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外に出ると空は快晴だった。薄雲が掛かっているぐらいだ。ホテルの本館から中庭へ進み、外の通りに出た。紅葉の時期は綺麗だろうねと話ながら、のんびりと歩いている。向こうの方にはプールがある。日差しの下でも涼しそうだ。この辺りはひんやりしている。
「羽織るものが欲しいぐらいだよ。道へ出たら暑くなりそうだけど」
「急ぐか。ああ、すまない。歩けないか」
「はっきり言うなよ~。恥じらいがないわけ?」
「恥ずかしくない。俺たちしかいない。抱き上げてやろうか?」
「いいってば。サクサク歩こうね……」
さっきのイチャつきのおかげで、腰がフラついてる。それでも出かけたいのは、絵本作家のグッズを売っている店があるからだ。お菓子の家の模型もある。黒崎には内緒だ。興味がないと言われるからだ。
(待っているから、さっさと見て来いって言いそうだなあ……)
通りに出ると、人だかりが出来ていた。近くに商店街がある。ぞろぞろと歩いている人たちの後ろへつき、俺たちも仲間入りした。そして、どこへ行っても同じ状況なのか、黒崎へ熱い視線が向けられた。何度も通っている店や、オフィス周辺では珍しがられない。たまに”キャー”と、反応がある程度だ。ここでは、女性の視線と足が止まっている。
「どうした?」
「うん。腕を組もうよ。ふふん……」
「ああ、お前のことを見ているぞ」
視線の先には、大学生風のグループがいた。バンドのロゴの付いたTシャツを着ている。ディアドロップ、ガーネリウスだ。ヴィジブルレイもあった。コンサート会場以外で見かけたのは初めてだ。じんわりと胸が熱くなった。
すると、向こうから声をかけてきた。さっそく握手を始めた。写真撮影は丁寧に断った後、男の子が近くの店からマジックを借りてきた。俺のサインが欲しいという。喜んでと答えた。
「このTシャツに?いいの?」
「もちろんです!サインを下さい」
「ありがとう。俺、字が汚いから、ごめんね~」
サインの練習をした結果、デザイン文字は難しいと思い知った。無理をせずに ”Natsuki” と書いている。
「ほらね。汚いだろ?」
「感激です!歌が上手いのに、字がすごいですね!」
「うひゃひゃ。テストの答案は困ったよ。判読不能でさ……。一緒に居る人がパートナーだよ。イケメンだろ?」
黒崎のことはオープンにしている。表立っては非難されたことがない。堂々としているのが良いようだ。それよりも、黒崎の外見が注目されている。俺達のことは吹き飛ぶぐらいだった。テレビ関係者が驚いていたから、相当だろう。
「あれ?パートナーさんが居ないよ?」
「本当だ。黒崎さーん!どこー?」
男の子たちと一緒に辺りを見回した。すると、女性グループの中に発見した。背か高いから、すぐに分かる。俳優さんですか?と、話しかけられている。黒崎はこっちに戻りたそうだ。
さりげなくアピールをしよう。俺のことを。黒崎のことを呼びかけて、小首を傾げて微笑んだ。すると、彼の表情が柔らかくなり、こっちへ来た。周りに会釈をしつつ、腕を絡ませた。そして、男の子達に紹介した後、彼らと手を振って別れた。
「羽織るものが欲しいぐらいだよ。道へ出たら暑くなりそうだけど」
「急ぐか。ああ、すまない。歩けないか」
「はっきり言うなよ~。恥じらいがないわけ?」
「恥ずかしくない。俺たちしかいない。抱き上げてやろうか?」
「いいってば。サクサク歩こうね……」
さっきのイチャつきのおかげで、腰がフラついてる。それでも出かけたいのは、絵本作家のグッズを売っている店があるからだ。お菓子の家の模型もある。黒崎には内緒だ。興味がないと言われるからだ。
(待っているから、さっさと見て来いって言いそうだなあ……)
通りに出ると、人だかりが出来ていた。近くに商店街がある。ぞろぞろと歩いている人たちの後ろへつき、俺たちも仲間入りした。そして、どこへ行っても同じ状況なのか、黒崎へ熱い視線が向けられた。何度も通っている店や、オフィス周辺では珍しがられない。たまに”キャー”と、反応がある程度だ。ここでは、女性の視線と足が止まっている。
「どうした?」
「うん。腕を組もうよ。ふふん……」
「ああ、お前のことを見ているぞ」
視線の先には、大学生風のグループがいた。バンドのロゴの付いたTシャツを着ている。ディアドロップ、ガーネリウスだ。ヴィジブルレイもあった。コンサート会場以外で見かけたのは初めてだ。じんわりと胸が熱くなった。
すると、向こうから声をかけてきた。さっそく握手を始めた。写真撮影は丁寧に断った後、男の子が近くの店からマジックを借りてきた。俺のサインが欲しいという。喜んでと答えた。
「このTシャツに?いいの?」
「もちろんです!サインを下さい」
「ありがとう。俺、字が汚いから、ごめんね~」
サインの練習をした結果、デザイン文字は難しいと思い知った。無理をせずに ”Natsuki” と書いている。
「ほらね。汚いだろ?」
「感激です!歌が上手いのに、字がすごいですね!」
「うひゃひゃ。テストの答案は困ったよ。判読不能でさ……。一緒に居る人がパートナーだよ。イケメンだろ?」
黒崎のことはオープンにしている。表立っては非難されたことがない。堂々としているのが良いようだ。それよりも、黒崎の外見が注目されている。俺達のことは吹き飛ぶぐらいだった。テレビ関係者が驚いていたから、相当だろう。
「あれ?パートナーさんが居ないよ?」
「本当だ。黒崎さーん!どこー?」
男の子たちと一緒に辺りを見回した。すると、女性グループの中に発見した。背か高いから、すぐに分かる。俳優さんですか?と、話しかけられている。黒崎はこっちに戻りたそうだ。
さりげなくアピールをしよう。俺のことを。黒崎のことを呼びかけて、小首を傾げて微笑んだ。すると、彼の表情が柔らかくなり、こっちへ来た。周りに会釈をしつつ、腕を絡ませた。そして、男の子達に紹介した後、彼らと手を振って別れた。
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