無能勇者の成り上がり

しろくま

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第1章 無能という未来のない存在

2話 異世界に来ましたが大変そうです

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「ん、っくー、ふー」

見渡す限りの緑、緑。空からの光を遮るうっそうと茂る木々。どうやら僕は女神様の言われたとおり、森に転移してしまったようだ。森というのは危険な魔物とかがいそうだけど、大丈夫なのかな?まぁ、見た感じ、そういった類のものはいないしきっと問題ないだろう。

そんな周りの景色について考察をしていると、空からヒラヒラと、僕のもとへ向かってくる一枚の紙があった。目の前に落ちてきたところで拾い、書かれている内容を読む。

「こんにちは、レイさん。あ、この世界では苗字があるのは貴族のみですので勝手に情報を変えさせていただきました。申し訳ありません。これを読まれているということは無事、転移できたようですね。どこに、かはさすがに分かりませんが何事もなく人のいるところへ行けることを祈っていますね。

さて、この手紙を送らせてもらったのは現地でチェックしていただきたいことがあるからなのです。この見たこともない文字を読めていることに違和感をお持ちかもしれません。これは私のほうでこの世界の言語の情報を埋め込ませていただいたからです。これで少しは生活が楽になるかと思います。

次に、『ステータス』と唱えてみてください。これは自分自身の能力を把握できるものです。職業や年齢、体の情報やスキルを確認できるものです。先ほど手に入れたスキルも表示されるはずです。あと、転移者は皆、~勇者という職業になっております。皆さま、勇者の力を扱えるためです。ただ、普通の鑑定では、~の部分のみしか見れないようになっております。これはむやみやたらに勇者だ!、というわけにはいかないからです。

最後に、巻き込まれてしまったせめてもの餞別として少しばかり物を渡したいと思います。最後まで読み終わりましたら『変化』と唱えてください。すると、アイテムポーチになります。あ、アイテムポーチというのは少しばかりアイテムを入れることができる便利なモノです。ただ、出し入れには少し時間がかかりますが…。そのアイテムポーチの中に装備や道具が入っています。有効にお使いください。では、新たなる人生が華やかなものとなりますように。

 女神ルーディア                             」

今、気付いたんだけど何気に女神様の名前知らなかったな…。まぁ、もう会うこともないと思うし別にいいんだけどね。さて、ステータスは楽しみにとっておくとして、アイテムポーチだ。じゃぁ、早速…。

「『変化』」

どぼぉん!

「わっ!び、ビックリしたー。急に大きい音がなるなんてきいてないよ…」

変化した際に大きな音が鳴ってしまった。周りに危険な生き物がいないか目を走らせるが、いなかった。まぁ、僕は凡人だから見たことしか判断が出来ないんだけどね。

「とりあえず、何が入っているか確認しないとな。えーっと、どれどれ~?

1、鉄の剣 2、鉄の槍 3、黒いコート 4、黒いズボン 5、ポーションらしきもの5種類×10本 6、手紙
だった。なんで分かるのかというと、中に腕を入れたところ脳内に直截情報が流れてきた。こ、こいつ、脳内に直截っ?!となったのは言うまでもあるまい。

とりあえず、また手紙があった。読まないわけにはいかないだろう。というわけで、内容を確認する。

「あ、レンさん。追記です。武器については問題ないと思いますがコートとズボンについて説明いたします。黒いコートは一見柔らかそうに見えて鉄の鎧並みの硬度を誇っています。しかも、軽いのです。もちろんズボンも同様です。なんか、レンさんはガチガチに固めるのよりも軽めのほうが似合いそうでしたので。気に入っていただけると幸いです。あぁ、この世界では結構流通しているはずですので、目立つようなことはないと思います。ポーションについてはビンのほうに簡単な説明を書いておきましたのでそちらをご確認ください」

ふむ、女神様は僕のことをよくわかっているようだ。地球にいたときもゲームなんかでは金属鎧よりも皮装備のようなものに魅力を感じたものだ。懐かしいな…。しかし、なかなかに優秀な装備が揃っているようで驚いている。あの女神様はなんだか抜けていそうな感じがしたし…。でも、鉄の剣とか槍って僕の筋力で扱えるのだろうか?ちょっと心配になってきたぞ?

さて、次はお楽しみの『ステータス』だ。僕の望みとしては平凡な感じがよいのだが…。どんな感じなのだろうか。そして、僕は意を決して『ステータス』を確認したのだった。

そこに待っているものが何なのかも知らずに…。

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しろくまです。

ステータス紹介までいきたかったのですがキリが良いのでここらへんで一度失礼します。
少しずつ物語が進み始めました。これからの展開をどうぞお楽しみに。

ぜひ、感想のほどよろしくお願いいたします。
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