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ツナグ
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正確には、1人として数えていいのかわからないがほぼ毎日朝日が昇る頃に現れて、日が沈む頃には帰るモノがいる。
何時ぞやは、村に泊まってもいった事もある。
その時は、余りにも心配だったのだろうハリートレイが迎えに来た。
ゼンがゆったりと声のした方に振り返ると後ろで同じ様に座りながら立ち昇る煙を見上げている、長い銀髪の女性が好奇心旺盛な顔をキラキラと光らせていた。
「アス、これは今日食べませんよ、保存食です」
ゼンが釘刺す様に言うとアスと呼ばれたアステマラは今にも泣きそうな表情を浮かべる。
どうやら、アステマラは村人達に状態を隠す為にゼンの親戚のアスと名乗っているらしく最近ではゼンもその呼び名を利用していた。
「少しだけもか?」
「少しだけでもです」
そんな表情をしても流石にこればかりは譲れない。
この先にこれ以上の獲物を捕れる保証はない。もしこれで冬場を乗り越えるとしては村人達の死活問題になりかねないのだ。
「良いんじゃねぇか、大将、俺も味見したい」
そんなゼンの考えを無しにする様に隣に座るクリフはケラケラと笑う様に言ってきた。
「お前がこれ以上の獲物を捕って来るって補償するなら良いぞ?」
ゼンが溜息混じりでそう聞くと何故かアスが自分の胸を自信満々で叩いた。
「それならば、私が手伝うので大丈夫だ!」
そんなアスの行動にクリフはケラケラと笑いながら「だってよ」っと言い、ゼンは諦めて村人達を含めた試食会を設ける事にした。
夕方に集会場の食堂に村人を全員集めるとそこで試食会と催した宴が行われた。
酒は、以前テンロンへ食材を買いに行った際にクリスがそっと2樽ほど忍ばせていたらしいく、セリーナも気づいたのは、クリスが大人達に酒を振る舞っている時だった。
やはり、蒸留所も作るべきか、ゼンは、燻製肉を肴に酒を呑みながら陽気に騒ぐ村人達を見ながら再度頭の中の計画を更新していた。
「やはり宴とは、楽しいものよな」
隣で肉をつまみながらアスが無邪気に言うとゼンは、苦笑いした。
「これなら、年4回ぐらいは、祭を催しさないとですかね」
冗談のつもりでそう返すとアスの目は、キラキラと光っていた。
しまったと思うも時既に遅く、アスは元気よく「楽しみにしているな!」っと言って村人達が騒ぐ中心地へと消えていってしまった。
増える悩みの種に溜息を漏らしながらも村人達と笑いながら騒ぐアスを見て少しだけ自分の中の憑き物が落ちる様な妙な感覚を覚えていた。
宴は、夜遅くまで続き、解散となった頃には、時計が真上を向いていた時だった。
ゼンは、村人達が寝静まるのを確認すると1人だけ外に出ると洋館の出入口の階段に腰を下ろしてパイプタバコに火を着けた。
暗闇の中、ほんのりと映る村の風景にふと空を見上げると大きく丸い月が空をゆったりと泳いでいる。
『眠らんのか?』
ふと頭の中に響くアスの声に月をぼんやりと眺めていたゼンは、慌てて周りを見渡すと背後から隣に腰下ろすアスが現れていた。
「いや…」
ゼンが口を開こうとするとアスはゆっくりと人差し指をゼンの口元に当てる。
『村人が起きるぞ』
アスの念話が頭の中に聞こえ、ゼンは肩を竦めた。
『お気遣いありがとうございますって言いたいんですがアスこそ、村に帰ったのではなかったのですか?』
『それがな、今日は心地が良くてな、少しそこら辺を散歩していたんだ』
アスは、そう言いながら今にも鼻歌を歌いそうな様子で空を見上げながら体をゆらりゆらりと揺らした。
ゼンの頭の中にシャリオの顔が過ぎった。
『あやつなら大丈夫じゃ、今も里から私達の気配を読んでは居るが敵意や警戒心なぞは、感じんからな』
里から!?
ナカルからシャリオの居るエルフの里は、直線距離でも10キロ近くは、離れている。
そんな離れた距離から気配を読むエルフにそれに気づくアスは、やはり自然の化身とも言われた聖霊獣などだと改めて思い知らされた。
『それよりもだ、前から気になっていたんだがこの珍妙な道具だがなんと言う名前なのだ?』
アスは、そう言いながら背後からある物を取り出し自分の膝の上に乗せる、それを見たゼンは、慌ててそれを取り上げた。
『大丈夫じゃ、筒の様な物は、取ってある、今のそれに出来るのは、精々風の塊を吐き出す程度の事であろう』
筒の様な物、恐らく弾丸だろう。
それなら確かに大丈夫だが、っとゼンが考えているとその隙に取り上げた銃を再度奪われてしまった。
アスは、グリップを握ると銃口を空へ向けながら構えた。
『それは、拳銃といって、本来は火薬を使って小さな金属の弾を飛ばす道具です』
『ほう、拳銃、これはお前の世界の物か?』
『えぇ、戦う為の道具です、特にそれは対人用として扱われているモノで、護身用です』
ゼンがそう応えるとアスは、片眉を上げる。まだ何か隠しているんだろう、そう言いたいのだろう。
下手に誤魔化して駄々をこねられても困ると思い、ゼンは諦めの溜息を漏らした。
『拳銃には、色んな形と種類があります、その形はリボルバー式と言わているもので、名称はパイソン、向こうで蛇の種類名を持つ銃です』
『蛇とはの~それでこの形にしたのは、何故だ?』
『理由は、2つ、1つは機構がこの世界でも作りやすかった』
『もうひとつは?』
アスの追撃にゼンは諦めの溜息を漏らした。
『憧れたキャラクターが使っていたからですよ』
『キャラクター?』
アスのその返しに思わずあっと声を出してしまったゼンは、苦笑いをしながら肩を竦めた。
『物語の登場人物ですよ』
『ほぉして、どんな人物なのだ、その者は?』
気のせいか、アスの眼は、キラリと光っている様に感じた。
それは、向こうの世界では有名なキャラクターだ。
女性好きで典型的な遊び人の3枚目な風の男、だがいざっという場面では、驚異的な戦闘能力と状況判断を見せて多くの悪人達を倒していく、勧善懲悪の物語。
スイーパーという名称をしったのもその物語からだった。
そして、その人物が悪人を倒す時に使う武器がコルトパイソンと呼ばれるリボルバー式の拳銃だ。
ゼンは、向こうの世界で幼少期からそれを知り、そしてその拳銃に憧れていた。
かつては、そのモデルガンも持っていた。
だからこそ、この世界に来て作れる力を得た時には、迷わず優先的に制作した2つの内の一つだった。
『そうか』
ゼンが説明をし終えるとアスは、ゆったりと立ち上がり目の前に立った。
『他には、どんな物に興味があったんだ?』
真っ直ぐに見つめて問うアスに自然と惹き込まれる自分にゼンは、ハッとして慌てて目を逸らした。
『色々ですよ、家や家具、その世界にある道具には、色々用途があって色々作る為の技術があって、どれもこれもに興味を持ちました、まぁ最終的には道路や街を作る建築関係に進んだのですがね』
『ならば、今村を作っているのも?』
『その時に培った知恵を使ってもいます』
ゼンがそう言うとアスは、感心した様に周りを見渡した。
『だが、まだまだ満足してるわけでもあるまい、なのにお前はそれを作るのを諦めていないか?』
何気なく言われたその言葉にゼンは、返すことが出来ずに自然とアスを見ていた。
月明かりに揺れる銀髪の奥から覗く瞳に目を奪われる。
『図星の様だな』
『まぁ正直いって、もっと出来る事はあります、今回扇風機を作りましたけど正直言えばあれはやり過ぎだとも思っています』
『何故?』
『道具は、使い方を違えれば戦争の道具となります、今この大陸だけでも三国が覇権を争っている状況です、この技術を応用すれば戦争は苛烈し多くの要らぬ犠牲も生みます、それならば生まない方が良いです』
『しかし、それと同時に多くのものを助けることにも繋がるのでは、無いか?』
『確かにそれもありますが、確実に出回る前に貴族や商人達によってそれらを独占され本当に大事な所に回らない可能性があります』
『そうか、ならばその時は』
そう言うとアスは、左手を優雅に振り上げた。
すると一陣の風、草木を揺らし、多くの葉を空へと舞上げた。
「私がそやつらを滅ぼしてやる」
アスは、口でそう言いながら優しい笑みを浮かべた。
『いやいや、ダメでしょそれは!!』
ゼンが慌てて念話で言うとアスはケラケラと笑いながらその場をくるりと回った。
『冗談じゃ、だがもはやこの世界はお前の世界でもあるんだ、好きにやって見るのも良いのでは無いか?』
その言葉にゼンは、少しだけ苦笑いを零した。
好きな様にか…
『そうだ、もうひとつお前に聞きたいことがあったんだ』
『なんです?』
『あちらの世界でのお主の名は、なんと言うんだ?』
その問いにゼンは、一瞬だけ答えるかどうか躊躇ってしまった。
その顔でその名を呼ばれたらきっと自分を自分で制御出来る自信が無いからだ。
しかし、真っ直ぐみるその眼に嘘や誤魔化しが出来るはずもなく苦笑しながらゆっくりと呟いた。
「維です、多々見 維」
ゼンは、そう口で伝えるとアスは、人差し指を自分の口元へ持っていった。
『誰かに聞かれるぞ、ツナグ、良い名だな』
そう言うと、優しい笑みを浮かべながら月の空へと飛んでいった。
ゼンは、既に見えなくなったその背中を追うかの様に静かに空に佇む月を眺めていた。
何時ぞやは、村に泊まってもいった事もある。
その時は、余りにも心配だったのだろうハリートレイが迎えに来た。
ゼンがゆったりと声のした方に振り返ると後ろで同じ様に座りながら立ち昇る煙を見上げている、長い銀髪の女性が好奇心旺盛な顔をキラキラと光らせていた。
「アス、これは今日食べませんよ、保存食です」
ゼンが釘刺す様に言うとアスと呼ばれたアステマラは今にも泣きそうな表情を浮かべる。
どうやら、アステマラは村人達に状態を隠す為にゼンの親戚のアスと名乗っているらしく最近ではゼンもその呼び名を利用していた。
「少しだけもか?」
「少しだけでもです」
そんな表情をしても流石にこればかりは譲れない。
この先にこれ以上の獲物を捕れる保証はない。もしこれで冬場を乗り越えるとしては村人達の死活問題になりかねないのだ。
「良いんじゃねぇか、大将、俺も味見したい」
そんなゼンの考えを無しにする様に隣に座るクリフはケラケラと笑う様に言ってきた。
「お前がこれ以上の獲物を捕って来るって補償するなら良いぞ?」
ゼンが溜息混じりでそう聞くと何故かアスが自分の胸を自信満々で叩いた。
「それならば、私が手伝うので大丈夫だ!」
そんなアスの行動にクリフはケラケラと笑いながら「だってよ」っと言い、ゼンは諦めて村人達を含めた試食会を設ける事にした。
夕方に集会場の食堂に村人を全員集めるとそこで試食会と催した宴が行われた。
酒は、以前テンロンへ食材を買いに行った際にクリスがそっと2樽ほど忍ばせていたらしいく、セリーナも気づいたのは、クリスが大人達に酒を振る舞っている時だった。
やはり、蒸留所も作るべきか、ゼンは、燻製肉を肴に酒を呑みながら陽気に騒ぐ村人達を見ながら再度頭の中の計画を更新していた。
「やはり宴とは、楽しいものよな」
隣で肉をつまみながらアスが無邪気に言うとゼンは、苦笑いした。
「これなら、年4回ぐらいは、祭を催しさないとですかね」
冗談のつもりでそう返すとアスの目は、キラキラと光っていた。
しまったと思うも時既に遅く、アスは元気よく「楽しみにしているな!」っと言って村人達が騒ぐ中心地へと消えていってしまった。
増える悩みの種に溜息を漏らしながらも村人達と笑いながら騒ぐアスを見て少しだけ自分の中の憑き物が落ちる様な妙な感覚を覚えていた。
宴は、夜遅くまで続き、解散となった頃には、時計が真上を向いていた時だった。
ゼンは、村人達が寝静まるのを確認すると1人だけ外に出ると洋館の出入口の階段に腰を下ろしてパイプタバコに火を着けた。
暗闇の中、ほんのりと映る村の風景にふと空を見上げると大きく丸い月が空をゆったりと泳いでいる。
『眠らんのか?』
ふと頭の中に響くアスの声に月をぼんやりと眺めていたゼンは、慌てて周りを見渡すと背後から隣に腰下ろすアスが現れていた。
「いや…」
ゼンが口を開こうとするとアスはゆっくりと人差し指をゼンの口元に当てる。
『村人が起きるぞ』
アスの念話が頭の中に聞こえ、ゼンは肩を竦めた。
『お気遣いありがとうございますって言いたいんですがアスこそ、村に帰ったのではなかったのですか?』
『それがな、今日は心地が良くてな、少しそこら辺を散歩していたんだ』
アスは、そう言いながら今にも鼻歌を歌いそうな様子で空を見上げながら体をゆらりゆらりと揺らした。
ゼンの頭の中にシャリオの顔が過ぎった。
『あやつなら大丈夫じゃ、今も里から私達の気配を読んでは居るが敵意や警戒心なぞは、感じんからな』
里から!?
ナカルからシャリオの居るエルフの里は、直線距離でも10キロ近くは、離れている。
そんな離れた距離から気配を読むエルフにそれに気づくアスは、やはり自然の化身とも言われた聖霊獣などだと改めて思い知らされた。
『それよりもだ、前から気になっていたんだがこの珍妙な道具だがなんと言う名前なのだ?』
アスは、そう言いながら背後からある物を取り出し自分の膝の上に乗せる、それを見たゼンは、慌ててそれを取り上げた。
『大丈夫じゃ、筒の様な物は、取ってある、今のそれに出来るのは、精々風の塊を吐き出す程度の事であろう』
筒の様な物、恐らく弾丸だろう。
それなら確かに大丈夫だが、っとゼンが考えているとその隙に取り上げた銃を再度奪われてしまった。
アスは、グリップを握ると銃口を空へ向けながら構えた。
『それは、拳銃といって、本来は火薬を使って小さな金属の弾を飛ばす道具です』
『ほう、拳銃、これはお前の世界の物か?』
『えぇ、戦う為の道具です、特にそれは対人用として扱われているモノで、護身用です』
ゼンがそう応えるとアスは、片眉を上げる。まだ何か隠しているんだろう、そう言いたいのだろう。
下手に誤魔化して駄々をこねられても困ると思い、ゼンは諦めの溜息を漏らした。
『拳銃には、色んな形と種類があります、その形はリボルバー式と言わているもので、名称はパイソン、向こうで蛇の種類名を持つ銃です』
『蛇とはの~それでこの形にしたのは、何故だ?』
『理由は、2つ、1つは機構がこの世界でも作りやすかった』
『もうひとつは?』
アスの追撃にゼンは諦めの溜息を漏らした。
『憧れたキャラクターが使っていたからですよ』
『キャラクター?』
アスのその返しに思わずあっと声を出してしまったゼンは、苦笑いをしながら肩を竦めた。
『物語の登場人物ですよ』
『ほぉして、どんな人物なのだ、その者は?』
気のせいか、アスの眼は、キラリと光っている様に感じた。
それは、向こうの世界では有名なキャラクターだ。
女性好きで典型的な遊び人の3枚目な風の男、だがいざっという場面では、驚異的な戦闘能力と状況判断を見せて多くの悪人達を倒していく、勧善懲悪の物語。
スイーパーという名称をしったのもその物語からだった。
そして、その人物が悪人を倒す時に使う武器がコルトパイソンと呼ばれるリボルバー式の拳銃だ。
ゼンは、向こうの世界で幼少期からそれを知り、そしてその拳銃に憧れていた。
かつては、そのモデルガンも持っていた。
だからこそ、この世界に来て作れる力を得た時には、迷わず優先的に制作した2つの内の一つだった。
『そうか』
ゼンが説明をし終えるとアスは、ゆったりと立ち上がり目の前に立った。
『他には、どんな物に興味があったんだ?』
真っ直ぐに見つめて問うアスに自然と惹き込まれる自分にゼンは、ハッとして慌てて目を逸らした。
『色々ですよ、家や家具、その世界にある道具には、色々用途があって色々作る為の技術があって、どれもこれもに興味を持ちました、まぁ最終的には道路や街を作る建築関係に進んだのですがね』
『ならば、今村を作っているのも?』
『その時に培った知恵を使ってもいます』
ゼンがそう言うとアスは、感心した様に周りを見渡した。
『だが、まだまだ満足してるわけでもあるまい、なのにお前はそれを作るのを諦めていないか?』
何気なく言われたその言葉にゼンは、返すことが出来ずに自然とアスを見ていた。
月明かりに揺れる銀髪の奥から覗く瞳に目を奪われる。
『図星の様だな』
『まぁ正直いって、もっと出来る事はあります、今回扇風機を作りましたけど正直言えばあれはやり過ぎだとも思っています』
『何故?』
『道具は、使い方を違えれば戦争の道具となります、今この大陸だけでも三国が覇権を争っている状況です、この技術を応用すれば戦争は苛烈し多くの要らぬ犠牲も生みます、それならば生まない方が良いです』
『しかし、それと同時に多くのものを助けることにも繋がるのでは、無いか?』
『確かにそれもありますが、確実に出回る前に貴族や商人達によってそれらを独占され本当に大事な所に回らない可能性があります』
『そうか、ならばその時は』
そう言うとアスは、左手を優雅に振り上げた。
すると一陣の風、草木を揺らし、多くの葉を空へと舞上げた。
「私がそやつらを滅ぼしてやる」
アスは、口でそう言いながら優しい笑みを浮かべた。
『いやいや、ダメでしょそれは!!』
ゼンが慌てて念話で言うとアスはケラケラと笑いながらその場をくるりと回った。
『冗談じゃ、だがもはやこの世界はお前の世界でもあるんだ、好きにやって見るのも良いのでは無いか?』
その言葉にゼンは、少しだけ苦笑いを零した。
好きな様にか…
『そうだ、もうひとつお前に聞きたいことがあったんだ』
『なんです?』
『あちらの世界でのお主の名は、なんと言うんだ?』
その問いにゼンは、一瞬だけ答えるかどうか躊躇ってしまった。
その顔でその名を呼ばれたらきっと自分を自分で制御出来る自信が無いからだ。
しかし、真っ直ぐみるその眼に嘘や誤魔化しが出来るはずもなく苦笑しながらゆっくりと呟いた。
「維です、多々見 維」
ゼンは、そう口で伝えるとアスは、人差し指を自分の口元へ持っていった。
『誰かに聞かれるぞ、ツナグ、良い名だな』
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