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74話 ゴシン、現場監督になる
しおりを挟むダンジョンに行くはずだったのが、拾い物の話をしたばっかりに、急遽穴掘り大会になってしまった。
確かに俺も拾い物のお陰もあって、装備はそこそこ良い物を手に入れたけど、長年地面に埋まっていたのを掘り出すんだから、すぐ使える物は限られるんだけどな・・
しかし、まっ昼間からかなりの大人数であちこち掘り返してるもんだから、目立つことこの上ない。しかもダンジョンへの道の途中で、遮る物もない原っぱだ。ダンジョンへと行く者たちから奇異の目を向けられる。
それでも、掘り始めたものは仕方ない。最後までやるだけさ!
とりあえず、俺は指示を出し続ける。
うちの従魔達はリンクしているおかげで場所はわかるが、深さまではわからないらしいし、ナオヤ達は場所さえ解らない。深いところに埋まっている物はゼノ達やガーディアンに、浅い又は小さい物はナオヤ達にと作業を割り振り、気がつくと、早朝に家を出ていたのがもう日が落ちそうだ。その甲斐あってと言えばいいのか、小山ができる程の量の「「拾い物」」を手に入れた。まあ、掘り出した端から腕輪のアイテムバックに放り込んでいたんで、実際山には積んでないけどナ。
小山になるほど掘り出しても、まだ全ての反応を掘り出した訳じゃない。それどころか全体の三分の一程しか掘り出せていない。アイテムバックの容量もあるんだけど、それ以上にここを通る人達の視線がね・・何をやっている?って訝しげな視線や、単純に興味の視線、中にはこのあいだのゼノ達の進行と結びつけて不安から話しかけて来る者までいた。
お陰でゼノたち人外に本気を出させる訳にもいかず、加減をしてもらってたら終わらなかった。
ミサにその事を言うと、
「では、夜目の利く者で夜中に掘り出してしまいましょう。監督は私がいたします。我々人外が本気を出せば一晩でいけるでしょう。お任せ下さい。」
「お願いできるか。とりあえず一旦家に帰ろうか、アイテムバックを空にしなくちゃいけないし。あと掘り返した跡は埋め戻しといてくれ。」
皆で掘り返した跡を埋め戻してから家に帰った。
後日、街では夜中の作業音が外縁部まで届いていたらしく、原因不明のまま街の警戒レベルが上がっていた様だ。ばあちゃんが頭をひねっていて、「あんた何か知らないかい?」の問に「いやまったくしらないよ?」と、とぼけておいた。何やらジト目で見てくるんですが?知りませんよ?本当だよ?
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