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第4話 荒野の村で始めるのんびり生活
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レント村に滞在して三日が過ぎた。初日は勇者と勘違いされ、二日目は村人たち総出の宴会に引き込まれ、三日目の今日はようやく少し落ち着ける……はずだった。
だが、朝から周囲の子どもたちが家の前に集まって「レオン兄ちゃん、魔法見せて!」とお願い攻勢をかけてくる。おまけに村長は村の柵の修繕を任せてきた。どうやら誰かが新しい住人として俺を組み込もうとしているらしい。
まあ、悪い気はしなかった。
焚き火とパンの香り、家畜の鳴き声、人の笑い声。勇者パーティーにいたころは、こんな当たり前の音たちを聴く余裕なんてなかった。
村の人々は俺を救世主扱いするわりに、とても人懐こい。危険を退けてくれた感謝の気持ちが、まだ村全体を包んでいるのだろう。
その日、俺は村はずれの畑を耕していた。村長が「この空き地をおぬしの家に使え」と言ってくれたので、整地を手伝うことにしたのだ。
スコップを握りながらふと神眼を起動してみると、土の状態や養分の流れまで見える。見えるもの全てに情報が浮かぶのは少し鬱陶しいが、慣れると便利でもある。
【土質:肥沃度C 水分量:45% 改良推奨:灰または骨粉】
「神眼って、ほんと万能だな……」
思わず呟く。畑作業にも使えるスキルなど、勇者たちは夢にも思わなかっただろう。試しに灰を混ぜてみると、土がふわりと柔らかくなり、生命の息吹のように微かな光を帯びた。植物の魔素が呼応したらしい。
「……少しずつ、ここを暮らしの拠点にしてもいいか」
魔王討伐だの、世界のバランスだの、そんな話はもう誰かに任せればいい。
誰にも命令されず、自分のために汗を流すのがこれほど気持ちいいとは知らなかった。
昼頃になると、シアが籠を持ってやってきた。短い三つ編みを揺らしながら、汗を拭う俺を見て笑う。
「レオンさん、また畑ですか? 本当に働き者ですね」
「まあな。どうせ暇だからな」
「暇……? この村の柵を直したり畑を作ったり、村長さんより働いてると思いますよ?」
からかう声に苦笑で返す。彼女はこの三日間、ほとんど毎日顔を出していた。村一番の薬師を目指して勉強しているらしく、採集の合間に俺のところへ薬草の調合を見せに来るのだ。
「ところで、これ見てください。ミントヒールの抽出液、昨日より上手くできたんです」
差し出された小瓶の液体は、透き通るような緑色をしていた。神眼で見ると、その内部に微細な魔素が整然と並んでいる。確かに精度が上がっているようだ。
「すごいな。魔力の流れがきれいだ」
「ほんとですか!? やっぱりレオンさんって薬の見方も詳しいんですね!」
「……まあ、ちょっと“見える”だけだよ」
神眼のことを説明する気はなかった。便利な反面、あまりにも異常すぎるスキルだ。うっかり話せば、どんな反応をされるか分からない。
だがシアは俺の言葉に純粋に喜び、にこにこと笑っていた。その笑顔を見るたびに、追放されたときの苦い記憶が遠のいていく。
午後、俺は村長と共に外の見回りに出た。近くの林道に魔物が出るという話があり、神眼で確認するためだ。
視界を広げると、地形の情報が層のように展開され、地下に微弱な魔素反応が点在しているのが見えた。おそらく小型のモグラ型魔獣だ。
「村長、こっちは問題なさそうだ」
「そうかそうか。これでようやく安心して眠れるわい。お主、本当に頼りになるのう」
「頼りになる」。
その言葉を聞いて、胸の奥に小さな痛みが走った。勇者パーティーでは決して聞けなかった言葉だ。あの頃の俺は、「役立たず」の烙印しか押されなかったというのに。
夕方。見回りを終えて戻る途中、丘の上で風を感じながら空を見上げた。
太陽が沈み、赤と金色の境界が滲んでいく。ふと、神眼がとらえた遠方の光が異質な輝きを放った。王都方面だ。
【高魔力反応:勇者アリアンの聖剣波長と一致】
「……まだ戦ってるのか」
言葉にしたくない思いが零れる。俺を追放した連中は、今まさに魔王軍と激突しているらしい。
神眼が彼らの位置情報を映し出し、ぼんやりとした像が脳裏に浮かぶ。黒煙、崩壊した街、倒れた兵士たち。そしてアリアンが剣を構えて叫ぶ姿。
距離を隔てた幻影のような映像に、俺はそっと目を閉じた。
助けたいという気持ちも、復讐したいという気持ちもない。だけど、あいつらが俺のいない世界でどう足掻くのか、少しだけ見届けてみたくなった。
「レオンさーん!」
遠くからシアの声がして、我に返る。振り向くと、丘を駆け上がってくる彼女の姿が見えた。手には布袋を抱えている。
「これ、今日のお礼に。母が作ったリンゴのパイです」
「パイ? こんな山の村で貴重だろ」
「勇者様が作物を守ってくれたから、りんごも育つようになったんですって。だから、今度はレオンさんにも食べてほしいなって」
笑顔で差し出された温かい袋を受け取ると、ほんのり甘い香りが広がった。
口に運ぶと柔らかく、懐かしい味がした。旅の途中では一度も食べられなかった“普通の食事”。それが今は何より贅沢に思える。
「うまいな、これ」
「でしょう? お母さん、味には自信あるんです!」
夕焼けに照らされたシアの笑顔が、世界のどんな宝石よりも輝いて見えた。
本当に、小さな幸せというのはこういうものかもしれない。
俺は心の中でそっと呟く。――もう戦いではなく、こうして暮らしていければ十分だと。
夜。村のみんなが眠りに就く頃、俺は自分の作業場で神眼の訓練をしていた。
視覚の範囲を拡げ、解析を深め、村全体を覆うほどの範囲を把握できるようになりつつある。
だがその過程で、奇妙な反応が一つ現れた。
【外縁部に高濃度魔石埋設:属性・闇】
まるで誰かが意図的に魔石を埋めたような反応だ。位置情報を確認すると、村の水源近くに集中している。
冷たい嫌な予感が背筋を撫でる。このまま放置すれば、また悪霊のような被害が出るかもしれない。
明日、確かめに行こうと思いながら、俺は焚き火の灯りを見つめた。
「のんびりって言っても、そう簡単にはいかないか」
それでも、この村は俺にとって居心地の良い場所に変わりつつあった。
旅人ではなく、誰かの隣で息をする“普通の人間”として、生きていける気がした。
――気づけば、空の星屑が一段と綺麗に見えていた。
世界が、少し優しく色づき始めている。それに気づいた俺は、静かに目を閉じる。翌朝を少し楽しみにしながら。
だが、朝から周囲の子どもたちが家の前に集まって「レオン兄ちゃん、魔法見せて!」とお願い攻勢をかけてくる。おまけに村長は村の柵の修繕を任せてきた。どうやら誰かが新しい住人として俺を組み込もうとしているらしい。
まあ、悪い気はしなかった。
焚き火とパンの香り、家畜の鳴き声、人の笑い声。勇者パーティーにいたころは、こんな当たり前の音たちを聴く余裕なんてなかった。
村の人々は俺を救世主扱いするわりに、とても人懐こい。危険を退けてくれた感謝の気持ちが、まだ村全体を包んでいるのだろう。
その日、俺は村はずれの畑を耕していた。村長が「この空き地をおぬしの家に使え」と言ってくれたので、整地を手伝うことにしたのだ。
スコップを握りながらふと神眼を起動してみると、土の状態や養分の流れまで見える。見えるもの全てに情報が浮かぶのは少し鬱陶しいが、慣れると便利でもある。
【土質:肥沃度C 水分量:45% 改良推奨:灰または骨粉】
「神眼って、ほんと万能だな……」
思わず呟く。畑作業にも使えるスキルなど、勇者たちは夢にも思わなかっただろう。試しに灰を混ぜてみると、土がふわりと柔らかくなり、生命の息吹のように微かな光を帯びた。植物の魔素が呼応したらしい。
「……少しずつ、ここを暮らしの拠点にしてもいいか」
魔王討伐だの、世界のバランスだの、そんな話はもう誰かに任せればいい。
誰にも命令されず、自分のために汗を流すのがこれほど気持ちいいとは知らなかった。
昼頃になると、シアが籠を持ってやってきた。短い三つ編みを揺らしながら、汗を拭う俺を見て笑う。
「レオンさん、また畑ですか? 本当に働き者ですね」
「まあな。どうせ暇だからな」
「暇……? この村の柵を直したり畑を作ったり、村長さんより働いてると思いますよ?」
からかう声に苦笑で返す。彼女はこの三日間、ほとんど毎日顔を出していた。村一番の薬師を目指して勉強しているらしく、採集の合間に俺のところへ薬草の調合を見せに来るのだ。
「ところで、これ見てください。ミントヒールの抽出液、昨日より上手くできたんです」
差し出された小瓶の液体は、透き通るような緑色をしていた。神眼で見ると、その内部に微細な魔素が整然と並んでいる。確かに精度が上がっているようだ。
「すごいな。魔力の流れがきれいだ」
「ほんとですか!? やっぱりレオンさんって薬の見方も詳しいんですね!」
「……まあ、ちょっと“見える”だけだよ」
神眼のことを説明する気はなかった。便利な反面、あまりにも異常すぎるスキルだ。うっかり話せば、どんな反応をされるか分からない。
だがシアは俺の言葉に純粋に喜び、にこにこと笑っていた。その笑顔を見るたびに、追放されたときの苦い記憶が遠のいていく。
午後、俺は村長と共に外の見回りに出た。近くの林道に魔物が出るという話があり、神眼で確認するためだ。
視界を広げると、地形の情報が層のように展開され、地下に微弱な魔素反応が点在しているのが見えた。おそらく小型のモグラ型魔獣だ。
「村長、こっちは問題なさそうだ」
「そうかそうか。これでようやく安心して眠れるわい。お主、本当に頼りになるのう」
「頼りになる」。
その言葉を聞いて、胸の奥に小さな痛みが走った。勇者パーティーでは決して聞けなかった言葉だ。あの頃の俺は、「役立たず」の烙印しか押されなかったというのに。
夕方。見回りを終えて戻る途中、丘の上で風を感じながら空を見上げた。
太陽が沈み、赤と金色の境界が滲んでいく。ふと、神眼がとらえた遠方の光が異質な輝きを放った。王都方面だ。
【高魔力反応:勇者アリアンの聖剣波長と一致】
「……まだ戦ってるのか」
言葉にしたくない思いが零れる。俺を追放した連中は、今まさに魔王軍と激突しているらしい。
神眼が彼らの位置情報を映し出し、ぼんやりとした像が脳裏に浮かぶ。黒煙、崩壊した街、倒れた兵士たち。そしてアリアンが剣を構えて叫ぶ姿。
距離を隔てた幻影のような映像に、俺はそっと目を閉じた。
助けたいという気持ちも、復讐したいという気持ちもない。だけど、あいつらが俺のいない世界でどう足掻くのか、少しだけ見届けてみたくなった。
「レオンさーん!」
遠くからシアの声がして、我に返る。振り向くと、丘を駆け上がってくる彼女の姿が見えた。手には布袋を抱えている。
「これ、今日のお礼に。母が作ったリンゴのパイです」
「パイ? こんな山の村で貴重だろ」
「勇者様が作物を守ってくれたから、りんごも育つようになったんですって。だから、今度はレオンさんにも食べてほしいなって」
笑顔で差し出された温かい袋を受け取ると、ほんのり甘い香りが広がった。
口に運ぶと柔らかく、懐かしい味がした。旅の途中では一度も食べられなかった“普通の食事”。それが今は何より贅沢に思える。
「うまいな、これ」
「でしょう? お母さん、味には自信あるんです!」
夕焼けに照らされたシアの笑顔が、世界のどんな宝石よりも輝いて見えた。
本当に、小さな幸せというのはこういうものかもしれない。
俺は心の中でそっと呟く。――もう戦いではなく、こうして暮らしていければ十分だと。
夜。村のみんなが眠りに就く頃、俺は自分の作業場で神眼の訓練をしていた。
視覚の範囲を拡げ、解析を深め、村全体を覆うほどの範囲を把握できるようになりつつある。
だがその過程で、奇妙な反応が一つ現れた。
【外縁部に高濃度魔石埋設:属性・闇】
まるで誰かが意図的に魔石を埋めたような反応だ。位置情報を確認すると、村の水源近くに集中している。
冷たい嫌な予感が背筋を撫でる。このまま放置すれば、また悪霊のような被害が出るかもしれない。
明日、確かめに行こうと思いながら、俺は焚き火の灯りを見つめた。
「のんびりって言っても、そう簡単にはいかないか」
それでも、この村は俺にとって居心地の良い場所に変わりつつあった。
旅人ではなく、誰かの隣で息をする“普通の人間”として、生きていける気がした。
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