アイドルのマネージャーになったら

はぴたん

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それぞれの仕事

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はぁ、、可愛いなぁ。
また会いたいなぁ。

メルちゃんに会ってから数日が経った今、俺はメルちゃんロスになっている。
毎日のように写真を見返しては癒しと少しの寂しさを感じている。

寮で猫飼えないのかなぁ、、

今日もそんな事を思いながらカメラロールを眺める。

日が経つにつれ、夜月にも緊張しなくなり今まで通りに過ごせている。
平穏な日々だ。


「もうすぐ着きますよ。」

「ありがとうございます。溝口さん。」


溝口さんの声に現実に引き戻される。
今日は叔父さんの元へ定期連絡をしに行っていた。
Noiseグループについてと俺の近況報告を兼ねているらしい。
叔父さんが知りたい知りたいと何度も連絡が来るため、定期的に行っている。

いつもは簡単な近況報告で終わるのだが、今日はまさかの重大ニュースを伝えられた。
早くみんなに伝えて驚いた顔、見たいなぁ、、


「着きましたよ。」

「ありがとうございます!」

お礼を言って車をおり、玄関へ向かう。
いつも通りドアを開けようとしたが叶わなかった。

俺が開けるより先にドアが開いたからだ。


ガチャッ「さくちゃん!!!」


ドアが開くのと同時に海都が飛び出てきて大声で名前を呼ばれた。

「ど、どうしたの?」

「どうしたの?じゃないよ!!
今までどこ行ってたの!
いや、そうじゃなくて、ちょっと来て!!」

そう言い捨てた海都にグイッと手を引かれて寮の中へと進む。

グイグイ引っ張るので、引っ張られながら慌てて靴を脱ぎ中に入る。


カチャッ

「さくちゃん帰ってきたよ!」

リビングのドアを開けてそう投げかけた海都。
リビングにはこの時間には珍しく、全員が集合していた。

「た、ただいま、、」

みんなの視線を浴び、ギョッとしながらとりあえず挨拶する。

バッ

返事の代わりに海都が俺の顔の横に何やら雑誌?を並べた。

え、なに??

「ちょっと待って!」

今度は陸都がやって来て、俺をグイッと横に向かせると俺のメガネを取って髪を上げられた。

っ、、!!

その瞬間みんなの息を飲む音が聞こえた。

え、、本当に何!?
視界がぼやけてよく見えないんだけど、、

「おい、咲夜どうゆう事だ?」

この声は斗哉だ。
、、ん?「どうゆう事って?何の事?」

「、あ!ごめんごめん、はい!」

そう陸都の声が聞こえてメガネをかけられた。

「ありがと。」

「さくちゃん、これ見て!!」

陸都にお礼を言っていると海都に話しかけられたのでそちらを見ると1冊の雑誌を掲げていた。
その表紙の2人見覚えが、、というかもしかして、、「えええっ!!??」

「これどう見てもさくちゃんだよねぇ??」

何故か怒り気味の海都に言われてもう一度見たが、紛れもなくあの日撮ってもらった俺と陽稀だった。
見つめ合う2人を横から撮っている写真、、
まぁ確かにパーツの一部ではあるのかもしれないけど、安藤さん!!!
これ、知ってる人がみたら丸わかりだよ!!

「しかもなんで女装してるの!?
どうゆう事??ちゃんと説明して!!」

「いや、、その、、」

「咲夜。」
「さくちゃん?」
「さくちゃん!」
「咲夜、逃げられないぞ。」

うぅ、、どう説明したら、、

「みんなそんなに責めないであげてよ。」

「「「「陽稀((はるちゃん))は黙ってろ((て))」」」」

みんなにそう言われてしゅんとなってしまった陽稀。
頼みの綱が、、、


「分かった。話すから。」










「ーーーーという訳で、一緒に撮影する事になったけど、俺はあくまでサブで陽稀メインだから俺はパーツだけ、とかぼかして載せてもらう約束だったんだ。」

「がっっつり表紙じゃん!!」

「そ、そうだね、、まさかこんな事になるなんて思わなかった。
軽率な事してしまってごめんなさい。」

、、、「さくちゃんさー、何でこんなにみんなが怒ってるか分かってる?」

「うん。
マネージャーの範疇を超えた仕事をしてしまって本当にごめんなさい。」

「っちがうよ!」

「別に出しゃばって!何て思ってない。
そうじゃなくて、こんな可愛いさくちゃんを間近で見られなかった事への苛立ち!!」

「お前のこんな姿、、大勢に見られるとか苛つく。」

「何で陽稀が一緒に写ってる訳?
しかも何、恋人企画って、」


「えぇ、、えっと、、」

急にみんなが話し出すから情報量が多くて困る、、
とにかく、出しゃばってとは思ってなかったみたいだけど、


「咲夜が困っとるでー、、
つまりな、みんな咲夜を独り占めしたかったし陽稀が羨ましいっちゅーことや!せやろ?」

「「うん!」」

コクッ

「うん。」


、、な、何それ!?
なんかよく分からないけどすごく恥ずかしい事言われてる気がする、//


「さくちゃん耳真っ赤だよ!」

「う、うるさい、//」

「あ、ねぇ!
一応中身確認したけど、本当に他も同じ方向の横顔だけだから。
あとはぼやけて写ってるから大丈夫じゃないかな?
咲夜の名前も出してないし。」

陽稀がやっっと助け舟を出してくれた。

「はぁ、、しょうがねぇな。」

斗哉も納得?したみたいだ。

「陽稀、覚えとけよ。」

「えっ何が?」

「写真で色々気づいてるから。」

「っ、、」

夜月と陽稀は何やら揉めているが、まぁこちらに飛び火はして来なさそうなのでこちらも解決?だろう。

「今度ー、僕にも見せて?」

「なにが?」

「女の子になったさくちゃん!
そしたら許してあげる!」

「っ、えぇー、、
撮影でも無いのにあんな格好、無理だよ。」

「しょうがないなー、僕たちもしてあげるから!
3人で三姉妹になろっ?」

なんで陸都まで、それに何かノリノリだし、、

「さくちゃん!!」

はぁ、、「分かったよ、」

「「やったー!!」」

「俺がいる時にしろよ。」

何故か斗哉も見る気満々だし、、

「俺もね。」

「えー、俺だって見たいー!
仲間はずれにしないでよ!」

「「はるちゃんはもういいでしょ!」」

「やだー!仲間はずれずるいー!」

今度は3人が揉め出したが放っておく事にした。


何か変な約束をしてしまったけど、丸く収まってよかった、、、うん。

、、あれ、そういえば、何か話す事があった気がする、、、「ああ!!!」



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