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第四話:焦がれていたのは、暖かな食卓
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未遂とはいえ自殺騒動があった後、すやすや眠れるほど、図太い性格をしてはいない。手持ち無沙汰に天井をぼーっと眺めていた。
夜が明けても、気が気ではなかった。
一体、彼女はどうなったのか。
わざわざ冥に報告する義理もないが、雪村ならきっと連絡してくるだろう。そう期待してひたすら待っていると、それに応えるようにスマートフォンが震えた。
どうか、死んでませんように。
祈りながら、通話ボタンを押した。
「……大丈夫だったか?」
「あぁ。命に別状は無いそうだ。お前のおかげだよ」
望んでいた答えに、ほっと胸を撫で下ろす。
良かった。俺のせいで、大変なことにならなくて。
一気に緊張の糸が切れて、ふぅ、と息を吐いた。
「お前、今どこにいるんだ?」
「どこって、家だけど」
「一人暮らしか?」
「……そうだよ。家賃五万の超オンボロアパートだけどな」
やれやれ、とため息混じりに肩を落とす。
ドンドン、と壁を強く叩く音がして、冥は目を見開いた。隣人からの苦情にほかならない。
言ったそばからこれだ。
このアパートは驚くほど壁が薄い。隣人の独り言だって丸聞こえだ。だから、もちろんこちらの声もよく伝わる。
「ん?どうした?」
「壁、薄いんだよ。苦情来たからちょっと外出るわ」
「なんか悪いな」
「いや、いいよ。……あー引っ越してぇ」
思わず本音が漏れる。
「なるほどな。じゃあ、割りのいいバイト紹介してやる」
割りのいいバイト、という単語にロクな思い出がない。上手い話には裏がある。
適当に断ろうとして、口を開きかける。
「人探し。一人見つけるたびになんと十万」
まぁ、内容くらいは聞いてやるか。
十万という響きに冥の心は大きく揺らいだ。
「まだまだ問題児がたくさんいるんだ。この街で遊び回ってるみたいだが、アテがなくてな。どこにいるか、見つけて欲しい」
雪村がため息混じりに肩をすくめた。
人探し。探偵のようで興味を惹かれるが、一応出席しているのなら、探す必要はないはずだ。
「んなもん、下校時に無理やり連れて帰ったら良いんじゃねぇの?」
「とっくにやったさ。でも根本的な解決にはならなかった。夜遊びが辞められなくて、結局元通り。親御さんもお手上げ状態ってワケ」
夜の街を彷徨う女子高生を探し出し、生活指導担当の雪村に連絡する。直接説得する必要はなく、居場所を伝えるだけでいい。
違法なバイトでなく、若者を更生に導くという、クリーンよりな仕事内容に、冥の心はますます傾いていく。
十万しかも、一人あたり。
いや、こんな旨い話があってたまるか。そもそも、十万は雪村が個人的に支払うというのもおかしな話だ。
冥が疑いの目を向けると、堂々とした弁解が返ってきた。
「残業代はしっかり貰ってるんでな。十万くらいなら余裕で払える」
あっけらかんと言われても、正直疑いは晴れなかったが、相手は現役教師。しかも、かつての恩師だ。
美味しい話に飛びつくと、後々痛い目に遭うのは、十二分に理解している。その上で、藁にも縋りたい思いだった。
「んで早速、山田ノエルって子なんだが」
「……その名前、見たことある。たぶんプリモディアっていうキャバクラで働いてる子だと思う」
プリモディアはいわゆるキャバクラだ。冥の職場であるコンビニの二階に店を構えている。そこで働くキャバクラ嬢達は常連で、タバコやアルコールを買いに来る。その際、年齢確認をするために身分証明書を確認する。
聖夜と書いて、ノエルと読む。
あまりにも衝撃的だったため、その名前は記憶にしっかりと残っている。
だから、ここで再び耳にするとは思わず、なんの考えもなしに口にしてしまった。
「よくタバコ買いに来るから覚えてる」
「タバコ?未成年だぞ」
「……いやまぁ、俺たちは生年月日をサラッと見るだけだから」
あくまで軽く確認するだけ。特に咎めた記憶もない。
おそらく、生年月日の部分にテープでもを貼って偽造したんだろう。
「……まぁ色々引っかかるが、とりあえずありがとう。早速十万だな」
「こんなんでいいのかよ」
「充分だよ。んで、給料はどうする? 銀行振り込みでもいいし、電子マネーでもいい」
「現金だと助かる」
「了解。今は手持ちがないから、明日渡しに行くよ」
「いや、俺がセンセの所に行く」
どうせ暇だから、と告げると、申し訳なさそうに自宅の住所を伝えられた。
翌日、三十分ほど電車を乗り継ぎ、目的の駅で降りる。そこから徒歩十五分。歓楽街とは真逆の、閑静な住宅街。丁寧に手入れされた垣根を過ぎると、純和風の門扉が現れた。
二階建ての一軒家。瓦屋根といい、引き戸の玄関扉といい、築年数はそれなりに古い。
表札がないため、躊躇いながらインターフォンを押すと、はい、と馴染みのある声がした。
名乗って数秒で引き戸が音を立て、作務衣姿の雪村がひょこっと顔を出した。
「わざわざ悪いな」
普段のきっちりしたスーツ姿とは異なり、胡散臭い陶芸家のように見える。
立ち話も何だから、と居間まで招かれ、座布団に座ってぐるりと部屋を見渡す。畳の上にはこたつ机と座布団が二つ。壁を背にテレビが置かれ、その対局にこじんまりとした台所がある。
散らかってるわけではないが、綺麗とも言えない、生活感のある空間だ。
こたつ机の上にはテレビのリモコンの他にボールペンやら書類やらが無造作に置いてある。それらを端に寄せ、湯気を立てた湯呑みと封筒が置かれた。
「はい、十万。引っ越し代の足しにでもしてくれ」
中身を確認する。確かに十万円入っている。
半信半疑だったが、現物を目の前にすると、俄然やる気が出てきた。
「あと何人いるんだよ」
「何人かいるが……厄介なのは二人だな」
何人もいるのか、と思わず突っ込んだ。
「最近のガキはどーなってんだ。親は何やってんだよ」
「まぁ色々事情があるんだよ。だから、俺が時間外労働してるってわけ」
察しろと言わんばかりに、雪村が大きなため息をついた。
子供がグレるというのは、家庭に事情がある場合が多い。いわゆる、毒親だ。その単語を見るたびに、心の中の一番触られたくない部分がじくじくと痛むようだった。最低限の衣食住だけ与えて、義務教育が終わった途端、冥を放り出した実親。
彼らは紛れもない毒親だ。
だからこそ、思い通りにいかないだけで親のせいにして、毒親だと騒ぐ人間が、冥は何より憎かった。
「森華恋(もりかれん)。ホストに貢いでるという噂が流れてる」
ヘアアイロンでしっかりセットされた茶髪。長いまつ毛に縁取られた瞳は、カラーコンタクトのおかげでますますパッチリとしている。流行を取り入れたブラウンメイクは、垢抜けた彼女によく似合っていた。
この子なら、夜の街にいても全く違和感ないだろう。
「分かった。見つかるかわかんねぇけど、適当に当たってみる」
「よろしくな。じゃあ、飯でも食ってくか?」
雪村がにこやかに尋ねた。確かに腹は減っているが、いきなり話題が変わって面食らう。
「いや、センセの家族に悪いから良い」
「残念ながら、自由気ままな一人暮らしだよ」
「こんなでっかい家に住んでるのに?」
一軒家に一人暮らし。嫁にでも逃げられたか。
造りも広さも何もかも、ここは家族で暮らす家だ。窓の外には縁側まであり、夕陽のオレンジに染まっている。
気がつけば、すっかり夕暮れ時だった。
「まぁな。今日の夕飯は石狩鍋だ」
「一人で?」
その言葉に、雪村は困ったように笑った。
「そーだよ。でも、通販は二人用しかなくてな。多過ぎて困ってたんだ。人助けだと思って食ってけよ」
そこまで言うなら、と胡座を組み直す。雪村はリモコンを手にして、ゆっくりしていけと言わんばかりにテレビをつけた。
台所ではトントンと包丁がまな板を叩き、いくつもの具材が切られた後、かち、とコンロに火がつけられる音がした。徐々に香ばしい味噌の香りが漂い始め、もうもうと湯気を立てた鍋が鍋敷の上に置かれた。
「北海道、行ったことあるか?」
「ねぇよ」
「とにかく飯がうまいから、いつか行くといい」
取り分けられた分を受け取る。味噌がじっくり染み込んだ、熱々の鮭と野菜に思わず頬がほころんだ。しみじみと旨くて、箸が止まらなくなる。
「……おかわり、いい?」
「もちろん。やっぱり食ってもらう相手がいた方が作り甲斐があるな。ウチに住むか?」
そう言って、雪村は嬉しそうに茶碗を受け取った。
「飯代はタダでいい」
現在の住処はボロアパート。最右近隣に引っ越してきたのはバンドマンで、騒音に毎日神経をすり減らす日々だ。食事はバイト先の廃棄弁当。
劣悪な環境。順調に寿命が短くなっている気がする。
それに比べてここは一軒家で、雪村は喧しく生活するタイプには見えない。バイト先も今のアパートより近い。そして、食事代はタダ。しかも手作りの料理が出てくる。
引越し代が貯まるまでの間、世話になるのもありかもしれない。
「引越し代が貯まるまで、ここにいてもいいっすか?」
意外にも冗談を本気に受け取られたせいか一瞬きょとんとしたが、雪村はすぐに柔らかい笑みを浮かべた。
「もちろん」
夜が明けても、気が気ではなかった。
一体、彼女はどうなったのか。
わざわざ冥に報告する義理もないが、雪村ならきっと連絡してくるだろう。そう期待してひたすら待っていると、それに応えるようにスマートフォンが震えた。
どうか、死んでませんように。
祈りながら、通話ボタンを押した。
「……大丈夫だったか?」
「あぁ。命に別状は無いそうだ。お前のおかげだよ」
望んでいた答えに、ほっと胸を撫で下ろす。
良かった。俺のせいで、大変なことにならなくて。
一気に緊張の糸が切れて、ふぅ、と息を吐いた。
「お前、今どこにいるんだ?」
「どこって、家だけど」
「一人暮らしか?」
「……そうだよ。家賃五万の超オンボロアパートだけどな」
やれやれ、とため息混じりに肩を落とす。
ドンドン、と壁を強く叩く音がして、冥は目を見開いた。隣人からの苦情にほかならない。
言ったそばからこれだ。
このアパートは驚くほど壁が薄い。隣人の独り言だって丸聞こえだ。だから、もちろんこちらの声もよく伝わる。
「ん?どうした?」
「壁、薄いんだよ。苦情来たからちょっと外出るわ」
「なんか悪いな」
「いや、いいよ。……あー引っ越してぇ」
思わず本音が漏れる。
「なるほどな。じゃあ、割りのいいバイト紹介してやる」
割りのいいバイト、という単語にロクな思い出がない。上手い話には裏がある。
適当に断ろうとして、口を開きかける。
「人探し。一人見つけるたびになんと十万」
まぁ、内容くらいは聞いてやるか。
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雪村がため息混じりに肩をすくめた。
人探し。探偵のようで興味を惹かれるが、一応出席しているのなら、探す必要はないはずだ。
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夜の街を彷徨う女子高生を探し出し、生活指導担当の雪村に連絡する。直接説得する必要はなく、居場所を伝えるだけでいい。
違法なバイトでなく、若者を更生に導くという、クリーンよりな仕事内容に、冥の心はますます傾いていく。
十万しかも、一人あたり。
いや、こんな旨い話があってたまるか。そもそも、十万は雪村が個人的に支払うというのもおかしな話だ。
冥が疑いの目を向けると、堂々とした弁解が返ってきた。
「残業代はしっかり貰ってるんでな。十万くらいなら余裕で払える」
あっけらかんと言われても、正直疑いは晴れなかったが、相手は現役教師。しかも、かつての恩師だ。
美味しい話に飛びつくと、後々痛い目に遭うのは、十二分に理解している。その上で、藁にも縋りたい思いだった。
「んで早速、山田ノエルって子なんだが」
「……その名前、見たことある。たぶんプリモディアっていうキャバクラで働いてる子だと思う」
プリモディアはいわゆるキャバクラだ。冥の職場であるコンビニの二階に店を構えている。そこで働くキャバクラ嬢達は常連で、タバコやアルコールを買いに来る。その際、年齢確認をするために身分証明書を確認する。
聖夜と書いて、ノエルと読む。
あまりにも衝撃的だったため、その名前は記憶にしっかりと残っている。
だから、ここで再び耳にするとは思わず、なんの考えもなしに口にしてしまった。
「よくタバコ買いに来るから覚えてる」
「タバコ?未成年だぞ」
「……いやまぁ、俺たちは生年月日をサラッと見るだけだから」
あくまで軽く確認するだけ。特に咎めた記憶もない。
おそらく、生年月日の部分にテープでもを貼って偽造したんだろう。
「……まぁ色々引っかかるが、とりあえずありがとう。早速十万だな」
「こんなんでいいのかよ」
「充分だよ。んで、給料はどうする? 銀行振り込みでもいいし、電子マネーでもいい」
「現金だと助かる」
「了解。今は手持ちがないから、明日渡しに行くよ」
「いや、俺がセンセの所に行く」
どうせ暇だから、と告げると、申し訳なさそうに自宅の住所を伝えられた。
翌日、三十分ほど電車を乗り継ぎ、目的の駅で降りる。そこから徒歩十五分。歓楽街とは真逆の、閑静な住宅街。丁寧に手入れされた垣根を過ぎると、純和風の門扉が現れた。
二階建ての一軒家。瓦屋根といい、引き戸の玄関扉といい、築年数はそれなりに古い。
表札がないため、躊躇いながらインターフォンを押すと、はい、と馴染みのある声がした。
名乗って数秒で引き戸が音を立て、作務衣姿の雪村がひょこっと顔を出した。
「わざわざ悪いな」
普段のきっちりしたスーツ姿とは異なり、胡散臭い陶芸家のように見える。
立ち話も何だから、と居間まで招かれ、座布団に座ってぐるりと部屋を見渡す。畳の上にはこたつ机と座布団が二つ。壁を背にテレビが置かれ、その対局にこじんまりとした台所がある。
散らかってるわけではないが、綺麗とも言えない、生活感のある空間だ。
こたつ机の上にはテレビのリモコンの他にボールペンやら書類やらが無造作に置いてある。それらを端に寄せ、湯気を立てた湯呑みと封筒が置かれた。
「はい、十万。引っ越し代の足しにでもしてくれ」
中身を確認する。確かに十万円入っている。
半信半疑だったが、現物を目の前にすると、俄然やる気が出てきた。
「あと何人いるんだよ」
「何人かいるが……厄介なのは二人だな」
何人もいるのか、と思わず突っ込んだ。
「最近のガキはどーなってんだ。親は何やってんだよ」
「まぁ色々事情があるんだよ。だから、俺が時間外労働してるってわけ」
察しろと言わんばかりに、雪村が大きなため息をついた。
子供がグレるというのは、家庭に事情がある場合が多い。いわゆる、毒親だ。その単語を見るたびに、心の中の一番触られたくない部分がじくじくと痛むようだった。最低限の衣食住だけ与えて、義務教育が終わった途端、冥を放り出した実親。
彼らは紛れもない毒親だ。
だからこそ、思い通りにいかないだけで親のせいにして、毒親だと騒ぐ人間が、冥は何より憎かった。
「森華恋(もりかれん)。ホストに貢いでるという噂が流れてる」
ヘアアイロンでしっかりセットされた茶髪。長いまつ毛に縁取られた瞳は、カラーコンタクトのおかげでますますパッチリとしている。流行を取り入れたブラウンメイクは、垢抜けた彼女によく似合っていた。
この子なら、夜の街にいても全く違和感ないだろう。
「分かった。見つかるかわかんねぇけど、適当に当たってみる」
「よろしくな。じゃあ、飯でも食ってくか?」
雪村がにこやかに尋ねた。確かに腹は減っているが、いきなり話題が変わって面食らう。
「いや、センセの家族に悪いから良い」
「残念ながら、自由気ままな一人暮らしだよ」
「こんなでっかい家に住んでるのに?」
一軒家に一人暮らし。嫁にでも逃げられたか。
造りも広さも何もかも、ここは家族で暮らす家だ。窓の外には縁側まであり、夕陽のオレンジに染まっている。
気がつけば、すっかり夕暮れ時だった。
「まぁな。今日の夕飯は石狩鍋だ」
「一人で?」
その言葉に、雪村は困ったように笑った。
「そーだよ。でも、通販は二人用しかなくてな。多過ぎて困ってたんだ。人助けだと思って食ってけよ」
そこまで言うなら、と胡座を組み直す。雪村はリモコンを手にして、ゆっくりしていけと言わんばかりにテレビをつけた。
台所ではトントンと包丁がまな板を叩き、いくつもの具材が切られた後、かち、とコンロに火がつけられる音がした。徐々に香ばしい味噌の香りが漂い始め、もうもうと湯気を立てた鍋が鍋敷の上に置かれた。
「北海道、行ったことあるか?」
「ねぇよ」
「とにかく飯がうまいから、いつか行くといい」
取り分けられた分を受け取る。味噌がじっくり染み込んだ、熱々の鮭と野菜に思わず頬がほころんだ。しみじみと旨くて、箸が止まらなくなる。
「……おかわり、いい?」
「もちろん。やっぱり食ってもらう相手がいた方が作り甲斐があるな。ウチに住むか?」
そう言って、雪村は嬉しそうに茶碗を受け取った。
「飯代はタダでいい」
現在の住処はボロアパート。最右近隣に引っ越してきたのはバンドマンで、騒音に毎日神経をすり減らす日々だ。食事はバイト先の廃棄弁当。
劣悪な環境。順調に寿命が短くなっている気がする。
それに比べてここは一軒家で、雪村は喧しく生活するタイプには見えない。バイト先も今のアパートより近い。そして、食事代はタダ。しかも手作りの料理が出てくる。
引越し代が貯まるまでの間、世話になるのもありかもしれない。
「引越し代が貯まるまで、ここにいてもいいっすか?」
意外にも冗談を本気に受け取られたせいか一瞬きょとんとしたが、雪村はすぐに柔らかい笑みを浮かべた。
「もちろん」
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