七絃灌頂血脉──琴の琴ものがたり

国香

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乱声

三拍・一切法自性清浄(壱)

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 山階の輪台尼死去の報はすぐに六条西洞院第にもたらされ、右大将殿、師道朝臣、若水らが深刻な額を突き合わせていた。その重苦しい空気といったらない。

「若水。讃岐はどうしている?」

 師道朝臣の問いに、若水は困り果てたように、

「びっくりして卒倒して、寝かしつけられました。今、医師が診ています」

と答えた。

 あの讃岐でさえそうなる。それ程、衝撃的な話である。

「敏平に伝えるべきだと思うか?」

 右大将殿、師道朝臣の意見を求める。

「敏平を牢から出してはなりませぬ。気が変になって、後を追おうとするかもしれません。今まで通り、閉じ込めておきましょう」

「だが、尼公の死を知らせなくともよいだろうか。後でわかって恨まれようぞ」

「畏れながら」

 若水が話に加わる。

「伯母の小右京は、このまま何も伝えないで欲しいと申しております。お子が生まれたことも黙っていて欲しいと。伯母は男君を連れて都を離れ、遠国に下るつもりだそうです。その後で敏平の君には、尼公が小右京と共に旅に出たと、伝えて欲しいとのことでした」

「で、おもとはそれが正しい方法だと思うのか?」

「い、いえ。わらわは真実を伝うるべきと存じます」

「……父君のご意見を伺ってみるか……」

 右大将殿は師道朝臣を連れて、早速父の左大臣殿へ事の次第一切を話した。

「なんだと!?」

 左大臣殿は激怒した。

「何でそんな大事なことを儂に今まで一言も……今頃になって、雁首揃えて相談に来よっても、もう手遅れではないか!あな恐ろしや。仏罰が下ろうぞ。敏平の身にも、当家の上にも!」

「申し訳ございませぬ。件の尼公が、かような身の上とは知らなんだ故……」

「で、まことにその尼は、大宮の二条局の御腹なのだな?」

「はい。間違いございませぬ」

「讃岐はどこだ?」

「今、局に下がって休んでおります。正体なしなので」

「さもあろう。敏平に会うてやる」

「ち、父君?」

「敏平は真実を知る必要がある」

 言いながら、もう左大臣殿は腰を上げ、座敷牢に閉じ込められている敏平のもとへ歩き出していた。

 左大臣殿の決断だ。子の右大将殿にも師道朝臣にも止められぬ。

 左大臣殿は牢の前まで来ると、

「開けろ」

と、見張りの者に扉を開けさせ、中の敏平へ、

「出ろ」

と言った。

 敏平は久しぶりに外へ出ることができた。そして、牢の前の廊の床に両手をついて、左大臣殿へ深々と礼をした。

「敏平よ。おことに話がある。心してよく聞けよ」

「はい」

「頼周」

と、後ろの右大将殿に、尼公のことについて話させる。

 右大将殿、努めて感情を面に出さぬよう、淡々と。

「山階の尼公のことだが。十日前、尼公は男子を出産した。つまり、おことの子だ……」

 右大将殿、そこまで言ったが、敏平の顔がぱっと喜色と不安とが混ざった色に変わったのを目にして、先が続けられない。

「無事に生まれたのですね?子は健やかなのですね?尼、尼公は?ご無事ですか?」

「……」

「のう、敏平よ」

 左大臣殿が右大将殿の心中を察し、自らが責任を果たそうとする。尼公の出生の秘密はなお明かさず、これだけ言った。

「尼は、尼はな、昨日亡くなった」

「え?」

「亡くなったのだ……直ぐに山階に行って、尼の亡骸に逢ってやるがよい」

 敏平は話が呑み込めない。だが、山階へは行った。

 尼公の亡骸と対面して、初めて現実を知った。

 枕辺には小右京、覚如が揃って座っており、部屋の隅では下女にあやされながら、赤子がすやすやと平和な寝顔を見せている。

 小右京と覚如とは初対面だが、敏平は挨拶も忘れて、ただ尼公の顔を見ていた。

 一つの物体がそこにあった。

 愛しい人の顔ではなくて、愛しい人の顔の造りに似た、得体の知れない物。

 涙一つ出てこない。悲しいとか悔しいとか、そんな彼の知っている感覚とは別な感覚。

 覚如は、尼公をもう娘同然に思っていたから、初めて会う敏平に憎しみを抱いていた。尼公の自害の理由は知らないが、きっとこの男のせいであるに違いない。今、涙一つ見せない男の冷淡さに、覚如は尼公の命を奪った短刀で、この男を刺してやりたい衝動に駆られた。それをどうにか耐えて、どうにかその場に座り続けている。

 小右京が初めて口を開いた。

「……申し訳ございませぬ」

 蚊の鳴くような、微かな声だった。

 敏平に慇懃に頭を下げる。

 主筋の尼公の恋人だから、敬意を払っているのか。小右京のそれは、主君に対するもののようだ。

 だが、小右京のことを知らない敏平は、彼女は尼公か覚如の古い知り合いなのだろうと思った。それも、ごく親しい。尼公の出産に立ち合って、世話していた程であるから。

 小右京はもう一度、

「わらわがついていながら、このようなことに相なって、申し訳ございませぬ。尼公を死なせてしまって」

と言って顔を上げると、敏平の真っ直ぐな眼差しと会うた。その黒い瞳の中に何かを見むとするように、小右京の目は敏平の瞳を捉えて離さない。

 敏平は、

「これが現のこととは思えません……」

と、戸惑いを見せた。

 小右京は必死に敏平を見つめる。

「わらわは、左大臣殿の師道朝臣が女房・若水と申す者の伯母にて、小右京と申します」

「敏平です」

「ええ、まことに……」

 言うと、急に目尻を袖で押さえた。

「何故、尼公がこうなったのか、お教え願えませんか?」

「それは、ご勘弁下さいませ」

 小右京は面を上げた。赤い目が悲しみとも狂気ともつかぬにおいを湛えている。

「わらわは何も……存じませぬので」

 小右京はさらにそう言った。それが偽りだということを、敏平は見抜いている。

「いいや、おもとはご存知の筈。教えて下さい。私はこの人の子の父。知る権利がある。いや、義務だ。知らなければならないのです」

「お許しを」

「何故。何故お話しになれぬ?」

 ぐっと小右京の腕を激しく掴んだ。

 あっと小右京は姿態を崩す。男に挑まれ、身動きできずに崩れ落ちる手弱女の如く、彼女は身悶えた。

「小右京の君!」

「どうかお許しを!」

 突然、ばっと敏平は手を離した。小右京、床の上に倒れ込む。

「おもとが教えて下さらないならば、母に聞くまでのこと。いや、大臣も何かご存知のご様子。大臣ならば、お教え下さるだろうか」

 敏平、そう言ってもう一度、以前尼公だった人の顔を見た。

 皆してこの人の死の真相を隠す。敏平にだけ。どうして尼公は死んでしまったのか?

 部屋の隅で、突然赤子がむずかって泣き出した。つい今まで、すやすやと眠っていたのに。

 敏平、赤子の、母を乞うのか泣くその声に、急に悲しくなってきた。赤子の声はとても悲しい。

 彼は下女の側に寄り、その手に初めて我が子を抱いた。下女の手より彼の手に渡った途端、赤子の泣き声はさらに激しくなり、まるで鬼に殴られたか何かされたように泣いた。火のように、顔を真っ赤にして。

 その収拾のつかない様。小さなものが四肢を激しくばたつかせて、敏平の腕の中でもがき、彼の胸を蹴るのを、彼は困ったように見つめる。その真っ赤な頬にぽとりと一粒落つる水滴。彼の目から落ちた。

 ぽとぽとと次々に落ちる。その涙だらけの頬を、むずかる我が子の顔に頬ずりさせた。

「やわらかい……」

 そして、熱い。生命の躍動を感じる小さな体。

 何て愛しいのだ。

 彼は初めて、父親としての実感が湧いてきた。

 こんなに愛しいものを、尼公はどうして手放したか、どうしてこれを捨てて、死ねたのだ。この子を捨てる程辛かったこととは何だ。この子を捨てられた程の絶望とは。

「この子は希望であろうに。絶望も、この小さな命が希望に変える。この子がいるからこそ、絶望の淵に落ちても、生きられるのだろう?何故だ、尼公?」

 最後は叫び、手放しで泣いた。この子のように、まるで赤子のように。周囲も憚らずわあわあと泣いた。

 敏平の声が大きくなると、腕の中の子もより一層大きな声で泣き叫ぶ。

 何か滑稽にさえ見えてくる父子の図に、小右京は哀れを覚えた。つられて彼女も、よよと泣き出す。

 妙な絵図がそこにあった。尼公の亡骸を前に嗚咽する女。互いに大声で叫び泣く、若い父親と手の中の赤子。それをおろおろと見る下女。その真ん中に覚如がいた。

 覚如はこの絵図の中心にいて、何故か白けてしまっていた。

 下女を伴い、覚如は外の空気を吸いに行く。もう一人の下女が、泣きじゃくる敏平の手から赤子を取って、その後に続いた。

 下女に抱かれて外に出ると、赤子はすぐに機嫌を直した。で、覚如が代わって抱き、あやしてやると、しばらく後には再び眠り始めたのだった。

 中に二人きりになった小右京と敏平は、なお嗚咽し続けていた。

 だが、いつまでも泣いてもいられまい。

 やがて、しゃくりあげながら、小右京は言った。

「お教えする覚悟が決まりました」

 敏平は初めて顔を拭う。

「誠に?」

「ええ。でも、傷つかないと約束して下さいますか?……尼公は若くして、父親の覚如に出家させられました。尼公はそれが嫌でならなかった。覚如の留守をよいことに、御身を引き入れ、尼であることも忘れて御身と恋に落ちた。罪悪感は全くなく、むしろ還俗を望んだ。尼でありながら、とうとう身ごもってしまわれて。でも、尼公はなおも罪を感じなかったのです。ところが、覚如が帰ってきてひどく叱られて、悩んでおられたのです。こんな目に遭うならば、尼としてのお勤めだけに励んでいればよかったと、後悔なさった。御身とは会えないし、産み月ばかりが差し迫る。妊婦の精神とは、常とは異なるものです。尼公はご自分の心を操れなくなっていました。そして、そのままお子をお産みになり、その子を罪の子だとお思いになるようになり……生まれながらの罪の子と言われて育った尼公ですから、己の罪が我が子にも移ったと、罪の連鎖におののかれて……ご自分でも、よくおわかりでなかったと思います。わからぬままに自害してしまわれたのです」

 小右京のこの言葉は、敏平にも胸が痛い。尼公の罪は自分の罪でもある。尼公を死に追いやったのは、尼なる人を抱いた自分だ。

「辛いです。やはり……私のせいで自害なされた……」

「いえ。ご自分を責めないで下さいませ。これは御身がお悪いのではありません。尼公の良心の呵責がこのような悲劇的結末を招いたのです」

 小右京はそう言って、慰めた。

 敏平は落ち込んだけれど、小右京に言われて、一旦帰宅することにした。

 尼公の死の悲しみを忘却し、己の罪深さにばかり悩みながら、六条西洞院邸へ戻った。

 邸では、左大臣殿、右大将殿、師道朝臣らが心配して中門で待っていた。

「……母は?」

 敏平の最初の一声は、讃岐の様子についての質問だった。

「まだ伏せったままだ。若水が介抱している」

 左大臣殿はそう答えた。

「……そうですか……」

「敏平、大丈夫か?」

 まるで幽鬼のような敏平の身を左大臣殿は案じるが、母を見舞うため、敏平は礼をして、局へ向かった。

「まるで魂の抜け殻のような……」

 とても詳細は聞けず、そのまま見送った。

 讃岐の局に入ると、讃岐はもう意識を取り戻していた。なお床には臥して眠っているが、頬の色も戻っている。で、若水へ、

「有難うございます。ちょっと母と二人にして頂けるかな」

と言った。

 若水はこくりと頷くと、楚々と出て行った。

 讃岐と二人だけになって、敏平はじっとその顔を見つめる。先程の尼公と同じく床に横たわっているその母の、尼公のものとは違って生気に満ちているその顔を、不思議なものでも見るように。

 讃岐、気配に目を覚ました。

「母上、お加減は如何か?」

「……よいわけがない」

 讃岐はそう言うと、目を閉じて口を窄め、長い息を吐き出した。

 敏平はそんな母を見てほっとした。

 この人ならば、自分なぞがいなくとも、健やかに生きてゆけるであろう。不孝者だが、この母の強さならば、子の孝行などなくとも平気なのに違いない。

 屏風の裏には太刀が置いてある。

 讃岐の最も大切にしている太刀だ。讃岐は武家故、太刀が大事であるのは頷ける。けれど、讃岐の異常さは、それに執着し過ぎるところだ。

 敏平とこの太刀とを両天秤にかければ、太刀を選ぶに違いない。

 眼の隅でそれを睨みながら、敏平は言った。

「尼公が自害したのは、私のせいでした。尼でありながら子を産んだことを苦にしてのことです。尼であるのに密通したことに罪を感じ、仏罰を恐れ、また世間から非難されることも恐れたのでしょう。どうせなら、現世で業を受けるより、地獄で受ける道を選んだのです。あの人の行いが罪ならば、私も同罪です」

「敏平!」

「だのに、私は!今でも自害されたことを恨んでいる。何故私を置いて逝ったのかと、憎い。尼公が憎い。あの人が死んだなんて!堪えられないっ!」

 言ったと同時に、彼はばっと立ち上がり、疾風の如き速さで屏風の裏の讃岐の太刀を奪い、鞘を抜いた。

「あっ!?」

 讃岐が膝を立てるのと同時に、敏平は抜き身を己の首にあてた。

「な、何を!」

「こんな真実受け入れられるか!どうやって生きろというのだ。尼公がいないという事実の存在するこの世に留まることなんて」

「やめよっ!!」

 讃岐、突進して敏平に飛びかかり、屏風ごと、どんっと大きな音とともに床に押し倒して、神業の速さで太刀を奪い取った。

「返せ!」

 敏平は喚いて暴れるが、讃岐は馬乗りになって、全力で全身で敏平を抑えつける。

「馬鹿っ!!」

「うるさい。どうやって生きろと言うんだ!」

「こなたは死んではならぬ身ぞ!」

「慈悲のない。母のくせに!」

 すると、いきなりびしっと物凄い音が鳴り響いた。敏平は思わず、寝ころんだまま左の頬を押さえ、真上の讃岐を睨み付ける。

「何をする!」

「おだまりっ。こなたは、こなたの身はの、人の命の上に存在しておるのよ。それを死ぬの、現実は受け入れられぬのとぬかして、甘ったれるのもいい加減にせい!」

 讃岐は病人とも思えないほどの激しい力で、我が子をねじ伏せた。ぎりぎりとさらに強く締めつける。

 敏平は顔をしかめた。母の手には殺気すら感じられる。このまま気絶しそうだ。

 気が遠のきかけた時、讃岐が戦場の怒号のような大音声で、

「誰か、誰か!」

と叫んだ。

 彼女のけたたましい声に、賊でも入ったかと、男どもが慌てて何人もばらばら駆けつけた。

 讃岐は彼等に、

「こやつを、もとの獄に投げ込んで給れ!」

と怒鳴った。

 敏平の身は男どもの手に預けられ、再び座敷牢に投げ込まれたのだった。
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