【完結】悪役令息⁈異世界転生?したらいきなり婚約破棄されました。あれこれあったけど、こんな俺が元騎士団団長に執着&溺愛されるお話

さつき

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25、こんなはずじゃなかった?!

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今日はあいにくのお天気かと思いきや、晴れたり曇ったりの天気だった。そして今、まさに……
「な、なんで!!あと少しで着くとこなのにぃ!!(この集中豪雨の様な)雨のバカァ~!!」
も、もしかしてボク……
『日頃の行いが悪いとかじゃないから、安心しろ』
くろは、またボクの心を読んだのか安心していいのかどうなのかわからない慰めを言ってくれた。
ここには、はっきりとした四季はないものの今ちょうど季節の変わり目の時期らしく、今日の様な変な天気になるのが多い時期らしい。
服装は、薄手の長袖シャツと長ズボン。そして、いつものフード付きマント。
それらが全部ずぶ濡れしたので、とある場所で下着も全部お着替え中。
『……』
くろが何か言いたげにこちらを見てるが、可愛いからヨシ!!
今、ボクとくろが着いた場所は、いつものビューティーフル ラブ教会、略してBL教会。
暇だから…ゴホッ、早朝に雷雨の音に驚き目が覚めた。
すごい土砂降りと、雷の音。
教会の子どもたちも、怖いだろうなぁと思いながらくろをぎゅぎゅっと抱きしめていた。
むぎゅーぅ、柔らかくて、ぽかぽかしてもっふもふ。
『苦しい。音が怖いなら防音しろ』
そう言われたので、最近使ってなかった"耳栓"魔法を使った。
ぽんっ。
耳に透明な膜が張ったような気がした。
無音だ!!
すぐさま解除してしまった。
何も聞こえなさ過ぎるのも、怖い!!
くろとの会話は、くろが話す言葉は思念?頭に直接語りかける感じなので、くろが話しかけたい人にしかわからないそうだ。
他の人にはボクだけが喋り、くろは"グルルゥゥ"とか、"うにゃうにゃ"言ってる様に聞こえるらしい。
……ッ!!ま、まさか、ボクって独り言を言ってる危ないヤツに見えてるの?!
『安心していいと思うぞ。皆、見て見ぬふりをしてる。あと、たぶんだが…微笑ましく見てくれてる者もいる。それより、部屋とか範囲指定してからの防音で良かったのではないのか?』
「えっ!!そんな事できるの?」
と驚いたら、くろは目を細めていた。
目が細くなっても可愛い!!うちの子可愛すぎる!!
ちょっと時間がかかったけど、なんとか出来た。
くろに教えてもらいながら範囲指定の防音、出来た!!
教え上手だし、的確なアドバイスもくれるし、もぅ~うちのくろ最高すぎで、やばいくらい可愛いすぎ!!
それなのに、可愛いくろがなぜかは知らないけど、こっそりため息を器用についているかのようにも見えたけど、うん気のせいだ。
創造魔法!!ぐふふのふー!!
そう!おれにはこんな素晴らしい魔法が使えるはずなのに、なぜか魔法の存在を度々(たびたび)忘れてしまう"器用"な頭を持っていた。
『……。』
何か言いた気にしてるくろも可愛い!!

あまりにも暇だった。
日課の朝のもふもふタイムとブラッシングは終わってしまった。
朝ご飯の時間にはまだ早すぎるし、雷雨が怖いというか、気をまぎらわす為に思い付いた。
教会の子どもたちの為、紙芝居を作る事にした。
絵本を作ろうかと思ったけど、絵本の材料や製本のやり方がイマイチわからない。
オレがすると、ヒモとかで閉じるタイプになってしまうから、それならばと思いついたのが、少し大きめの紙で紙芝居を作ろう!!と1人で盛り上がっていた。
前世の童話とかをアレンジしたら、こちらで通じるな?
まずは紙芝居に使えそうな紙。
羊皮紙が主流だけど、この世界にはな、なんと和紙っぽい紙が存在していた。 
茶色系の素朴な紙。
厚みも薄い紙から厚紙のような紙、硬くてしっかりとした和紙の様な硬さのも色々あった。
大きさも四つ切り画用紙サイズからノートサイズまであった。
冒険者ギルドの書庫に、ヒモ閉じの書類の束っぽい本、魔物図鑑や薬草図鑑、様々な書類の下書きに使われている紙があった。
重要な書類とかは、昔ながらの魔物の皮を使った羊皮紙の様な紙を使っているそうだ。
和紙っぽい茶色系の紙は、ついこの間手作り体験した。

《和紙っぽい異世界版の紙》
1.材料となる植物を水と火魔法で蒸して柔らかくする。

2.蒸した植物の皮を丁寧に剥がす。はいだ皮を、水に浸す。

3.柔らかくなった皮の表面を削りとる。

4.青いスライムと柔らかくなった皮を更に煮る。

5.ごみなどの不純物を手で取り除く。

6.皮をゴンゴンと棒でたたいて繊維せんいをほぐす。
魔法でしてもOK!

7.繊維をほぐした原料を、粘り気があるスライムと混ぜ合わす。

8.7で混ぜ合わせた原料を紙をすくための入れ物に入れ、紙すき用の木箱っぽい型にすくって縦横に揺らし、紙を一枚ずつすく。

9.すいた紙を、専用の木の板に張って風魔法でゆっくり乾燥させる。

スライム紙だ。
スライムってかなり便利だから乱獲されたのかな?
2回ほど狩りに行ったのに、なぜか魔物1匹すら出てこなかった。
仕方なく、教会の子どもたちが拾っていた小枝や食べれる野草を根っこごと採取したりしていた。
この辺は魔物が少ない地域なのかもしれない。
魔物が出てくる物語にしようかと思ったけど、実際見た魔物はリンゲンオスヒルとリンゲンメスヒル、視覚的にアウトだろう。
あとは、コリラックさんが狩ってくれたオオカミ系の魔物や虫系の魔物を書こうと思ったけど、子ども向けの物語に使えそうな可愛さがなかったので却下した。
食べれる魔物って事で、オオカミ系やオーク系(ゴブリンの進化した魔物らしい)考えたけど顔がかなり凶悪で血だらけのイメージが強すぎて怖い。
ちなみに、オークは魔物使いでしか見た事はない。
つのうさぎは、可愛いような気もするけど実物をみてないのでわからなかった。
魔物図鑑飛ばしながら見てたから、きっとどこかに載ってたはずだけど記憶にない。
雷雨の中、魔物図鑑借りにギルドに行くのもめんどくさいし、濡れたくない。
童話、子ども向けのハッピーエンドのお話ってなんだろう?
幸せな話しかぁ、意外と難しいな。
人魚姫は悲しくなるし、シンデレラは…王族に期待出来ないから却下、赤ずきんちゃん…赤は王族カラーだから却下、狼と7匹の…お腹を…スプラッター、解体、無理、3匹の子豚?豚、この世界にいたっけ?
3匹のゴブリン?オーク?
んっ…あれっ?ええっ?!
どうしよう、いいお話が思いつかない!!
物語を作るのは難しいなぁ。
お菓子の家の話、本当にある家だと勘違いして探しに行ったら大変だ!!
それに、あの話は割と怖い話だったような気がする。
でも、うーん、どうしよう。
ここは定番の王子様とお姫様がハッピーエンドの話をアレンジして、獣人族差別もなくせるような含みがある幸せな物語、うーん、ちょっと考えてみよう。
なんだか楽しくなってきた!!
物語を考え、紙芝居だから数枚の絵も描いた。
黒のインクしか手持ちになかったから残念だけど、なかなかの力作だと思った。
この時までは……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幸せを願う生き物
シエル 作・絵

昔々、気が遠くなるほどの昔。
とあるとこに、自分が何者かもわからない生き物がいました。
その生き物はいつも暗~いじめじめした所にいました。
何度か場所を移し、楽しそうな場所やおいしそうな匂いがする場所に行きました。
そこには姿カタチがさまざまな生き物が笑っていました。
自分もそこに行けば楽しい事、笑う事が出来るかも知れない、そう思いその場所に行こうとしました。
だけど自分には足がない事に気づきました。
あの場所に行くには足が必要だと思い、楽し気にしていた生き物に似た足を作りました。
足を作るのには数日かかりました。
やっと行けると思い急いでいくと、誰もいない夜でした。
すやすや眠る寝息、何か温かそうな場所で微笑みながら手を繋いでる生き物もいました。
あの手のようなのがあれば、自分とも手をつないでくれるのかなぁ?
そう思った生き物は、今度は手を作りました。
誰かと手を繋ぐための手。
今度こそ、皆と楽しく出来るかな?
数日かけて作った手を見ながら、期待と不安が混じったなんとも言えない気持ちで、皆がいた場所に行きました。
すると皆の様子がいつもとは違う感じがしました。
ざわつくのはいつも通りなの?
いつもより視線を感じるのは気のせいなの?
チラチラと自分を見てる気がするのに、誰も話しかけてくれないし、自分が動くと逃げる生き物もいました。
数日間、その場所に行きました。
日に日に、自分を避ける生き物が増えました。
なぜ、なぜ自分を避けるの?
自分には皆の様な手も足もあるよ?
自分自身何が変なのかわからない生き物は、自分からは近づくこともせずこっそりと、皆の様子を見ていました。
そのうち日が暮れ夜になり他の生き物たちも、元の場所に戻りました。
皆と同じような足、皆と似た手、同じようなのに…なぜ?
似せて作ったはずなのに、まだ何か足りないのかも知れない。
あの場所にいた楽しそうな生き物たち、そして自分自身何かの足りないのなら皆のマネをしてみようかな?
あの、抱っこされていた生き物も可愛いかったなぁ。
あの可愛い生き物になれば、自分もあの中に入れるかなぁ?
生き物はなりたい自分を想像しながら、自分を何度も何度も作り変えました。
やっと納得できる様な姿カタチに自分を変えた生き物は、すでに、かなりの月日が経っている事を知りませんでした。
再び行こうとした場所には、見慣れない建物や見慣れない生き物がいました。
自分とは違う、生き物が。
「うわぁ~バケモノだぁ!!」
自分を見た見知らぬ生き物が叫びました。
すると、次々と見知らぬ生き物は増えました。
何かを叫ぶ声、固くて当たれば痛い何かが次々と自分にぶつかってきました。
自分は皆と同じような格好になり、皆と同じ様に楽しく過ごしたかっただけなのに。
痛い、痛い、痛くて寒い。
寒くて、さみしい。
なんで?どうしてなの?
もう誰でもいい。
こんな自分を温かく抱きしめてくれる何かが欲しい!!
神様がいるのなら、今度はこんな自分ではなく、寂しくない生き物にしてください!!
それができないなら、もうこのまま捨て置いてください!!
生き物は、幸せになるため神様に祈りました。
痛さも冷たさも何も感じなくなるまで祈りました。
神様はあわれな生き物をそっと抱きしめ、頑張ったね。次は君が幸せになれる世界に連れて行ってあげるね。
そう言い、神様は何の生き物かわからない自分にキスをし、そっと抱きしめてくれました。

                    おしまい

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
「……あれ?」
皆、どうしたの?
拍手をしてくれると思ったシエルは周りを見渡した。
教会の大人たちは、何か考えてる仕草をしたり目を潤ませたりしていた。
子どもたちは、ぽかーんとしてる子、大人たちの様に何かを考えてる子、こっそり泣いてる子もいた。
『素晴らしい教訓の話だな』
「えぇ~!!」
パチ、パチパチ
パチパチパチパチ
鼻をすする音に混じりながら、まばらな拍手が一つ一つ増えだした。
「素敵な教えのお話でした。」
「そうですねぇ。」
「その絵柄のようなユニークな生き物も来世では、幸せになるでしょう。」
「生まれ変わり…。自分を作り替え、辛いながらもがんばり、そして神に祈り、来世に…、あぁ、神よ!!なんと素敵で泣ける話をシエル様がぁぁ、シエル様がぁぁ~!!とてもいい教えでした。ありがとうございます、シエル様」
教帝は、ガシッと両手をつかみ上下にブンブンふりながら涙を流していた。
なぜ?
「深いお話です。心に響きました。」
新しい助祭であるサイラスさんは、素敵な微笑でそっと呟いていた。

思っていたのとは違う、それぞれの感想にシエルは、しばらくの間とまどっていた。
戸惑いが解けかけたころ、シエルの自信作である可愛い魔物も披露した。
可愛い!!と言ってもらえると思っていたシエルは、鎮まり返った部屋でこっそりへこんでしまうのだった。

「ユ、ユニークな魔物ですね」
「う、うさちゃんの親子です」
「……親子、微笑ましいですねぇ」
「シエルお兄ちゃん、うさちゃんならサイラスお兄ちゃんの黒うさぽんちゃんと白うさぽんちゃんが可愛いよ」
「黒うさぽんちゃん?白うさぽん?」
「モナ、黒い子は白うさぽんと違う種類で黒ねこだよ」
「…黒ねこ」
「そう、小さくて手の平にちょこんって乗ってて可愛かったよ」
「ずっるいー、モナも黒いねこちゃんみたい。黒いうさぽんだと思ったのに?そんなに小さい子もいたんだ。ねぇ、サイラスお兄ちゃん、モナも黒いねこちゃん見たい!!」
ボクも見たい。
そう思っていたら、子どもたちに囲まれだしたサイラスさんは少し困った顔をしながらも嬉しそうにしていた。
黒ねこ?黒うさぎ?どっちなんだろう?
"私の召喚獣です"とこっそりサイラスさんが教えてくれた。
召喚獣!!すごい!!
白いうさぽんもかなぁと思っていたら、
「そうだよ、2日前ほどに新しいお友達になったの。サイラスお兄ちゃん、血だらけだったの。数匹は可哀想に助からなかったみたいなんだけど、一匹だけ助かったみたいなの」
「そ、そうなんだ。」
血だらけ?数匹?
*うさぎの数え方は一羽、二羽と言われてますが、ここは異世界の魔物の(ツノありだったけど、子どもたちが危ないとの事でサイラスが丁寧にツノうさぎのツノを削った、ツノがなくなっちゃった)うさぎなので、あえて一匹、二匹の数えにしてますbyそろそろ出とこうかなぁと思った説明好きかも知れない腐ェニックス神

『解体してるところをバレたから、誤魔化したみたいだ』
「!!」
サイラスさん、や、優しいね?!


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