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小瀬さんのお喋りはよどみがなくて、スムーズだ。話し上手ということだろう。だからなのか、だんだんと邪魔をするなというコメントが減り、今度は何かしてというリクエストが入った。しかし、小瀬さんはのんびりと唐揚げを食べている。そして、早瀬さんからお手拭きをもらい、口元を拭いた。身だしなみが大切だからだ。早瀬さんは黒崎以上に怖がられているようで、隣に座られて、背筋をピンと伸ばし始めた。
「あの……。早瀬専務。どうして僕の隣に?」
「いいだろう?君がどんな風な放送をしているのか、体感したい」
「あの……。緊張します……」
「なんだって?」
「だって、さっきから僕に冷たくて……」
「おい……」
小瀬さんははっきり言うタイプなのだと分かった。だから乗り込んできたのだろう。普通はそうしないだろう。いや、放送の中での笑いのためなのか。早瀬さんが小瀬さんのことを睨み付けると、視聴者が沸いた。美形が出たぞというコメントが連発された。それから、その人に恋愛感情を抱いているようだというコメントも流れた。冷たい視線を向けられると惚れるのだという。
「うひゃひゃひゃ。早瀬さーん。小瀬さんって、南波さんの他にも好きな人がいて、その人に違いないって書かれているよ~。冷たい視線にドキドキって……」
「会ったのは3回目だよ。……で、どうなんだ?会社の方は?」
「高野さんには良くして頂いています!」
「そうか。月曜日が楽しみだな。ああーー、また高野から電話だ。君が取れ……」
「え……」
小瀬さんが早瀬さんからスマホを渡されて、おそるおそる電話に出た。そして、泣きそうな顔になった。ここにキシヤマ味噌の月島社長が来たいと言っており、今すぐに許可を取れと言われたそうだ。許可をするということなら、お義父さんに聞くと良いだろう。断らないはずだ。会いたいと言っていたし、会食でも数回会ったことがある人だという。
「どうしたんだよ?お義父さんなら、ここにいるよ~」
「つ、月、月島社長は、僕、怖くって……。退散します!」
「おい、許可はどうなったんだ?」
黒崎が突っ込むと、小瀬さんが目的を果たすことができた。お義父さんから、そして、この場に居る全員から、月島さんの来訪の許可が取れたからだ。そして、それが確認できると、小瀬さんが帰り支度を始めた。早瀬さんは高野さんと電話で話している。そして、君はここにいろと言われてしまった。
「だめです!僕はあの人だけは無理なんです!」
「優しい人だろう。君、何かやったのか?」
「会食の後、タクシーで送って頂くのを断っただけです!だって、変態だって有名で……。あ……、しまった!」
「そうなのか……」
なんと、月島さんが変態だということを喋ってしまった。それに、何かあったということも連想された。高野さんはそれを知っているのだろう。だから、わざと小瀬さんに許可を取れと言ったに違いない。ということは、そんなに変な人ではないだろう。つまりは、イジられているということだと思う。
そこで、俺は久弥のそばに行って、月島さんのことを聞いた。変態かどうかだ。それと、小瀬さんが逃げるほどの人かということも。黒崎も早瀬さんも本当のことを言わないから、知っていそうな久弥に聞くのが一番良いと思った。それと悠人だ。会食をしたことがあるからだ。
「夏樹。映っているぞ」
「あ、いけない。ここならいいよね。ああーー、黒崎さんが帰るのを止めているよ。何か失礼なことがあったなら、過ちを正さないといけないからだって……」
「そうだなあ。月島さんは良い人だという印象しか無いぞ。変態というのは島川社長のことだ。あの人は本物だ」
「ふむふむ。俺もそう思うよーー。カズさんは変態だけどさーー。あ、ユーリーが南波さんに……」
「人前でやっても批難されないのが、彼らしいなあ……」
久弥がしみじみと頷いた。彼が見ている方向には、一緒に木の下で喋っているユーリー達がいる。そして、南波さんが恥ずかしがっているのに強引に手を取って、手の指や甲にキスをした。そして、頬ずりして、もう一度、手にキスをし始めた。
それを見ている小瀬さんは悲しそうだ。ここには失恋のために来たということなのか。そして、早瀬さんから押しとどめられて、お義父さんには上着を腰に敷かれて、帰れなくされている。
「あの……。早瀬専務。どうして僕の隣に?」
「いいだろう?君がどんな風な放送をしているのか、体感したい」
「あの……。緊張します……」
「なんだって?」
「だって、さっきから僕に冷たくて……」
「おい……」
小瀬さんははっきり言うタイプなのだと分かった。だから乗り込んできたのだろう。普通はそうしないだろう。いや、放送の中での笑いのためなのか。早瀬さんが小瀬さんのことを睨み付けると、視聴者が沸いた。美形が出たぞというコメントが連発された。それから、その人に恋愛感情を抱いているようだというコメントも流れた。冷たい視線を向けられると惚れるのだという。
「うひゃひゃひゃ。早瀬さーん。小瀬さんって、南波さんの他にも好きな人がいて、その人に違いないって書かれているよ~。冷たい視線にドキドキって……」
「会ったのは3回目だよ。……で、どうなんだ?会社の方は?」
「高野さんには良くして頂いています!」
「そうか。月曜日が楽しみだな。ああーー、また高野から電話だ。君が取れ……」
「え……」
小瀬さんが早瀬さんからスマホを渡されて、おそるおそる電話に出た。そして、泣きそうな顔になった。ここにキシヤマ味噌の月島社長が来たいと言っており、今すぐに許可を取れと言われたそうだ。許可をするということなら、お義父さんに聞くと良いだろう。断らないはずだ。会いたいと言っていたし、会食でも数回会ったことがある人だという。
「どうしたんだよ?お義父さんなら、ここにいるよ~」
「つ、月、月島社長は、僕、怖くって……。退散します!」
「おい、許可はどうなったんだ?」
黒崎が突っ込むと、小瀬さんが目的を果たすことができた。お義父さんから、そして、この場に居る全員から、月島さんの来訪の許可が取れたからだ。そして、それが確認できると、小瀬さんが帰り支度を始めた。早瀬さんは高野さんと電話で話している。そして、君はここにいろと言われてしまった。
「だめです!僕はあの人だけは無理なんです!」
「優しい人だろう。君、何かやったのか?」
「会食の後、タクシーで送って頂くのを断っただけです!だって、変態だって有名で……。あ……、しまった!」
「そうなのか……」
なんと、月島さんが変態だということを喋ってしまった。それに、何かあったということも連想された。高野さんはそれを知っているのだろう。だから、わざと小瀬さんに許可を取れと言ったに違いない。ということは、そんなに変な人ではないだろう。つまりは、イジられているということだと思う。
そこで、俺は久弥のそばに行って、月島さんのことを聞いた。変態かどうかだ。それと、小瀬さんが逃げるほどの人かということも。黒崎も早瀬さんも本当のことを言わないから、知っていそうな久弥に聞くのが一番良いと思った。それと悠人だ。会食をしたことがあるからだ。
「夏樹。映っているぞ」
「あ、いけない。ここならいいよね。ああーー、黒崎さんが帰るのを止めているよ。何か失礼なことがあったなら、過ちを正さないといけないからだって……」
「そうだなあ。月島さんは良い人だという印象しか無いぞ。変態というのは島川社長のことだ。あの人は本物だ」
「ふむふむ。俺もそう思うよーー。カズさんは変態だけどさーー。あ、ユーリーが南波さんに……」
「人前でやっても批難されないのが、彼らしいなあ……」
久弥がしみじみと頷いた。彼が見ている方向には、一緒に木の下で喋っているユーリー達がいる。そして、南波さんが恥ずかしがっているのに強引に手を取って、手の指や甲にキスをした。そして、頬ずりして、もう一度、手にキスをし始めた。
それを見ている小瀬さんは悲しそうだ。ここには失恋のために来たということなのか。そして、早瀬さんから押しとどめられて、お義父さんには上着を腰に敷かれて、帰れなくされている。
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