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47甘:王の判断
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トゥルレ・ジェネラル・ホスピタルでは、ミルーネをミルフォンソが見舞っていた。そのミルーネは、ぬり絵をしていた。
「さすが、ミルーネ。凄いぬり絵になってきてるね」
「そう?お兄様」
ミルーネは光の中、微笑んだ。そして、改めてぬり絵に向き合った。残りの部分に色を塗ろうとしたが、赤の色鉛筆が折れる。
「あっ」
ミルーネの短い声が響く。ミルフォンソは言った。
「削り直しだね?」
その後、子供向けのぬり絵は、彩り豊かな絵画に生まれ変わった。
一方、同じ時間エリザータは自宅にて化粧直しをしていた。口紅を塗り始めたその時、その口紅の先が欠けた。
「あら、脆いのを買ってしまったのかしら?」
気を取り直し、化粧を進め、完璧な顔が出来上がる。エリザータはその顔で呟いた。
「アルヴェード、今、何してるのかしら?うまくいってるといいんだけど」
無意識に、エリザータは祈るような格好になった。
その頃、王宮では、マーディルの大声が轟いた。
「ギャスバー!!」
その声にて、ギャスバーの手が止まる。そして、短剣が落ちる音が部屋に響き渡った。それが収まった頃、マーディルは話し始める。
「エウル一族の罪は、よくわかった。しかし、ギャスバー、お前は、お前個人はまだ罪を犯していない!ここで、アルヴェードを傷つけてはならない!そのような事をしたのなら、私はお前を民を傷つけた者として罰しなければならない!」
ギャスバーは、次第に震え始め、マーディルを見た。
「へ、陛下」
アルヴェードは、降りかかった身の危険に一時おそれをなしたが、気を取り直し頭を下げた。
「陛下、ありがとうございます」
マーディルは、力強く頷き、語り始める。
「一方、エウル一族には罰を与えなければならない。次代の王の側近はエウル一族からは選ばない。そう考える。ランディレイ、お前が王となる時、お前の思うエウル一族以外のよき一族から側近を選ぶがいい」
「父上、わかりました」
ギャスバーは、床に座り込みうなだれた。
「先に申した通り、個人的な罪を犯してはいないギャスバーは、私が生を閉じるまで私の側近でいてもらう」
「陛下っ!」
ギャスバーは顔を上げた。
「しかし、ギャスバー、エウル一族の暴挙は世に知らしめる。針の筵となる事は目に見えているが、耐えろ」
「はい」
マーディルは、視線をギャスバーからその他の人々向ける。
「王族復帰を望んでいるシュク一族を、何らかの形で復権させる。その手法については、これからの検討事項とする」
「寛大な判断、ありがとうございます」
アルヴェードは、深々と頭を下げた。それをマーディルは見届けると、次にランディレイを見る。
「ランディレイ、その一環として、シュク一族の娘、ミルーネとの面会を解禁する」
「父上!ありがとうございます!!」
ランディレイの顔が明るい物になる。それをマーディルはわずかな笑みで見届けた後、こう宣言した。
「改めて言う。ブンボル王国は、レト共和国との国交回復を図るとする!」
その宣言をもって、王宮の聴取は終了した。
「さすが、ミルーネ。凄いぬり絵になってきてるね」
「そう?お兄様」
ミルーネは光の中、微笑んだ。そして、改めてぬり絵に向き合った。残りの部分に色を塗ろうとしたが、赤の色鉛筆が折れる。
「あっ」
ミルーネの短い声が響く。ミルフォンソは言った。
「削り直しだね?」
その後、子供向けのぬり絵は、彩り豊かな絵画に生まれ変わった。
一方、同じ時間エリザータは自宅にて化粧直しをしていた。口紅を塗り始めたその時、その口紅の先が欠けた。
「あら、脆いのを買ってしまったのかしら?」
気を取り直し、化粧を進め、完璧な顔が出来上がる。エリザータはその顔で呟いた。
「アルヴェード、今、何してるのかしら?うまくいってるといいんだけど」
無意識に、エリザータは祈るような格好になった。
その頃、王宮では、マーディルの大声が轟いた。
「ギャスバー!!」
その声にて、ギャスバーの手が止まる。そして、短剣が落ちる音が部屋に響き渡った。それが収まった頃、マーディルは話し始める。
「エウル一族の罪は、よくわかった。しかし、ギャスバー、お前は、お前個人はまだ罪を犯していない!ここで、アルヴェードを傷つけてはならない!そのような事をしたのなら、私はお前を民を傷つけた者として罰しなければならない!」
ギャスバーは、次第に震え始め、マーディルを見た。
「へ、陛下」
アルヴェードは、降りかかった身の危険に一時おそれをなしたが、気を取り直し頭を下げた。
「陛下、ありがとうございます」
マーディルは、力強く頷き、語り始める。
「一方、エウル一族には罰を与えなければならない。次代の王の側近はエウル一族からは選ばない。そう考える。ランディレイ、お前が王となる時、お前の思うエウル一族以外のよき一族から側近を選ぶがいい」
「父上、わかりました」
ギャスバーは、床に座り込みうなだれた。
「先に申した通り、個人的な罪を犯してはいないギャスバーは、私が生を閉じるまで私の側近でいてもらう」
「陛下っ!」
ギャスバーは顔を上げた。
「しかし、ギャスバー、エウル一族の暴挙は世に知らしめる。針の筵となる事は目に見えているが、耐えろ」
「はい」
マーディルは、視線をギャスバーからその他の人々向ける。
「王族復帰を望んでいるシュク一族を、何らかの形で復権させる。その手法については、これからの検討事項とする」
「寛大な判断、ありがとうございます」
アルヴェードは、深々と頭を下げた。それをマーディルは見届けると、次にランディレイを見る。
「ランディレイ、その一環として、シュク一族の娘、ミルーネとの面会を解禁する」
「父上!ありがとうございます!!」
ランディレイの顔が明るい物になる。それをマーディルはわずかな笑みで見届けた後、こう宣言した。
「改めて言う。ブンボル王国は、レト共和国との国交回復を図るとする!」
その宣言をもって、王宮の聴取は終了した。
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