アイドルのマネージャーになったら

はぴたん

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Let's all make Noise!

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「ついに番組のタイトルが決まったよ!
その名も、
"Let's all make Noise!"
日本語でみんなで騒ごう!という意味です!」

「「わー!いいねー!」」

「めちゃくちゃいいじゃん!」

「いいな。」

「うん。」

みんなの反応をみると、好印象のようで嬉しい。
叔父さんと試行錯誤して決めた甲斐があった。

「いよいよ明日収録だね。」

「タイトル全然決まらないから心配してたんだよ?」

「そうだよね、ごめん。
実は仮で決まってたタイトルがあったんだけど、なんかしっくりこなくて。
で、今日社長と話し合ってて決まったんだ。」

「そうなんだー。」

「ねぇねぇ!結局さくちゃんはゲスト知ってるの?」
「あ!僕も気になってたー!どうなの??」

「俺も知らないよ。」

「「えぇ、本当に??」」

「ふふっ、ほんとほんと。
誰が来るんだろうね?」

「誰だろー。」

「知ってる人がいいなぁ。」

「確かに!
知ってる人だとやりやすいよねー。」

「とおくんのドラマの人じゃない?」

「はるひか。」

「確かに。
わぁ、久しぶりに会いたいね。」

「えーなにそれー!」
「さくちゃんなかよしなの?」

「え、うん。
まぁ、はるひさん優しいからね。」

「ふーん、」

「はるひさんとはるひさんのマネージャーの葵と4人でよく撮影の合間とか打ち上げでお喋りしてたんだよ、ね?」

「あぁ。」

「2人とも元気かなぁ。」

「この前はるひと飯行ったけど。」

「え、そうなの?
今またドラマ出てるから忙しいのかと思ってたけど。
元気そうだった?」

「さくちゃーん、はるひさんの話はもういいよ。
僕達知らないし。」

「わっ、そうだよね、ごめん、」

海都が横からタックルするように勢いよく抱きついてきたのではるひさんについての会話は中断してしまった。




••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••





「相変わらず元気だったよ。」

リビングから咲夜が出ていくのを見てすぐに後を追いかけ、廊下に出たところで声をかけた。
咲夜は丁度階段を上ろうとしていた所だった。

「え?」

「はるひ。」

「あぁ!本当?良かった!
立て続けにドラマの出演なんてすごいよね、、」

「そうだな。
にしては疲れは感じなかったぞ。
いつも通り飄々としてたな。」

「ふふっ想像出来るなぁ。
仕事も楽しく思えちゃうのかもね。」

「あぁ。」

「葵は?いたの?」

「いや、いなかった。
連絡取ってないのか?」

「うん。
忙しそうだから控えてる。」

「そうか。」

「もしかしてわざわざ言いに来てくれたの?」

「あぁ、まぁ、俺も上に行くし。」

「ふふっ優しいね。
ありがとう。」

「優しくねぇ、いや、お前だけだよ。
優しくするのは。」

「えぇ、、なにそれ。
斗哉はみんなに優しいよ。」

「素直に受け取れよ。」

「えぇ、、わっ、ちょっと押さないでよ!」

素直に受け取らない咲夜に痺れを切らし、階段前で止まっていた咲夜のすぐ後ろまで詰め寄り、腰をグイグイと上へ押す。

「遅いんだよ。ほら進め。」

「ちょっと、全然優しくないじゃん!」

そう言いながら笑う咲夜に釣られるように俺も笑い、2人で笑いながら階段を上った。

「あははっ、はぁ、斗哉のせいでお腹痛いー。」

「ふっ咲夜、笑いすぎ。」

「斗哉だって笑ってたじゃん!
前より笑うようになったよねー!」

そう言って俺の頬を両手で掴んでくる咲夜。

何だよ。

咲夜が触れている頬が熱を持つ前に俺も咲夜の頬を掴む。
、、、相変わらず柔らかいな、
触れる度その柔らかさに驚いてしまう。

「いひゃい。」
(いたい。)

この舌っ足らずな咲夜が可愛いくて、いつもつい頬を掴んでしまう。

「へぇ、ほぉやおあんかひゃへっへよ。」
(ねぇ、斗哉もなんかしゃべってよ。)

何て?
何て言ったのか分からずじーっと咲夜を見つめる。

「ほぅ!あんかひゃへっへっへふぁ!」
(もう!なんかしゃべってってば!)

咲夜がまた勢いよく喋るが全然伝わらない。

、、、しょうがない離すか。

パッと離すとその衝撃なのか咲夜の手もパッと離れた。
その隙にスっと距離を取る。

「あぁ!離しちゃった、、
うぅ、ほっぺいたい、、」

「俺も痛い。」

「斗哉、喋ってって言ったのになんで喋ってくれなかったの。」

ムッとした表情の咲夜。
口がすぼんでいて可愛い。

「ちょっと、聞いてる?」

咲夜の顔を見すぎて返答するのを忘れていた。

「あぁ、
何も伝わってなかったぞ。」

「えぇ、、そうなの?」

伝わっていたとしても喋らなかっただろうが。
何だかショック気味な咲夜を見つめ、しょんぼりした咲夜も可愛いなと考えてしまう。

「今度俺が斗哉の頬を掴む時は、斗哉は俺の掴まないで!」

「ふっ、なんだそれ。
聞くわけないだろ。」

「えぇ、だってずるいよ。
俺ばっか掴まれて。
俺だって、俺だけが斗哉を掴みたい!」

、、、

咲夜の言葉にズクンと心臓が揺れ、じっと見つめる。

何も言わない俺を不安げに見上げ、俺の視線に気づいた咲夜は徐々に顔を赤く染め上げていく。

「いや、今のはっ、
その、恥ずかしい意味じゃないから!//」

「俺を掴んだら離すなよ。」

「なっ、なんの話?//
ぁあ!も、もうこんな時間!
明日もあるし早くお風呂入って寝ないと!
斗哉も早くお風呂入りなよ!たまには湯船に浸からないとだからね!
じゃ!おやすみ!!」

慌てだした咲夜は自身の腕に着いていた腕時計を徐に見ると思い出したように言葉を連ね、おやすみを言い捨てて自身の部屋へダッシュしてしまった。

、、もっと話したかった、、
もっと、触れたかったな、、

もう頬だけでは足りない。
次はもっと、別の、、

そう妄想を広げながら俺も自分の部屋へと入っていった。

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