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悠人が俺達が見た彼の残像が見えないかと目をこらして見ていると、悠人が驚いた。その姿もビデオカメラに映っている。自分の横を通り抜けていった人がまた現われたという。そして、その人が消えたと言っている。
カメラには、誰か背の高い人の影と、緑色の衣装の端っこのような物が映っていた。いっそう真羽が興味を出して、悠人の元に行った。そして、一緒に画面に映っていないか見てくれと声を張り上げてきた。ほんの少しだけその人の姿が見えたそうだ。
「なつきーー。どうなってる?」
「影は映っているよーーー」
「こっちは両方見えているよーーー」
「あんまり騒がしくない方がいいかな……。あ、黒崎さんが戻ってきたよ……」
一方で、静かなままの人がいる。それはアンを散歩に連れて行っている黒崎だ。俺達の騒ぎを聞いているはずなのに、ちっともこっちを振り向こうとしなかった。そして、黒崎が、アンを連れて俺達の方に戻ってきた。彼にしては珍しいことが起きたから、さっきのことの怖さを感じるようになってしまった。
「夏樹。賑やかだな。何かあったのか?……俺が来るのが遅いのか。お前達に何も無いと分かっているからだ。そこから見ていた……。撮っていたんだろう?オバケか?俺は何も気がつかなかったぞ……」
「だって、いつものあんただったら、騒いでいるのを聞いて、俺達のそばに来てくれるじゃん。アンだって吠えていなかったんだろ?あ……」
どうしたんだと黒崎から聞かれて、俺は立ちすくんだ。さっきから鳥肌が立ち、不安感もあり、頭がぼんやりし始めた。彼の声が遠くから聞こえているように感じた。もちろん、そばでカメラを検証しているノア達の声もだ。そして、段々と怖さが増してきて、ここに立っていられないという感覚が起きた。
「黒崎さん!なんか怖いから、俺、ユーリーのところに行って来るよ!」
「夏樹。どうした?顔色が悪いぞ。それに、表情もおかしいぞ。何かおかしいという意味だ。こっちにおいで……」
「嫌だ!俺、向こうに行く!それか、みんなで車の中に帰ろうよーーーっ」
「夏樹、ほら、こっちに来い」
「嫌なんだ!あんたが来ると怖くって……、いつものことだけど……、あれ?俺、なんか変だよね?ここにいたらダメだっていう感覚になるんだ……。あ、ノア、悠人、真羽も……。背中をさすってくれているのかよ?大丈夫?……え?」
「夏樹……」
黒崎からそばに来るように言われた。しかし、俺の足はまるで金縛りに遭ったかのように動けなかった。そして、俺は見た。こっちに来る黒崎の顔が近くに来ると同時に、彼がにやっと笑ったのだと。普段の彼はこんな笑い方をしない。それがいっそう俺の怖さを増させた。
「黒崎さーーん。来ないでよーーーっ」
「何を言っているんだ。しっかりしろ。俺もノア君もここにいる。なんだ?おい、大丈夫か?夏樹……」
「嫌だよーーーーーー!」
俺は見た。俺の元に近づいた黒崎の顔の横に、もう一つの顔が浮かび上がったことを。それはさっきの緑色の衣装の人のような、はっきりした映像ではなくて、ぼんやりとした青い光だった。
それは、女の人だ。その人には白い角のようなものがあり、白い着物を着ているのがはっきりと分かってしまった。これがオバケだ。怖いながらも頭の中にそういう言葉が浮かび上がり、俺はしゃがみ込んで、悲鳴を上げた。わーーーー!と。
カメラには、誰か背の高い人の影と、緑色の衣装の端っこのような物が映っていた。いっそう真羽が興味を出して、悠人の元に行った。そして、一緒に画面に映っていないか見てくれと声を張り上げてきた。ほんの少しだけその人の姿が見えたそうだ。
「なつきーー。どうなってる?」
「影は映っているよーーー」
「こっちは両方見えているよーーー」
「あんまり騒がしくない方がいいかな……。あ、黒崎さんが戻ってきたよ……」
一方で、静かなままの人がいる。それはアンを散歩に連れて行っている黒崎だ。俺達の騒ぎを聞いているはずなのに、ちっともこっちを振り向こうとしなかった。そして、黒崎が、アンを連れて俺達の方に戻ってきた。彼にしては珍しいことが起きたから、さっきのことの怖さを感じるようになってしまった。
「夏樹。賑やかだな。何かあったのか?……俺が来るのが遅いのか。お前達に何も無いと分かっているからだ。そこから見ていた……。撮っていたんだろう?オバケか?俺は何も気がつかなかったぞ……」
「だって、いつものあんただったら、騒いでいるのを聞いて、俺達のそばに来てくれるじゃん。アンだって吠えていなかったんだろ?あ……」
どうしたんだと黒崎から聞かれて、俺は立ちすくんだ。さっきから鳥肌が立ち、不安感もあり、頭がぼんやりし始めた。彼の声が遠くから聞こえているように感じた。もちろん、そばでカメラを検証しているノア達の声もだ。そして、段々と怖さが増してきて、ここに立っていられないという感覚が起きた。
「黒崎さん!なんか怖いから、俺、ユーリーのところに行って来るよ!」
「夏樹。どうした?顔色が悪いぞ。それに、表情もおかしいぞ。何かおかしいという意味だ。こっちにおいで……」
「嫌だ!俺、向こうに行く!それか、みんなで車の中に帰ろうよーーーっ」
「夏樹、ほら、こっちに来い」
「嫌なんだ!あんたが来ると怖くって……、いつものことだけど……、あれ?俺、なんか変だよね?ここにいたらダメだっていう感覚になるんだ……。あ、ノア、悠人、真羽も……。背中をさすってくれているのかよ?大丈夫?……え?」
「夏樹……」
黒崎からそばに来るように言われた。しかし、俺の足はまるで金縛りに遭ったかのように動けなかった。そして、俺は見た。こっちに来る黒崎の顔が近くに来ると同時に、彼がにやっと笑ったのだと。普段の彼はこんな笑い方をしない。それがいっそう俺の怖さを増させた。
「黒崎さーーん。来ないでよーーーっ」
「何を言っているんだ。しっかりしろ。俺もノア君もここにいる。なんだ?おい、大丈夫か?夏樹……」
「嫌だよーーーーーー!」
俺は見た。俺の元に近づいた黒崎の顔の横に、もう一つの顔が浮かび上がったことを。それはさっきの緑色の衣装の人のような、はっきりした映像ではなくて、ぼんやりとした青い光だった。
それは、女の人だ。その人には白い角のようなものがあり、白い着物を着ているのがはっきりと分かってしまった。これがオバケだ。怖いながらも頭の中にそういう言葉が浮かび上がり、俺はしゃがみ込んで、悲鳴を上げた。わーーーー!と。
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