小倉鍋──織田信長の妻になった女──

国香

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安土

十一・築城(上)

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 天正四年(1576)。年明け早々に、信長は彼の人生における最大の事業に着手する。

 佐和山城主の丹羽(惟住)長秀に命じて、南近江の安土に城を築かせ始めたのである。同時に、京の都には二条御所を新造させる。

 お鍋は相変わらず小田城にいたものの、安土城が完成した後のことについて考えていた。

 安土城と小田城の距離を思う。極めて近いのである。

 信長が安土城での政務に疲れた時に、息抜きに馬に一鞭当てて、気楽に過ごせるようにと、お鍋母子にはこのまま小田城にいるよう命じるのか。

 それとも、天下人の家族が近くに離れて暮らすのはおかしいとて、安土城に迎えられるのか。

(酌様のためには、安土城に参らなければ。でも、安土城には御台様が――。さぞ私はお目障りだろう)

 他の側室たちや上臈たちとも、うまくやっていけるであろうか。以前、お鍋の我儘で岐阜城を出てきたのだ。今さらどの面下げてとも思う。きっと奥の和を乱すことになる。

 それでも、酌をこのままにはしておけないのだ。お鍋はぼんやり庭を眺めた。松寿が今日も鍛錬に勤しんでいる。

 安土の築城は国をあげてのものである。近江じゅうが活気に溢れていた。

 大工、左官職人等はもちろん、穴太衆などの石垣を組む職人集団や、土木作業をする集団など、近江じゅうから安土に集まってきている。

 また、普請は丹羽長秀以下、各武将たちにも割り振られており、安土には職人集団の住居ばかりでなく、武将たちの屋敷も建てられていた。

 沢山の人が集まれば、生活物資も必要になる。つまり、商人たちの仕事も増えるのである。

 もともと近江は商人の国だ。商機を逃す者などいない。儲け時とばかり、さらに活発になっていた。

 小倉家の八風越の道も、今まで以上の賑わいを見せており、甚五郎も多忙を極めている。

 小倉家の嬉しい悲鳴を聞いて、お鍋がくさくさとしているわけにも行くまい。

 この小田城にも、安土の活気が熱波となって、びしびし伝わってきているのだ。安土へと往来する人や荷の賑わいが、絶えず城の内にも響いている。あたかも、岐阜の城下町の喧騒の中に置かれているような状態なのである。

 話し声も自然と大きくなる。

「小倉家にも築城の割当てがありますね。握り飯でも振る舞ったら、士気も上がりますかしら?」

 くさくさしていないで、せめて小倉家の者たちだけにでも、何かしらするべきなのではないか。前向きにお鍋はそう思った。

「それは妙案です。御方様を拝したら、皆が喜びます」

 ずっと傍らにいて、松寿に目を細めていた三崎殿も賛成した。

「繕い物とか。食事の支度とか。女にできることは私が――」

 現場周辺では、女手が必要なこともある。その女衆を指揮することくらいなら、お鍋にもできるだろう。

 そうと決まれば、お鍋は俄然、やる気が出てきた。

 あれもこれもと考えると、いつしかうきうきと楽しくなってきた。動く方がお鍋の性分に合っている。

(そう、私は小領主の娘。これが私)

 小倉家の女どもを指揮するべく、お鍋は三崎殿と一緒に安土へ向かったのだった。それが一月下旬のこと。




 二月に入ると、普請場は着々と作業が進んでいた。丹羽長秀の手際の良さであろう。

 二十三日には、信長本人が安土にやって来た。

 普請の進捗状況を目にし、大変満足した信長は、長秀に褒美を与えたほどだった。それがまた茶の湯創始者縁の名品・珠光青磁(周光茶碗)なのである。

 これはとんでもない宝物であり、長秀が畏れ、恐縮していると、そこは信長、びっくりなことを告げた。

「長秀、お前の屋敷は、実に住み心地がよさそうだな。鍋丸も可愛いし、今日から住まわせろ」

「えっ?」

 目を丸くしている長秀の顔を、にやにやと面白そうになめ回すように見て。

「お前の妻子は俺が面倒見ててやるよ、お前が普請作業で留守中はな。ま、お前の妻は俺の姪とはいえ養女だから、鍋丸は俺の孫ってことになるわな。祖父があやしてやる」

 長秀にとっては有難迷惑か、光栄か。それは本人のみぞ知ることではあるが、信長は半ば強制的に、長秀宅に居候することになった。

 とはいっても、岐阜を出る時、茶道具や日常の家財一式だけは持ってきていたのだ。最初から、近江に引っ越すつもりだったのであり、おそらく岐阜を出る前から、長秀宅を強奪するつもりでいたのだろう。

 そして、以降毎日、普請作業に自ら参加するわけであるが。

 さっそく、翌二十四日、信長は広い普請場を全て見て回り、そして、ある一点で目が止まったのである。

 休憩時間中のことだ。まだ少年らしさの抜けない甚五郎の姿を遠くに見かけて、菓子でも与えようと、声をかけかけ、息を吸って、そのまま固まった。

「な、なんだあれは?」

 頬被りした女が、大鍋を運んできて、焚き火の上に置いたのである。そして、数名の、杓や椀を持った女どもに指示を出していた。

 次いで、女自身が杓で鍋の中身を掬い、椀に盛っては、そこら辺にある盆や台盤に置いていく。ぽんぽんぽんぽん、次から次へとよそって、あっという間に盆いっぱいに椀が載った。

 別の女がその盆を運んで男衆に配り始めると、頬被りの女はまた次の盆に椀を置いていく。

 信長は行って、そのせっせと忙しない杓の手元に手を差し出し、

「うまそうだ、くれ」

と笑いをこらえて言った。

「阿呆!順番だっ!」

 きんきんと耳がつんざけそうな大声で返され、信長がうっと仰け反ると、女がぎっとこちらを見た。

 信長は両耳を押さえたまま、負けじと大声で言い返した。

「きさまっ!その凶器の声を、こんな場所で活かすなっ!恥ずかしい」

「げっ?」

 信長の大声に、周囲の喧騒が一瞬にして消えた。皆の視線が集中する。

「何やってんだ、きさま!」

「うっ、上様……あ、いえ、名は体を表すを実践したまでです」

「鍋が杓をとな?」

 開き直ったその頬被りを信長は剥ぎ取って、自分の顔を拭った。

「あっ、勝手に!返して!顔がむき出しになっちゃう!」

「知るか!きさまのせいで、冷や汗だらだらだっ!」

 信長はしきりに額を拭っているのである。

 その間に、騒ぎを聞きつけ、甚五郎が駆け寄ってきた。

「御方様が、何か致しましたでしょうか?申し訳ございませんっ!」

 頭を下げる甚五郎に、信長はぷっと吹き出す。

「まったくだ、お前の母上は、本当に……ぎゃはははは」

 その奇声に、甚五郎だけでなく、周囲の小倉家の面々もほっとした。

「お鍋、まさか、皆に内緒だったか?」

「そんな大きな声でっ!小倉家の者にしか知られないようにしていますのに」

「お鍋!小倉家の者には内密でないのか?」

 ますます声高に、ほとんど叫んでいる信長に、渋面のお鍋。

「もう、皆に知られてしまいます……」

「だったら、こんなことしなきゃいいだろ」

「……」

「ぎゃはっ!」

「性分なんです、そういう家の出だし……もう、返して下さい、それ!」

 お鍋が頬被りを奪い返そうと手を伸ばすのを、信長は腕を頭上に上げて、届かなくさせる。

「こそこそするなよ」

「違います!日焼けしちゃうでしょ」

「その白蛇のような厚化粧なら、そんな心配あるまい」

(何をっ?)

 ひらひらと、信長はお鍋の手の届きそうな位置に頬被りを下げたり、お鍋の手がそれに触れそうになると、ぱっと自身の頭上に上げたり。

「ぎゃっは!まるでこれじゃあ、白蛇でなくて白猫よな。ほれほれ」

 猫をじゃらすように頬被りを振り動かす。飛び付くお鍋。

(きいい!天下人にもなって、何なのよ、この人っ!)

 苛々と、お鍋はきっと一睨みし、唐突に興味を無くした猫よろしくぷいとそっぽを向いた。

「あれ?どうした、ほれほれ」

 懲りずに信長はひらひら、お鍋の頭にかするように頬被りを振る。

 わしゃわしゃと視界の上方の隅に頬被りが入ってきて、お鍋の苛立ちも頂点に達した。しばらく無視し、相手が油断したところで、前触れもなく振り返りつつ、手を頭上にやった。

「痛っ!」

 信長が手を上げたので、お鍋の手は頬被りに空振り、その代わりに爪が彼の手の甲に命中した。

「怖っ、きさま、本当に猫だな、何だよその目と爪!」

 お鍋は睨んだまま何も言わない。

「仕様がないなあ」

 折れて、信長が頬被りを掴んだ手をお鍋の頬に押しあてた。手からはみ出した頬被りをお鍋の額にかすらせながら、信長はひゃひゃと笑う。

「真っ黒になっても知らんぞ?」

「どういうことですこと?頬被りをしなければ、真っ黒に日焼けするのに」

 信長はごしごしとお鍋に頬被りを擦りつけ、悪戯な笑いを浮かべ続けている。

「俺がさっき、これで顔を拭ったからな。ここ、土埃が凄いんだよな。俺、顔、真っ黒だったんだが、どうだ、今は真っ白だろ?冷や汗と一緒に土埃も拭い去ってだな……」

「ぎゃあ!」

 お鍋は信長の手を払いのけ、後方へ飛び退いた。

「もう遅いぞ、頬に俺の汚れがだな……」

「いやあっ!」

 ぐしぐしと、しきりに手のひらで己の頬を拭うお鍋。信長は目尻に涙まで滲ませながら、笑い転げていた。

「こんなの嫌!」

 色白自慢のお鍋にとっては、死活問題である。

「お前、ちっとも変わらんなあ」

 信長は笑いながらも、嬉しそうな目をしていた。

 甚五郎が傍らで首を傾げている。

「お前の母上は、今のお前と同じくらいの頃と、ちっとも変わらん」

 そう言ってから、自分たちに注目している小倉の衆には、気にしないように、楽にして休むようにと言った。

 お鍋は鍋も杓も放り出したまま、小倉屋敷に駆け込んでいる。

 信長について来ていた丹羽長秀と小姓衆は、驚き呆れていた。

「なんと、あれが小倉の御方様か」

「上様のご閨室に、あんな方がいたとは……」

 信長の側室たちは皆おとなしく、城の奥から出てこない。濃姫以下、豪華に美しく着飾っているので、頬被りする人の存在に、信じられないという思いがするらしい。

 しかも、ああやってからかっている信長も意外だった。

 この普請現場に信長の側室がいるという噂は、その日のうちに広まってしまった。わざわざ小倉家の作業場を見に来る連中まで出てきたので、お鍋ももう出て行けない。

 普請場近くの小倉屋敷に籠って、炊事洗濯をするばかりである。

 信長は毎日そこに寄るようになった。夕食を摂って行く。

「上様が召し上がるなら、特別な物を――」

 信長用に別の料理を作ろうとしたら、彼の機嫌が悪くなったので、以後、天下人に相応しい料理は出していない。小倉家の面々と同じものを出した。

 大根や蕪を煮た物で、信長には十分らしい。

「今日は皆を労うために、とっておきを用意しましたの。上様にはどうかしら?」

 信長が夕食を摂るようになって五日目、お鍋は鮒寿司を出した。

「おい、そんな凝ったものより、日常の食い物のことだ。お前、料理下手だな、味薄いぞ」

 信長は文句を言いながら、味噌汁を飲んでいた。

「尾張の人に比べたら、近江の人間は薄味ですよね」

「阿呆。いかに薄味好きな近江人でも、一日普請作業して疲れていたら、こんなの不味いと感じるだろう?」

「へ?」

「皆、不味いと言ってるぞ、陰で」

「嘘っ!」

 それは嘘だが、誰も不味いなどとは陰でも口にしていないが。とはいえ、心の中ではどう思っているか、わからない。

「そういえば、これもつまらん色だなあ」

 箸で蒟蒻を摘み上げた。

「それは私の落ち度ではありません」

 お鍋がぷいとそっぽを向くと、信長はくすくす笑って。

「拗ねるな、こっち向けよ。きさま、それが上様に対する態度なのか?無礼者め」

 お鍋が嫌々振り返った瞬間、ぽいと口に何か放り込まれた。

「んなっ?」

(虫っ?)

 信長のことだ、咄嗟にお鍋はそう疑ったが、舌が瞬時に好物の味を伝えてくる。信長の悪戯にしては質が良かった。

「あ、あれ?日野菜?」

 噛みしめる程に、好ましい味が出てくる。

「何だと思ったんだよ?」

「……」

 虫を食わされたかと思ったとは、さすがに言えない。

 信長は、記憶力の悪い奴めとわざとらしくため息をついた。

「今日は進捗状況を蒲生が確認に来て、土産にこれを持参したから、夕食に出せと渡したんじゃないか」

 信長は蒲生賢秀からの土産を、昼のうちにお鍋に渡しておいたのだ。食べるから、夕食に出すようにと言って――。

「日野菜、桜漬けというだけあって、これは本当に良い色だよなあ。この辺りは紫草の良い色もある。なのに、これはなあ」

 信長は蒟蒻をまた見やった。

(赤けりゃ何でも良いわけ?)

 お鍋が失礼なことを思っていると、信長が顔を輝かせて。

「そうだ、これも紅に染めてくれよう!」

(嘘っ!)

 お鍋は思わず身をややのけ反らせた。本当に、信長は赤なら何でも良いのかもしれない。

「太古の唐土にあった王朝・周にとって、朱は最も大事な色だ。それに、朱という色は元気になる。普請場で働く者には良い。食欲がわくしな。食は労働の源。黒や白ではげんなりする。皆の食欲のためにも、これを赤く染めてやれ」

「本気ですか?」

 想像してみた。深紅の蒟蒻。

(獣の臓物みたい……)

「紫草が沢山あるから、それで染めたらどうか?紫草は茜色も出たよな?」

「おやめなされませよ」

「何でだ?薬効もあっただろ、確か?」

「ええ?そうなの?」

「昔な、おお、そうだ、そなたに初めて会った時だよ」

 信長は遠くを見るように、上目遣いになった。

「初めてご上洛なされた時でございますか?足利義輝殿に会われた――」

「おう、その時だ。そなたの城の近くで、阿呆な子に出会うてな。何かは知らぬが、届きもせぬ枝を掴もうとして、木によじ登っていたのだったか飛び跳ねておったのだったか。案の定、仕損じて枝が折れてだな、確か手だったと思うが血だらけになって。俺が紫染めの布を巻いて止血してやったんだが。奴め、べそをかいていたくせに、急ににこにこして、紫草は薬効があるから、傷が直ぐに治ると、喜んでおった。阿呆のくせに、生意気に頭でっかちな奴だったな」

「まさか、童の言葉を信じていらっしゃる?」

「まだややだったが。頭は良さそうだったぞ、奴の知識は確かだと思うがな」

 お鍋は胡散臭そうに見た。

「阿呆な子とおっしゃいましたのに」

と、そこでふと首を傾げた。どこかで聞いたことのあるような、ないような。

「どうした?」

「どこかで聞いたことのある話だなと思いまして」

「ほれ、やはり紫草には薬効があるんだろうが」

「はあ……」

(紫草の薬効云々の方でなくて、ややが紫染めの布がという話の事だけど……何だったかしら?)

 信長はもう蒟蒻を染めることを決めている。

「よし!明日さっそく染めさせよう!」

「……紫草なんかで染まるんでしょうか?」

「無理なら、別な物を試させる」

(どうして、そんなに蒟蒻を染めたいのか謎だけど……)

「そうですか……」

 お鍋は適当に返事した。

 信長は蒟蒻を箸で突き刺し気味に挟み、口に放り込んだ。咀嚼しながら、昔のことを思い出したついでに、八風越を抜けた時のことまで思い返した。

 飲み込むと、ふふと笑って。

「紫草に匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも、か。ふふふ」

 箸を置いて、その手を伸ばし、お鍋の手首を掴む。突然の艶かしい眼差しに、お鍋はどきっとした。

(あの時、他人のものだったそなたに、俺はあの歌を吟じたが、それが今では俺のものとはな。小倉右京亮、冥土で地団駄踏んでるか?)

「う、上様。まだ皆動き回っておりまするに」

「俺はそなたに初めて会った時から、そなたを抱きたかったのかな」

 信長とお鍋二人きりとはいえ、隣の大部屋で、がやがや皆が飲食しているし、給仕の女どもが忙しなく廊下を往き来している。

 このまま抱き寄せられそうな気配に、お鍋は待てとばかり、片手を翳した。

「冗談で、そのようなことは仰有ってましたわね、おほほ……」

「冗談には真実が隠れているものだ」

「とても本気とは思えませんでしたけど」

「俺自身も知らなかったが、どうやら本気だったらしい」

「あら?ご出産間近の御台様一筋に見えましたけど。私のことなんて、からかってらした……」

 つい口を滑らせて、はっとした。

 信長の目の隅に入る蒟蒻。彼はすっと手を離し、明後日の方を向いた。

(あの紫染めの布は、お濃の子を包むために買ったものだった……)

「申し訳ありません!」

 お鍋は頭を下げた。

「あの時、上様は私に上様のお子を産めと……男の恋はこの女に自分の子を産ませたいだと……御台様のお子は……」

「俺はそなたにそんなことを言ったのか?」

 忘れたのか、以前は覚えていたのに。信長はまたお鍋を見た。特に気分を害したようには見えないが。

「ちょうど御台様のご出産の時で……私に仰有ったご冗談は、御台様への恋を仰有ったものかと……」

「そうか……男の恋は子を産ませたいとな。御台の出産時に、俺はなかなか不謹慎なことを言ったのだな」

「申し訳ありません……」

「何を謝っている?そなたは結局、俺の子を産んだ。俺はやはり、そなたを奪いたかったんだな」

 お鍋は息苦しくなった。鶴姫も酌も健やかだ。

(でも、あの時の御台様のお子は……私……)

「上様!」

 お鍋は意を決した。
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