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転生者12

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 サミダレはここから馬車で数日かかる
 何も問題がなければ四日くらいで、その道中に出る魔物が襲ってくれば一週間はかかるかも
 馬車はクピト山の入山口辺りから出てて、今は私達のために待っててくれてるみたい
「それじゃあテリュシュさん、色々とありがとうございました」
「また会おうねミア!」
「うん、またねアシュト君!」
 アシュト君との有意義な前世談義も出来てよかったよ
 森エルフたちに見送られながら森を出ると、馬車が一台止まってた
 その馬車を引くのは大きな狼!
 かなり大きいけど、おとなしくてカワイイね
「この狼は私達の従魔で、スリフィカという雌のブラックウルフです。この子はおとなしいのでこういう馬車を引くのに適しているのです。ただ襲い来る魔物がいればその牙で噛み殺すでしょう」
 うっわ、テリュシュさん最後にさらっとえげつないことを言いますね
 でもこの子が馬車を引っ張ってくれれば途中に魔物が出ても対処してくれそう
「ではスリフィカ、この子達をしっかりと守るのですよ」
「ウォン!!」
 あああああ、可愛い!! 猫もいいけどわんこも大好きなのよ私
 私はスリフィカの頭に登ると、その上で丸まった
 ふかふかであったかくて、眠たくなってきたよ
 そして私はそのまま眠りについてしまった

 目を覚ますと夜
 月明かりと星々がキラキラと輝いてて綺麗
 どうやらすでに野宿の支度ができてたみたいで、スリフィカも伏せの状態でみんなが食事の用意をしてるのを見守ってくれてる
 私は頭の上で伸びをしてからぴょんと地面に降りて、スリフィカにありがとうのスリスリをしてから、フィオナちゃんの横に座った
「起きたのミア。ご飯できたよ」
「んにゃ! ありがとう!」
 ご飯はその辺りで取れた兎魔物の串焼き! これがまた美味しいのよね
 なんとスリフィカがたくさん取って来てくれたおかげで、数日の食料に困らない
 わたし狩りをしてるの気づかないくらい爆睡してたんだ・・・
 スリフィカにも兎肉を食べてもらって、私達も食べて、早めに就寝した
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