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一章 ヒールが否定されるだけの簡単な世界
ヒーラーと呼ばれた男 後
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村人が死んでしまった。
紛れも無い事実だった。
自分がヒールをした事で自害してしまったのだ、これは自分のせいなのだ。
そう考えているうちにマサは行動した。
地面の土を掘る、この自体を隠すかのように。
仕方ない事だ、マサが殺してしまったのだから。
「早くしないと!早く!」
自分に言い聞かせて掘り続ける、土が目にかかるが気にせずに続ける。
だがこういう時にはうまくいくはずもなく
「嫌ああぁ!!人が殺されてる!!!」
女の人の悲鳴が聞こえる、同じ村の人だろうか、そんなことを考えている暇もなく
「なんだと!?この男か!!」
「ちがいま」
否定しようとしたが考える、自分がやってしまったのだ、抵抗する意味がない。
気がついたら王様がいた。
どうやらあれから眠らされたらしい、
どうやら大臣らしきものと王様と思われる人が話している。
しばらくしてこちらへ話しかけてくる
「貴様か、ヒールの使い手というのは」
「え?そうですが…」
「貴様、ヒールは禁忌というのを知っているか」
やっぱりか、と思った。
あの村人の反応からしてわかっていたことだった。
「はい、なんとなくですが」
「ヒールのいうのは体の回復とともにその時の事をトラウマとして蘇らせる術なのだ」
だから魔物のことで恐怖していたのか。
どうやらこの世界は回復手段というのは、薬草のような簡単なものしかないらしい。
それだったらトラウマを生まないから。
「昔はヒールもよく使われていたのだよ、だがいつからか戦争がなくなってみんな血の気がなくなったのか簡単な討伐でもヒールをしたらそのことでうずくまってしまってな」
戦争の時は恐怖などよりも勝利のためにどうするかが重要らしい、それだったらトラウマを気にしないのもわかる。
「えー…つまりだ、君にはとある場所へ行って欲しい」
「はい、どこでしょ」
後ろから打撃を受ける。
意識をなくさせて処刑でもするのだろうか、
そんな事を考えているうちに意識がなくなり…
__________
冷たい地面の上で目がさめる。
辺りを見渡しても何もなく鉄格子の向こうに人が立っている。
どうやらここは牢屋らしい
「ん?目が覚めたか、お前にはしばらくここで暮らしてもらう」
「どういうことですか?」
「簡単なことだ、魔法を忘れてもらう」
魔法を使えない環境でしばらくするとその魔法について忘れてしまうらしい、過去にヒールを使えた魔法使いたちは皆ヒールを忘れてしまったらしい。
どうやら魔法を使えない環境にいたせいで他の魔法も使えなくなったらしいが。
「…ということだ。迷惑かけてすまない」
「いえいえ、ヒールを使ってしまった私が悪いですから」
「・・・」
それ以上ここで会話はなかった、なかったというより話すことがなかったのだ。
そのうち退屈になり眠りにつく…
「おい、起きろ。飯だ」
軽く蹴られて目がさめる、どうやらここは目覚めが悪いらしい、寝た気がしない
「あれ?人変わりましたか」
「……ずっとやると疲れるだろ、交代制だ」
そういうことだったのかと思い、出された食事に手を伸ばす。
「お、美味しい!」
「はっはっは!そうだろう、なんだって私の部…この王国の料理は一流と有名だからな!」
何を言おうとしたのだろうか、だが食事の誘惑に勝てずにそのことは忘れてしまった
食事の後は兵士がチェスを持ってきてくれた、ここの世界にもそう行った娯楽はあるらしい。
だがチェスができない事を伝えると、肉料理を取られてしまった。
ここは地面が冷たいことと何もないことを除けば快適な場所だった。
そしたらそのうち魔法も忘れるだろう………
一年は過ぎただろうか、同じ場所にいると時間がわからないものだ。
「おいマサ、まだ魔法は忘れられそうにないか」
「あ、デュルクさん」
こんな生活を続けていたら兵士と名前で呼び合うようになっていた
「おかしいです…忘れそうにありません」
「こんなことはあったことがないのだがな…ちょっと王様に話してくるから待ってろ」
「はいお願いします、私も早くここを出たいですしね」
「……今に出れるさ」
「何か言いました?」
「いや、なんでもない」
そう言ってあの人は行ってしまった。
最近はあの兵士がいてくれたから退屈ではなかったのだが久し振りに1人になるとすることがない。
早くこないかと待っていると
「…んだ……り!」
何か騒がしい音がする、この城に何か起こったのだろうか
「お…えはマ……をつれ……にいけ!」
遠くで話しているため何を言っているかはわからない、
だがだんだん鮮明に聞こえてきて…
2人の男女がやって来た
「さぁマサ!貴方は私たちの希望よ!」
「ミローナ!何を言っているんだ!さっさとつれて行くぞ!」
「カベルは面白くないなーモテないよ?」
「なっ!…帰ったら覚えておけよ…」
「ひー!カベルが怖いー!」
どうやらマサが目当てらしいが本人を前に関係ないことをしてしまっている
「あのー…何の用でしょうか?」
「ん?ああすまない、君をデュルクの命令で誘拐することにした」
「だからちょーっとだけ眠っててね?」
「え?なんでぼ「えい!」
この世界ではよく眠らされるようだ。
もうこの際どうでもよかった
城から出れればなんでもよかったのかもしれない
目がさめるとそこはどこかの建物だった
真っ先に女性の顔が目に入る、というか近い。
「あ!デュルクー!起きたよー!」
「わかった、カベル、よろしくな」
「ああ、わかった」
簡単な会話をすませるとこちらへ来た。
「では…ようこそ、革命軍へ」
面倒なものに巻き込まれたらしい
紛れも無い事実だった。
自分がヒールをした事で自害してしまったのだ、これは自分のせいなのだ。
そう考えているうちにマサは行動した。
地面の土を掘る、この自体を隠すかのように。
仕方ない事だ、マサが殺してしまったのだから。
「早くしないと!早く!」
自分に言い聞かせて掘り続ける、土が目にかかるが気にせずに続ける。
だがこういう時にはうまくいくはずもなく
「嫌ああぁ!!人が殺されてる!!!」
女の人の悲鳴が聞こえる、同じ村の人だろうか、そんなことを考えている暇もなく
「なんだと!?この男か!!」
「ちがいま」
否定しようとしたが考える、自分がやってしまったのだ、抵抗する意味がない。
気がついたら王様がいた。
どうやらあれから眠らされたらしい、
どうやら大臣らしきものと王様と思われる人が話している。
しばらくしてこちらへ話しかけてくる
「貴様か、ヒールの使い手というのは」
「え?そうですが…」
「貴様、ヒールは禁忌というのを知っているか」
やっぱりか、と思った。
あの村人の反応からしてわかっていたことだった。
「はい、なんとなくですが」
「ヒールのいうのは体の回復とともにその時の事をトラウマとして蘇らせる術なのだ」
だから魔物のことで恐怖していたのか。
どうやらこの世界は回復手段というのは、薬草のような簡単なものしかないらしい。
それだったらトラウマを生まないから。
「昔はヒールもよく使われていたのだよ、だがいつからか戦争がなくなってみんな血の気がなくなったのか簡単な討伐でもヒールをしたらそのことでうずくまってしまってな」
戦争の時は恐怖などよりも勝利のためにどうするかが重要らしい、それだったらトラウマを気にしないのもわかる。
「えー…つまりだ、君にはとある場所へ行って欲しい」
「はい、どこでしょ」
後ろから打撃を受ける。
意識をなくさせて処刑でもするのだろうか、
そんな事を考えているうちに意識がなくなり…
__________
冷たい地面の上で目がさめる。
辺りを見渡しても何もなく鉄格子の向こうに人が立っている。
どうやらここは牢屋らしい
「ん?目が覚めたか、お前にはしばらくここで暮らしてもらう」
「どういうことですか?」
「簡単なことだ、魔法を忘れてもらう」
魔法を使えない環境でしばらくするとその魔法について忘れてしまうらしい、過去にヒールを使えた魔法使いたちは皆ヒールを忘れてしまったらしい。
どうやら魔法を使えない環境にいたせいで他の魔法も使えなくなったらしいが。
「…ということだ。迷惑かけてすまない」
「いえいえ、ヒールを使ってしまった私が悪いですから」
「・・・」
それ以上ここで会話はなかった、なかったというより話すことがなかったのだ。
そのうち退屈になり眠りにつく…
「おい、起きろ。飯だ」
軽く蹴られて目がさめる、どうやらここは目覚めが悪いらしい、寝た気がしない
「あれ?人変わりましたか」
「……ずっとやると疲れるだろ、交代制だ」
そういうことだったのかと思い、出された食事に手を伸ばす。
「お、美味しい!」
「はっはっは!そうだろう、なんだって私の部…この王国の料理は一流と有名だからな!」
何を言おうとしたのだろうか、だが食事の誘惑に勝てずにそのことは忘れてしまった
食事の後は兵士がチェスを持ってきてくれた、ここの世界にもそう行った娯楽はあるらしい。
だがチェスができない事を伝えると、肉料理を取られてしまった。
ここは地面が冷たいことと何もないことを除けば快適な場所だった。
そしたらそのうち魔法も忘れるだろう………
一年は過ぎただろうか、同じ場所にいると時間がわからないものだ。
「おいマサ、まだ魔法は忘れられそうにないか」
「あ、デュルクさん」
こんな生活を続けていたら兵士と名前で呼び合うようになっていた
「おかしいです…忘れそうにありません」
「こんなことはあったことがないのだがな…ちょっと王様に話してくるから待ってろ」
「はいお願いします、私も早くここを出たいですしね」
「……今に出れるさ」
「何か言いました?」
「いや、なんでもない」
そう言ってあの人は行ってしまった。
最近はあの兵士がいてくれたから退屈ではなかったのだが久し振りに1人になるとすることがない。
早くこないかと待っていると
「…んだ……り!」
何か騒がしい音がする、この城に何か起こったのだろうか
「お…えはマ……をつれ……にいけ!」
遠くで話しているため何を言っているかはわからない、
だがだんだん鮮明に聞こえてきて…
2人の男女がやって来た
「さぁマサ!貴方は私たちの希望よ!」
「ミローナ!何を言っているんだ!さっさとつれて行くぞ!」
「カベルは面白くないなーモテないよ?」
「なっ!…帰ったら覚えておけよ…」
「ひー!カベルが怖いー!」
どうやらマサが目当てらしいが本人を前に関係ないことをしてしまっている
「あのー…何の用でしょうか?」
「ん?ああすまない、君をデュルクの命令で誘拐することにした」
「だからちょーっとだけ眠っててね?」
「え?なんでぼ「えい!」
この世界ではよく眠らされるようだ。
もうこの際どうでもよかった
城から出れればなんでもよかったのかもしれない
目がさめるとそこはどこかの建物だった
真っ先に女性の顔が目に入る、というか近い。
「あ!デュルクー!起きたよー!」
「わかった、カベル、よろしくな」
「ああ、わかった」
簡単な会話をすませるとこちらへ来た。
「では…ようこそ、革命軍へ」
面倒なものに巻き込まれたらしい
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