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五章
サジャミールとリリアルーラ2
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「ゆう、べ……」
サジャミールは別に、リリアルーラに薬を用いてなどいないし、今は酒も飲ませていない。それなのに彼女は、とろとろに蕩けきって身を震わせている。昨夜の痴態も酒のせいではないことは承知だ。リリアルーラにとって、恐らくサジャミールという存在自体が媚薬なのだ。サジャミールにとっての彼女が甘美な毒であるように。
「あなたが眠りに就く直前です。私の願いを、聞き入れてくださったでしょう?」
「おぼえて、ません……」
「じゃあ、どこまで覚えてる?」
つい、敬語を忘れた。リリアルーラに対しては、常に……見せかけだけでも、紳士であろうとしているのに。
「口づけを、されました……」
「ずっとしていたでしょう?」
眉間の奥がズキズキと痛む。愛らしさに煽られた欲情が、頭痛を生み出している。はち切れんばかりの欲望は既に下穿きを押し上げているが、長衣のおかげでリリアルーラに悟られてはいない。できうる限り、そこを彼女に触れさせないようにもしている。
今すぐにでも奪ってしまいたいが、少なくともリリアルーラの同意が得られないうちは手が出せない。それは、蛇との契約にも含まれている。
「だって、あんな口づけ……」
はふ、と吐かれた吐息が頬に触れ、頭痛がいや増した。天然の媚態の威力をサジャミールは初めて思い知らされている。彼の寝所に忍び込んできたような毒蜘蛛たちと、リリアルーラはまるで違う。存在自体が害であるような毒蜘蛛は触れることさえおぞましいが、リリアルーラはただそこに在るだけでサジャミールを煽る。喰らい尽くしたいと魂が叫ぶ。狂おしいほどに愛おしくて、何もかもが欲しくて、日頃は押し殺している感情が爆発しそうになる。
だが、それで当然だとも思う。リリアルーラは、サジャミールの運命なのだから。
「リリアルーラ、あなたは私が触れることを、許してくださったんですよ」
「ふれる?」
きょとんと丸くなった碧の瞳は、先ほどまで彼女が漂っていた愉悦の波を忘れたかのようだ。
「ええ。私の愛を、あなたに伝えるために。ですが、傷つけるようなことはしませんし、あなたが望まないなら、止めます」
「触るのが、どうして、愛を伝えることに、なるんですか」
「あなたは何も知らないんですね。可愛らしい」
リリアルーラにとって愛は崇高なものなのだろう。きっと肉体など必要ないと思っているのだろう。だが、サジャミールにとっては違う。見て、触れて、確かめたい。そうでなければ耐えられない。ただただ深まる想いに溺れ、自身を失わないためにも。
「私に口づけられたら、気持ちいいでしょう? 私に触れられても、嫌ではありませんね?」
「……さじゃみ、るさま、やめて……」
「身体は、知っているんですよ。心が隠そうとしても、身体はごまかせない。触れると、深まるんです。そうして、もっともっと、愛おしくなるんです」
バイフーラで仕立てられたリリアルーラのドレスは、ぱっと見ストンとしていて、そこまで身体の線を浮きだたせない作りだが、その実背中には臀部にも届きそうに深く大きな切れ込みが入っている。その隙間を縫うように掛けられたリボンで肌自体の露出は少なくなっており、更に上から薄いショールを羽織ることで切れ込み自体を隠していた。バイフーラ王国はサジャミールにとって不可思議の塊だが、少なくともドレスのデザインの素晴らしさは理解できる。昨日謁見の際に彼女が身につけていたそれも、果てしなく彼の劣情を煽った。
サジャミールはリリアルーラの両手を握っていた手を離し、それぞれ肩に触れ腰に触れた。そっと口づけ、小さな舌をちゅうと吸いつつ掌を動かすと、肩と腰がびくりと強張る。
「言葉だけでは伝えきれないものを、肌を通して伝えるんです」
サジャミールは途方もなく甘い声で囁き、さわさわと腰を撫で肩を撫でた。ショールはとうに剥いでしまった今、腰から背中に手を滑らせリボンを解けば、すぐにでも彼女の素肌に触れられる。
「よく、わかりません……」
「ええ、そうでしょうね」
戸惑う声を微笑みで受け流し、サジャミールはリボンの端に手をかけた。肩の手を乳房へ下ろす。
「きゃあ!」
途端、リリアルーラが大きく首を振った。乳房に触れたサジャミールの腕を止めようと、全身で縋りついていくる。
「いけません! こんなこと、許されません!」
「誰が許さないと言うんです?」
「だれって、そんなの」
サジャミールはリボンをするりと解いた。胸元だけに注視していたリリアルーラは、そこで初めて彼のもう一本の腕の動きに気づいたらしい。ぱっとサジャミールから手を離し、床に手を付き後ずさりしようとする。
「あなた以外の誰に許されなくても構いません。それが、たとえ神であろうと」
リリアルーラの動きが止まった。サジャミールは、大きな掌にすっぽりと収まりつつも決して小さくはない乳房を掬うように揉みしだき、すりすりと指先で頂を撫でた。
「あなたは私を許してくれない?」
返事はない。リリアルーラは上半身を軽く起こし、膝を立てたままの姿勢で固まっている。碧の瞳が驚愕と混乱に揺れているのを認め、サジャミールは彼女の首筋に顔を埋めた。べったりと舌を這わせながら、一気に背中のリボンを緩ませていく。
「だめ……」
「嘘ですね」
ハッと荒い息がサジャミールの髪を揺らした。
「ああ、違う。駄目だと思っているけれど、本当はあなたもこれを望んでいるでしょう、リリアルーラ」
首筋から耳へと舐め上げ、小さな耳朶に歯を立てた。リリアルーラの身体が大仰に跳ねたが、彼の逞しい体軀は微塵も揺るがない。
「あなたが私を許すように、私もあなたのすべてを許します。どうか隠さないで、私のリリアルーラ」
「あ……」
吐息と共にこぼれた声を皮切りに、サジャミールは侵攻を開始した。リボンの締め付けが緩んだドレスをずるりと肩から抜き、当然のような抵抗をものともせずに引き下ろす。コルセットどころか、肌着すら身につけていないリリアルーラの胸元が露わになった。無理に脱がせたドレスの腕が肘の少し上でだぶつき、それ自体が拘束具のように彼女の腕を固める。
「ああ、ドレスの内側が胸当て代わりになっているんですね。バイフーラの女性は皆、肌着は身につけないのですか?」
「ちがう、あついから、きなくていいって、イルマが」
リリアルーラは完全な恐慌状態で、碧の瞳に涙を浮かべている。そのくせ律儀に答える素直さに、サジャミールはいっそう欲情した。たまらずのしかかって唇を奪い、乳房を両手で覆う。
「んーっ!」
ジタバタと身を捩り、リリアルーラが悲鳴を上げた。しかし声ごと飲み込むように舌を吸い上げ、やわやわ乳房を揉みしだくと、悲鳴は甘い響きを帯びた呻きに変わり、身体の力も抜けていく。
あまりに素直とは言え、リリアルーラが利発な質なのは承知している。本気で抵抗しているのも間違いない。
だから、この反応こそが真実だとサジャミールは思うのだ。リリアルーラは、心の底ではサジャミールを求めていると——。
「リリアルーラ、私を信じて。決してあなたを傷つけたりはしませんから、怖がらないで」
「こわく、ない、わからない」
「昨日もそう言ってましたね。何がわからない?」
「ぜんぶ、ぜんぶ、です。かんがえても、わからなっ、あっ、アアッ」
指先でしこり始めた乳房の蕾を強く摘まんだ瞬間、リリアルーラの声が跳ねた。喜悦を示すその甘さに、サジャミールの頭がズキズキと痛む。
「ああ、あなたは本当に可愛い、リリアルーラ。わからないなら、今はただ感じて。何も考えなくていい」
「だって、こんなの、あ、あ、どうし、て……」
「気持ちが良いと、受け入ればいい。それが私の愛です。あなたを蕩けさせたい。あなたの全てが見たい」
「さじゃみ、る、さま……」
運命の糸を手繰り寄せるように、リリアルーラの手が宙を彷徨っている。迷うことなくその手を取って口づけ、サジャミールは情欲と愛を込めてリリアルーラを見つめた。
「私のリリアルーラ」
リリアルーラの瞳に、あえかな光が瞬いた。降りてきた赦しを、サジャミールが見逃すはずもない。
サジャミールは別に、リリアルーラに薬を用いてなどいないし、今は酒も飲ませていない。それなのに彼女は、とろとろに蕩けきって身を震わせている。昨夜の痴態も酒のせいではないことは承知だ。リリアルーラにとって、恐らくサジャミールという存在自体が媚薬なのだ。サジャミールにとっての彼女が甘美な毒であるように。
「あなたが眠りに就く直前です。私の願いを、聞き入れてくださったでしょう?」
「おぼえて、ません……」
「じゃあ、どこまで覚えてる?」
つい、敬語を忘れた。リリアルーラに対しては、常に……見せかけだけでも、紳士であろうとしているのに。
「口づけを、されました……」
「ずっとしていたでしょう?」
眉間の奥がズキズキと痛む。愛らしさに煽られた欲情が、頭痛を生み出している。はち切れんばかりの欲望は既に下穿きを押し上げているが、長衣のおかげでリリアルーラに悟られてはいない。できうる限り、そこを彼女に触れさせないようにもしている。
今すぐにでも奪ってしまいたいが、少なくともリリアルーラの同意が得られないうちは手が出せない。それは、蛇との契約にも含まれている。
「だって、あんな口づけ……」
はふ、と吐かれた吐息が頬に触れ、頭痛がいや増した。天然の媚態の威力をサジャミールは初めて思い知らされている。彼の寝所に忍び込んできたような毒蜘蛛たちと、リリアルーラはまるで違う。存在自体が害であるような毒蜘蛛は触れることさえおぞましいが、リリアルーラはただそこに在るだけでサジャミールを煽る。喰らい尽くしたいと魂が叫ぶ。狂おしいほどに愛おしくて、何もかもが欲しくて、日頃は押し殺している感情が爆発しそうになる。
だが、それで当然だとも思う。リリアルーラは、サジャミールの運命なのだから。
「リリアルーラ、あなたは私が触れることを、許してくださったんですよ」
「ふれる?」
きょとんと丸くなった碧の瞳は、先ほどまで彼女が漂っていた愉悦の波を忘れたかのようだ。
「ええ。私の愛を、あなたに伝えるために。ですが、傷つけるようなことはしませんし、あなたが望まないなら、止めます」
「触るのが、どうして、愛を伝えることに、なるんですか」
「あなたは何も知らないんですね。可愛らしい」
リリアルーラにとって愛は崇高なものなのだろう。きっと肉体など必要ないと思っているのだろう。だが、サジャミールにとっては違う。見て、触れて、確かめたい。そうでなければ耐えられない。ただただ深まる想いに溺れ、自身を失わないためにも。
「私に口づけられたら、気持ちいいでしょう? 私に触れられても、嫌ではありませんね?」
「……さじゃみ、るさま、やめて……」
「身体は、知っているんですよ。心が隠そうとしても、身体はごまかせない。触れると、深まるんです。そうして、もっともっと、愛おしくなるんです」
バイフーラで仕立てられたリリアルーラのドレスは、ぱっと見ストンとしていて、そこまで身体の線を浮きだたせない作りだが、その実背中には臀部にも届きそうに深く大きな切れ込みが入っている。その隙間を縫うように掛けられたリボンで肌自体の露出は少なくなっており、更に上から薄いショールを羽織ることで切れ込み自体を隠していた。バイフーラ王国はサジャミールにとって不可思議の塊だが、少なくともドレスのデザインの素晴らしさは理解できる。昨日謁見の際に彼女が身につけていたそれも、果てしなく彼の劣情を煽った。
サジャミールはリリアルーラの両手を握っていた手を離し、それぞれ肩に触れ腰に触れた。そっと口づけ、小さな舌をちゅうと吸いつつ掌を動かすと、肩と腰がびくりと強張る。
「言葉だけでは伝えきれないものを、肌を通して伝えるんです」
サジャミールは途方もなく甘い声で囁き、さわさわと腰を撫で肩を撫でた。ショールはとうに剥いでしまった今、腰から背中に手を滑らせリボンを解けば、すぐにでも彼女の素肌に触れられる。
「よく、わかりません……」
「ええ、そうでしょうね」
戸惑う声を微笑みで受け流し、サジャミールはリボンの端に手をかけた。肩の手を乳房へ下ろす。
「きゃあ!」
途端、リリアルーラが大きく首を振った。乳房に触れたサジャミールの腕を止めようと、全身で縋りついていくる。
「いけません! こんなこと、許されません!」
「誰が許さないと言うんです?」
「だれって、そんなの」
サジャミールはリボンをするりと解いた。胸元だけに注視していたリリアルーラは、そこで初めて彼のもう一本の腕の動きに気づいたらしい。ぱっとサジャミールから手を離し、床に手を付き後ずさりしようとする。
「あなた以外の誰に許されなくても構いません。それが、たとえ神であろうと」
リリアルーラの動きが止まった。サジャミールは、大きな掌にすっぽりと収まりつつも決して小さくはない乳房を掬うように揉みしだき、すりすりと指先で頂を撫でた。
「あなたは私を許してくれない?」
返事はない。リリアルーラは上半身を軽く起こし、膝を立てたままの姿勢で固まっている。碧の瞳が驚愕と混乱に揺れているのを認め、サジャミールは彼女の首筋に顔を埋めた。べったりと舌を這わせながら、一気に背中のリボンを緩ませていく。
「だめ……」
「嘘ですね」
ハッと荒い息がサジャミールの髪を揺らした。
「ああ、違う。駄目だと思っているけれど、本当はあなたもこれを望んでいるでしょう、リリアルーラ」
首筋から耳へと舐め上げ、小さな耳朶に歯を立てた。リリアルーラの身体が大仰に跳ねたが、彼の逞しい体軀は微塵も揺るがない。
「あなたが私を許すように、私もあなたのすべてを許します。どうか隠さないで、私のリリアルーラ」
「あ……」
吐息と共にこぼれた声を皮切りに、サジャミールは侵攻を開始した。リボンの締め付けが緩んだドレスをずるりと肩から抜き、当然のような抵抗をものともせずに引き下ろす。コルセットどころか、肌着すら身につけていないリリアルーラの胸元が露わになった。無理に脱がせたドレスの腕が肘の少し上でだぶつき、それ自体が拘束具のように彼女の腕を固める。
「ああ、ドレスの内側が胸当て代わりになっているんですね。バイフーラの女性は皆、肌着は身につけないのですか?」
「ちがう、あついから、きなくていいって、イルマが」
リリアルーラは完全な恐慌状態で、碧の瞳に涙を浮かべている。そのくせ律儀に答える素直さに、サジャミールはいっそう欲情した。たまらずのしかかって唇を奪い、乳房を両手で覆う。
「んーっ!」
ジタバタと身を捩り、リリアルーラが悲鳴を上げた。しかし声ごと飲み込むように舌を吸い上げ、やわやわ乳房を揉みしだくと、悲鳴は甘い響きを帯びた呻きに変わり、身体の力も抜けていく。
あまりに素直とは言え、リリアルーラが利発な質なのは承知している。本気で抵抗しているのも間違いない。
だから、この反応こそが真実だとサジャミールは思うのだ。リリアルーラは、心の底ではサジャミールを求めていると——。
「リリアルーラ、私を信じて。決してあなたを傷つけたりはしませんから、怖がらないで」
「こわく、ない、わからない」
「昨日もそう言ってましたね。何がわからない?」
「ぜんぶ、ぜんぶ、です。かんがえても、わからなっ、あっ、アアッ」
指先でしこり始めた乳房の蕾を強く摘まんだ瞬間、リリアルーラの声が跳ねた。喜悦を示すその甘さに、サジャミールの頭がズキズキと痛む。
「ああ、あなたは本当に可愛い、リリアルーラ。わからないなら、今はただ感じて。何も考えなくていい」
「だって、こんなの、あ、あ、どうし、て……」
「気持ちが良いと、受け入ればいい。それが私の愛です。あなたを蕩けさせたい。あなたの全てが見たい」
「さじゃみ、る、さま……」
運命の糸を手繰り寄せるように、リリアルーラの手が宙を彷徨っている。迷うことなくその手を取って口づけ、サジャミールは情欲と愛を込めてリリアルーラを見つめた。
「私のリリアルーラ」
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