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50話
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思いの外、スカーはすぐに見つかった。同じ城という家に住んでいるからか内部の構造を含めどこにいるかは想像がついたのだ。
玉座の間らしき場所の奥、骨で作られた玉座にスカーは座っていた。
悪趣味じゃな。そう内心で思いつつスカーに対峙する。
「ドラルの娘か、聞くまでもないが何をしに来た?」
スカーは座ったまま問いかけてくるが、我の姿を見ても驚いた様子はない。感情の起伏もなく呆れられているようだ。
「そんなこと決まっておろう。お主を倒しに来たのじゃ」
「ゼギウスに本来の魔力を戻され唆されたか、哀れなものだ。ドラルの娘よ」
強調するように我の事をドラルの娘と呼ぶ。それは我がまだ独り立ちできていない未熟な庇護下にある者で龍王とは認めていないという意味なのだろう。
それは内側では事実と認めざるを得ないが、外側でまで認める訳にはいかない。それでは我の配下に申し訳が立たぬ。
「我にはアルメシアという名があるのじゃ。名を覚える知性までも無くした訳ではなかろう。《龍王の咆哮》」
挨拶代わりに1発、自身のあるスキルを撃ち込む。我を小馬鹿にするのはゼギウスやスー、身内だけで十分じゃ。他の者に許すほど寛容ではない。
我が未熟で馬鹿にされるのは配下を、先代である父上も馬鹿にされているのと同様、我の未熟さが原因だからこそ、それは許してならない。
《龍王の咆哮》はスカーの座っていた玉座を粉々にした。しかし、そこにスカーの姿はなく、玉座のあった場所の横に立っている。
しかし、体勢は崩れており、追撃に鉤爪を使って接近戦を仕掛ける。元から今のスキルでは動かすのが精一杯だと動いていたのが功を奏した。
初撃の鉤爪は簡単に弾かれるが、それでも躱させた分の優位を保てている間は鉤爪で攻撃を仕掛け続ける。それらは尽く弾かれ続け、辺りには我の爪とスカーの骨が衝突した金属音のような甲高い音が響いただけだった。
優位の間を凌がれ続けると1度距離を取って一呼吸置く。
《龍王の咆哮》はあっけなく躱されたが、躱すということは我のスキルに少しでも脅威を感じたということ。そこに少し勝機を見出せる。
「本当にゼギウスは力を与えるのが上手い。お前の配下のスライムにも面白いスキルを仕込んでるな」
スーはしっかりとムクロを引きつけているようだ。それは吉報だが、長くは持たないだろう。だから我も早急に為すべきことを為さなければならない。
「お主、元は人間であったそうじゃな。それも七罪の1人であったとか」
ゼギウスに教えられたスカーの秘密を口にする。にわかには信じがたい話だったが、どうやら本当のようだ。
スケルトン種だから表情には出ていないが空気が熱くなり部屋の温度も上がっていく。
「その反応、どうやら本当のようじゃな」
「俺を怒らせたいようだな!ゼギウス!今すぐここに来い!」
スカーの怒りを表すように辺りが次々と爆発する。それはスキルではなく怒りで制御できなくなった魔力が暴走している証だ。
「ゼギウスならここには来ぬぞ。お主の相手は我に任せたからな。だから我にお主の秘密を話したのじゃ」
相手が熱くなっているからこそ我は冷静に対応する。憎悪をむき出しにするタイプのスカーだが、柱になって長いのもあり簡単には心の底からは乱れない。
そのスカーが魔力を制御できないほどに乱れている。またとない好機だ。
「ゼギウス!ゼギウス!ゼギウスー!俺の過去を!こんな!こんな小娘に押し付けたこと、後悔させてやる!ドラルの娘で作った骸を貴様の元に送りつけるからな!」
名を呼ぶたびに爆発が起き、それらは我を狙っている訳ではなくとも自然と範囲には巻き込まれていた。部屋中で不規則に爆発を起こすが、それらを躱しながら距離を保って攻撃する。
「《龍爪》《龍尾》」
爪や尻尾を振って衝撃波を飛ばす。その2つのスキルはスカーに直撃するが傷1つつかない。
しかし、それでいい。今はスカーを冷静にさせないようにより多くの魔力を消費させる。だから傷を負わせられないと分かっている《龍爪》と《龍尾》を使った。
「図に乗るなよ!継承のような己の力ではなくもらっただけの力で俺に勝てるなどと思うな!《骸王の骨兵》」
そう声を荒げ怒りのままに唱えたスキルはスカーの目の前に7体のスケルトンが現れる。それらは城の外を警備していたような有象無象のスケルトンではなく1体1体が精兵だ。
中位、いや、高位の魔物じゃな。
スケルトンの精兵は現れるなり炎、水、風、土、雷、氷、毒とそれぞれが違うスキルを無詠唱で使ってきた。それらは全て光線のように一直線に向かってくる。
それらを、体を捩って皮1枚のところで躱す。連携が取れていないのか射線の通し方が甘く2、3個のスキルを躱せば残りは自然と外れた。
おそらくスカーのスキルを1つずつ覚えさせているだろう。そうでもなければ無詠唱でこの威力のスキルを使われたら対応し切れない。
しかし、困ったことに精兵のスケルトンは見た目に差がなく誰がどのスキルを使ってくるかが分からない。
スカーに冷静になる時間を与えてはいけないが、目の前の精兵を無視して強行突破するのは無謀だ。だから今は精兵に集中しなければならないが、最悪なのは冷静になったスカーとこの精兵を同時に相手にすること。それだけは避けなくてはならない。
そうならないためには今すぐこの精兵を片付ける。
「《龍王の咆哮》」
最大火力で放ちスケルトンの精兵を塵も残さず一掃する。しかし、スカーには届かない。正確には届いていたが、傷を負わせるには至らなかった。
最大火力で撃ったというのにスカーに傷を負わせることもできなかった。その事実がこの戦闘を絶望的なものに変える。
「少し取り乱したか。だが、目覚ましには丁度いいスキルだったぞ」
「それはよかったのじゃ。今ので倒せては拍子抜けであったからの」
確かに倒せるとは思っていなかったが無傷だとも思っていなかった。その動揺を表に出さないようにする。
「言うようになった…あ…?」
突如、スカーは倒れ込み呂律が回らなくなる。その機を逃さない。
「《龍王の咆哮》」
この絶望的な状況に差し込んだ僥倖に縋るように残っている魔力の大半を注ぎ込んだ。そのスキルはスカーの頭蓋骨以外を吹き飛ばした。
勝った…スカーに何が起こったのかは分からないが、分かるのはその事実だけ。
おそらくゼギウスかスーが何かしたのだろう。本当に我は周りに支えられておる。
「早く止めを刺せ」
感傷に浸っているとそう頭蓋骨だけになったスカーが促してくる。それは頭蓋骨だけになっても我より強いのではないかと思えるほどに圧があった。
「その前にお主が人間であった時の話をしてくれぬか?」
「勝ち誇って生殺与奪を決められると思ってるのか?俺が負けたのはお前にじゃない、ゼギウスにだ。そこを履き違えるな」
ゼギウスに、その言葉が負け犬の遠吠えでないことは分かっている。事実、ゼギウスの作戦がなければ勝てなかったしゼギウスの助けがなくても勝てなかった。
結局はゼギウスのおかげなのだが、それでも自分の手で倒せたのは大きな自信に繋がる。
「そんなことは分かっておる。だが、それとこれとは話が別じゃ。過程がどうあれお主に勝った我に話してくれてもよいのではないか?」
その言葉にスカーは沈黙する。表情からは分からないが、迷っているように見える。
しばらく待ち続けているとスカーはようやく口を開いた。
「俺は元々人間で七英雄の憤怒だった…」
スカーは今までの憎悪を感じさせない穏やかな口調で語り始めた。
玉座の間らしき場所の奥、骨で作られた玉座にスカーは座っていた。
悪趣味じゃな。そう内心で思いつつスカーに対峙する。
「ドラルの娘か、聞くまでもないが何をしに来た?」
スカーは座ったまま問いかけてくるが、我の姿を見ても驚いた様子はない。感情の起伏もなく呆れられているようだ。
「そんなこと決まっておろう。お主を倒しに来たのじゃ」
「ゼギウスに本来の魔力を戻され唆されたか、哀れなものだ。ドラルの娘よ」
強調するように我の事をドラルの娘と呼ぶ。それは我がまだ独り立ちできていない未熟な庇護下にある者で龍王とは認めていないという意味なのだろう。
それは内側では事実と認めざるを得ないが、外側でまで認める訳にはいかない。それでは我の配下に申し訳が立たぬ。
「我にはアルメシアという名があるのじゃ。名を覚える知性までも無くした訳ではなかろう。《龍王の咆哮》」
挨拶代わりに1発、自身のあるスキルを撃ち込む。我を小馬鹿にするのはゼギウスやスー、身内だけで十分じゃ。他の者に許すほど寛容ではない。
我が未熟で馬鹿にされるのは配下を、先代である父上も馬鹿にされているのと同様、我の未熟さが原因だからこそ、それは許してならない。
《龍王の咆哮》はスカーの座っていた玉座を粉々にした。しかし、そこにスカーの姿はなく、玉座のあった場所の横に立っている。
しかし、体勢は崩れており、追撃に鉤爪を使って接近戦を仕掛ける。元から今のスキルでは動かすのが精一杯だと動いていたのが功を奏した。
初撃の鉤爪は簡単に弾かれるが、それでも躱させた分の優位を保てている間は鉤爪で攻撃を仕掛け続ける。それらは尽く弾かれ続け、辺りには我の爪とスカーの骨が衝突した金属音のような甲高い音が響いただけだった。
優位の間を凌がれ続けると1度距離を取って一呼吸置く。
《龍王の咆哮》はあっけなく躱されたが、躱すということは我のスキルに少しでも脅威を感じたということ。そこに少し勝機を見出せる。
「本当にゼギウスは力を与えるのが上手い。お前の配下のスライムにも面白いスキルを仕込んでるな」
スーはしっかりとムクロを引きつけているようだ。それは吉報だが、長くは持たないだろう。だから我も早急に為すべきことを為さなければならない。
「お主、元は人間であったそうじゃな。それも七罪の1人であったとか」
ゼギウスに教えられたスカーの秘密を口にする。にわかには信じがたい話だったが、どうやら本当のようだ。
スケルトン種だから表情には出ていないが空気が熱くなり部屋の温度も上がっていく。
「その反応、どうやら本当のようじゃな」
「俺を怒らせたいようだな!ゼギウス!今すぐここに来い!」
スカーの怒りを表すように辺りが次々と爆発する。それはスキルではなく怒りで制御できなくなった魔力が暴走している証だ。
「ゼギウスならここには来ぬぞ。お主の相手は我に任せたからな。だから我にお主の秘密を話したのじゃ」
相手が熱くなっているからこそ我は冷静に対応する。憎悪をむき出しにするタイプのスカーだが、柱になって長いのもあり簡単には心の底からは乱れない。
そのスカーが魔力を制御できないほどに乱れている。またとない好機だ。
「ゼギウス!ゼギウス!ゼギウスー!俺の過去を!こんな!こんな小娘に押し付けたこと、後悔させてやる!ドラルの娘で作った骸を貴様の元に送りつけるからな!」
名を呼ぶたびに爆発が起き、それらは我を狙っている訳ではなくとも自然と範囲には巻き込まれていた。部屋中で不規則に爆発を起こすが、それらを躱しながら距離を保って攻撃する。
「《龍爪》《龍尾》」
爪や尻尾を振って衝撃波を飛ばす。その2つのスキルはスカーに直撃するが傷1つつかない。
しかし、それでいい。今はスカーを冷静にさせないようにより多くの魔力を消費させる。だから傷を負わせられないと分かっている《龍爪》と《龍尾》を使った。
「図に乗るなよ!継承のような己の力ではなくもらっただけの力で俺に勝てるなどと思うな!《骸王の骨兵》」
そう声を荒げ怒りのままに唱えたスキルはスカーの目の前に7体のスケルトンが現れる。それらは城の外を警備していたような有象無象のスケルトンではなく1体1体が精兵だ。
中位、いや、高位の魔物じゃな。
スケルトンの精兵は現れるなり炎、水、風、土、雷、氷、毒とそれぞれが違うスキルを無詠唱で使ってきた。それらは全て光線のように一直線に向かってくる。
それらを、体を捩って皮1枚のところで躱す。連携が取れていないのか射線の通し方が甘く2、3個のスキルを躱せば残りは自然と外れた。
おそらくスカーのスキルを1つずつ覚えさせているだろう。そうでもなければ無詠唱でこの威力のスキルを使われたら対応し切れない。
しかし、困ったことに精兵のスケルトンは見た目に差がなく誰がどのスキルを使ってくるかが分からない。
スカーに冷静になる時間を与えてはいけないが、目の前の精兵を無視して強行突破するのは無謀だ。だから今は精兵に集中しなければならないが、最悪なのは冷静になったスカーとこの精兵を同時に相手にすること。それだけは避けなくてはならない。
そうならないためには今すぐこの精兵を片付ける。
「《龍王の咆哮》」
最大火力で放ちスケルトンの精兵を塵も残さず一掃する。しかし、スカーには届かない。正確には届いていたが、傷を負わせるには至らなかった。
最大火力で撃ったというのにスカーに傷を負わせることもできなかった。その事実がこの戦闘を絶望的なものに変える。
「少し取り乱したか。だが、目覚ましには丁度いいスキルだったぞ」
「それはよかったのじゃ。今ので倒せては拍子抜けであったからの」
確かに倒せるとは思っていなかったが無傷だとも思っていなかった。その動揺を表に出さないようにする。
「言うようになった…あ…?」
突如、スカーは倒れ込み呂律が回らなくなる。その機を逃さない。
「《龍王の咆哮》」
この絶望的な状況に差し込んだ僥倖に縋るように残っている魔力の大半を注ぎ込んだ。そのスキルはスカーの頭蓋骨以外を吹き飛ばした。
勝った…スカーに何が起こったのかは分からないが、分かるのはその事実だけ。
おそらくゼギウスかスーが何かしたのだろう。本当に我は周りに支えられておる。
「早く止めを刺せ」
感傷に浸っているとそう頭蓋骨だけになったスカーが促してくる。それは頭蓋骨だけになっても我より強いのではないかと思えるほどに圧があった。
「その前にお主が人間であった時の話をしてくれぬか?」
「勝ち誇って生殺与奪を決められると思ってるのか?俺が負けたのはお前にじゃない、ゼギウスにだ。そこを履き違えるな」
ゼギウスに、その言葉が負け犬の遠吠えでないことは分かっている。事実、ゼギウスの作戦がなければ勝てなかったしゼギウスの助けがなくても勝てなかった。
結局はゼギウスのおかげなのだが、それでも自分の手で倒せたのは大きな自信に繋がる。
「そんなことは分かっておる。だが、それとこれとは話が別じゃ。過程がどうあれお主に勝った我に話してくれてもよいのではないか?」
その言葉にスカーは沈黙する。表情からは分からないが、迷っているように見える。
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