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【Destination】プロローグ
第6話 軍事帝国ベルゴルド
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世界の覇権を握るアルメニカと双璧を成す強国「軍事帝国ベルゴルド」。
首都
ソルビエ
人口
約1億4645万人
軍事力
配備核弾頭1674 貯蔵核弾頭2815 予備核弾頭1400計5889発。
戦車12000両 戦闘機1197機 戦略潜水艦240機
軍人数
400万人
ベルゴルドの思想
「知恵のない人間、醜い人間、無能な人間、目標ももたず日々をムダに過ごし、生をむさぼる人間に生きる権利はない。優秀な人間だけを残し愚者は滅ぶべき。その考えに反する者も同様に」という思想「愚排《ぐはい》主義」を掲げる。
アルメニカとベルゴルド。この両国の思想は遥か昔から世界的な問題となっており、共生主義派と愚排主義派に別れての衝突が常に懸念されていた。
国の政治
ひとりの支配者が統治する国家形態、帝国制を採用。自国家または民族が、己の利益や領土・勢力拡大を目指して政治経済的・軍事的に他国や他民族を侵略・支配・抑圧し、より強大な国家づくりを目指す。
国の歴史
皇帝は先代からの愚排《ぐはい》思想を受け継いだ「カイザー」という男。1990年3月の選挙に勝利、正式に皇帝の座に就く。
先祖代々、政治家として活躍していたカイザーの一族だったが、本人は政権発足当初、ほとんど無名の存在。御曹子の手腕を疑問視する声もあったが、時を経るにつれ国民の人気を獲得。
国民の多くが何世紀もの間、農民として苦しい生活を強いられてきたベルゴルドは、独立派武装勢力のテロによる治安の悪さ、紛争や他国との領土問題が絶えない国。
カイザーは「強国ベルゴルド」を標榜し、テロリストを壊滅状態にまで追いやったほか、中央集権化および、法による独裁を強靱かつ大胆に進めていく。
当時、国家資産を私物化していた企業「フォルティス社」の制圧に乗り出し解体。国益にかなう、すべての企業を国有化、政府の人間をその企業の役員に加えコントロール下に置く。
また、ベルゴルドのもつ天然ガスや石油など、豊富にある天然資源を増減産することで価格を操作。これが功を奏し、年々高い経済成長を遂げる。
こうした手法は強権的とほかの国々から批判を受ける一方、国民からは広く支持を集めた。
そんななか、ある事件が世間を騒がせる。
国際テロ組織との関連が噂されるなど、黒い噂が常についてまわるカイザー。その関係性をあばこうとした外国人ジャーナリストたちが次々と不審な死を遂げる。このほかにも政権の関与が疑われる事件が多数発生。
しかしながら、カイザーの強力なリーダーシップはベルゴルド国民の多くを魅了してやまない。「神に逆らった天罰がくだった」すべてそれでカタがつき、真実は闇のなかに葬り去られる。
2012年の大統領選でも再当選を果たし、最高権力者の座を維持したカイザーは、世界一の軍事帝国に焦点を定め、財力のすべてを兵器開発に注ぎ込んでいく。
「愛国心によりベルゴルドのために、命を投げ捨てる人材」の育成に乗り出し、国内の戦士を鍛えあげて兵力を拡大する一方、世界中から武術に長けた優秀な人材を迎え入れ、一大兵団を築きあげた。その兵力は400万人を超える強大なものとなる。
また大金を使い、国内外問わず優秀な科学者を集め、新型兵器の開発にも着手。大陸間弾道ミサイルや核兵器、最新鋭の技術を搭載した戦車、潜水艦、戦闘機を開発させ、軍事帝国の名を欲しいままにしていった。国民は貧困にあえぐが、それでも支持率の低下は一向にみられない。
国の料理
寒いベルゴルドでは、体を暖める具だくさんのシチュー、スープ、煮込み料理が多い。なかでもボルシチは世界三大スープのひとつに数えられる。具材に決まりはなく、地域によって素材は異なる。
根菜類を中心とした野菜、ソーセージ、ハム、ベーコン、肉団子を使用。通常は温製だが、夏場には冷製スープにすることもしばしば。本場のボルシチはバターやチーズなど脂肪分が多く濃厚。
国民性
ベルゴルド人の特徴として、一般的にあげられるのは、体格の良さと優れた持久力。スポーツや学問、芸術に秀でた才能を発揮していること。また非常にプライドが高い、スキンシップを好み、時間にルーズといったところも特徴。
ベルゴルド人の特徴に大きな影響を与えた事柄のひとつとして、その歴史的要因があげられる。
ベルゴルド人は頑固な性格で、自分の非をすぐには認めず自分からは謝らない。この謝らない性格は、皇帝カイザーの政治的体制が背景にあると考えられている。「反省や自分の失敗を認める。それは敗北で恥ずべきこと」との意識が強い。
国の特徴
ローラシア大陸の北部に位置するベルゴルドは、1万7000万平方m以上の面積を誇り、世界でもっとも広大で自然豊かな国。
しかし、広大であるがゆえ、交通手段の整備が追いついていない地域が多く大きな社会問題となっている。駅やバス亭は居住地域や職場から遠く離れ、人々の移動手段は徒歩しかない。
ベルゴルドの多くの地域では、冬は極寒となり路面は凍りつき、歩くのは困難をきわめる。約半年間続く冬には、凍てついた道路を転倒せずに歩いたり、走ったりすることで自然と足腰や体幹が強化される。
この高い基礎的な運動能力に厳しい指導がくわえられ、スポーツの強豪国としても名を馳せ、なかでも、ベルゴルド人特有の長い手足を生かしたフィギュアスケート、体操やバレエが有名。
筋力と体幹を生かしたアイスホッケーも盛んで、その強さや美しさの秘密も、広々とした社会と冬の寒さにあった。
首都
ソルビエ
人口
約1億4645万人
軍事力
配備核弾頭1674 貯蔵核弾頭2815 予備核弾頭1400計5889発。
戦車12000両 戦闘機1197機 戦略潜水艦240機
軍人数
400万人
ベルゴルドの思想
「知恵のない人間、醜い人間、無能な人間、目標ももたず日々をムダに過ごし、生をむさぼる人間に生きる権利はない。優秀な人間だけを残し愚者は滅ぶべき。その考えに反する者も同様に」という思想「愚排《ぐはい》主義」を掲げる。
アルメニカとベルゴルド。この両国の思想は遥か昔から世界的な問題となっており、共生主義派と愚排主義派に別れての衝突が常に懸念されていた。
国の政治
ひとりの支配者が統治する国家形態、帝国制を採用。自国家または民族が、己の利益や領土・勢力拡大を目指して政治経済的・軍事的に他国や他民族を侵略・支配・抑圧し、より強大な国家づくりを目指す。
国の歴史
皇帝は先代からの愚排《ぐはい》思想を受け継いだ「カイザー」という男。1990年3月の選挙に勝利、正式に皇帝の座に就く。
先祖代々、政治家として活躍していたカイザーの一族だったが、本人は政権発足当初、ほとんど無名の存在。御曹子の手腕を疑問視する声もあったが、時を経るにつれ国民の人気を獲得。
国民の多くが何世紀もの間、農民として苦しい生活を強いられてきたベルゴルドは、独立派武装勢力のテロによる治安の悪さ、紛争や他国との領土問題が絶えない国。
カイザーは「強国ベルゴルド」を標榜し、テロリストを壊滅状態にまで追いやったほか、中央集権化および、法による独裁を強靱かつ大胆に進めていく。
当時、国家資産を私物化していた企業「フォルティス社」の制圧に乗り出し解体。国益にかなう、すべての企業を国有化、政府の人間をその企業の役員に加えコントロール下に置く。
また、ベルゴルドのもつ天然ガスや石油など、豊富にある天然資源を増減産することで価格を操作。これが功を奏し、年々高い経済成長を遂げる。
こうした手法は強権的とほかの国々から批判を受ける一方、国民からは広く支持を集めた。
そんななか、ある事件が世間を騒がせる。
国際テロ組織との関連が噂されるなど、黒い噂が常についてまわるカイザー。その関係性をあばこうとした外国人ジャーナリストたちが次々と不審な死を遂げる。このほかにも政権の関与が疑われる事件が多数発生。
しかしながら、カイザーの強力なリーダーシップはベルゴルド国民の多くを魅了してやまない。「神に逆らった天罰がくだった」すべてそれでカタがつき、真実は闇のなかに葬り去られる。
2012年の大統領選でも再当選を果たし、最高権力者の座を維持したカイザーは、世界一の軍事帝国に焦点を定め、財力のすべてを兵器開発に注ぎ込んでいく。
「愛国心によりベルゴルドのために、命を投げ捨てる人材」の育成に乗り出し、国内の戦士を鍛えあげて兵力を拡大する一方、世界中から武術に長けた優秀な人材を迎え入れ、一大兵団を築きあげた。その兵力は400万人を超える強大なものとなる。
また大金を使い、国内外問わず優秀な科学者を集め、新型兵器の開発にも着手。大陸間弾道ミサイルや核兵器、最新鋭の技術を搭載した戦車、潜水艦、戦闘機を開発させ、軍事帝国の名を欲しいままにしていった。国民は貧困にあえぐが、それでも支持率の低下は一向にみられない。
国の料理
寒いベルゴルドでは、体を暖める具だくさんのシチュー、スープ、煮込み料理が多い。なかでもボルシチは世界三大スープのひとつに数えられる。具材に決まりはなく、地域によって素材は異なる。
根菜類を中心とした野菜、ソーセージ、ハム、ベーコン、肉団子を使用。通常は温製だが、夏場には冷製スープにすることもしばしば。本場のボルシチはバターやチーズなど脂肪分が多く濃厚。
国民性
ベルゴルド人の特徴として、一般的にあげられるのは、体格の良さと優れた持久力。スポーツや学問、芸術に秀でた才能を発揮していること。また非常にプライドが高い、スキンシップを好み、時間にルーズといったところも特徴。
ベルゴルド人の特徴に大きな影響を与えた事柄のひとつとして、その歴史的要因があげられる。
ベルゴルド人は頑固な性格で、自分の非をすぐには認めず自分からは謝らない。この謝らない性格は、皇帝カイザーの政治的体制が背景にあると考えられている。「反省や自分の失敗を認める。それは敗北で恥ずべきこと」との意識が強い。
国の特徴
ローラシア大陸の北部に位置するベルゴルドは、1万7000万平方m以上の面積を誇り、世界でもっとも広大で自然豊かな国。
しかし、広大であるがゆえ、交通手段の整備が追いついていない地域が多く大きな社会問題となっている。駅やバス亭は居住地域や職場から遠く離れ、人々の移動手段は徒歩しかない。
ベルゴルドの多くの地域では、冬は極寒となり路面は凍りつき、歩くのは困難をきわめる。約半年間続く冬には、凍てついた道路を転倒せずに歩いたり、走ったりすることで自然と足腰や体幹が強化される。
この高い基礎的な運動能力に厳しい指導がくわえられ、スポーツの強豪国としても名を馳せ、なかでも、ベルゴルド人特有の長い手足を生かしたフィギュアスケート、体操やバレエが有名。
筋力と体幹を生かしたアイスホッケーも盛んで、その強さや美しさの秘密も、広々とした社会と冬の寒さにあった。
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