638 / 1,022
守り人3
しおりを挟む
次女ニニミミは手に持った本をめくりながら今時分がいる世界について調べている
彼女の生体武器である覚本NNMMは自分の存在を隠し、さらに様々な事柄を調べることができる
本に書かれたこの世界の事柄は種族間でのいさかいが多い世界だと分かり、一番弱い種族は人間のようだ
ただこの世界では人間は希少価値があるようで、全ての種族によって保護されているらしい
ペラペラとページをめくるニニミミ
「ふむ、種族間の抗争、エルフとドワーフの同盟と獣人、魔族、翼人族の同盟による戦争状態ですか。原因は人間族の保護をどの種族が優先的に行うか・・・。確かに人間族は他世界に比べて圧倒的に少ないようですね。その弱さと文明を発展させる発想力、他種族は人間を保護して自分達の文明を発展させたいのでしょう。そこはまあ思考回路としては当然でしょうが、文明は発展すべくして発展するもの。独占するものではありません、が、世界の事情に突っ込むべきではないでしょう」
ニニミミは争いは嫌いだが、世界を変えるようなことはしない
その世界世界の事情はその世界で解決すべきだと考えているからだ
本を閉じると自分のいる街を見回す
この街は主に獣人が暮らしているようで、様々な動物の耳を持ったヒト種が歩いている
特に珍しい景色でもないためニニミミはそのまま他にこの世界特有のものではない問題が起きていないかを本を使って調べ始めた
だがそのとき、いきなり後ろから走ってきたやせ型の男によって本を奪われた
「あら、盗られちゃいましたね」
冷静に本を持っていた手を見つめて今の状況を自らに言い聞かせるようにしてため息をつく
「戻って来なさい」
一言そう言うと本は再び彼女の手の中に戻った
生体武器である彼女の本は少し離れると自動で元に戻る
そのため盗まれようが落とそうが問題ない
「えーっと、問題は何かないかしら?」
この国にある問題点を色々と記していく本
そのほとんどがこの世界特有のものばかりで大した問題ではないとニニミミは考えた
だがやはりいくつか気になる点もある
この街から西にある別の街にフードを被った数人のあやしい人物が現れ民衆に何やら吹き込んでいる
魔族の国でも同様に数人のフードが何かを民衆に吹き込んでいるらしい
それは戦争に関することだった
人間を巡った争いをさらに大きく発展させるような言動により世界が荒れ始めている
エルフ側も同じように吹き込まれているようで、今にも大きな戦争が起きそうだ
「はぁ、全くもう、本来なら私は主様のために働くのですが、異世界人が他世界を脅かすというのならば許してはおけません。主様のお母様が作り出した世界ですからね」
本をぱたりと閉じてしまう
そしてその場から消えた
隣町
フードを被った者たちが裏路地で何やら話している
その中心にいきなりニニミミが現れた
「え?」
「な、え?」
「うわっ!」
それぞれが別々の驚く反応を見せる
「本来は私の仕事ではありません。ですがあなた方の好意は看過できませんね」
ニニミミはその場にいた四人を本の中に閉じ込めた
「しばらくこの中で反省してください。それから・・・」
ニニミミは本を天にかざすと力を解き放った
「この者たちが言った事はすべて忘れなさい」
街に広がる力
それにより住人達は吹き込まれたこと全てを忘れ去った
「さて次は魔族の国ですね」
その他の国や街でも同様にフードを被った怪しい者たちを本に閉じ込め、住人達の記憶を消していった
この世界で全てのあやしい人物を捕らえ、人々の記憶を消したところでニニミミはまたふぅとため息をついた
彼女の生体武器である覚本NNMMは自分の存在を隠し、さらに様々な事柄を調べることができる
本に書かれたこの世界の事柄は種族間でのいさかいが多い世界だと分かり、一番弱い種族は人間のようだ
ただこの世界では人間は希少価値があるようで、全ての種族によって保護されているらしい
ペラペラとページをめくるニニミミ
「ふむ、種族間の抗争、エルフとドワーフの同盟と獣人、魔族、翼人族の同盟による戦争状態ですか。原因は人間族の保護をどの種族が優先的に行うか・・・。確かに人間族は他世界に比べて圧倒的に少ないようですね。その弱さと文明を発展させる発想力、他種族は人間を保護して自分達の文明を発展させたいのでしょう。そこはまあ思考回路としては当然でしょうが、文明は発展すべくして発展するもの。独占するものではありません、が、世界の事情に突っ込むべきではないでしょう」
ニニミミは争いは嫌いだが、世界を変えるようなことはしない
その世界世界の事情はその世界で解決すべきだと考えているからだ
本を閉じると自分のいる街を見回す
この街は主に獣人が暮らしているようで、様々な動物の耳を持ったヒト種が歩いている
特に珍しい景色でもないためニニミミはそのまま他にこの世界特有のものではない問題が起きていないかを本を使って調べ始めた
だがそのとき、いきなり後ろから走ってきたやせ型の男によって本を奪われた
「あら、盗られちゃいましたね」
冷静に本を持っていた手を見つめて今の状況を自らに言い聞かせるようにしてため息をつく
「戻って来なさい」
一言そう言うと本は再び彼女の手の中に戻った
生体武器である彼女の本は少し離れると自動で元に戻る
そのため盗まれようが落とそうが問題ない
「えーっと、問題は何かないかしら?」
この国にある問題点を色々と記していく本
そのほとんどがこの世界特有のものばかりで大した問題ではないとニニミミは考えた
だがやはりいくつか気になる点もある
この街から西にある別の街にフードを被った数人のあやしい人物が現れ民衆に何やら吹き込んでいる
魔族の国でも同様に数人のフードが何かを民衆に吹き込んでいるらしい
それは戦争に関することだった
人間を巡った争いをさらに大きく発展させるような言動により世界が荒れ始めている
エルフ側も同じように吹き込まれているようで、今にも大きな戦争が起きそうだ
「はぁ、全くもう、本来なら私は主様のために働くのですが、異世界人が他世界を脅かすというのならば許してはおけません。主様のお母様が作り出した世界ですからね」
本をぱたりと閉じてしまう
そしてその場から消えた
隣町
フードを被った者たちが裏路地で何やら話している
その中心にいきなりニニミミが現れた
「え?」
「な、え?」
「うわっ!」
それぞれが別々の驚く反応を見せる
「本来は私の仕事ではありません。ですがあなた方の好意は看過できませんね」
ニニミミはその場にいた四人を本の中に閉じ込めた
「しばらくこの中で反省してください。それから・・・」
ニニミミは本を天にかざすと力を解き放った
「この者たちが言った事はすべて忘れなさい」
街に広がる力
それにより住人達は吹き込まれたこと全てを忘れ去った
「さて次は魔族の国ですね」
その他の国や街でも同様にフードを被った怪しい者たちを本に閉じ込め、住人達の記憶を消していった
この世界で全てのあやしい人物を捕らえ、人々の記憶を消したところでニニミミはまたふぅとため息をついた
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる