隊長どちらへ?」
「アクセルさんのお店。店番でもしようかなって」
「あれ、でもあの方ってお店を閉じて行かれませんでしたか?」
「そう。一時休業の札を出して閉めちゃった。もちろん、帰ってくるまでの間ね」
アクセルさんのあの動きを見てる限り、多分それほど苦労もなく冒険者に道具レクチャーして、可愛い子たちを引き連れて帰ってくると思う。
とにかく、彼のお店は相当に埃がたまっているはず。仕事もしばらくないし、また任務が下されるまでの間は店番代わりに動いておこう。
そう思って私は王都へ向かった。
王都バーネルを久しぶりに歩くと、やはり貴族が集まるところと違って平民がとても多いと感じる。
廃貴族もまあまあいるけど、覇気がなくてつまらない人間ばかり。そう考えたら、アクセルさんを外に出したのは正解だったかも。
そんなことはないと励ましてはいたけど、お店で一人だけで退屈そうにしていたのを見ていたら、私が何とかしてやらないとって思ってしまうんだよね。
……もっとも、私の裏の活動を彼に見せずにいるのも簡単じゃない。そう考えると、行動を共にするのは難しいけど店番をするくらいなら貢献出来るはず。
「え~と、アクセルさんのお店は……っと――」
王都の外れにある分かりやすいお店のはずなのに、閉めきった店を探すのは決して簡単じゃない。
そう思いながら店の周辺を歩いていると、何やら人だかりが出来ている。人だかりの人間にあまり関わりたくはないものの、アクセルさんのお店に程近いので声をかけて様子を見ることに。
「あの、この近くで何かあるんですか?」
「え? あ、え~とですね……」
この人は普通の旅人って感じ。害もなければ悪意もない。
「レンタル道具屋があると聞いているんですが、冒険者が前にいて近づけないんですよ。まだお店に戻られていないんだろうなとは思うのですが、この目で見てみたいと思って王都に足を運んだんです」
……この旅人さんはアクセルさんに助けられた人かな?
よりにもよって冒険者がお店を囲んで占領してる? そうだとしたら排除しないと駄目だ。
まずは何をしているのか確かめないと。
「私が何とかしますね」
「い、いいえ。あの感じではあの方は帰っていないはずです。また来ます。お気遣いいただきありがとうございます! では」
行っちゃった。
旅人というか商人かな?
あの人はともかく、彼のいない店に迷惑をかけてる冒険者を何とかしないと。
冒険者が数十人ほどいるところに近づくと、その先に見えるのはアクセルさんが閉じたお店だった。当然ながらお店には休業の札がかけられ、扉や窓も全て閉じられていて開けられた形跡はない。
「ちょっと!! そこはアクセル・リオットさんのお店なんですけど! 冒険者が揃いも揃って何をしているんですか?」
冒険者に殺気を放っても仕方がないので、ここは大人しめに注意。
――すると。
「も、もしかしてアクセルさんのお店の関係者ですか!?」
あ、あれ?
思いの外、好意的?
「私はお店の関係者じゃなくて、じょ、常連客です! アクセルさんは今、長期休業中で、しかも旅を続けています。それなのに、どうしてお店に押し掛けているんですか?」
押し掛けたところでお店は開けられないのに。
「じ、実は僕たちはアクセルさんの弟子になりたいんです!!」
「俺も!」
「私もです!!」
えっ、ええっ!?
「弟子? 弟子っていうのは、道具関係で?」
「そうです! あの人の下でもっと身近な道具の使い方を学びたいと思いまして、それで王都にかけつけたんです」
「俺は弟子入り希望しつつ、もっと別の道具を借りにきた」
あぁ、そっか。
アクセルさん、旅先でお世話とか面倒とか見ちゃって知らない間に徳を積みまくってるんだね。
王都の外れのレンタル道具屋さんがこんなにも人で賑わうなんて――アクセルさん、ここはアクセルさんが帰ってくるまで何とかしておくから、王都は気にせず存分にレクチャーしまくってね。
帰ってきた時、きっともっと希望者で溢れかえると思うけどその時に再会出来たら私も手伝うよ。
常連客だけど、裏の一番弟子ミレイより。
「は。お疲れ様でした!」
今回の諜報活動は意外なことがありすぎたなぁ。まさか南に向かったアクセルさんと再会するなんて思わなかったし、彼の力の一端を見ることが出来たのは本当に感慨深かったなぁ。
アクセルさんの為にもプライベートで同行してあげたかったけど、知らぬ間に可愛い子たちが彼の周りに集まってるし、私がいなくても何とかしそうだからいいよね。
だけど彼のお店は何とかしたいし、私があのお店をちゃんとしてあげとかないと。
そう思った私は傭兵団と別れ、王都に向かうことに。
「ミレイ隊長どちらへ?」
「アクセルさんのお店。店番でもしようかなって」
「あれ、でもあの方ってお店を閉じて行かれませんでしたか?」
「そう。一時休業の札を出して閉めちゃった。もちろん、帰ってくるまでの間ね」
アクセルさんのあの動きを見てる限り、多分それほど苦労もなく冒険者に道具レクチャーして、可愛い子たちを引き連れて帰ってくると思う。
とにかく、彼のお店は相当に埃がたまっているはず。仕事もしばらくないし、また任務が下されるまでの間は店番代わりに動いておこう。
そう思って私は王都へ向かった。
王都バーネルを久しぶりに歩くと、やはり貴族が集まるところと違って平民がとても多いと感じる。
廃貴族もまあまあいるけど、覇気がなくてつまらない人間ばかり。そう考えたら、アクセルさんを外に出したのは正解だったかも。
そんなことはないと励ましてはいたけど、お店で一人だけで退屈そうにしていたのを見ていたら、私が何とかしてやらないとって思ってしまうんだよね。
……もっとも、私の裏の活動を彼に見せずにいるのも簡単じゃない。そう考えると、行動を共にするのは難しいけど店番をするくらいなら貢献出来るはず。
「え~と、アクセルさんのお店は……っと――」
王都の外れにある分かりやすいお店のはずなのに、閉めきった店を探すのは決して簡単じゃない。
そう思いながら店の周辺を歩いていると、何やら人だかりが出来ている。人だかりの人間にあまり関わりたくはないものの、アクセルさんのお店に程近いので声をかけて様子を見ることに。
「あの、この近くで何かあるんですか?」
「え? あ、え~とですね……」
この人は普通の旅人って感じ。害もなければ悪意もない。
「レンタル道具屋があると聞いているんですが、冒険者が前にいて近づけないんですよ。まだお店に戻られていないんだろうなとは思うのですが、この目で見てみたいと思って王都に足を運んだんです」
……この旅人さんはアクセルさんに助けられた人かな?
よりにもよって冒険者がお店を囲んで占領してる? そうだとしたら排除しないと駄目だ。
まずは何をしているのか確かめないと。
「私が何とかしますね」
「い、いいえ。あの感じではあの方は帰っていないはずです。また来ます。お気遣いいただきありがとうございます! では」
行っちゃった。
旅人というか商人かな?
あの人はともかく、彼のいない店に迷惑をかけてる冒険者を何とかしないと。
冒険者が数十人ほどいるところに近づくと、その先に見えるのはアクセルさんが閉じたお店だった。当然ながらお店には休業の札がかけられ、扉や窓も全て閉じられていて開けられた形跡はない。
「ちょっと!! そこはアクセル・リオットさんのお店なんですけど! 冒険者が揃いも揃って何をしているんですか?」
冒険者に殺気を放っても仕方がないので、ここは大人しめに注意。
――すると。
「も、もしかしてアクセルさんのお店の関係者ですか!?」
あ、あれ?
思いの外、好意的?
「私はお店の関係者じゃなくて、じょ、常連客です! アクセルさんは今、長期休業中で、しかも旅を続けています。それなのに、どうしてお店に押し掛けているんですか?」
押し掛けたところでお店は開けられないのに。
「じ、実は僕たちはアクセルさんの弟子になりたいんです!!」
「俺も!」
「私もです!!」
えっ、ええっ!?
「弟子? 弟子っていうのは、道具関係で?」
「そうです! あの人の下でもっと身近な道具の使い方を学びたいと思いまして、それで王都にかけつけたんです」
「俺は弟子入り希望しつつ、もっと別の道具を借りにきた」
あぁ、そっか。
アクセルさん、旅先でお世話とか面倒とか見ちゃって知らない間に徳を積みまくってるんだね。
王都の外れのレンタル道具屋さんがこんなにも人で賑わうなんて――アクセルさん、ここはアクセルさんが帰ってくるまで何とかしておくから、王都は気にせず存分にレクチャーしまくってね。
帰ってきた時、きっともっと希望者で溢れかえると思うけどその時に再会出来たら私も手伝うよ。
常連客だけど、裏の一番弟子ミレイより。
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