55 / 67
55甘:想い
しおりを挟む
夜が来る。夕飯後の食休みの時間になった。ゆったりとした雰囲気の中、ミルフォンソは呟く。
「なんだか、食事を明るい部屋で食べるのは、新鮮でした」
「え?どういう事ですか?」
「妹の病気が重くなってからは、徹底的に光を避けようと、僕ら暗い部屋で食事していたんです」
「それは、大変でした」
「でも、それももうすぐ無くなる。さびしいですね」
「確かにそうですね。この家でお一人になるんですよね」
「はい」
ミルフォンソの話は、いつもミルーネの事ばかり。しかし、ミルーネの事を話すミルフォンソの表情は痛みを感じる。そうエリザータは思った。話題を変えようと、エリザータは尋ねる。
「普段、どんな生活をされてるんですか?ミルフォンソさん」
「え?ああ、妹の助手をしてます」
結局ミルーネの話になってしまった事に「どうしよう」と思いつつもエリザータは話しを続けた。
「そうですか」
「それももうすぐ無くなりますね」
「あ、あの下世話な話で申し訳ないんですが、これからの収入とか、心配ですね?」
「まあ、シュク一族を支持してくれている人たちが、僕らに献金してくれているんですよ。実は。何も、彼らに僕らはやってあげられないのに」
「そ、そうでしたか。変な事を聞いてしまいまして、ごめんなさい」
すると、風呂が沸いたという電子音が鳴る。ミルフォンソはそれを確認すると言った。
「エリザータさん、先にお風呂どうぞ」
「ありがとうございます」
「やっと、あの時の恩返しが出来ますね。あの時、人質から解放された後のお風呂はとても気持ちよかったです」
「あの時!それはよかったです!お言葉に甘えて先にお風呂いただきますね」
そして、エリザータは入浴し、ミルフォンソに声をかけた。
「お風呂、気持ちよかったです。ありがとうございました」
「そうですか。それはよかった」
そして、その後2人は就寝した。
翌朝。
「おはようございます」
「おはよう、ミル、じゃなかった。エリザータさん、おはようございます」
エリザータは微笑みこう返した。
「そんな感じでミルーネさんと朝を毎日迎えていたんですね?」
「まあ、そんな所です。失礼しました」
「いいえ」
そして、特にやる事がない2人の一日が始まった。エリザータは、徹底的にミルフォンソと話してみることにした。
「暇ですね?ミルフォンソさん」
「そうですね」
「色々、時間潰しにお話ししませんか?」
「え?は、はい」
エリザータとミルフォンソは向かい合う。
「そ、それでエリザータさん、何を話しましょうか?」
エリザータは、それから身の上話をし始める。当時のルルコス銀行の頭取の娘として産まれ、政略的な結婚をアルヴェードとし、紆余曲折あって今の夫婦の形が作り上げられた事を。ミルフォンソは、驚きをもってそれを受け止めた。
「そんな、事が」
「だから、王子とミルーネさん、そして、シュク一族の事は他人事と思えなかったんです」
「そう、だったんですか」
「ねえ、ミルフォンソさん?私、貴方の事知りたいです」
「ええ?」
ミルフォンソは、戸惑った様子だったが、語り始める。
「どこから話せばいいんでしょうか?」
「どこからでもいいです。えっと、シュク一族の一員として産まれたんですよね?」
「はい。一人っ子でしばらく育ちました。その、小さい頃からシュク一族は、ヒュラ一族を源流としているという事、そして、エウル一族と因縁があるという事もしっかり聞かされて育ちました」
「そうだったんですね?」
ミルフォンソは、両手を組み、話しを続けた。
「更に、王族復帰が悲願だという事もね。でも、それは叶わない夢とも言われました。国王の子供と結婚出来る子がこの家にはいませんでしたから。王子しかいない王宮と、息子しかいない家では、どうあってもね。王宮に王女がいるか、家に娘がいれば違っていたのかもしれません」
エリザータは、頷き、その話を受け止める。
「でも、王子とミルーネの交際の話を父がどこかで聞いてきた時から風向きが変わりました。この際、養女でもいい、王子と結婚出来る人を確保したいと動きました。そして、年齢からいって、僕は妹を持つ事になりました」
ミルフォンソは、少し居心地の悪そうな顔になる。
「それで、今に至ります」
そして、急に話は省略された。エリザータは、そこに何かがあると感じた。
「妹さん、ミルーネさんの第一印象はどうだったんですか?」
ミルフォンソは、言葉を詰まらせる。しかし、質問に答えてくれた。
「かわいい妹が、来たと、思いました」
「そうでしたか」
それから、少しだけ沈黙の時間が流れた。ミルフォンソは、その後エリザータに尋ねる。
「も、もし、エリザータさんがミルーネの立場だったらという前提で、意見が聞きたいんですが」
「何ですか?」
「そして、この話はここだけの話にして欲しいんですが」
「内容にもよると思いますけど、なるべくそうします」
ミルフォンソは、意を決して話す。
「あの、血が繋がらない兄に、『恋人になって欲しい』と言われたら、どんな気持ちになりますか?」
「困っちゃいますね」
「やっぱり」
「やっぱり。貴方はミルーネさんに恋されてたんですね?」
「はい」
エリザータは笑顔になる。
「私はその気持ち、わからなかったんですけど、夫がね?貴方がミルーネさんを好きなんじゃないかって話をしたんです。その、心配した夫がね?ミルフォンソさんの様子が気になるから見て欲しいって頼んできたんです。だから、ちょっと嘘ついちゃったんですが、ここに来たんです」
「そ、そうだったんですか」
「ええ」
ミルフォンソは頭を抱えた。
「心配かけて、すみません」
「いいえ。むしろ話してくれた勇気に感動しましたよ。もっと話、聞かせてください」
エリザータは、ここでミルフォンソを愛人として「落とす」のはやめようと考えた。苦しみを聞く、それだけでいいと。
「いいんですか?」
「はい」
ミルフォンソは、堰を切ったようにミルーネへの想いを吐露し始めた。
「一目惚れでした。顔を見る前は、妹として、一族の希望として迎え入れようとしていたのに、ミルーネの顔を初めて見た時、そんな考えは、瓦解しました。ただ、女として手に入れたいと毎日思うようになりました」
ミルフォンソは、抱えるだけだった頭をかきむしる。
「時々、下劣な考えも抱きました。寝ている妹に乱暴したくなりました。最低な兄なんです。僕は」
「でも、我慢されたんですよね?」
「勿論」
「偉いですよ、それは」
「そんな妹は、父に事あるごとに『王子を誘惑しろ』と言われてかわいそうになりました。病気が重くなったのをきっかけに、僕は、ミルーネと一緒に家出をしました。そして、ここに2人で暮らし始めて、今に至るんです」
「ミルーネさん想いの素敵な人ですね。ミルーネさんには、想いは伝えてないんでしょう?」
「はい」
「お辛いですね」
ミルフォンソの目に涙。落涙する事はなかったが、その涙は、それ以降のミルフォンソの言葉を奪った。
「話は、ここまでにしましょうか。辛い話をさせてしまってすみませんでした」
そのエリザータの言葉に、ミルフォンソは首を横に振った。
「なんだか、食事を明るい部屋で食べるのは、新鮮でした」
「え?どういう事ですか?」
「妹の病気が重くなってからは、徹底的に光を避けようと、僕ら暗い部屋で食事していたんです」
「それは、大変でした」
「でも、それももうすぐ無くなる。さびしいですね」
「確かにそうですね。この家でお一人になるんですよね」
「はい」
ミルフォンソの話は、いつもミルーネの事ばかり。しかし、ミルーネの事を話すミルフォンソの表情は痛みを感じる。そうエリザータは思った。話題を変えようと、エリザータは尋ねる。
「普段、どんな生活をされてるんですか?ミルフォンソさん」
「え?ああ、妹の助手をしてます」
結局ミルーネの話になってしまった事に「どうしよう」と思いつつもエリザータは話しを続けた。
「そうですか」
「それももうすぐ無くなりますね」
「あ、あの下世話な話で申し訳ないんですが、これからの収入とか、心配ですね?」
「まあ、シュク一族を支持してくれている人たちが、僕らに献金してくれているんですよ。実は。何も、彼らに僕らはやってあげられないのに」
「そ、そうでしたか。変な事を聞いてしまいまして、ごめんなさい」
すると、風呂が沸いたという電子音が鳴る。ミルフォンソはそれを確認すると言った。
「エリザータさん、先にお風呂どうぞ」
「ありがとうございます」
「やっと、あの時の恩返しが出来ますね。あの時、人質から解放された後のお風呂はとても気持ちよかったです」
「あの時!それはよかったです!お言葉に甘えて先にお風呂いただきますね」
そして、エリザータは入浴し、ミルフォンソに声をかけた。
「お風呂、気持ちよかったです。ありがとうございました」
「そうですか。それはよかった」
そして、その後2人は就寝した。
翌朝。
「おはようございます」
「おはよう、ミル、じゃなかった。エリザータさん、おはようございます」
エリザータは微笑みこう返した。
「そんな感じでミルーネさんと朝を毎日迎えていたんですね?」
「まあ、そんな所です。失礼しました」
「いいえ」
そして、特にやる事がない2人の一日が始まった。エリザータは、徹底的にミルフォンソと話してみることにした。
「暇ですね?ミルフォンソさん」
「そうですね」
「色々、時間潰しにお話ししませんか?」
「え?は、はい」
エリザータとミルフォンソは向かい合う。
「そ、それでエリザータさん、何を話しましょうか?」
エリザータは、それから身の上話をし始める。当時のルルコス銀行の頭取の娘として産まれ、政略的な結婚をアルヴェードとし、紆余曲折あって今の夫婦の形が作り上げられた事を。ミルフォンソは、驚きをもってそれを受け止めた。
「そんな、事が」
「だから、王子とミルーネさん、そして、シュク一族の事は他人事と思えなかったんです」
「そう、だったんですか」
「ねえ、ミルフォンソさん?私、貴方の事知りたいです」
「ええ?」
ミルフォンソは、戸惑った様子だったが、語り始める。
「どこから話せばいいんでしょうか?」
「どこからでもいいです。えっと、シュク一族の一員として産まれたんですよね?」
「はい。一人っ子でしばらく育ちました。その、小さい頃からシュク一族は、ヒュラ一族を源流としているという事、そして、エウル一族と因縁があるという事もしっかり聞かされて育ちました」
「そうだったんですね?」
ミルフォンソは、両手を組み、話しを続けた。
「更に、王族復帰が悲願だという事もね。でも、それは叶わない夢とも言われました。国王の子供と結婚出来る子がこの家にはいませんでしたから。王子しかいない王宮と、息子しかいない家では、どうあってもね。王宮に王女がいるか、家に娘がいれば違っていたのかもしれません」
エリザータは、頷き、その話を受け止める。
「でも、王子とミルーネの交際の話を父がどこかで聞いてきた時から風向きが変わりました。この際、養女でもいい、王子と結婚出来る人を確保したいと動きました。そして、年齢からいって、僕は妹を持つ事になりました」
ミルフォンソは、少し居心地の悪そうな顔になる。
「それで、今に至ります」
そして、急に話は省略された。エリザータは、そこに何かがあると感じた。
「妹さん、ミルーネさんの第一印象はどうだったんですか?」
ミルフォンソは、言葉を詰まらせる。しかし、質問に答えてくれた。
「かわいい妹が、来たと、思いました」
「そうでしたか」
それから、少しだけ沈黙の時間が流れた。ミルフォンソは、その後エリザータに尋ねる。
「も、もし、エリザータさんがミルーネの立場だったらという前提で、意見が聞きたいんですが」
「何ですか?」
「そして、この話はここだけの話にして欲しいんですが」
「内容にもよると思いますけど、なるべくそうします」
ミルフォンソは、意を決して話す。
「あの、血が繋がらない兄に、『恋人になって欲しい』と言われたら、どんな気持ちになりますか?」
「困っちゃいますね」
「やっぱり」
「やっぱり。貴方はミルーネさんに恋されてたんですね?」
「はい」
エリザータは笑顔になる。
「私はその気持ち、わからなかったんですけど、夫がね?貴方がミルーネさんを好きなんじゃないかって話をしたんです。その、心配した夫がね?ミルフォンソさんの様子が気になるから見て欲しいって頼んできたんです。だから、ちょっと嘘ついちゃったんですが、ここに来たんです」
「そ、そうだったんですか」
「ええ」
ミルフォンソは頭を抱えた。
「心配かけて、すみません」
「いいえ。むしろ話してくれた勇気に感動しましたよ。もっと話、聞かせてください」
エリザータは、ここでミルフォンソを愛人として「落とす」のはやめようと考えた。苦しみを聞く、それだけでいいと。
「いいんですか?」
「はい」
ミルフォンソは、堰を切ったようにミルーネへの想いを吐露し始めた。
「一目惚れでした。顔を見る前は、妹として、一族の希望として迎え入れようとしていたのに、ミルーネの顔を初めて見た時、そんな考えは、瓦解しました。ただ、女として手に入れたいと毎日思うようになりました」
ミルフォンソは、抱えるだけだった頭をかきむしる。
「時々、下劣な考えも抱きました。寝ている妹に乱暴したくなりました。最低な兄なんです。僕は」
「でも、我慢されたんですよね?」
「勿論」
「偉いですよ、それは」
「そんな妹は、父に事あるごとに『王子を誘惑しろ』と言われてかわいそうになりました。病気が重くなったのをきっかけに、僕は、ミルーネと一緒に家出をしました。そして、ここに2人で暮らし始めて、今に至るんです」
「ミルーネさん想いの素敵な人ですね。ミルーネさんには、想いは伝えてないんでしょう?」
「はい」
「お辛いですね」
ミルフォンソの目に涙。落涙する事はなかったが、その涙は、それ以降のミルフォンソの言葉を奪った。
「話は、ここまでにしましょうか。辛い話をさせてしまってすみませんでした」
そのエリザータの言葉に、ミルフォンソは首を横に振った。
0
あなたにおすすめの小説
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
離した手の温もり
橘 凛子
恋愛
3年前、未来を誓った君を置いて、私は夢を追いかけた。キャリアを優先した私に、君と会う資格なんてないのかもしれない。それでも、あの日の選択をずっと後悔している。そして今、私はあの場所へ帰ってきた。もう一度、君に会いたい。ただ、ごめんなさいと伝えたい。それだけでいい。それ以上の願いは、もう抱けないから。
偽りの愛の終焉〜サレ妻アイナの冷徹な断罪〜
紅葉山参
恋愛
貧しいけれど、愛と笑顔に満ちた生活。それが、私(アイナ)が夫と築き上げた全てだと思っていた。築40年のボロアパートの一室。安いスーパーの食材。それでも、あの人の「愛してる」の言葉一つで、アイナは満たされていた。
しかし、些細な変化が、穏やかな日々にヒビを入れる。
私の配偶者の帰宅時間が遅くなった。仕事のメールだと誤魔化す、頻繁に確認されるスマートフォン。その違和感の正体が、アイナのすぐそばにいた。
近所に住むシンママのユリエ。彼女の愛らしい笑顔の裏に、私の全てを奪う魔女の顔が隠されていた。夫とユリエの、不貞の証拠を握ったアイナの心は、凍てつく怒りに支配される。
泣き崩れるだけの弱々しい妻は、もういない。
私は、彼と彼女が築いた「偽りの愛」を、社会的な地獄へと突き落とす、冷徹な復讐を誓う。一歩ずつ、緻密に、二人からすべてを奪い尽くす、断罪の物語。
曖昧な距離で愛している
山田森湖
恋愛
結婚4年目のアラサー夫婦、拓海と美咲。仲は悪くないが、ときめきは薄れ、日常は「作業」になっていた。夫には可愛い後輩が現れ、妻は昔の恋人と再会する。揺れる心、すれ違う想い。「恋人に戻りたい」――そう願った二人が辿り着いた答えは、意外なものだった。曖昧で、程よい距離。それが、私たちの愛の形。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
【完結】もう一度やり直したいんです〜すれ違い契約夫婦は異国で再スタートする〜
四片霞彩
恋愛
「貴女の残りの命を私に下さい。貴女の命を有益に使います」
度重なる上司からのパワーハラスメントに耐え切れなくなった日向小春(ひなたこはる)が橋の上から身投げしようとした時、止めてくれたのは弁護士の若佐楓(わかさかえで)だった。
事情を知った楓に会社を訴えるように勧められるが、裁判費用が無い事を理由に小春は裁判を断り、再び身を投げようとする。
しかし追いかけてきた楓に再度止められると、裁判を無償で引き受ける条件として、契約結婚を提案されたのだった。
楓は所属している事務所の所長から、孫娘との結婚を勧められて困っており、 それを断る為にも、一時的に結婚してくれる相手が必要であった。
その代わり、もし小春が相手役を引き受けてくれるなら、裁判に必要な費用を貰わずに、無償で引き受けるとも。
ただ死ぬくらいなら、最後くらい、誰かの役に立ってから死のうと考えた小春は、楓と契約結婚をする事になったのだった。
その後、楓の結婚は回避するが、小春が会社を訴えた裁判は敗訴し、退職を余儀なくされた。
敗訴した事をきっかけに、裁判を引き受けてくれた楓との仲がすれ違うようになり、やがて国際弁護士になる為、楓は一人でニューヨークに旅立ったのだった。
それから、3年が経ったある日。
日本にいた小春の元に、突然楓から離婚届が送られてくる。
「私は若佐先生の事を何も知らない」
このまま離婚していいのか悩んだ小春は、荷物をまとめると、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
目的を果たした後も、契約結婚を解消しなかった楓の真意を知る為にもーー。
❄︎
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる