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今、その人が悠人の近くを通り抜けていった。そこで、俺は生きている人ではないのだと感じて、びっくりして声が出なくなり、立ちすくんだ。
そういう俺を見て、悠人がそばに来てくれた。同じ人を、今さっき見たのだという。それに、緑色の衣装の男の子のことも分かるそうだ。その子は生きている人だろう。オバケではないはずだ。
「なつきーー。びっくりしたよねーー。俺、げええええっって言いそうになったけど、言葉が出なかったんだ。真羽!撮ってみたら?俺が立っていたところを……。ひいいいいっ。さっきのを真羽とノアも見たのーー?夏樹、緑色の衣装の子って、その子?その人、その子の横にいるの?向こうに行ったよね?消えたもん」
「さっきの人は悠人のそばを通り抜けて行ったよ。あ、緑色の衣装の子が、向こうに行こうとしているよ……。あの子にも見えたかな?ああ、俺達がうるさかったからかな……」
「あれ?いないよ……」
「いるってば。すぐそこだよ。あれ?いなくなっちゃった。あ、いた!俺達が騒いだから、うるさかったかも。ごめんなさい……」
その子がいた方向に向かって、うるさくてごめんと声を張り上げると、その子がペコッと頭を下げてくれた。やっぱり居たのかと思って、俺も頭をペコッと下げると、ニコッと笑いかけてくれた。彼はオバケではないだろう。
しかし、誰かと来たのかな?と思って見ていると、その子がふっと消えてしまった。そして、緑色の衣装が、さーーっと、音を立てるようにして薄れていき、残像だけが残った。そして、完全に消えた。
すると、ノアが悲鳴を上げた。オバケだと騒いでいる。真羽も消えるのが見えたそうで、ビデオカメラを回し続けている。悠人が俺達のそばに走って来た。さっき消えた人が立っていた場所まで行っていたからだ。そして、声を上げた。俺も見えたと騒いでいる。緑色の衣装の子だという。今も居るよと言いながら。
「しんばーー。ビデオカメラを回しているよね?何か映ったんじゃない?俺、ここに着いたとき、同じ人を見かけたんだ!みんなが怖がるから言わなかったんだけど……。緑色の衣装の端っこが残像だけで映っているんだねーー。俺もそういう見え方だったよ……」
悠人がビデオカメラのモニターで録画映像を確認した。俺も一緒に見た。彼が見た人と、多分同じだと言いながら。そして、真羽とノアも寄ってきた。2人も一緒に画面で確認している。
真羽のビデオカメラのモニターにも、はっきりと残像のような映像が映り込んでいるはずだという。みんな怖くなって、寄り添うように立ち、画面に釘付けになってしまった。
「俺、学校のイベントの仮装の衣装かと思ったんだけど……。はっきり見ちゃった……。ノア、平気か?」
「俺も平気だよ。真羽も見たんだね……。夏樹、怖くないの?え?はっきり見えすぎて、そうじゃないかもって?」
「うん……。消えたけど、怖くなかったんだ。鳥肌も立っていないよ。あ、黒崎さんも見たかも?聞いてみるよ……」
俺はさっきの人と緑色の衣装の子が消えるのを、この目で見た。ノアと真羽も見ているし、悠人は今も立っていると言って、緑色の衣装の子がいるという場所まで行った。そして、その子のそばに着いたと言い、この辺りに立っているはずだと、その子の近くでパタパタと空中で手を振って合図してくれた。
しかし、画面には、悠人と煙のような物しか映っていない。いや、それだけで十分、オバケだと言うのだろう。そして、悠人が俺達に向かって声を上げた。緑色の衣装の子が見えなくなったという。
そういう俺を見て、悠人がそばに来てくれた。同じ人を、今さっき見たのだという。それに、緑色の衣装の男の子のことも分かるそうだ。その子は生きている人だろう。オバケではないはずだ。
「なつきーー。びっくりしたよねーー。俺、げええええっって言いそうになったけど、言葉が出なかったんだ。真羽!撮ってみたら?俺が立っていたところを……。ひいいいいっ。さっきのを真羽とノアも見たのーー?夏樹、緑色の衣装の子って、その子?その人、その子の横にいるの?向こうに行ったよね?消えたもん」
「さっきの人は悠人のそばを通り抜けて行ったよ。あ、緑色の衣装の子が、向こうに行こうとしているよ……。あの子にも見えたかな?ああ、俺達がうるさかったからかな……」
「あれ?いないよ……」
「いるってば。すぐそこだよ。あれ?いなくなっちゃった。あ、いた!俺達が騒いだから、うるさかったかも。ごめんなさい……」
その子がいた方向に向かって、うるさくてごめんと声を張り上げると、その子がペコッと頭を下げてくれた。やっぱり居たのかと思って、俺も頭をペコッと下げると、ニコッと笑いかけてくれた。彼はオバケではないだろう。
しかし、誰かと来たのかな?と思って見ていると、その子がふっと消えてしまった。そして、緑色の衣装が、さーーっと、音を立てるようにして薄れていき、残像だけが残った。そして、完全に消えた。
すると、ノアが悲鳴を上げた。オバケだと騒いでいる。真羽も消えるのが見えたそうで、ビデオカメラを回し続けている。悠人が俺達のそばに走って来た。さっき消えた人が立っていた場所まで行っていたからだ。そして、声を上げた。俺も見えたと騒いでいる。緑色の衣装の子だという。今も居るよと言いながら。
「しんばーー。ビデオカメラを回しているよね?何か映ったんじゃない?俺、ここに着いたとき、同じ人を見かけたんだ!みんなが怖がるから言わなかったんだけど……。緑色の衣装の端っこが残像だけで映っているんだねーー。俺もそういう見え方だったよ……」
悠人がビデオカメラのモニターで録画映像を確認した。俺も一緒に見た。彼が見た人と、多分同じだと言いながら。そして、真羽とノアも寄ってきた。2人も一緒に画面で確認している。
真羽のビデオカメラのモニターにも、はっきりと残像のような映像が映り込んでいるはずだという。みんな怖くなって、寄り添うように立ち、画面に釘付けになってしまった。
「俺、学校のイベントの仮装の衣装かと思ったんだけど……。はっきり見ちゃった……。ノア、平気か?」
「俺も平気だよ。真羽も見たんだね……。夏樹、怖くないの?え?はっきり見えすぎて、そうじゃないかもって?」
「うん……。消えたけど、怖くなかったんだ。鳥肌も立っていないよ。あ、黒崎さんも見たかも?聞いてみるよ……」
俺はさっきの人と緑色の衣装の子が消えるのを、この目で見た。ノアと真羽も見ているし、悠人は今も立っていると言って、緑色の衣装の子がいるという場所まで行った。そして、その子のそばに着いたと言い、この辺りに立っているはずだと、その子の近くでパタパタと空中で手を振って合図してくれた。
しかし、画面には、悠人と煙のような物しか映っていない。いや、それだけで十分、オバケだと言うのだろう。そして、悠人が俺達に向かって声を上げた。緑色の衣装の子が見えなくなったという。
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