35 / 91
二章・もどかしい二人
35.はらぺこサキュバスと性欲の強い男エルフの約束
しおりを挟む
「そうですか……親御さんが来る……そ、そうですか……」
ハーブティの湯気の向こうでレイモンドさんが片手で顔を抑えて天を仰いだ。宿の簡素な椅子に腰かけて思案に暮れる姿はこんな時でも彫刻のように完成されてるんだなあと他人事みたいにわたしは思う。
「君がサキュバスだということを私はよく忘れがちですが……、その前に君がサキュバスであっても親御さんに大事に育てられた娘さんであることを頭に入れていませんでしたね……そんな大事な娘さんに私は……わかりました。逃げずにちゃんと怒られましょう……」
「ま、待ってください。うちの親が来ようとしてる理由、それとは違うので! わたし、サキュバスなのでレイモンドさんじゃなかったとしても精気は男の人から採らなきゃならないんですよ! わたしはサキュバスなんです! また忘れてます!」
レイモンドさんが思考の海に呑まれてしまう前にわたしは彼を現実に引き戻す。
「違う理由で? 一体なんでしょう。サキュバスの知り合いはシルキィ君以外にはいないと思ったのですが……」
「えっと、わたし、お父さんいないんですけど。今お母さんに恋人がいてその人がお父さん代わりって感じなんですけども。その人が、レイモンドさんが生まれたころの森林大迷宮にいたらしくて、レイモンドさんのこと知ってるかもしれないって言ってるんですよ。だからちょっと会って確認したいらしくて……。心当たり、ありませんか?」
わたしが尋ねると、レイモンドさんは長い睫毛をぱちくりと瞬かせてちょっと驚いたようだった。
「男の人……ということはインキュバスですよね。インキュバスはサキュバス以上に接点はありませんが、私も物心つく前のことはわからないのでそれが本当なら赤ん坊のころに会ったということでしょうか……。話してはいませんでしたが私も親がいなくて、子供の時に私一人だけエルフの里に届けられたらしいのですよね。もしかしたら私の親のことを知っているということなのかな……。というかすごく長生きなんですね。その方。もしかしてシルキィ君も結構長く生きるんでしょうか」
「そうですね。わたしは十九なので今はまだ人間と同じくらいだけど、来年あたりから成長が止まってこのままの姿で長く生きると思います」
「そうですか……」
レイモンドさんは自分の顎を撫でながらわたしの全身を見回して何か考えているようだった。何を考えているのかはわからないけどちょっと恥ずかしくなる。けど、レイモンドさんの昔の話がちょっと聞けたのは嬉しいな。
「さっきも先走って言いましたが、私もその方に会いたいと思います。シルキィ君の親御さんに会うことについては少し怖気づくことはあります。自分より年が上の人に会うこと自体ものすごく久しぶりですしね……けれど、自分の出自を知っているかもしれない方には興味があるので。次の休みの日にでも会わせていただきましょうか。私から向かったほうが礼儀としてはいいのかな?」
レイモンドさんがお母さんたちに会うことに積極的になってくれたのでほっとした。もしかしたら嫌がるかもしれないと思ったので。
「こちらの世界の住人がサキュバス界に来た前例はないので、あっちから来ると思います。大人のインキュバスとサキュバスは簡単に行き来できるのであまり気にしないでください」
わたしはまだ付き添いがないと行き来できないけど。
「凄いんですね……。それでは厚意に甘えさせていただきましょう。是非会いたいと言っていると伝えて欲しいです」
大事な用事が一つ先にすすんだ。だけどわたしにはもう一つ言わなければならないことが残っている。
「あと、えっと、わたし、もしかしたら一回サキュバス界に帰る必要があるかもしれないんです。本当はもっと早く受けていないといけなかった試験があるんですけど、わたしがなかなか催眠能力に目覚めなかったので受けていなくって。一人前のサキュバスとして催眠を使いこなすのに必要となるので、レイモンドさんの狂化を治すためにも一旦帰らないといけないです。もしそうなったら、レイモンドさんはわたしなしでしばらく性欲とつき合わないといけなくなっちゃうんですけど……」
もしかしたら、なんてあいまいな言い方をしてしまったけど、たぶん、帰らなきゃならない。そうしないと、レイモンドさんを治してあげられないから。
「それは、うーん。まあ、煙草もあるし、自慰もその……できるようになったので絶対無理というわけではないですが。淫紋はどうします? 感覚が繋がったままなので、シルキィ君が大事なことをしている時に私がその、自慰とかしてしまったら君は困ってしまうんじゃないでしょうか」
「お母さんが契約を一旦凍結する方法を知ってると思うので、戻ってくるまで感覚の共有を切っておくことはできると思います。お互いが切りたがっているわけじゃないので、再会したら元通りつながると思うんですけど」
「なるほど。それなら何とかなるかもしれませんね。ずっと繋がっていたものがなくなるのは少し寂しく感じますが」
少し?
「少しじゃないですよ……」
「え?」
「少しじゃないです……。わたし、レイモンドさんと離れるのすごく寂しいです……」
言いながら、じわっと涙が出てきてぽたぽたと溢れた。
昨日わたしは水鏡の桶の前でめそめそしながらぐるぐる考えて、次の日にやっとこうしてレイモンドさんの部屋に来ることができた。レイモンドさんがわたしの親に会うのを嫌がるんじゃないかということもそうだけど、何より契約を凍結して離れ離れになることが辛くて、でもそれは彼を苦しみから解放するために必要で、だから覚悟しなくちゃって、レイモンドさんの前で泣いちゃダメって思ってたのに、やっぱり泣いちゃった……。
「わ、わたしとレイモンドさんを繋いでるものって、この契約しかないからっ……。レイモンドさん、とっても素敵な人だしっ……。わたしがいない間に、別の誰かがレイモンドさんのこと治しちゃったら、わたし、いらなくなっちゃうんじゃないかとか、考えちゃって……。ひっく……。レイモンドさんが、治るならそれでいいはずなのにっ。わたし、悪い子なのかもしれないって思って……怖くなっちゃって……っ」
「シルキィ君……」
レイモンドさんが困った顔で私を見ている。これ以上彼を困らせたくないので泣き止みたかったけど、勝手に涙が溢れて止まらなかった。
「シルキィ君、おいで」
椅子に真っ直ぐ座っていた体をずらして、レイモンドさんは両手を広げた。わたしはひっくひっくとしゃくりあげながら、彼の膝に座らせてもらう。
「私は、君がとてもやさしい女の子なのを知っています。私が一生このままでも、君は別に困りませんよね? もともとこの契約はお互いの利害が一致しているから結んだものです。私がこのままなら、君はずっと精気の食いっぱぐれがない。それなのに君は悲しい思いをしてまでその試験を受けようとしてくれているんですよね? そんな優しい子を私は忘れたりなんかしませんよ。君が帰るまでちゃんと待ってます」
「ぐすっ。ほんとに?」
「本当ですとも」
大きな体で抱きしめてくれるレイモンドさんの胸に顔を埋めて、わたしは小さい子みたいに言う。
「じゃあ、やくそくしてほしいの……」
「なんですか? なんでも聞きますよ」
「シルキィが戻ってくるまで、ほかの女の人とえっちしないでね……そうしてくんないと……ヤ、です」
ちょっと重い女の子になっちゃったなって言いながら思った。思ったけど、レイモンドさんは笑ってくれた。
「約束しましょう。けれど君が戻ってきた後、我慢した分それはもう凄いことしますけど。それでもいいですか?」
「レイモンドさんがしたいことなら、なんでも!!」
二人ともたまらなくなって、そのまま椅子の上で繋がり合った。
ハーブティの湯気の向こうでレイモンドさんが片手で顔を抑えて天を仰いだ。宿の簡素な椅子に腰かけて思案に暮れる姿はこんな時でも彫刻のように完成されてるんだなあと他人事みたいにわたしは思う。
「君がサキュバスだということを私はよく忘れがちですが……、その前に君がサキュバスであっても親御さんに大事に育てられた娘さんであることを頭に入れていませんでしたね……そんな大事な娘さんに私は……わかりました。逃げずにちゃんと怒られましょう……」
「ま、待ってください。うちの親が来ようとしてる理由、それとは違うので! わたし、サキュバスなのでレイモンドさんじゃなかったとしても精気は男の人から採らなきゃならないんですよ! わたしはサキュバスなんです! また忘れてます!」
レイモンドさんが思考の海に呑まれてしまう前にわたしは彼を現実に引き戻す。
「違う理由で? 一体なんでしょう。サキュバスの知り合いはシルキィ君以外にはいないと思ったのですが……」
「えっと、わたし、お父さんいないんですけど。今お母さんに恋人がいてその人がお父さん代わりって感じなんですけども。その人が、レイモンドさんが生まれたころの森林大迷宮にいたらしくて、レイモンドさんのこと知ってるかもしれないって言ってるんですよ。だからちょっと会って確認したいらしくて……。心当たり、ありませんか?」
わたしが尋ねると、レイモンドさんは長い睫毛をぱちくりと瞬かせてちょっと驚いたようだった。
「男の人……ということはインキュバスですよね。インキュバスはサキュバス以上に接点はありませんが、私も物心つく前のことはわからないのでそれが本当なら赤ん坊のころに会ったということでしょうか……。話してはいませんでしたが私も親がいなくて、子供の時に私一人だけエルフの里に届けられたらしいのですよね。もしかしたら私の親のことを知っているということなのかな……。というかすごく長生きなんですね。その方。もしかしてシルキィ君も結構長く生きるんでしょうか」
「そうですね。わたしは十九なので今はまだ人間と同じくらいだけど、来年あたりから成長が止まってこのままの姿で長く生きると思います」
「そうですか……」
レイモンドさんは自分の顎を撫でながらわたしの全身を見回して何か考えているようだった。何を考えているのかはわからないけどちょっと恥ずかしくなる。けど、レイモンドさんの昔の話がちょっと聞けたのは嬉しいな。
「さっきも先走って言いましたが、私もその方に会いたいと思います。シルキィ君の親御さんに会うことについては少し怖気づくことはあります。自分より年が上の人に会うこと自体ものすごく久しぶりですしね……けれど、自分の出自を知っているかもしれない方には興味があるので。次の休みの日にでも会わせていただきましょうか。私から向かったほうが礼儀としてはいいのかな?」
レイモンドさんがお母さんたちに会うことに積極的になってくれたのでほっとした。もしかしたら嫌がるかもしれないと思ったので。
「こちらの世界の住人がサキュバス界に来た前例はないので、あっちから来ると思います。大人のインキュバスとサキュバスは簡単に行き来できるのであまり気にしないでください」
わたしはまだ付き添いがないと行き来できないけど。
「凄いんですね……。それでは厚意に甘えさせていただきましょう。是非会いたいと言っていると伝えて欲しいです」
大事な用事が一つ先にすすんだ。だけどわたしにはもう一つ言わなければならないことが残っている。
「あと、えっと、わたし、もしかしたら一回サキュバス界に帰る必要があるかもしれないんです。本当はもっと早く受けていないといけなかった試験があるんですけど、わたしがなかなか催眠能力に目覚めなかったので受けていなくって。一人前のサキュバスとして催眠を使いこなすのに必要となるので、レイモンドさんの狂化を治すためにも一旦帰らないといけないです。もしそうなったら、レイモンドさんはわたしなしでしばらく性欲とつき合わないといけなくなっちゃうんですけど……」
もしかしたら、なんてあいまいな言い方をしてしまったけど、たぶん、帰らなきゃならない。そうしないと、レイモンドさんを治してあげられないから。
「それは、うーん。まあ、煙草もあるし、自慰もその……できるようになったので絶対無理というわけではないですが。淫紋はどうします? 感覚が繋がったままなので、シルキィ君が大事なことをしている時に私がその、自慰とかしてしまったら君は困ってしまうんじゃないでしょうか」
「お母さんが契約を一旦凍結する方法を知ってると思うので、戻ってくるまで感覚の共有を切っておくことはできると思います。お互いが切りたがっているわけじゃないので、再会したら元通りつながると思うんですけど」
「なるほど。それなら何とかなるかもしれませんね。ずっと繋がっていたものがなくなるのは少し寂しく感じますが」
少し?
「少しじゃないですよ……」
「え?」
「少しじゃないです……。わたし、レイモンドさんと離れるのすごく寂しいです……」
言いながら、じわっと涙が出てきてぽたぽたと溢れた。
昨日わたしは水鏡の桶の前でめそめそしながらぐるぐる考えて、次の日にやっとこうしてレイモンドさんの部屋に来ることができた。レイモンドさんがわたしの親に会うのを嫌がるんじゃないかということもそうだけど、何より契約を凍結して離れ離れになることが辛くて、でもそれは彼を苦しみから解放するために必要で、だから覚悟しなくちゃって、レイモンドさんの前で泣いちゃダメって思ってたのに、やっぱり泣いちゃった……。
「わ、わたしとレイモンドさんを繋いでるものって、この契約しかないからっ……。レイモンドさん、とっても素敵な人だしっ……。わたしがいない間に、別の誰かがレイモンドさんのこと治しちゃったら、わたし、いらなくなっちゃうんじゃないかとか、考えちゃって……。ひっく……。レイモンドさんが、治るならそれでいいはずなのにっ。わたし、悪い子なのかもしれないって思って……怖くなっちゃって……っ」
「シルキィ君……」
レイモンドさんが困った顔で私を見ている。これ以上彼を困らせたくないので泣き止みたかったけど、勝手に涙が溢れて止まらなかった。
「シルキィ君、おいで」
椅子に真っ直ぐ座っていた体をずらして、レイモンドさんは両手を広げた。わたしはひっくひっくとしゃくりあげながら、彼の膝に座らせてもらう。
「私は、君がとてもやさしい女の子なのを知っています。私が一生このままでも、君は別に困りませんよね? もともとこの契約はお互いの利害が一致しているから結んだものです。私がこのままなら、君はずっと精気の食いっぱぐれがない。それなのに君は悲しい思いをしてまでその試験を受けようとしてくれているんですよね? そんな優しい子を私は忘れたりなんかしませんよ。君が帰るまでちゃんと待ってます」
「ぐすっ。ほんとに?」
「本当ですとも」
大きな体で抱きしめてくれるレイモンドさんの胸に顔を埋めて、わたしは小さい子みたいに言う。
「じゃあ、やくそくしてほしいの……」
「なんですか? なんでも聞きますよ」
「シルキィが戻ってくるまで、ほかの女の人とえっちしないでね……そうしてくんないと……ヤ、です」
ちょっと重い女の子になっちゃったなって言いながら思った。思ったけど、レイモンドさんは笑ってくれた。
「約束しましょう。けれど君が戻ってきた後、我慢した分それはもう凄いことしますけど。それでもいいですか?」
「レイモンドさんがしたいことなら、なんでも!!」
二人ともたまらなくなって、そのまま椅子の上で繋がり合った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる