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異世界人15
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「あ、うぅ、子供達、は・・・」
マアサが目を覚ます
そこは治療院のベッドのの中だった
ちぎれた腕、真っ二つになった胴体もきれいにつながり、傷口も塞がっている
「まだ起きないで下さい」
「う、ぐ、いたたたた、大丈夫、寝てばかりもいられないわハル」
目の前にいたシスターのような格好をした女性
彼女の名はハルモニア・シャフルフル
異世界人同盟幹部にして、どんな傷だろうと死んでさえいなければ回復させれるという力を持っている
強力だが戦闘能力は皆無なため、常に誰かが守っている
「でもマアサさん、その傷だと」
塞がっているとはいえ、脊髄は完全につながっているとは言えない
そのためしばらくは歩行も困難だろう
しかしマアサは根性で立ち上がった
彼女の、子供を守る力が彼女を奮い立たせたのだろう
「マアサさん・・・」
「すぐ助けに行きますからね、私の子供達!」
「まったく、どこに行くって言うんだい? 居場所は分かるのかい?」
「ケイジ・・・。それは」
「はぁ、僕も一緒に行く。あれの居場所はもう特定した。あれは空間の魔王ディメンド。デュースと似た能力だけど、インターバルがない分あっちの方が協力だ。子供を攫い喰らう厄介な魔王だ。奴は子供を食料とするが、すぐに食べるわけじゃない。一週間ほど寝かし、宿便を取り除いてから食べるはずだからね。まだ猶予は十分にある。その間にディメンドを倒して救出するんだ」
「必ずやり遂げます。私の命をとしても、子供達を救い出します!」
マアサは燃えていた
自分の油断が子供達を危険にさらしている
ディメンドの力は空間であるためからくりさえ分かってしまえばマアサにでも対処方法は思いつけた
「よし、じゃあ行こう。悪いけど頼むよアンジュ」
「ええ、いくわよ!」
アンジュはケイジとマアサを転送させる
そこは何もない、ただの空間が広がる世界
「うう、やな感じ、私ここで待ってていい?」
「ああ、危ない時は逃げてね」
アンジュをその場に残し、二人は恐ろしいほど広い空間を歩き始めた
マアサが目を覚ます
そこは治療院のベッドのの中だった
ちぎれた腕、真っ二つになった胴体もきれいにつながり、傷口も塞がっている
「まだ起きないで下さい」
「う、ぐ、いたたたた、大丈夫、寝てばかりもいられないわハル」
目の前にいたシスターのような格好をした女性
彼女の名はハルモニア・シャフルフル
異世界人同盟幹部にして、どんな傷だろうと死んでさえいなければ回復させれるという力を持っている
強力だが戦闘能力は皆無なため、常に誰かが守っている
「でもマアサさん、その傷だと」
塞がっているとはいえ、脊髄は完全につながっているとは言えない
そのためしばらくは歩行も困難だろう
しかしマアサは根性で立ち上がった
彼女の、子供を守る力が彼女を奮い立たせたのだろう
「マアサさん・・・」
「すぐ助けに行きますからね、私の子供達!」
「まったく、どこに行くって言うんだい? 居場所は分かるのかい?」
「ケイジ・・・。それは」
「はぁ、僕も一緒に行く。あれの居場所はもう特定した。あれは空間の魔王ディメンド。デュースと似た能力だけど、インターバルがない分あっちの方が協力だ。子供を攫い喰らう厄介な魔王だ。奴は子供を食料とするが、すぐに食べるわけじゃない。一週間ほど寝かし、宿便を取り除いてから食べるはずだからね。まだ猶予は十分にある。その間にディメンドを倒して救出するんだ」
「必ずやり遂げます。私の命をとしても、子供達を救い出します!」
マアサは燃えていた
自分の油断が子供達を危険にさらしている
ディメンドの力は空間であるためからくりさえ分かってしまえばマアサにでも対処方法は思いつけた
「よし、じゃあ行こう。悪いけど頼むよアンジュ」
「ええ、いくわよ!」
アンジュはケイジとマアサを転送させる
そこは何もない、ただの空間が広がる世界
「うう、やな感じ、私ここで待ってていい?」
「ああ、危ない時は逃げてね」
アンジュをその場に残し、二人は恐ろしいほど広い空間を歩き始めた
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