アイドルのマネージャーになったら

はぴたん

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仕事開始

14

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ピピピピッピピピピッ

ふわぁ、、、「おはよ。」

「おはよぉ。」

優しい表情で見つめる夜月に挨拶を返しながらアラームを止める。

のんびり起き上がるとベッドサイドに置かれた漫画が目に入る。

「あ、夜月も読んだ?」

「うん。読んだ。」

「面白かったよね?続き借りないと。」

「借りたら俺にも見せて。」

「ふふっ分かった。」

なんだ、夜月も気に入ったんじゃん。と嬉しくなりながらまた夜月に項垂れられながら顔を洗いにいく。

その後、下に降りて夜月と優馬のごはんを食べていると斗哉が降りてきた。

「あ!斗哉!」

「あぁ。おはよ。」

「おはよ。ねぇ!続き貸してよ!すっごく面白かった!」

「あぁ。後でな。」

「わー!ありがと!」

「咲夜、何興奮しとるんや?」

「斗哉が貸してくれた漫画が面白かったんです。」

「ふーん、斗哉が人に貸すなんて珍しいなぁ。」

「別に。」

「語る仲間が欲しかったんだよな?
分かるよ、あれは語りたくなっちゃう、」

「そんなにか、」

「まぁ。」

「ね、夜月。」

「夜月?」

「あー、ごめん。俺も読んだ。」

「何で夜月が?」

「咲夜の部屋にあったから。」

「は?」

「あ、ごめん勝手に。借りた物なのに。
でもあまりに面白くて、読みたいって言われたからつい許しちゃった。」

「、別にいいけど。」

そう言いながらもどこか怒りが感じられる斗哉。
勝手に読まれるのやっぱり嫌だったかな、悪いことしたな、、

「まぁまぁ、てかもうすぐやろ?
ツアー始まるの。」

「はい!来週から五大ドームツアーです。
そのため今日からは外部の仕事は入れず専念してもらうようになってます。」

「そやな。その時期が来たんやな。
2人とも体力つけて頑張れよ!」

「うん。」「あぁ。」

そう、もうすぐついに五大ドームツアーがスタートする。
俺はツアーに参加するのは初めてなので正直ドキドキしている。
だがみんなが忙しい中時間を見つけて練習している姿を見てきたので披露されるその日が来るのが待ち遠しいのも事実だ。

今日からメンバー同士で話し合って練習していく事になっているので俺は食事を運んだりなどのサポートをする事になっている。
その他にも会場との打ち合わせもし無ければならないが。

「ご馳走様でした。」

綺麗に手を合わせてそう言った斗哉が食器を優馬に手渡すと、

「おい。続き、いるんだろ?」

そう言ってきたので慌てて「いる!」と答えて食べ終えていた食器を優馬の元へ持っていった。
すでに食べ終えていたが優馬と夜月と話していたため動かずにいたのだ。

「ありがとうございます!ご馳走様でした!」

再度優馬にもご馳走様を伝えて立ち止まって待っててくれていた斗哉に近づく。

「行くぞ。」

「うん。ありがと。」

斗哉に着いていき、部屋へたどり着いた。
ドアを開けたまま中に入る斗哉。

初めて来た時怒られたのであまり見ないようにしながらドアの前で待っていると、

「おい。入ってドア閉めろよ。」

「え、入っていいの?」

「あ?いいからそこ閉めろ。」

「あ、うん。」

お邪魔します。と一応言いながら入りドアを閉めた。
相変わらずシックでカッコイイ部屋だな。
俺の部屋と同じ間取りだとは思えない。

「座れ。」

「え?」

早く出ろとは言われる事はあってもまさか座れと言われるなんて思わなかったので、思わず驚いて聞き返してしまった。

「ここ。」

自分もソファに座り、隣をポンポンと叩いている。

え、、、え?

恐る恐る近づき隣に腰掛けた。

「で?」

「え?」

「どう思った。」

「え、、っと何が?」

「漫画。主人公は女が好きなんだぞ。
でも徐々にこの幼なじみが気になるなんて変だと思わないか?」

「思わないよ!
てか女も男も関係ない!やっと幼なじみの愛に気付いたかって感じだよ。
でも男を好きになるなんてあるはずないって思ってるから幼なじみからの愛を信じられない。
もどかしくて続きが気になりすぎるー!」

「ふっそんなに面白いか。」

「面白いでしょ。
だから貸してくれたんじゃないの?」

「まぁそうだな。」

いつになく楽しそうに笑う斗哉を不思議そうに見つめていると、ほら。と続きを渡された。

「ありがとー!」

「読み終わったら言え。」

「うん!」

どうやら1冊ずつ貸してくれるみたいだ。
まぁ斗哉も忙しくて中々読む時間ないよね。

「ありがとね。」

そう言って立ち上がろうとしたが腕を捕まれ立ち上がれなかった。

「ん??」

「あ、いや、、
てか、何で夜月が読んでんだよ。」

歯切れの悪い斗哉を見つめていると突然また責められた。

「何であいつを部屋に入れてるんだよ。」

「ごめん、、え?」

そこ??
あんまり自室に入れるの良くなかったのかな、?
思わず聞き返してしまった。

「ホイホイ入れてんじゃねぇよ。」

「あ、ごめん。
でも夜月、勝手に入ってくるんだもん。」

「チッ」

舌打ちされたー、、

「お前には警戒心がないのか。」

「えぇ、あるけど、、
夜月が何かしてくるなんて無いでしょ。」

「いや、分かんねぇだろ。
最近あいつやたら近いし。」

「ん、何て?」

「何でもねぇよ。とにかく気をつけろ。
部屋には入れるな!いいな。」

「うん、まぁ頑張ってみる。」

「はぁ。」

ため息つかれちゃった。

「じゃあ、部屋に戻るね。
これありがと!」

「あぁ。」

今度は引き止められず手を挙げて挨拶してくれた。

何か斗哉変わったな。
最近やけに優しい気がする。
心配までしてくれるなんて。
少しは打ち解けたのかな、と嬉しく思いながら自室に帰った。

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