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勝手な言い分
しおりを挟む「なあ、バイブとかいっぱい持ってんだろ、お前」
「え……」
「品名に、パソコン用品、とかわざとらしく書かれたるけど、知ってる奴が見れば一目瞭然だっての」
「……」
斉藤から送られたきたもののいくつかは、アダルトグッズの通販サイトからギフト扱いで直接発送されたものだった。もしかしたらこいつはそれを見たのだろうか。
「それで聞き耳たててりゃあ、届いて早々ブンブン音立ててアヘアヘよがっちゃってよ。最近は届いてねえみてえだが、インランすぎて彼氏に振られたんだろ?」
「彼氏……」
彼氏? 斉藤が? いや、俺と斉藤はそういう関係ではなかった。
そういうのではなかったけれど……では、どういう関係だったのだろうか。
「しかたねーから俺が相手してやるよ。バイブどこだ?」
男のあまりに勝手な言い分に俺は無言で応えたが、男は勝手に家探しをはじめ、ほどなくワードローブの奥に隠すようにおいてあったアダルトグッズが山ほど放り込まれている段ボール箱を発見した。
わずかながら抵抗はしたものの、相手はナイフを持っていて、俺はすでに縛られている。あっさりと四つん這いにされ尻を突き出すようなポーズをとらされると、無造作にふりかけられたローションがぽたぽたと垂れるアナル用バイブを、尻の穴に突き刺された。
「ぅ……」
「いい声出すじゃねーか」
男はねじでもはめるように、ぐりぐりと回転させながら、バイブを俺の中に押し込んでくる。すでに経験済みの快楽の予感を感じたのは一瞬だけ。そのあとは、まだ閉じている内部を無造作にぐりぐりとえぐられて、苦しいばかりだ。
男はもう一本アナルバイブ、さらにはアナルビーズと、ローターまで俺のなかに押し込んで来た。俺を感じさせようとしているというより、目の前の穴でただ遊んでいるという感じだ。
同僚たちのとりとめない会話が聞こえる横で、俺はひたすらに尻穴を拡張されて、腰をガクガク震わせていた。
「雰囲気出て来たな」
AVでよく使われている巨大マッサージ機の先端で俺のチンコを刺激しながら、男が言った。
男のやり方は雑で乱暴だったが、俺の体は徐々に、斉藤に教え込まれた快楽を思い出し始めている。
「……アアッ!」
冷蔵庫に残っていた酒を次々に空けながら、マッサージ機をあちこちに当てたり、俺の尻をぺちぺち叩いたりしていた男が、俺の尻の穴に入れていたものをまとめて引き抜いた。解放された尻の穴に別のなにかが押し付けられる。肉の感触。その男のチンコだということは、考えなくてもわかった。
「や、め……やめて……」
俺が涙目になりながら訴えると、男はひっ、ひっ、と下卑た笑いをあげて、腰を叩きつけて来た。
しかし、尻の穴のなかにはなにも入っていない。男の舌打ちが聞こえる。しばらくは自分でしごいていたようだったが、やがて俺の前にあぐらをかき、俺の顔をそこに押し付けた。
「舐めろ」
俺は舌を出して男のそれをぺろぺろなめる。口の中にはいれたくない。男は俺に奉仕させながら、エロ本を読み始めた。それらも斉藤が送って来たものので、アダルトグッズと一緒においてあったのを男が見つけたのだ。
「すみません、ホールに集まってもらってもいいですか。そろそろ一度締めますので」
その声に、体が硬直した。
斉藤だ。
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