俺の装備は拾い物

豪之伸

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48話 ゴシン、やはり自重せず

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 宿の部屋に入り考える・・

 今日のゴブリン達におこなった攻撃はあれで良かったのか・・?
 ただ、モカの強さを半端に見せて、中途半端に敵を倒して、周りに引かれただけだ。俺自体、何もしてないしな。
 俺の煮え切らない頭の中が、顔にまで表れていた様で、

「マスター、どうされました?私達はマスターに従属する者です。マスターのご命令なら嫌も応もありません。いかなるご決断にも、付き従うでしょう。それが、ゴブリンの大群の殲滅でも・・」


 !!そうか・・俺の心でモヤってたのは、そういうことか・・


「モカ、ミサ、残ったゴブリン倒しに行くぞ。」

「「はい、おとーさん
  はい、マスター 」」


 人にどう思われようと関係ない。ここに来てまだ間もないが、傷ついて欲しくない人も出来た。この先、出来るかもしれない。残ったゴブリンもまだ3000程いる。そのゴブリンとの戦闘で人死にもでるだろう。

 俺の完全なエゴだ。出さなくていい犠牲なら、それに越したことはない。そして俺たちなら、それが出来てしまうだろう。


 俺達はすぐ行動に移した。
 宿には城壁に行くと言い残し、そのまま北へ向かった。北にも門はあるが、門は使わず城壁を乗り越え外に出た。そして少し大周りで、ゴブリンが退却した西の森を目指した。ゴーレムの残りは城壁を超えたあたりで呼び寄せてある。西門前では、ゴーレムが突然移動したことで、驚いているかも知れないが・・・


 しばらく進むとミサの索敵に反応があったらしく、俺に声をかけてきた。

「マスター、あと2キロでゴブリンに接触します。」

「わかった。一旦止まるぞ。モカちょっといいか?」

「?なに、おとーさん。」

「今付いて来てるゴーレムを、もう少し強くできないか?今のままだと、上位種には瞬殺だからな。」

「うーん、じゃあ二つ・・・三つくっつけちゃおう!」

 言うが早いか、ゴーレムが三体づつくっつき始めた。
 身長50cmだったものが、俺と同じぐらい・・1m80cmぐらいになった。言った本人もびっくりの変わりようだ。3倍以上になった為、隠密性は下がったが、その分、身体能力と魔力は10倍近くなってるらしい。らしいと言うのは、本人達から直接聞いたから。知能も上がって普通に会話出来てた。
 あと、何でくっつけるのを三つにしたかと言うと、ただ単に残ってる数がキリがよかったから。パワーアップしたゴーレムは101体。頼もし過ぎる仲間が出来た。・・・若干オーバーキルになりそうだが戦力は多いに越したことはない、と自分に言い聞かせ、ゴブリン殲滅の作戦を話すのだった。


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