ビッチ未遂

seitennosei

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初体験。

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中学2年になった。
急に背が伸びてモテ始めた。
同級生の女の子から度々告白されたが、ピンと来なくて断っていた。
この頃になると変に冷静で、現状の自分を客観的に受け止めていた。
幼い頃の俺に強烈な印象を残したオネーサン。
だから忘れられないだけで、今は好きなわけではない。
イク時に「由良ちゃん」と言ってしまうのも、ただの癖で深い意味はない。
きっともっと好きな人が出来て、その人とセックスすれば今度はその人に夢中になるだろう。
俺はそう言うのめり込み易い質なだけだ。
そう自己分析して安心してた。

委員会で知り合った3年生のゆみり先輩。
男子から人気があって、大学生とも付き合っていたって噂のある、こなれた感じの人。
そんな人から告白された。
初めて年上の人からの告白。
最後に触れた時のオネーサンと同じ中3の女の人。
それにオネーサンより美人だし。
オネーサンよりスタイルも良い。
だから付き合う事にした。
告白をOKした瞬間にキスをされた。
しかもディープなやつだった。
ファーストキスがエロいやつだなんて。
普通に勃起した。
オネーサンとは違うけど、とても良い匂いがした。
全然この人の事好きになれるじゃんって思って舞い上がった。
ゆみり先輩は俺の勃起に気付くと「明日ウチくる?」って耳元で囁いてきた。
俺は「お願いします!」って運動部みたいな声を出して頭を下げた。

ゆみり先輩の部屋は、何かピンク色で良い匂いで、The女の子の部屋って感じがした。
女の子の部屋に入るのは初めての事で凄く緊張した。
そしてぼんやりと『オネーサンの家には一回も行った事なかったな。』とか考えて、それを自分で振り払ったりした。
オネーサンじゃない人とは出来ないかも?とか、緊張し過ぎて無理かも?とか、色々不安になっていたけど、蓋を開けてみたら全然普通に出来たし、普通に気持ち良かった。
ゆみり先輩は可愛い。
おっぱいを触った瞬間なんて『俺、ゆみり先輩と結婚するわ。』って思った。
自然に身体に触りたいって思ったし、もうこれはちゃんと好きなんだと確信した。
チンコを入れた時、余りの気持ち良さに驚いた。
そして一瞬「これをオネーサンとしたかった。」って想いが浮かびかけて、無理矢理打ち消した。
ゆみり先輩の中に集中しよう。
ゆみり先輩の事考えようって、夢中で腰を振っていたら、切ない顔で悶えているゆみり先輩が「ホントに童貞?」って聞いてきてめちゃくちゃ萌えた。
男として自信が持てた。
美人の彼女が出来て、童貞でもなくなって。
もうこれでオネーサンから開放されると思って気が緩んだんだと思う。
イク瞬間。
「由良ちゃん…。」
ハッとしてゆみり先輩を見る。
ヤバい、めちゃくちゃ怒ってる!と思った時には既にビンタされていた。
必死に言い訳をする。
精子の入ったゴムが着いたままのチンコぶら下げて土下座した。
これは昔好きだった人の名前で、オナニー覚えたての時にその人の名前言いながらしてて、その時の癖なだけで、その人とは全く何もなかったし、今はゆみり先輩が一番好きだからって。
バカ正直に全部言った。
「なにそれ?その人に未練がある方がマシ。癖なだけって言うけど、この先やる度にその人の名前聞かされるとか地獄なんだけど。」
ぐうの音も出ない。
そりゃそうだ。
どれだけ言い訳しようが、どんな背景があろうが、行為中に別の女の名前を口走るなんて。
俺が最低な事に何の変わりもない。
これが俺の初体験。
ゆみり先輩。
2日間だけの彼女。
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