サポーターとアイドル 世界で活躍していた元バンドマン、アイドルのサポーター兼ボディーガード始めました!!アイドル達をトップにしてみせます!!

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第1話 就任・・・・・・サポーター

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「…………」
ある雨の日、いつも通りに帰ろうとしていたんだが……
「ちょっと!!離しなさいよ!!」
「離して!いや!!」
「いやいや、ちょっとお話をね?しませんかーってな?がはははは!!」
2人の高校生?が数人の男に捕まって車に乗せられそうになっているのを見てしまった。
(こんな雨の日に……はぁ、めんどくせぇ)
素通りしようとしたが、ふとじぃちゃんの言葉を思い出した。
『何があろうが、困っている人は必ず助けろ!それが、雨宮家の家訓じゃ!忘れるでないぞ?』
「はぁーーー!!めんどくせぇーーなんで、今思い出すんだよー!!はぁ……」
ガジガジと頭をかきながら、俺は近づこうとした。すると…
「オラッ!」
「キャアッ!!」
女子2人が乗せられ、車が発車してしまった。
「追うか」
俺は走り出すと、草木や壁をよじ登り、屋根に登ると、屋根を飛び越えて、車を追いかけた。

幸い見失うこともなく、車を追いかけることができた。
「はぁ…はぁ…なんで…俺がこんなこと…しなくちゃ……はぁー、俺ってほんとバカだなー」
すぐに屋根から降りると、車に近づいた。
中には誰も乗っていなかった。
「ふむ、どっかに連れ出されたか」
周りを見渡すと、奥の方に人が見えた。
「……行くか」
奥の方に向かった。

「ふぅ…こいつらは使えるぜー!!」
「確かにいいものだなー!!」
女子高校生を拉致した男達が笑っていた。
「奴らに引き渡す前によ!ちょっとならいいんじゃね?」
「がははは!!いいなー俺たちも溜まってたんだよなー!」
男達がジリジリと女子高校生に近づいて行った。気絶させられているのか、女子達はぴくりとも動かなかった。
男達が女子高校生達の制服を切り開いた。
「うっひょー!!極上だな!どれどれ、この大きさの柔らかさはーっと」
男が女子高校生の胸に触れようとした。その時……
「はーい、ドーーンッ!!」
「ぐわっ!!」
「な、なんだ?!」
「気色悪いことしてるな?おっさん達」
「あ?」
俺はおっさん達に飛び蹴りを喰らわし、女子高校生から離れさせた。
「くだらないなーいい歳したおっさんが犯罪ですか?何?人生に飽きたの?」
「てめー!!何なんだ?!邪魔すんじゃねーよ!!」
「あらあら、可哀想ですねー、そんなことでしか欲求を満たせないなんてー」
「てめー!ぶっ殺す!!」
男が殴りかかってきた。
ドゴッ!!
ドサッ!!
「はっ!威勢良く言う割にはよえーじゃねーかよ!おい小僧!!」
「いてててて…」
俺は殴られた頬をさすりながら、立ち上がった。
相手の動きがど素人であるため、攻撃をかわすのは簡単だった。しかし、俺はあえて殴られることにした。
なぜなら……
「これで…正当防衛成立だな」
「あ?……ブッ!!」
男の顔面を殴ってやった。男はあまりの衝撃で、数メートル吹き飛んでいった。
「なっ……!!」
「ふぅー、正当防衛だから、殴り返してもいいよね?ってことでー」
「ま、待て!待て!!…ゴフッ!!」
もう1人の男も殴り飛ばし、2人を気絶させた。
「あれれ?あと数人いたはずなんだけれどなー、どこいったんだろう?」
周りを見渡すけれど、女子高校生以外の人影や気配はしなかった。
「うーん……ま、いっか!後でこのことあの人たちに伝えよーっと…さて…」
女子高校生の方を見るとまだ、気を失っていた。
「運ぶかー」
彼女達を肩に乗せると俺は、また、屋根を走って来た道を戻っていった。

最初に拉致られたところに行くと、スーツを着た女性がオロオロしていて、周りの人に助けを求めているようだった。
「あ、あの!この女の子達を見ませんでしたか?!」
「いや、見てないねー」
「そ、そうですか……ありがとうございます。
あ!この女の子見ませんでしたか?」
必死な様子で聞き込みをしているようだった。
(関係者かな?じゃあ届けますか)
屋根を降りて、彼女に近づいた。
「あのー」
「!!!は、はい!!」
ビクッとしてからこっちを振り向いた女性は俺が2人の人を担いでいるのに驚いていた。
「探している人ってこの子達?よいしょっと…」
「え?……!!!」
肩に担いでいた女子を降ろすと、彼女は驚愕した表情で俺を見ていた。
「蘭!光莉!」
女性がすぐに彼女達のそばに駆け寄り、揺さぶった。
「気を失っているだけだよ……それじゃあ、保護者に渡したから、帰るね」
「え…あ!ちょっと待……」
ダッ!
俺はすぐに走り出して、去った。

「つーかーれーたー」
家のベットで寝転がりながら、漫画を読んでいた。今日のことで走りまくったため、足が疲れ切っていた。
「動きたくねぇー、一生ゴロゴロしていたい…」
明日は何もないことを願って、俺は寝ることにした。

「へぇー捕まったんだー」
ニュースで犯罪を犯したおっさん達が捕まったと言う話が流れていた。
「そうらしいわねー女子高校生を拉致した疑いらしいわー発見時、顔が潰れた状態で気絶していたらしいけれど…」
「へぇー」
そうなんだーって感じで返事をしていた。
「それで、顔を潰したの?あんた」
「ブフッ……!!はぁ?!」
驚きすぎて、飲んでいた牛乳を吹き出してしまった。
「うわっ!汚いなぁーもうー」
「いやいや、なんで……知って……」
「ん?ああ…おじいちゃんがそう言っていたわよー自慢の孫じゃーって」
「……まさか、見てたのか?あの時…」
「何でも、使用人の人が見たって、それをおじいちゃんに伝えたそうよー」
「ああああ………最悪!」
頭を抱えた。1番バレたくなかった人達に全部バレていた。
「まあ、バレるわよねー家族の行動は丸分かりにされてるから」
「はぁ……じいちゃんこえー」
ため息を吐きながら、朝食を食い切った。

普段の登校、だけれど、今日、母さんから話を聞いたせいで、警戒してしまった。
(い、いるんじゃないだろうなー)
ビクビクしながら登校した。

「おはようさん!うさー」
「はいはい、おはよう」
いつも通りの会話をしながら、その日を過ごした。何もない。そんな日を…

「ただいまー」
「おかえりなさいー白兎ー」
母さんが出迎えて来た。なんかいつもよりテンションが高い……嫌な予感がする…
奥に進むと……
「おかえり!白兎ー」
「え……何でいるの?」
そこには、叔母さんが待っていた。俺の嫌な予感が的中すると察した。
「ふふふ、白兎に頼み事があって、早く帰って来たんだー」
「何ですか?頼み事って…」
「あなた、昨日、女子高校生を助けたわよね?」
「…………」
「あら?お口チャックかしら?」
「………」
「うふふふ、全部お見通しよ?私たちにはね?」
母さんに助けを求めると、こっちも笑っていた。凄くニコニコしていて、普段しない顔をしているため、叔母さんの味方なんだと分かった。
「白兎ー?」
「こえーよ、2人とも……そうですけれど……」
「うふふふ、そうよね?なら、あなたにお願いがあるのだけれど……」
「………」
「実はあなたにサポーターとして、働いてほしいのよー」
「サポーター?何の?」
「そ・れ・は………アイドルよ!」
「……………………はぁ?!」

アイドル…歌って踊って楽しそうにしている女子のこと…
そんなアイドルのサポーター……
「え……なんで?」
「いやねー、あなたが助けた女の子…実はアイドルの養成学校に通っていた子達でね?初デビューが近づいていたのよ…でも、今回のことがあって、怖がっちゃってねーそれで、守ってくれる人を探しているそうなのよー、で、あなたなら守れるし、手助けすることができると思って、うちの甥っ子はどうですか?って言っちゃったのよー」
「言っちゃったのよー……じゃねーんだわ、勝手に決めんなよー」
「ごめんなさいー、でも、暇でしょ?白兎くんはー」
「いやいや、こう見えて忙しいって言うか……」
すると、母さんが口を挟んできた。
「へぇーそれなら、ゲームする時間もないってことだよねー?」
「え…ありますけれど?」
「なら、その時間使えるよね?暇だよね?」
「いや、暇じゃな………はい、暇です…」
母さんの目が笑ってなかった。怖すぎる……
「なら、サポーター引き受けてくれるよね?」
「いや……えっとー」
「拒否権なんてはなからないわよ?」
「はい、やらせていただきます……」
縮こまりながら、そう答えた。
「うふふふ、ありがとう白兎!早速だけれど、仕事について話すわー」
「……うっす」
一通り仕事の内容を教えてもらうことになった。

「と、まあ、こんな感じかしらねー質問はある?」
「えーっと、ほぼマネージャーみたいな仕事ですね、資料作成とか」
「まあ、そうねーマネージャーの仕事のサポート、アイドルの練習のお手伝い、裏方の仕事など色々あるらしいよー」
「はぁ……めんどくせぇ」
「そう言わないの!とりあえず、この書類にサインして!」
「へい……」
渋々サインした。
「よし!それじゃあ、ちゃんと決まったら連絡するわ、とりあえず、今は仕事のこと考えていてね?」
おばさんはそれだけ言うとどこかに行ってしまった。
「母さんが話したのか?叔母さんに」
「いいえー、あの人が突然、白兎をサポーターに就任させるわ!って言い出したのよー」
「……本当かよ」
じっと睨むように母さんを見たが、母さんは何食わぬ顔をしていた。
「はぁ、めんどくさいことになりませんよーに、もう嫌だからな、あの時みたいなのはー」
「大丈夫よ!………多分」
「1番不安になるわ!」
ため息を吐きながら、自分の部屋に戻った。

数日後……
「ここか?」
叔母さんから連絡があって、あるビルに来てほしいと言われた。
そのビルが今、目の前にあると思うんだが…
「今まで、大きなビルの中にしか入ったことがなかったからなのかも……小さく感じるのは……」
そのビルは4階建のビルなんだが、廃ビルなのか?と疑ってしまうほど、古びたビルだった。
「大丈夫かな?このビル…地震とか来たら壊れそうだけれど……」
とりあえず、中に入った。

中もやっぱり古くて、少し埃臭い。
「確か…3階だったよな?」
3階まで階段で登っていくと、扉があって、灯りがついていた。
「ここかな?失礼します…」
扉を開けて中に入ると……
「うわぁぁぁぁああああああ!!!」
「ひぎゃぁぁぁぁぁああああああ!!!ダメです無理です無理です無理ですーーー!!!虫は……虫はーーー!!」
突然、俺の目の前に女子が現れて、俺に飛びついて来たのだ。
「は、離せ!」
「ううう………虫!むしーーーー!!!いやーーーーーーーー!!!!」
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら俺にしがみつき続ける女子、俺は、引き剥がそうとしても離れない女子を引きずって中に入り、虫がいるというところにいった。
「ああああ………」
「はぁ……オラッ!!」
近くにあった新聞紙で虫を叩き、気絶させた。
そして、その新聞紙で虫を捕まえると、丸めてゴミ箱に入れた。
「これでいいですか?」
「あ……ありがとうございます……」
俺からすぐに離れたその子は、顔を赤くさせて、ちょっとビクビクしていた。
「はぁ……それで、君は?」
「あ…私は、佳奈って言います。あ…えっと苗字が濱中です。濱中 佳奈(はまなか かな)って言います。あの……あなたは?」
「はぁ……俺は、雨宮 白兎だ、よろしく」
「あ、はいよろしくお願いします、不審者さん」
「だ・れ・が…不審者だ!!俺は……」
すると、扉がまた開いて……
「ええ、そうね」
「早く遊びたいなー」
「仕事こないんじゃ何もできないでしょ?」
「マネージャー!新しいサポーターって?」
「えーっと、そろそろ来るはず……あ!」
「え……」
4人の女子とマネージャーと呼ばれた人が現れた。
お互いにフリーズしていた。そして……
「な、なんで……ここに男が?!」
「どういうこと?!」
「だ、誰?」
「おおー!!男の子だー!!」
4人の女子がそれぞれの反応を示した。
「あ!みんなーこの人不審者ー」
「おい!!誰が……」
不審者だ!と言おうとしたら……
ガンッ!!
「ガハッ……!!」
女子の1人に何かで殴られてしまった。
(何なんだよ……もうやだ……)
俺はそう思いながら気を失った。

※あとがき
どうも………白兎です。最悪です。
なんで、仕事の最初で殴られるんだよ……
はぁ……辞めようかな?この仕事……

次回、アイドルははちゃめちゃ
お楽しみに……はぁ……
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