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第一章 いざ、異世界のダンジョンへ!
公認の負け犬
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エドワルド様が本格的にシャーレから見捨てられたことはあっという間にスレッド内に広まりまして、エドワルド様がスレッドに何かを書き込むと『負け犬が吠えてる』という書き込みがあります。
こうなってくると憐みすら感じますが、婚約破棄をされてこの世界に召喚されるまでの間、わたくしの事をシャーレとエドワルド様が『負け犬』と呼んでいたのは知っておりますので、憐みは感じますが同情は致しません。
自業自得とはこのことを言うのでしょうね。
負け犬とわたくしの事を馬鹿にしていたというのに、今度は自分が負け犬と呼ばれるなんて、なんて愉快なのでしょう。
シャーレもいつまでも公爵令嬢気取りでいる事も出来ないでしょうし、自分のしたことはいずれ自分に返ってくるものですよね。
テンマ様の拠点で自分を見直すことが出来るといいのですけれども、何と言ってもシャーレですものね。
自分の欲しいものは絶対に手に入れる、わがままは通じて当然という考えが染みついていますから、矯正は難しいのではないでしょうか。
けれどもシャーレ自身がリビングの掃除をすると言いだしたのですから、そのぐらいはちゃんとしますよね。
しなくて追い出されてもわたくしは知りませんわよ。
わたくしの拠点にはもうネーロにナティル、ツバキがおりますのでこれ以上増やすつもりはありませんもの。
……増えませんわよね?
まあいいですわ、とにかく本日は休養日ですので、ゆっくりとお茶を楽しみながら刺繍をしております。
アクセサリーではないですが、ハンカチに花の刺繍をしておりますのよ。
本格的なアクセサリーはエッシャル様から購入することになっております。
エッシャル様はいま、身代わり人形という一度致命傷を受けてもダメー十百個必要になりまして、失敗が続いて、成功したのは一度だけというとても難しいアクセサリーです。
もちろん、そのようなアクセサリーですし、材料費もかかっておりますので高値が付いたのですが、あっさりとシンヤ様がお買い求めになったそうです。
シンヤ様はテンマ様と別れてからは基本的にソロで行動しているようで、必要な時だけ他の勇者と組むのだそうです。
なんでも自分といると相手を甘やかしてしまうので、相手を駄目にしてしまう性格で、一人でいるのが性に合っているのだそうです。
テンマ様もそういう性分なのかと思いましたが、シンヤ様曰くテンマ様には子供っぽいところがあるそうなので、自分も甘やかされたいと思っている所があるのかもしれません。
その点で言えば、エドワルド様と共通している点かもしれませんので、ある意味シャーレの好みのタイプなのでしょうか?
シャーレとの相性は悪いと思いますが、大丈夫でしょうか?
最初はうまくいっても、エドワルド様の時のように駄目になってしまうのではないでしょうか?
特に何もなければそれでよし、何かあってわたくしを巻き込むような真似だけはやめて欲しいのですが、どうせ姉だからなどと言って巻き込まれそうなのですよね。
正直言ってそれが最高に嫌ですね。
シャーレが何の問題も起こさなければそれでいいのですが、絶対に問題を起こす気がします。
そんな思いを抱きながら刺繍をしていますと、気分を反映しているのか、暗い色味の刺繍になってしまいました。
うーん、これはお蔵入りですね。
もしくはダンジョンに行く時にもっていくようにいたしましょう。
わたくしに傷をつけられるエレメントではありませんが、転んで怪我をしてしまうかもしれませんからね。
そんなことになったら眷属達が大騒ぎしそうな気がするのはどうしてでしょうか?
そういえば、わたくしは今までダメージというものを受けたことがありませんね。
ナティルがありったけの防御魔法をかけてくれているという事もありますが、無理な攻略をしていないので、レベル的というか能力的にわたくしに傷をつけられるようなモンスターと戦わないというのがあるのですよね。
ヘタレだと思いますか?
安全第一だとわたくしは思っておりますので、何の問題もありません。
むしろ無理をして何かあっては大変でしょう?
この考えにはクインゼル様もエッシャル様も賛成してくださっております。
お二人は殺生が苦手ですので、当たり前ですよね。
むしろテンマ様が無茶をなさっている方なので、大丈夫かと心配になってしまうレベルです。
なんでも万屋でポーションを大量に購入して、無理に攻略を進めている時もあるそうで、付き合わされる方々が大変ですね。
そういえば、テンマ様と一緒に暮らしているのは、シャーレを除けば皆様一応ステータスが高い方々ばかりですので、攻略は問題がないのかもしれませんけれども、わたくしに比べれば弱い方々ばかりなのですよね。
まあ、経験値四倍というチートを貰っているせいなのは確かなのですけれども、それにしてもわたくしの今のステータスはステータスを晒すスレッドを見ている限り非常に高いとしか言えませんね。
こうなってくると憐みすら感じますが、婚約破棄をされてこの世界に召喚されるまでの間、わたくしの事をシャーレとエドワルド様が『負け犬』と呼んでいたのは知っておりますので、憐みは感じますが同情は致しません。
自業自得とはこのことを言うのでしょうね。
負け犬とわたくしの事を馬鹿にしていたというのに、今度は自分が負け犬と呼ばれるなんて、なんて愉快なのでしょう。
シャーレもいつまでも公爵令嬢気取りでいる事も出来ないでしょうし、自分のしたことはいずれ自分に返ってくるものですよね。
テンマ様の拠点で自分を見直すことが出来るといいのですけれども、何と言ってもシャーレですものね。
自分の欲しいものは絶対に手に入れる、わがままは通じて当然という考えが染みついていますから、矯正は難しいのではないでしょうか。
けれどもシャーレ自身がリビングの掃除をすると言いだしたのですから、そのぐらいはちゃんとしますよね。
しなくて追い出されてもわたくしは知りませんわよ。
わたくしの拠点にはもうネーロにナティル、ツバキがおりますのでこれ以上増やすつもりはありませんもの。
……増えませんわよね?
まあいいですわ、とにかく本日は休養日ですので、ゆっくりとお茶を楽しみながら刺繍をしております。
アクセサリーではないですが、ハンカチに花の刺繍をしておりますのよ。
本格的なアクセサリーはエッシャル様から購入することになっております。
エッシャル様はいま、身代わり人形という一度致命傷を受けてもダメー十百個必要になりまして、失敗が続いて、成功したのは一度だけというとても難しいアクセサリーです。
もちろん、そのようなアクセサリーですし、材料費もかかっておりますので高値が付いたのですが、あっさりとシンヤ様がお買い求めになったそうです。
シンヤ様はテンマ様と別れてからは基本的にソロで行動しているようで、必要な時だけ他の勇者と組むのだそうです。
なんでも自分といると相手を甘やかしてしまうので、相手を駄目にしてしまう性格で、一人でいるのが性に合っているのだそうです。
テンマ様もそういう性分なのかと思いましたが、シンヤ様曰くテンマ様には子供っぽいところがあるそうなので、自分も甘やかされたいと思っている所があるのかもしれません。
その点で言えば、エドワルド様と共通している点かもしれませんので、ある意味シャーレの好みのタイプなのでしょうか?
シャーレとの相性は悪いと思いますが、大丈夫でしょうか?
最初はうまくいっても、エドワルド様の時のように駄目になってしまうのではないでしょうか?
特に何もなければそれでよし、何かあってわたくしを巻き込むような真似だけはやめて欲しいのですが、どうせ姉だからなどと言って巻き込まれそうなのですよね。
正直言ってそれが最高に嫌ですね。
シャーレが何の問題も起こさなければそれでいいのですが、絶対に問題を起こす気がします。
そんな思いを抱きながら刺繍をしていますと、気分を反映しているのか、暗い色味の刺繍になってしまいました。
うーん、これはお蔵入りですね。
もしくはダンジョンに行く時にもっていくようにいたしましょう。
わたくしに傷をつけられるエレメントではありませんが、転んで怪我をしてしまうかもしれませんからね。
そんなことになったら眷属達が大騒ぎしそうな気がするのはどうしてでしょうか?
そういえば、わたくしは今までダメージというものを受けたことがありませんね。
ナティルがありったけの防御魔法をかけてくれているという事もありますが、無理な攻略をしていないので、レベル的というか能力的にわたくしに傷をつけられるようなモンスターと戦わないというのがあるのですよね。
ヘタレだと思いますか?
安全第一だとわたくしは思っておりますので、何の問題もありません。
むしろ無理をして何かあっては大変でしょう?
この考えにはクインゼル様もエッシャル様も賛成してくださっております。
お二人は殺生が苦手ですので、当たり前ですよね。
むしろテンマ様が無茶をなさっている方なので、大丈夫かと心配になってしまうレベルです。
なんでも万屋でポーションを大量に購入して、無理に攻略を進めている時もあるそうで、付き合わされる方々が大変ですね。
そういえば、テンマ様と一緒に暮らしているのは、シャーレを除けば皆様一応ステータスが高い方々ばかりですので、攻略は問題がないのかもしれませんけれども、わたくしに比べれば弱い方々ばかりなのですよね。
まあ、経験値四倍というチートを貰っているせいなのは確かなのですけれども、それにしてもわたくしの今のステータスはステータスを晒すスレッドを見ている限り非常に高いとしか言えませんね。
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