俺の装備は拾い物

豪之伸

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46話 モカ、出鼻をくじく

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 全力で、手加減して、嫌がらせをすることにした。

 まず、モカの土魔法の、ゴーレム作成に目をつけた。モカに、

「ゴーレムを作れる様になったみたいだけど、どれくらい小さく作れる?あと、それってどれぐらい戦える?」

「んーとね・・50cmぐらいかな?魔力の込め方にもよるけど、普通の人間ぐらいの力は出せるよ。魔法も簡単なストーンバレットぐらいは使わせることができるよ。」

「魔法も使えるのか・・すごいな。それじゃそれを千体っていける?」

「問題無!」

 そういうと城壁前の地面一杯に、手に手に剣を持ったちっこいゴーレムがわらわらと出現した。ちっこいと言っても千体もいると中々壮観だ。
 そしてモカに出現したゴーレム達に命令してもらった。命令は [手段は問わない、力の限りかく乱しろ] だ。

 命令を下し散っていくゴーレムを見ながら、第2弾の嫌がらせ。
 今度は魔法。ストーンバレットの一斉射撃だ。モカのストーンバレットは、円錐状の岩を高速回転させ貫通力を高めた物で、当たれば数体を貫通する。これを五千。とりあえず森の中にいるであろうゴブリン達に無差別で打ち込む。
 ストーンバレットとゴーレムで相当数削れるだろう。ゴブリンキングには悪いが、勝つつもりで攻めて来たんだろうが、返り打ちに会うこともあるってことを教えてやろう。



 何が起こった!?我はまだ目の前で起こったことが信じられない・・
 前方の広い範囲でいきなり爆音が上がったと思ったら、盛大に土煙が上がり、土煙が晴れた後に現れたのは、我が連れてきた同胞達の無残な姿だった。今の攻撃?で連れてきた半数以上の同胞が、死ぬか行動不能になっている。
 ありえないことだった。たった一度の攻撃でここまで打撃を与えられるなど、聞いたこともない。それと、なんだこの小さき者どもは?生意気にも剣を持ち、我々に向かってくる。だが、あなどれん。現に進化をしていない同胞では抑えきれない様だ。こいつらも人間どもの仕業なのか?さらに魔法まで使いよる、鬱陶しい。
 まだ一つ目の街だというのに、連れてきた同胞がもう三分の一以下になってしまった。どうしてこうなった!?いったん体制を整える為に下がるしかないのか!?屈辱以外の何物でもない!
 見ておれよ、人間ども!同胞のかたきは必ず取る!



「マスター、ゴブリンが後方に下がっていきます」

 ミサがそう告げてくる。ゴブリンも一旦引くみたいだな・・俺はモカに生き残りのゴーレム達も引かせる様に言うと、辺りを見回した。
 こちら側は本来なら、ゴブリンが引いた事で喜びの声を上げる者がいてもおかしくないのだが、先程の魔法による攻撃の凄まじさから、俺たち、特にモカの存在を訝しく見ているようだ。
 俺はばあちゃんに、今日はもう襲撃はないだろうと告げ、モカとミサを伴い宿へ帰った。


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