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SMサークル 仮面舞踏会
しおりを挟む翔という新しいパートナーを得た美麗は、久しぶりに、SMバー「マスカレイドの誘い」に行きたいと思った。友達にも彼を紹介したいし、オーナーの聖が主催するSMサークル「仮面舞踏会」にも出席したかった。
翔にその事を伝えると、出会ったばかりで、美麗の事が可愛くて仕方なかった翔は快諾し、女性会員は無料だが男性会員の方は、決して安くはない年会費を支払って、サークルの会員にもなってくれたのだ。
自分の女をそういうところへ1人で行かせるのは心配だったからだ。
パートナーのいない時は店やネットカフェで始発の電車を待ったりした美麗だが、もう夜中まで遊んでも、宿に困ることも遊ぶお金に困ることもなくなった。
翔の方はというと、もちろんそれなりに楽しんではいたのだが、どちらかというと早く美麗と2人っきりになりたかった。
美麗が翔を同伴して、また以前のように足繁く店に通うようになった頃、常連客の1人の女がこう言った。
「ねえ、なんであの子、あんな柄の悪そうな男とつるんでんの?あの子なら、もっと良い男がいるだろうに…」
そんな影口が聞こえてきたのも事実だ。だが、そう言われるのも無理のない話だった。
翔は強面で背が高く肌が少し浅黒く、ちょいと猫背で、スーツを着てタバコをくゆらせる姿は、パートナーの美麗でさえ
(まるで、ヤクザの幹部にしか見えないなあ…(´・ω・`))
と思うことも、しばしばだったからである。
M女から絶大な信頼を得ていた冬李とは、まったくもって何もかもが正反対だった。
さて、話を少し戻そう。SMサークル「仮面舞踏会」というのは、前述した通り、聖の主催するSMサークルである。男性会員の会費を高めに設定してあるのは、生半可な気持ちや遊び半分で来ようとする自称S男性を排除する為だった。主婦やOLが安心して遊べるように、男性のみ身分証の提出を義務づけられていた。
おかげで女の子達は、店が身元を把握している男性と、安心してお喋りをしたり、時にはプレイを楽しんだりしていたのだ。
それともう1つ。このサークルの魅力はアットホームな事だった。月1回だけ開催のこの日は、S男性達が色んなお菓子や軽食の差し入れをしてくれたので、空腹のまま、店に入ったとしても、それなりにお腹が満たされるので夕飯を抜いてきても大丈夫であった。
通常営業の時でもハプニングはよくあるが、サークルの時は、確実に誰かが緊縛ショーをしていた。
美麗は美しい女の子が、縄で縛られ吊られるのを見るのも好きだった。
とりわけ、聖の縄は最高だったからだ。
ただ、冬李と違い、やきもち妬きだった翔の手前、自分はパートナーの隣でただお酒を飲んで会話を楽しむだけのスタンスになってしまったのが、少し寂しかった…
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