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しかし、ユーリーの言っている自由という付き合いでは、もちろん浮気をしないことを前提としている。月一度会うぐらいがちょうど良いから、自分と同じタイプが良いと言っている。それは付き合っているとは言えないのではないだろうか。そして、黒崎が、さっさとパートナーを見つけろと言っている。
「ユーリーさ~、月1回会う恋人って、どんな人なんだよ?そんな人、居ないと思うよ?どうしても付き合いたいわけじゃないんだろーー」
「いや、僕だって恋人が欲しい。君達のように一緒に暮らすことも考えている。それなら月1回とは言えないけど、そういう人がいれば良いと思っているよ」
「案外、近くに居るんじゃないの?友達の誰かとか……」
「みんな独り身だ。そうかも知れない……」
アンがボールを咥えて、俺の足下にやって来た。尻尾を振っている。遊ぼうということだろう。しかし、まだ洗濯物が残っていて、遊びに参加できないから、彼女の頭を撫でて、ごめんねと言葉を掛けた。
「まだ洗濯物が残っているんだよ~。ほら、パパってさ、グシャグシャに干すじゃん。だから俺だけでやっているんだ~。君のブランケットも干すよ」
パンパン!アンの使っているブランケットを広げて干した。庭が広いから、一気に乾かせる。物干し竿が何本もあり、干し放題だ。今日ならよく乾きそうだ。
「アン、疲れたの?あ、そっちに行く?お水を飲むの?」
アンが俺のそばに置いてある給水ボトルのところに行き、水を飲み始めた。遊んだから喉が渇いただろう。そして、飲み終わった後、またユーリーの元に帰っていった。
「アン、君は良い子だな。僕が寂しいと分かっているんだろう。なんだって?一貴さんと付き合えば良いって?そうだなあ、それはないと思うよ」
「うひゃひゃひゃ。カズ兄さんと何かあったのかよ?」
「何でもないことだ。お互いに寂しくて、酒を飲み交わしただけの夜だ」
「だからあんなにワインの空き瓶が並んでいたのかよ。すごい飲むよねえ。ドイツ人って、ビールっていうイメージだったけど、ユーリーはワインの方が好きなの?」
「両方好きだ。日本食にはワインの方が合う気がしている。焼酎も美味しいね。夏樹の作るパエリアに合っていた」
「それこそ、ビールとかワインって感じだけど。うひゃひゃひゃ」
この間、お義父さんの家でパエリアを作った。大量にだ。みんなよく食べるから、材料を切るのが大変だった。それには一貴さんが手伝ってくれた。おっちょこちょいなのに包丁さばきが上手で、華麗に材料を切って揃えてくれた。服作りをするから手先が器用なのだろう。
その時、黒崎がダイニングに居た。俺のお伴をするためにだ。黒崎が包丁を使うことはない。ピアノを弾く手だからと徹底している。やっても不器用そうだから、手伝ってくれと言ったことはない。
ユーリーも上手だった。一人暮らしが長いから、ドイツのアパートでは自炊をしていたそうだ。しかし、会社の人と食事に行ったり、友達と出かけた先で食べたりするから、月4回ぐらいだったという。家庭料理が好きで、うちによく食べに来る。黒崎が好きなワインをお土産にしてだ。
「ユーリーが買ってくるワイン、まだたくさん残っているよ。でも、今月中に飲み切りそうだよ~」
「圭一はよく飲むからな。恋人もお酒が飲める人が良い。飲み歩いて疲れて寝て、朝、おはようと言いたい」
「いいね、そういうのも……。だからカズ兄さんなの?」
「ああ。僕たちは性格が似ているから、気が合う。ああ、君のボディーガードが来たよ」
「あ、黒崎さんだ。おーーい」
すると、お義父さんの家の方から、黒崎が帰ってくるのが見えた。やや不穏な雰囲気だ。それはそうだろう。お義父さん宛に届いた、倉口さんからの手紙のことで話に行っていたからだ。
「ユーリーさ~、月1回会う恋人って、どんな人なんだよ?そんな人、居ないと思うよ?どうしても付き合いたいわけじゃないんだろーー」
「いや、僕だって恋人が欲しい。君達のように一緒に暮らすことも考えている。それなら月1回とは言えないけど、そういう人がいれば良いと思っているよ」
「案外、近くに居るんじゃないの?友達の誰かとか……」
「みんな独り身だ。そうかも知れない……」
アンがボールを咥えて、俺の足下にやって来た。尻尾を振っている。遊ぼうということだろう。しかし、まだ洗濯物が残っていて、遊びに参加できないから、彼女の頭を撫でて、ごめんねと言葉を掛けた。
「まだ洗濯物が残っているんだよ~。ほら、パパってさ、グシャグシャに干すじゃん。だから俺だけでやっているんだ~。君のブランケットも干すよ」
パンパン!アンの使っているブランケットを広げて干した。庭が広いから、一気に乾かせる。物干し竿が何本もあり、干し放題だ。今日ならよく乾きそうだ。
「アン、疲れたの?あ、そっちに行く?お水を飲むの?」
アンが俺のそばに置いてある給水ボトルのところに行き、水を飲み始めた。遊んだから喉が渇いただろう。そして、飲み終わった後、またユーリーの元に帰っていった。
「アン、君は良い子だな。僕が寂しいと分かっているんだろう。なんだって?一貴さんと付き合えば良いって?そうだなあ、それはないと思うよ」
「うひゃひゃひゃ。カズ兄さんと何かあったのかよ?」
「何でもないことだ。お互いに寂しくて、酒を飲み交わしただけの夜だ」
「だからあんなにワインの空き瓶が並んでいたのかよ。すごい飲むよねえ。ドイツ人って、ビールっていうイメージだったけど、ユーリーはワインの方が好きなの?」
「両方好きだ。日本食にはワインの方が合う気がしている。焼酎も美味しいね。夏樹の作るパエリアに合っていた」
「それこそ、ビールとかワインって感じだけど。うひゃひゃひゃ」
この間、お義父さんの家でパエリアを作った。大量にだ。みんなよく食べるから、材料を切るのが大変だった。それには一貴さんが手伝ってくれた。おっちょこちょいなのに包丁さばきが上手で、華麗に材料を切って揃えてくれた。服作りをするから手先が器用なのだろう。
その時、黒崎がダイニングに居た。俺のお伴をするためにだ。黒崎が包丁を使うことはない。ピアノを弾く手だからと徹底している。やっても不器用そうだから、手伝ってくれと言ったことはない。
ユーリーも上手だった。一人暮らしが長いから、ドイツのアパートでは自炊をしていたそうだ。しかし、会社の人と食事に行ったり、友達と出かけた先で食べたりするから、月4回ぐらいだったという。家庭料理が好きで、うちによく食べに来る。黒崎が好きなワインをお土産にしてだ。
「ユーリーが買ってくるワイン、まだたくさん残っているよ。でも、今月中に飲み切りそうだよ~」
「圭一はよく飲むからな。恋人もお酒が飲める人が良い。飲み歩いて疲れて寝て、朝、おはようと言いたい」
「いいね、そういうのも……。だからカズ兄さんなの?」
「ああ。僕たちは性格が似ているから、気が合う。ああ、君のボディーガードが来たよ」
「あ、黒崎さんだ。おーーい」
すると、お義父さんの家の方から、黒崎が帰ってくるのが見えた。やや不穏な雰囲気だ。それはそうだろう。お義父さん宛に届いた、倉口さんからの手紙のことで話に行っていたからだ。
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