7 / 12
第7話 龍姫との出会いと鍛冶勝負
しおりを挟む
蒼焔の山脈での激闘から一夜。薄明の光が山肌を照らし、焦げた岩の隙間から白い湯気が漂っていた。
リアナは急斜面の上で祈っていた。
「……この地を砕いた炎よ、どうか再び怒りを抱かぬよう」
その隣で、カイルは剣を鞘に戻し、溶岩に似た地面の裂け目を覗き込んでいた。
「龍の気配が完全に消えたわけじゃないな。恨みでもあるのか?」
「いいえ。あの龍はあなたに“魂を託した”のです。炎を封じる役目を、あなたに」
「封じる、ね……俺はただ叩いて、斬っただけだが」
リアナが小さく微笑む。
「それこそが、あなたの力です。意図せず理に触れる者――“無自覚の理鍛”」
「そんな大げさに言うなって。俺は職人だ」
そのとき、岩の奥から低い響きがした。
ゴゴゴ……と地面が震え、蒼い霧が再び立ち上る。
リアナが身構える。
「まだ何か……来ます!」
裂け目の奥から現れたのは、先ほどの龍とは異なる、しなやかな影だった。
人の姿に変じた少女。腰までの蒼髪が風に流れ、瞳には炎の名残のような光を宿している。
肌は淡く輝き、足元には黒鱗が覗く――人の姿を取りながら、龍の力を纏う存在。
「人間……そして、龍を斬った者」
低くも澄んだ声が響く。少女が一歩、また一歩と近づいてくる。
リアナが静かに聖印を掲げた。
「あなたは……火龍の眷属?」
「いいえ。我は“龍姫リュシア”。この山を代々護る一族の末裔」
カイルが視線を上げた。
「つまり、お前があの炎龍の……」
「父よ」リュシアは短く言い、やがて鋭い目で彼を見据えた。
「あなたが父の魂を奪ったのですね」
リアナが息を呑む。「奪った?違います、彼は――」
だが少女の声がそれをかき消す。
「言い訳はいらない。龍族の誇りは、力でしか語れません。力を以て奪ったのなら、力を以て証明なさい!」
風が巻き上がり、岩が砕ける。蒼い鱗の光が舞い散る。
剣を構える間もなく、リュシアの拳がカイルの胸を狙った。
直撃する寸前、カイルは鉄槌で受け止め、火花が弾けた。
「いきなりだな。言葉の続きを聞いてくれたっていいじゃないか」
「言葉で炎は鎮まらない!」
リュシアの蹴りが飛び、地面が抉れる。
リアナが祈りを紡ぎ、加護の光を放つが、龍姫の動きは止まらない。
カイルは後退しながら剣を抜いた。神器の青銀の刃が再び震え、共鳴する。
「……あの龍の気配。お前か」
「ならば、試してみなさい。その刃がどこまで通じるか」
リュシアの腕に炎の紋が浮かぶ。蒼い炎が尾を引いて空間を裂いた。
カイルは一歩踏み出し、剣を振るう。
音が重なり、閃光が走る。火と鉄の歌が響くたび、山が震えた。
やがて一閃、地を薙いだ衝撃が終わり、風だけが残った。
リュシアの蒼炎が散り、カイルの剣先は彼女の喉元寸前で止まっていた。
汗が額を流れる。
「……続きをやるか?」
「……いいえ」リュシアは息を吐き、拳を下ろした。「あなた、父の力を封じていた。殺す気などなかった」
カイルは剣を下げた。「最初からそう言ってくれれば」
彼女は微かに笑った。炎が消えたその顔は人間の少女のように優しかった。
「人の言葉は信じられないと学んできた。だけど……あなたは違う」
リアナが前へ出る。
「理解してもらえたのですね」
リュシアは頷き、両手を胸の前で組んだ。
「戦いの掟は終わり。今度は“誓い”を結びたい」
「誓い?」
「あなたの刃には龍の魂が宿っている。ならば鍛冶師として、我が力を証明しなさい。龍の鱗を鍛えて、“我より堅きもの”を打てるなら、あなたを認めましょう」
カイルはぽかんとした顔で剣を見下ろした。
「鍛冶の勝負ってことか?」
「ええ。それが龍と人との契約の形です」
リアナが苦笑混じりに呟く。「戦って確かめるのが龍流なら、鍛えて確かめるのが人の流儀ですね」
「なら話が早い」カイルは槌を取り出した。「条件は?」
「制限は三日。素材はこの山のものだけを使いなさい」
「望むところだ」
*
即席の鍛冶の儀が始まった。
山腹の岩室に炎を呼び、リュシアが龍火を吐いて炉の熱源とした。
炎は真紅に揺れ、風すら焦がす温度に達する。
カイルは腕をまくり、鉄槌を構えた。
「見てな、リアナ。これが“火と話す”ってことだ」
「はい……でも、無理はしないで」
「無理しないと鉄は応えないんだ」
槌音が響き始める。
リュシアは黙って見ていた。最初は冷たい視線だったが、すぐに僅かな感嘆が浮かぶ。
炉の火と彼の呼吸が完全に重なっていた。
汗が滴り落ち、青銀の金属に跳ねて蒸発する。
鉄が鳴く。彼の心臓と同じリズムで。
「なぜ……これほどまでに炎が従うの?」
リアナが呟くと、リュシアが答えた。
「炎が恐れているのです。己より純粋な火を前にして」
三日目の夜。
山の空に満月が昇るころ、一本の剣が誕生した。
青ではなく、深い紅を帯びた銀の刃。龍の鱗を溶かし、人の心で鍛えた剣。
「完成だ」
カイルが静かに告げる。
リュシアは剣を両手で受け取り、刃を見つめた。
「この輝き……龍火が脈打っている。私の父の息吹と、人の心が融合している……」
リアナが感嘆の息を漏らす。
「まるで生きているよう……」
リュシアが剣を掲げ、炎を纏わせる。
だが、刃は燃えなかった。炎を吸い、むしろ輝きを増した。
「……認めましょう。あなたこそが“龍火を鍛える者”」
その瞳は穏やかになり、膝をついてこう言った。
「人の鍛冶師カイル、我リュシアはあなたに誓う。この命、そして龍の炎を、あなたの炎に捧げましょう」
リアナが驚きの声を上げる。
「誓約……それは龍族の忠誓!?」
カイルはあたふたと手を振るが、リュシアは真剣そのものだ。
「我が炎はあなたの炉。あなたの槌音こそ、龍にとっての鼓動」
そうして夜が明けた。
龍姫は彼の隣に立ち、リアナは安堵の微笑みを浮かべる。
新たな仲間、新たな炎。
カイルは燃え上がる朝日を眺めながら、ぼんやりと呟いた。
「……“鍛冶勝負”で人が増えるとは思わなかったな」
リアナは笑い、リュシアも微笑んだ。
その日から、鍛冶師カイルの炉には二つの火が灯る。
聖女の祈りと、龍姫の炎。
この邂逅が、のちに世界を変える運命の転点となることを、彼はまだ知らない。
リアナは急斜面の上で祈っていた。
「……この地を砕いた炎よ、どうか再び怒りを抱かぬよう」
その隣で、カイルは剣を鞘に戻し、溶岩に似た地面の裂け目を覗き込んでいた。
「龍の気配が完全に消えたわけじゃないな。恨みでもあるのか?」
「いいえ。あの龍はあなたに“魂を託した”のです。炎を封じる役目を、あなたに」
「封じる、ね……俺はただ叩いて、斬っただけだが」
リアナが小さく微笑む。
「それこそが、あなたの力です。意図せず理に触れる者――“無自覚の理鍛”」
「そんな大げさに言うなって。俺は職人だ」
そのとき、岩の奥から低い響きがした。
ゴゴゴ……と地面が震え、蒼い霧が再び立ち上る。
リアナが身構える。
「まだ何か……来ます!」
裂け目の奥から現れたのは、先ほどの龍とは異なる、しなやかな影だった。
人の姿に変じた少女。腰までの蒼髪が風に流れ、瞳には炎の名残のような光を宿している。
肌は淡く輝き、足元には黒鱗が覗く――人の姿を取りながら、龍の力を纏う存在。
「人間……そして、龍を斬った者」
低くも澄んだ声が響く。少女が一歩、また一歩と近づいてくる。
リアナが静かに聖印を掲げた。
「あなたは……火龍の眷属?」
「いいえ。我は“龍姫リュシア”。この山を代々護る一族の末裔」
カイルが視線を上げた。
「つまり、お前があの炎龍の……」
「父よ」リュシアは短く言い、やがて鋭い目で彼を見据えた。
「あなたが父の魂を奪ったのですね」
リアナが息を呑む。「奪った?違います、彼は――」
だが少女の声がそれをかき消す。
「言い訳はいらない。龍族の誇りは、力でしか語れません。力を以て奪ったのなら、力を以て証明なさい!」
風が巻き上がり、岩が砕ける。蒼い鱗の光が舞い散る。
剣を構える間もなく、リュシアの拳がカイルの胸を狙った。
直撃する寸前、カイルは鉄槌で受け止め、火花が弾けた。
「いきなりだな。言葉の続きを聞いてくれたっていいじゃないか」
「言葉で炎は鎮まらない!」
リュシアの蹴りが飛び、地面が抉れる。
リアナが祈りを紡ぎ、加護の光を放つが、龍姫の動きは止まらない。
カイルは後退しながら剣を抜いた。神器の青銀の刃が再び震え、共鳴する。
「……あの龍の気配。お前か」
「ならば、試してみなさい。その刃がどこまで通じるか」
リュシアの腕に炎の紋が浮かぶ。蒼い炎が尾を引いて空間を裂いた。
カイルは一歩踏み出し、剣を振るう。
音が重なり、閃光が走る。火と鉄の歌が響くたび、山が震えた。
やがて一閃、地を薙いだ衝撃が終わり、風だけが残った。
リュシアの蒼炎が散り、カイルの剣先は彼女の喉元寸前で止まっていた。
汗が額を流れる。
「……続きをやるか?」
「……いいえ」リュシアは息を吐き、拳を下ろした。「あなた、父の力を封じていた。殺す気などなかった」
カイルは剣を下げた。「最初からそう言ってくれれば」
彼女は微かに笑った。炎が消えたその顔は人間の少女のように優しかった。
「人の言葉は信じられないと学んできた。だけど……あなたは違う」
リアナが前へ出る。
「理解してもらえたのですね」
リュシアは頷き、両手を胸の前で組んだ。
「戦いの掟は終わり。今度は“誓い”を結びたい」
「誓い?」
「あなたの刃には龍の魂が宿っている。ならば鍛冶師として、我が力を証明しなさい。龍の鱗を鍛えて、“我より堅きもの”を打てるなら、あなたを認めましょう」
カイルはぽかんとした顔で剣を見下ろした。
「鍛冶の勝負ってことか?」
「ええ。それが龍と人との契約の形です」
リアナが苦笑混じりに呟く。「戦って確かめるのが龍流なら、鍛えて確かめるのが人の流儀ですね」
「なら話が早い」カイルは槌を取り出した。「条件は?」
「制限は三日。素材はこの山のものだけを使いなさい」
「望むところだ」
*
即席の鍛冶の儀が始まった。
山腹の岩室に炎を呼び、リュシアが龍火を吐いて炉の熱源とした。
炎は真紅に揺れ、風すら焦がす温度に達する。
カイルは腕をまくり、鉄槌を構えた。
「見てな、リアナ。これが“火と話す”ってことだ」
「はい……でも、無理はしないで」
「無理しないと鉄は応えないんだ」
槌音が響き始める。
リュシアは黙って見ていた。最初は冷たい視線だったが、すぐに僅かな感嘆が浮かぶ。
炉の火と彼の呼吸が完全に重なっていた。
汗が滴り落ち、青銀の金属に跳ねて蒸発する。
鉄が鳴く。彼の心臓と同じリズムで。
「なぜ……これほどまでに炎が従うの?」
リアナが呟くと、リュシアが答えた。
「炎が恐れているのです。己より純粋な火を前にして」
三日目の夜。
山の空に満月が昇るころ、一本の剣が誕生した。
青ではなく、深い紅を帯びた銀の刃。龍の鱗を溶かし、人の心で鍛えた剣。
「完成だ」
カイルが静かに告げる。
リュシアは剣を両手で受け取り、刃を見つめた。
「この輝き……龍火が脈打っている。私の父の息吹と、人の心が融合している……」
リアナが感嘆の息を漏らす。
「まるで生きているよう……」
リュシアが剣を掲げ、炎を纏わせる。
だが、刃は燃えなかった。炎を吸い、むしろ輝きを増した。
「……認めましょう。あなたこそが“龍火を鍛える者”」
その瞳は穏やかになり、膝をついてこう言った。
「人の鍛冶師カイル、我リュシアはあなたに誓う。この命、そして龍の炎を、あなたの炎に捧げましょう」
リアナが驚きの声を上げる。
「誓約……それは龍族の忠誓!?」
カイルはあたふたと手を振るが、リュシアは真剣そのものだ。
「我が炎はあなたの炉。あなたの槌音こそ、龍にとっての鼓動」
そうして夜が明けた。
龍姫は彼の隣に立ち、リアナは安堵の微笑みを浮かべる。
新たな仲間、新たな炎。
カイルは燃え上がる朝日を眺めながら、ぼんやりと呟いた。
「……“鍛冶勝負”で人が増えるとは思わなかったな」
リアナは笑い、リュシアも微笑んだ。
その日から、鍛冶師カイルの炉には二つの火が灯る。
聖女の祈りと、龍姫の炎。
この邂逅が、のちに世界を変える運命の転点となることを、彼はまだ知らない。
10
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
転生したら最強賢者だけど、村人と思われたので好きに生きます ~気づけば聖女も勇者も跪いていた~
eringi
ファンタジー
戦場で散った青年リオは、異世界の辺境で「ただの村人」として転生した。だが、彼のスキル「思考加速」は世界最上位のチート。薬草を摘むだけで奇跡を生み、魔物を追い払えば伝説級。世界の英雄たちが“隠者の賢者”を追い求める中、本人は今日も平和な日常を満喫する――。
無自覚最強×ハーレム×ざまぁ要素満載の、痛快異世界スローライフ開幕!
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる