俺の装備は拾い物

豪之伸

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47話 ゴシン、(少し)反省する

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 調子に乗りすぎた・・


 宿屋に戻る道すがら考えてた・・
 モカが強くなった為、手加減させながらなら、ちょっとぐらい良いかなーと思いやってみたが・・手加減してても、普通の者からしたらありえない事だった様だ。
 いかんな、最近一般敵な感覚からずれて来てる。

 しかし、やってしまった事は仕方がない。

「ごめんな、モカ。俺が調子に乗ってやらせすぎた。」

「ううん。おとーさんは悪くないよ。ちゃんとゴブリンも撃退出来てるし、私も使ったことない魔法を試せて面白かったし。」

「おねーちゃんの言う通りです。こちらの犠牲が皆無で撃退出来たのですから。しかし流石、上位竜種ですね。お二人に置いていかれない様に、私も頑張らねば。」

 二人とも、えー子やー。でもミサよ。すごいのはモカだけだからな?俺も並の人族よりは強くなったと思っているが、お前達二人に比べたら全然弱いからな!?
 と、思っていたら顔に出ていたのか、ミサが、

「マスターはお強いですよ。もし今マスターと戦闘になったら、30%の確率で私が破壊されるでしょう。私ではマスターの動きは完全に捕捉できません。もちろん魔力での覚醒に伴う性能の減退を加味したとしても、戦闘用オートマタとして作られた私を、30%という確率を持って破壊し得るというのは、驚異的な事です。」

 と、いうことらしい。


 そうこうしてる内に宿屋に着いた。宿のおやじさんと女将さんは、いたって普通だった。
 街では、大量のゴブリンに攻められ街が攻め落とされるかもしれない!とかなり皆慌てて、殺気だってた。

「おやじさん、随分落ち着いてるね?」

「うん?ああ、俺たちがいくら慌てても事態はよくならないからな。この街には冒険者も大勢いるし、冒険者ギルドも信頼できるしな。まあ俺たちがドワーフだってのもあるかな。ドワーフはあんまり見苦しく狼狽えたりしないもんだ。」

「まあ、そういう事にしとこうかねー。さっきまで結構貧乏ゆすりが、激しかったんだけどねー。ゴシン達が来た途端なくなったけど。」

「ばっ!そんなんじゃねーよ!俺は本当に冒険者を信頼してだなー」

 女将さんは「「はいはい」」と言いながら、こっちを、モカを見てきた。

「おや、新顔さんだね?どこの子だい?それとトカゲの子はどうしたんだい?」

 と、矢継ぎ早に尋ねられた。

「信じてもらえ無いかも知れないけど、この子がモカ、トカゲだよ。人の形がとれる様になったんだ。」

 そこに親父さんが口を挟んできた。

「人になっただ?トカゲが?何かの上位種じゃあるまいに・・ちょっと見てもいいか?」

 言うが早いか親父さんはモカを見た。

「・・・・おいおい、まじか。上位竜種なんて初めて見たぜ・・・・」

 親父さんは、高位の鑑定持ちだったみたいだ。

「・・うん、そうだよ。上位竜種だと宿屋には泊められない?」

「?はっ?なんで?別に構わんが・・最初に言ったよな?家族なら離れちゃダメだって。なんだ?ここが嫌になったのか?それなら仕方ないが・・・」

 俺は慌てて、

「違うよ!上位竜種だとわかったから、親父さん達が怖がってるんじゃないかって思って・・」

「うーん、それ程の事か?というか逆に箔が付くってもんじゃねーか!見た目はこんなちっこい女の子だしな。怖がる要素が無いな。」

 と言うと、親父さんはモカの頭を撫でた。
 いい宿にとまれたなと、ちょっとだけナオヤに感謝しつつ、親父さんに挨拶して部屋に上がった。

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