44 / 185
42話
しおりを挟む
ふんふふんふふ~ん♪
久しぶりにゼギウスと戦える。嬉しくて鼻歌が自然と出た。
スキル禁止の戦いとはいえゼギウスと戦えるのは貴重だ。スキル有りの戦いならゼギウスも言っていたがここで戦えば辺りが無に変わる。そうなったらゼギウスは住処を失ってしまう。
あれ?でも、そうすればゼギウスは庭に帰ってくるかな?それなら…でも、ダメだ。それでここを壊したらゼギウスは本気で怒る。そうなったらゼギウスは2度と遊んでくれなくなる。
それでも今からのは遊びじゃなくて戦うってことは本気でやっていいってことだ。スキル禁止とはいえ力の制限をしなくていいということは総合して考えれば遊びよりも楽しい。
ゼギウスは私のことをぞんざいに扱い過ぎだったから怒っておいて正解だった。
準備体操を念入りにしてゼギウスが《障壁》を張り終えるのを待つ。
「やるか」
真剣な面持ちのゼギウスにそう声を掛けられる。いつものように適当なことを言ってはぐらかす様子も誤魔化す様子もない。本当に本気で戦ってくれるようだ。
「うん!」と返事をして適度な距離を取る。
ゼギウスから先に仕掛けてくる様子はなく、いつも通り私の攻撃で開始のようだ。
それならあいさつ代わりの攻撃から始めよう。そう飛び上がり滑空するようにゼギウスに向かって突進する。
しかし、それは読まれていたようでいつものように頭を掴まれた。
「真剣にやらねぇなら止めるぞ」
その真剣なトーンの声に気を引き締められる。
別にふざけていたつもりはないが、確かに命を取りに行く攻撃ではなかった。折角、ゼギウスが戦ってくれるから楽しもうと思ったが、その余裕はないようだ。
体を捻じって蹴りを入れて抜け出そうとするが、読まれていたように逆の手で止められる。今度は頭を掴んでいるゼギウスの手を両手で力強く掴み、ゼギウスの手から力が消えるのを待って脱出した。
1度距離を取り、ただの戦いから命の取り合いに頭を切り替える。そうしなければ生き延びることはできない。
スキルが使えない以上、使えるのは互いの肉体のみ。つまり、拳や蹴りしか使えない。
しかし、その少ない選択肢では手の内をゼギウスに読まれてしまう。
そう考えているとゼギウスが動いていた。
「戦闘中に考えてる時間が長ぇぞ」
初撃の拳を受け止め、次撃の蹴りを躱そうとする。しかし、飛んできたのは蹴りではなく、ただのフェイントで更に接近を許してしまった。
腕と首元を掴まれ地面に投げつけられる。ギリギリのところで受け身を取り、手をバネにして後方に大きく飛び上がった。
しかし、それを読まれていたのか、私よりも少し早く動き始めただろうその動きは起き上がった先に拳が振るわれていて鳩尾に拳が入る。
無防備な状態に当たった攻撃で「グフッ」と声が漏れて蹲りそうになる。それを堪えて距離を取るために掌底を打ち込んだ。当たり前のように防がれたが、掌底の威力でゼギウスを後退させることができた。
「ふぅ」と一息吐き頭を空っぽにしようとする。今の数回の読み合いでハッキリとした。
私が頭を使ったところでゼギウスには行動を読まれて攻撃をくらうことは勿論のこと、動いた先の少し無防備な状態に攻撃を入れられる。
スキル無しの戦いはあまりやったことがなかったとはいえ、ここまで差が出るとは思っていなかった。スキルが使えれば読み負けても威力や範囲を広げることで強引に打開できるが、今はそれができない。
頭が空っぽになると体が勝手に動き始めた。
ゼギウスに正面から向かっていき、反応だけでゼギウスの牽制の蹴りを躱していく。そうして懐まで潜り込むと拳を打ち込む。それは受け止められるが、気にしていないようにもう片方の拳で攻撃する。それを今度は受け流された。
「頭を空にしたか、面倒くせぇ。だが、いい判断だな」
「ゼギウスに読み合いで勝てないのは分かったからね」
そう言葉を返しながら体は拳を振るっていた。
想定外だったのかゼギウスの反応が少し遅れる。そこで生まれた隙を私の体が見逃すはずがない。
拳に蹴り、頭突き、と持てる攻撃を使いゼギウスに息を吐かせる余裕を与えない怒涛の攻撃を仕掛ける。スキルがなければ強引な打開策を持たないのはゼギウスも同じで少しずつゼギウスの防御は追い付かなくなっていく。
どうやら攻撃の回転速度は私の方が速いようだ。
防戦一方のゼギウスを《障壁》の1枚まで押していく。後ろに下がりながらの防御はもうできない。追い詰めた。
胴体を貫くように全力で拳を振るう。この一撃はいくらゼギウスであっても躱せない。
前方は私に塞がれ後方は《障壁》に塞がれている。その状況で残る選択肢は上と左右だが、その3択しかない動きに私の体が反応できない訳がない。
拳がゼギウスの胴体を捉えてめり込んでいく。そのまま拳はゼギウスの肉を抉ると《障壁》まで届いた。
勝った…
そう一瞬、気が緩んでしまった。
ゼギウスをここまで追い詰めたことがなければ、ゼギウスでなければこの状況は詰みだ。
片腕が使えないとはいえ、その片腕は相手の体を拘束しダメージを与えている。それにこの至近距離では大した威力の攻撃をできず抜け出すことはできない。
こっちは相手に逃げられないように傷口を広げていくだけでいい。
だから普通なら詰みの状況なのだが、相手はゼギウスだった。
胴体を貫かれていることを気にしないように私の腹に膝蹴りを入れると今度は背中に肘を落とされる。一瞬、力が抜けて体が起き上がったところをゼギウスの手刀に胴体を貫かれた。
僅か1秒も経たない間に状況を五分五分にされた。
互いにこの状況では大した攻撃もできず、半ば両者合意のような動きで距離を取る。
そこからは再び距離を詰め、傷がないように拳と蹴りを打ち合う。
互いにそこそこ重傷を負っているのに動きは洗練されていき、今までの防がれることや次の攻撃に備える安全を重視した攻撃ではなく、1撃1撃に全てを込めているような攻撃は互いの肌を抉り傷つけていく。
そのまま互いに1歩も譲らないまま1日中、激しく打ち合っていた。
気づけば私は片腕と片足をゼギウスは片腕を失っていた。
もう終わりが近い。それは互いの体の状態が物語っている。
片足を失った状態では機動力で劣り私は飛んでいる。それをゼギウスは地上で待ち構えていた。
「やっぱりゼギウスは強いな~」
ここまで傷を負ったのはどれくらいぶりだろうか。ゼギウスに初めて会った日以来かな?
ふとそんなことを思い出す。それはまるで潜在的に死を悟っているようだが、どうでもいい。
顔を横に振ってその考えを振り払いパンパンと顔を手で叩く。今は昔の事なんてどうでもいい。この最高の時間が終わるのは寂しいが、だからこそこの空気を、この時間を楽しまなければ勿体ない。
「よし!ゼギウス行くよ!」
今持てる力の全てを振り絞って初撃と同じように滑空するようにゼギウスに向かって突進する。躱されたらもうおしまいだが、ゼギウスは躱さない。正面から受け止めて決着をつけてくれる。
そう残った片手を前に出す。ゼギウスは腰を落として構えると残っている手を後ろに下げている。
あと3秒…2秒…1秒…
1秒を1時間に感じるほど長い時間を経て、ようやくゼギウスと衝突した。
私の伸ばした手はゼギウスの掌底に打ち砕かれ、そのままゼギウスの掌底は私の体を捉えた。
鈍い衝撃が頭に直接伝わり大きく吹っ飛ぶ。あぁ、楽しかったな。空中でそんなことを思っていると意識はどこかへ飛んでいった。
久しぶりにゼギウスと戦える。嬉しくて鼻歌が自然と出た。
スキル禁止の戦いとはいえゼギウスと戦えるのは貴重だ。スキル有りの戦いならゼギウスも言っていたがここで戦えば辺りが無に変わる。そうなったらゼギウスは住処を失ってしまう。
あれ?でも、そうすればゼギウスは庭に帰ってくるかな?それなら…でも、ダメだ。それでここを壊したらゼギウスは本気で怒る。そうなったらゼギウスは2度と遊んでくれなくなる。
それでも今からのは遊びじゃなくて戦うってことは本気でやっていいってことだ。スキル禁止とはいえ力の制限をしなくていいということは総合して考えれば遊びよりも楽しい。
ゼギウスは私のことをぞんざいに扱い過ぎだったから怒っておいて正解だった。
準備体操を念入りにしてゼギウスが《障壁》を張り終えるのを待つ。
「やるか」
真剣な面持ちのゼギウスにそう声を掛けられる。いつものように適当なことを言ってはぐらかす様子も誤魔化す様子もない。本当に本気で戦ってくれるようだ。
「うん!」と返事をして適度な距離を取る。
ゼギウスから先に仕掛けてくる様子はなく、いつも通り私の攻撃で開始のようだ。
それならあいさつ代わりの攻撃から始めよう。そう飛び上がり滑空するようにゼギウスに向かって突進する。
しかし、それは読まれていたようでいつものように頭を掴まれた。
「真剣にやらねぇなら止めるぞ」
その真剣なトーンの声に気を引き締められる。
別にふざけていたつもりはないが、確かに命を取りに行く攻撃ではなかった。折角、ゼギウスが戦ってくれるから楽しもうと思ったが、その余裕はないようだ。
体を捻じって蹴りを入れて抜け出そうとするが、読まれていたように逆の手で止められる。今度は頭を掴んでいるゼギウスの手を両手で力強く掴み、ゼギウスの手から力が消えるのを待って脱出した。
1度距離を取り、ただの戦いから命の取り合いに頭を切り替える。そうしなければ生き延びることはできない。
スキルが使えない以上、使えるのは互いの肉体のみ。つまり、拳や蹴りしか使えない。
しかし、その少ない選択肢では手の内をゼギウスに読まれてしまう。
そう考えているとゼギウスが動いていた。
「戦闘中に考えてる時間が長ぇぞ」
初撃の拳を受け止め、次撃の蹴りを躱そうとする。しかし、飛んできたのは蹴りではなく、ただのフェイントで更に接近を許してしまった。
腕と首元を掴まれ地面に投げつけられる。ギリギリのところで受け身を取り、手をバネにして後方に大きく飛び上がった。
しかし、それを読まれていたのか、私よりも少し早く動き始めただろうその動きは起き上がった先に拳が振るわれていて鳩尾に拳が入る。
無防備な状態に当たった攻撃で「グフッ」と声が漏れて蹲りそうになる。それを堪えて距離を取るために掌底を打ち込んだ。当たり前のように防がれたが、掌底の威力でゼギウスを後退させることができた。
「ふぅ」と一息吐き頭を空っぽにしようとする。今の数回の読み合いでハッキリとした。
私が頭を使ったところでゼギウスには行動を読まれて攻撃をくらうことは勿論のこと、動いた先の少し無防備な状態に攻撃を入れられる。
スキル無しの戦いはあまりやったことがなかったとはいえ、ここまで差が出るとは思っていなかった。スキルが使えれば読み負けても威力や範囲を広げることで強引に打開できるが、今はそれができない。
頭が空っぽになると体が勝手に動き始めた。
ゼギウスに正面から向かっていき、反応だけでゼギウスの牽制の蹴りを躱していく。そうして懐まで潜り込むと拳を打ち込む。それは受け止められるが、気にしていないようにもう片方の拳で攻撃する。それを今度は受け流された。
「頭を空にしたか、面倒くせぇ。だが、いい判断だな」
「ゼギウスに読み合いで勝てないのは分かったからね」
そう言葉を返しながら体は拳を振るっていた。
想定外だったのかゼギウスの反応が少し遅れる。そこで生まれた隙を私の体が見逃すはずがない。
拳に蹴り、頭突き、と持てる攻撃を使いゼギウスに息を吐かせる余裕を与えない怒涛の攻撃を仕掛ける。スキルがなければ強引な打開策を持たないのはゼギウスも同じで少しずつゼギウスの防御は追い付かなくなっていく。
どうやら攻撃の回転速度は私の方が速いようだ。
防戦一方のゼギウスを《障壁》の1枚まで押していく。後ろに下がりながらの防御はもうできない。追い詰めた。
胴体を貫くように全力で拳を振るう。この一撃はいくらゼギウスであっても躱せない。
前方は私に塞がれ後方は《障壁》に塞がれている。その状況で残る選択肢は上と左右だが、その3択しかない動きに私の体が反応できない訳がない。
拳がゼギウスの胴体を捉えてめり込んでいく。そのまま拳はゼギウスの肉を抉ると《障壁》まで届いた。
勝った…
そう一瞬、気が緩んでしまった。
ゼギウスをここまで追い詰めたことがなければ、ゼギウスでなければこの状況は詰みだ。
片腕が使えないとはいえ、その片腕は相手の体を拘束しダメージを与えている。それにこの至近距離では大した威力の攻撃をできず抜け出すことはできない。
こっちは相手に逃げられないように傷口を広げていくだけでいい。
だから普通なら詰みの状況なのだが、相手はゼギウスだった。
胴体を貫かれていることを気にしないように私の腹に膝蹴りを入れると今度は背中に肘を落とされる。一瞬、力が抜けて体が起き上がったところをゼギウスの手刀に胴体を貫かれた。
僅か1秒も経たない間に状況を五分五分にされた。
互いにこの状況では大した攻撃もできず、半ば両者合意のような動きで距離を取る。
そこからは再び距離を詰め、傷がないように拳と蹴りを打ち合う。
互いにそこそこ重傷を負っているのに動きは洗練されていき、今までの防がれることや次の攻撃に備える安全を重視した攻撃ではなく、1撃1撃に全てを込めているような攻撃は互いの肌を抉り傷つけていく。
そのまま互いに1歩も譲らないまま1日中、激しく打ち合っていた。
気づけば私は片腕と片足をゼギウスは片腕を失っていた。
もう終わりが近い。それは互いの体の状態が物語っている。
片足を失った状態では機動力で劣り私は飛んでいる。それをゼギウスは地上で待ち構えていた。
「やっぱりゼギウスは強いな~」
ここまで傷を負ったのはどれくらいぶりだろうか。ゼギウスに初めて会った日以来かな?
ふとそんなことを思い出す。それはまるで潜在的に死を悟っているようだが、どうでもいい。
顔を横に振ってその考えを振り払いパンパンと顔を手で叩く。今は昔の事なんてどうでもいい。この最高の時間が終わるのは寂しいが、だからこそこの空気を、この時間を楽しまなければ勿体ない。
「よし!ゼギウス行くよ!」
今持てる力の全てを振り絞って初撃と同じように滑空するようにゼギウスに向かって突進する。躱されたらもうおしまいだが、ゼギウスは躱さない。正面から受け止めて決着をつけてくれる。
そう残った片手を前に出す。ゼギウスは腰を落として構えると残っている手を後ろに下げている。
あと3秒…2秒…1秒…
1秒を1時間に感じるほど長い時間を経て、ようやくゼギウスと衝突した。
私の伸ばした手はゼギウスの掌底に打ち砕かれ、そのままゼギウスの掌底は私の体を捉えた。
鈍い衝撃が頭に直接伝わり大きく吹っ飛ぶ。あぁ、楽しかったな。空中でそんなことを思っていると意識はどこかへ飛んでいった。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる