18 / 185
16話
しおりを挟む
夜中、全員が寝静まったのを確認して出発する。
この1週間魔力を溜めていたのは実はハオ戦に備えてではない。ハオと戦うのはどれだけ魔力があっても足りず普段の魔力量であっても大差ない。俺の攻撃がハオの防御を貫けるか、ハオの攻撃が俺の防御を貫けるか。そういう戦いになる。
なら何故1週間、魔力を溜めたのか。本当は会うのが面倒くさいがハオ戦後のことを考えると必要な奴を誘き寄せなければならなかった。
出発して少しすると体の眠気を覚ますような殺気を感じる。狙い通り誘き出せたたようだ。
しかし、想定していたよりもかなり早い。想定では1週間は先だった。
「ゼーギーウースー!」
どこからともなくそんな声と共に小さな人型の魔物が飛んでくる。その声は嬉しそうに楽しそうに聞こえるが明確に殺意が含まれていた。
その魔物の頭を掴んで受け止めると掲げた。今掴んでいる魔物の体格は俺と同じくらいで褐色の肌に短く白い髪をしている元気そうに見える子供だ。
「何でこんな浅い所に居る?」
「痛い痛い、止めて」
体をジタバタとさせて藻掻いているが、掴む力を強くする。
「早く答えろ。答えないと頭を潰すぞ」
こいつは本来こんな境界線近くに居るような奴じゃない。それなのに、こんな所に居るということは何か目的があって来ているということになる。
その目的として考えられるのはこの浅さからも七英雄になるがメナの可能性が高い。奴等も動き始めたのか。これは面倒なことになったな。
「分かった、分かったから!七罪の1人を始末しろって言われたの!」
「七罪の誰だ?」
掴む力を更に強くする。もしメナだった場合は面倒だがハオの前にこいつと1戦交えなくてはならない。
「名前なんて興味ないから知らないよ。確か傲慢だったかな」
その返答を聞いて解放する。
どうやら七英雄共は触れていけないものに触れてしまったようだ。これは思っていたよりもあっさりと事が終わることになりそうだ、人間の敗北という形でな。
「お前が動いてるってことは原初の命令だよな?原初はこの戦いは傍観すると思ってたんだが?」
「よく分かんない。私が傲慢?の始末に行くのは傲慢が庭に入ったからだよ。そ、れ、よ、り!お前って呼び方はやめて!せっかくゼギウスがナナシって名前つけてくれたんだからナナシって呼んでよっていつも言ってるでしょ!」
よりにもよって庭に入ったのか。ユーキの奴も馬鹿なことをしたものだ。
「前にも話したけどな、名前がないって意味で名無しって言っただけで別にお前に名前を付けた訳じゃねぇ」
「そんなのどうでもいい。ナナシって呼ばないと怒るよ?」
その瞬間、ナナシの雰囲気が変わる。
それはただただ冷たくて命の温度を感じなくさせる。それは次第に広がっていき、魔物や植物といった触れたもの全ての命を奪っていった。
「分かった。ナナシこれでいいか?」
諦めてナナシが望むように呼ぶと、ナナシは嬉しそうに「うん!」と頷き無邪気な子供のような雰囲気に戻る。あのまま放置していたらナナシの冷たさはドラルの城まで届き全員の命を奪っていた。
それが容易にできるほどにナナシの強さは他と桁が違う。
「そういえばゼギウスは何でここに居るの?確かドラルのところでニート?してるって聞いたけど」
「ニートじゃねぇ。ちょっとハオを倒しに行くことになったんだよ」
「なんだ、ハオか。つまんないの。私と遊びに来たのかと思ったのに…」
本当に残念そうにナナシは俯く。冷静に考えればこんなところで戦えないのは分かるはずなのに無邪気なものだ。
「アホか。ナナシと遊んだら俺の体がもたねぇよ。ってかナナシ、俺をハオのとこまで運べ」
「えー、そんなこと言わないでよ。傲慢は始末しないといけないけどゼギウスに頼まれたことは手伝いなさいって言われてるの!どっちを優先すればいいか分からなくなるでしょ!」
「俺をハオのところまで運んで俺がハオと戦ってる間に傲慢を始末しに行けばいいだろ。それが終わったら俺を迎えに来る。これで何の問題もない」
「おー!流石ゼギウス、頭いい。ちゃっかり帰りも運べっていうのがゼギウスらしいね。そうと決まれば超速ナナシ号しゅっぱーつ!」
ナナシに後ろから抱えられると、ナナシは飛び立った。その速度は恐ろしく速く視界は目まぐるしくその色を変えていく。森や湖、城、と人間の住むような場所と同じ景色が広がる。
人間界と違うのは家がなく魔物の多くが外で生活していることくらいだろうか。逆に言えばそれ以外は人間界と同じだ。
これがナナシを誘き出した目的の1つだ。ハオは魔界のかなり奥地に居てそこまで行くのにも時間がかかる。
ハオと戦うことも考えればハオの居る場所に行くのは最短でも1ヶ月はかかる。その道中で魔物と戦闘することも考えればその足取りは更に重くなり3ヶ月はかかると考えていい。
そんなに時間が掛かれば戻ってきた時には人間と魔物の全面戦争が始まっていてもおかしくない。戻ったらドラルの城がありませんでした、なんて洒落にもならない。
「そういえば何でゼギウスはハオ程度の奴を潰しに行くの?ハオ程度ゼギウスが行かなくても他にいるでしょ?」
「誰もがおま…ナナシみたいな戦闘狂だと思うな。ついでに言うなら俺はハオと引き分けてるぞ」
お前と言いそうになるのを飲み込みナナシと呼ぶ。今もお前と呼んでいたら今度は本気で怒っていた。そうなればハオと戦うどころの騒ぎではない。
「ゼギウス怠け過ぎて腕が鈍ったんじゃないの?今回は勝たないと私がゼギウスを始末するからね。昔馴染みだし一瞬で終わらせてあげるから負けたとしても安心していいよ」
「安心できねぇし負けたらナナシにやられる前に生きてねぇだろ…」
「私、弱いゼギウスは嫌だよ。もしそんななら母様に怒られてでもゼギウスを始末するよ。ゼギウスは私よりも強くないといけないから」
そう言うナナシからの雰囲気はとても不気味で、冷たくも寂しそうだった。
それからしばらく飛ぶとナナシは「疲れた」と言って地上に下りる。数時間しか飛んでいないにも関わらず数日分の距離を飛んでいた。
ナナシが近くの魔物を狩り俺が焼く。ナナシ以外の奴が相手なら焼くのも任せるものをこいつだけには任せられない。
「うまい!やっぱりゼギウスの焼く肉はうまいね」
「いや、クソ不味いだろ」
ナナシは美味しそうに食べているが吐きそうなほど不味い。それでも食べているのは再会を祝してというような意味ではなく食べないとナナシが喚くからだ。
「ゼギウスは母様のところに帰って来ないの?私はまたゼギウスと一緒に暮らしたいなー」
「俺が行かなくてもナナシが来ればいいだろ」
「じゃあ今度行くね。でも遊びたいからこっちにも来てよ。母様も会いたがってるから」
「気が向いたらな」
気が向いたらということは勿論、行く気はない。原初に会うのも面倒ながら庭にはもっと面倒事で溢れている。ナナシもその面倒の1つだ。
まぁ、面倒の中ではナナシはまだいい方だ。他の奴の面倒さと言ったら思い出すだけでこれからのハオとの戦いすらも面倒になる。
「ゼギウス、もっと焼いて」
「なら魔物を狩ってこい」
「はーい」
ナナシは無邪気に返事をすると視界に捉えただけの魔物をスキルも使わずに次々と倒していく。それを倒した時とは想像もつかないほど面倒に1体1体を抱えて運んでくると俺が焼いてを繰り返した。
それを1時間以上繰り返して辺りに魔物が居なくなるとナナシは不満そうに俺を抱えて飛び立つ。
この1週間魔力を溜めていたのは実はハオ戦に備えてではない。ハオと戦うのはどれだけ魔力があっても足りず普段の魔力量であっても大差ない。俺の攻撃がハオの防御を貫けるか、ハオの攻撃が俺の防御を貫けるか。そういう戦いになる。
なら何故1週間、魔力を溜めたのか。本当は会うのが面倒くさいがハオ戦後のことを考えると必要な奴を誘き寄せなければならなかった。
出発して少しすると体の眠気を覚ますような殺気を感じる。狙い通り誘き出せたたようだ。
しかし、想定していたよりもかなり早い。想定では1週間は先だった。
「ゼーギーウースー!」
どこからともなくそんな声と共に小さな人型の魔物が飛んでくる。その声は嬉しそうに楽しそうに聞こえるが明確に殺意が含まれていた。
その魔物の頭を掴んで受け止めると掲げた。今掴んでいる魔物の体格は俺と同じくらいで褐色の肌に短く白い髪をしている元気そうに見える子供だ。
「何でこんな浅い所に居る?」
「痛い痛い、止めて」
体をジタバタとさせて藻掻いているが、掴む力を強くする。
「早く答えろ。答えないと頭を潰すぞ」
こいつは本来こんな境界線近くに居るような奴じゃない。それなのに、こんな所に居るということは何か目的があって来ているということになる。
その目的として考えられるのはこの浅さからも七英雄になるがメナの可能性が高い。奴等も動き始めたのか。これは面倒なことになったな。
「分かった、分かったから!七罪の1人を始末しろって言われたの!」
「七罪の誰だ?」
掴む力を更に強くする。もしメナだった場合は面倒だがハオの前にこいつと1戦交えなくてはならない。
「名前なんて興味ないから知らないよ。確か傲慢だったかな」
その返答を聞いて解放する。
どうやら七英雄共は触れていけないものに触れてしまったようだ。これは思っていたよりもあっさりと事が終わることになりそうだ、人間の敗北という形でな。
「お前が動いてるってことは原初の命令だよな?原初はこの戦いは傍観すると思ってたんだが?」
「よく分かんない。私が傲慢?の始末に行くのは傲慢が庭に入ったからだよ。そ、れ、よ、り!お前って呼び方はやめて!せっかくゼギウスがナナシって名前つけてくれたんだからナナシって呼んでよっていつも言ってるでしょ!」
よりにもよって庭に入ったのか。ユーキの奴も馬鹿なことをしたものだ。
「前にも話したけどな、名前がないって意味で名無しって言っただけで別にお前に名前を付けた訳じゃねぇ」
「そんなのどうでもいい。ナナシって呼ばないと怒るよ?」
その瞬間、ナナシの雰囲気が変わる。
それはただただ冷たくて命の温度を感じなくさせる。それは次第に広がっていき、魔物や植物といった触れたもの全ての命を奪っていった。
「分かった。ナナシこれでいいか?」
諦めてナナシが望むように呼ぶと、ナナシは嬉しそうに「うん!」と頷き無邪気な子供のような雰囲気に戻る。あのまま放置していたらナナシの冷たさはドラルの城まで届き全員の命を奪っていた。
それが容易にできるほどにナナシの強さは他と桁が違う。
「そういえばゼギウスは何でここに居るの?確かドラルのところでニート?してるって聞いたけど」
「ニートじゃねぇ。ちょっとハオを倒しに行くことになったんだよ」
「なんだ、ハオか。つまんないの。私と遊びに来たのかと思ったのに…」
本当に残念そうにナナシは俯く。冷静に考えればこんなところで戦えないのは分かるはずなのに無邪気なものだ。
「アホか。ナナシと遊んだら俺の体がもたねぇよ。ってかナナシ、俺をハオのとこまで運べ」
「えー、そんなこと言わないでよ。傲慢は始末しないといけないけどゼギウスに頼まれたことは手伝いなさいって言われてるの!どっちを優先すればいいか分からなくなるでしょ!」
「俺をハオのところまで運んで俺がハオと戦ってる間に傲慢を始末しに行けばいいだろ。それが終わったら俺を迎えに来る。これで何の問題もない」
「おー!流石ゼギウス、頭いい。ちゃっかり帰りも運べっていうのがゼギウスらしいね。そうと決まれば超速ナナシ号しゅっぱーつ!」
ナナシに後ろから抱えられると、ナナシは飛び立った。その速度は恐ろしく速く視界は目まぐるしくその色を変えていく。森や湖、城、と人間の住むような場所と同じ景色が広がる。
人間界と違うのは家がなく魔物の多くが外で生活していることくらいだろうか。逆に言えばそれ以外は人間界と同じだ。
これがナナシを誘き出した目的の1つだ。ハオは魔界のかなり奥地に居てそこまで行くのにも時間がかかる。
ハオと戦うことも考えればハオの居る場所に行くのは最短でも1ヶ月はかかる。その道中で魔物と戦闘することも考えればその足取りは更に重くなり3ヶ月はかかると考えていい。
そんなに時間が掛かれば戻ってきた時には人間と魔物の全面戦争が始まっていてもおかしくない。戻ったらドラルの城がありませんでした、なんて洒落にもならない。
「そういえば何でゼギウスはハオ程度の奴を潰しに行くの?ハオ程度ゼギウスが行かなくても他にいるでしょ?」
「誰もがおま…ナナシみたいな戦闘狂だと思うな。ついでに言うなら俺はハオと引き分けてるぞ」
お前と言いそうになるのを飲み込みナナシと呼ぶ。今もお前と呼んでいたら今度は本気で怒っていた。そうなればハオと戦うどころの騒ぎではない。
「ゼギウス怠け過ぎて腕が鈍ったんじゃないの?今回は勝たないと私がゼギウスを始末するからね。昔馴染みだし一瞬で終わらせてあげるから負けたとしても安心していいよ」
「安心できねぇし負けたらナナシにやられる前に生きてねぇだろ…」
「私、弱いゼギウスは嫌だよ。もしそんななら母様に怒られてでもゼギウスを始末するよ。ゼギウスは私よりも強くないといけないから」
そう言うナナシからの雰囲気はとても不気味で、冷たくも寂しそうだった。
それからしばらく飛ぶとナナシは「疲れた」と言って地上に下りる。数時間しか飛んでいないにも関わらず数日分の距離を飛んでいた。
ナナシが近くの魔物を狩り俺が焼く。ナナシ以外の奴が相手なら焼くのも任せるものをこいつだけには任せられない。
「うまい!やっぱりゼギウスの焼く肉はうまいね」
「いや、クソ不味いだろ」
ナナシは美味しそうに食べているが吐きそうなほど不味い。それでも食べているのは再会を祝してというような意味ではなく食べないとナナシが喚くからだ。
「ゼギウスは母様のところに帰って来ないの?私はまたゼギウスと一緒に暮らしたいなー」
「俺が行かなくてもナナシが来ればいいだろ」
「じゃあ今度行くね。でも遊びたいからこっちにも来てよ。母様も会いたがってるから」
「気が向いたらな」
気が向いたらということは勿論、行く気はない。原初に会うのも面倒ながら庭にはもっと面倒事で溢れている。ナナシもその面倒の1つだ。
まぁ、面倒の中ではナナシはまだいい方だ。他の奴の面倒さと言ったら思い出すだけでこれからのハオとの戦いすらも面倒になる。
「ゼギウス、もっと焼いて」
「なら魔物を狩ってこい」
「はーい」
ナナシは無邪気に返事をすると視界に捉えただけの魔物をスキルも使わずに次々と倒していく。それを倒した時とは想像もつかないほど面倒に1体1体を抱えて運んでくると俺が焼いてを繰り返した。
それを1時間以上繰り返して辺りに魔物が居なくなるとナナシは不満そうに俺を抱えて飛び立つ。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる