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157.孤児院のバタークッキー
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しばらく待っていると、ジュールが出てきた。
「なんだ?早かったな。買い物はもういいのか?」
「買い物は済んだ。飯も食べてきたよ」
ジャンが伝えると、ジュールはリナの浮かない顔を見て、何かあったのか?と訊いた。
「辺境伯の息子に会ったの。怖かった」
リナが言うと、ジュールは片眉を上げてジャンを見た。
「ディエゴさんに会ったんだ。別に何をされたわけじゃないけど、リナはあぁいった人に会うの初めてだから」
ジャンが説明すると、ジュールは納得した顔で頷いた。
「リナ!おいで」
リナはジュールの前に立つと、緊張の糸が切れたのか、涙がこぼれてきた。
「怖かったか?大丈夫か?」
頷くリナに、
「悪かったな。一緒に歩いてやれば良かったな」
と言って、頭を撫でた。
リナは首を振って
「ジャン兄さんが守ってくれたし、あーちゃんが追い払ってくれた」
と鼻をすすりながら言った。
「アリシアさんが?追い払ってくれたのか?逞しいな」
ジュールは笑って、アリシアにありがとうと言った。
「別に……追い払ったわけでは」
照れるアリシアに
「いや、ベルトランはシアに言い負かされて、タジタジだっよ」
とイザックは言った。
「あーちゃんがね、ベルトランで牛の世話でもしてろっ!意味は自分で考えろ!って言ったんだよ」
とリナがジュールに言うと
「牛の世話?」
と少し考えて、
「ベルトランにバターを作らせる気なのか!?」
と笑い出した。
笑い終わってから、
「ベルトラン産のバターが作れるようになれば、孤児院で作るバタークッキーの材料費も抑えられるな」
とジュールは言った。
「バターを使うなんて、贅沢ですものね」
アリシアも言った。
「王都のお菓子では、バターを使うのは当たり前だけど、この辺ではなかなか食べられるものじゃないからな。それもあって、この孤児院で作るバタークッキーは人気があるんだよ」
ジュールはアリシアに説明した。
「ジュールさんがお土産で買ってきてくれるの、子供の頃からの楽しみなの」
リナはようやく笑った。
すると、さっきの少年がやってきて、アリシアの前にクッキーを置いた。
「ポール!持ってきてくれたのか?ありがとう」
ジュールがお礼を言うと、ポールと呼ばれた少年は頭を下げて、部屋を出て行った。
「わー、これだよ!バタークッキー」
リナは喜んで、アリシアにすすめる。
「どうぞ。遠慮しないで、食べてみて」
ジュールにもすすめられて、アリシアはクッキーを食べた。
「こ、これは」
アリシアはこの味に覚えがあった。
「なんだ?早かったな。買い物はもういいのか?」
「買い物は済んだ。飯も食べてきたよ」
ジャンが伝えると、ジュールはリナの浮かない顔を見て、何かあったのか?と訊いた。
「辺境伯の息子に会ったの。怖かった」
リナが言うと、ジュールは片眉を上げてジャンを見た。
「ディエゴさんに会ったんだ。別に何をされたわけじゃないけど、リナはあぁいった人に会うの初めてだから」
ジャンが説明すると、ジュールは納得した顔で頷いた。
「リナ!おいで」
リナはジュールの前に立つと、緊張の糸が切れたのか、涙がこぼれてきた。
「怖かったか?大丈夫か?」
頷くリナに、
「悪かったな。一緒に歩いてやれば良かったな」
と言って、頭を撫でた。
リナは首を振って
「ジャン兄さんが守ってくれたし、あーちゃんが追い払ってくれた」
と鼻をすすりながら言った。
「アリシアさんが?追い払ってくれたのか?逞しいな」
ジュールは笑って、アリシアにありがとうと言った。
「別に……追い払ったわけでは」
照れるアリシアに
「いや、ベルトランはシアに言い負かされて、タジタジだっよ」
とイザックは言った。
「あーちゃんがね、ベルトランで牛の世話でもしてろっ!意味は自分で考えろ!って言ったんだよ」
とリナがジュールに言うと
「牛の世話?」
と少し考えて、
「ベルトランにバターを作らせる気なのか!?」
と笑い出した。
笑い終わってから、
「ベルトラン産のバターが作れるようになれば、孤児院で作るバタークッキーの材料費も抑えられるな」
とジュールは言った。
「バターを使うなんて、贅沢ですものね」
アリシアも言った。
「王都のお菓子では、バターを使うのは当たり前だけど、この辺ではなかなか食べられるものじゃないからな。それもあって、この孤児院で作るバタークッキーは人気があるんだよ」
ジュールはアリシアに説明した。
「ジュールさんがお土産で買ってきてくれるの、子供の頃からの楽しみなの」
リナはようやく笑った。
すると、さっきの少年がやってきて、アリシアの前にクッキーを置いた。
「ポール!持ってきてくれたのか?ありがとう」
ジュールがお礼を言うと、ポールと呼ばれた少年は頭を下げて、部屋を出て行った。
「わー、これだよ!バタークッキー」
リナは喜んで、アリシアにすすめる。
「どうぞ。遠慮しないで、食べてみて」
ジュールにもすすめられて、アリシアはクッキーを食べた。
「こ、これは」
アリシアはこの味に覚えがあった。
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