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そこで俺は小瀬さんに朝陽と付き合ったらどうかと言った。もちろん、驚いている。そして、朝陽に意思を確認し始めた。俺でいいのかという質問と一緒にだ。朝陽の方はNOだ。俺は女性が好きだと言って騒ぎ始めた。
「俺は女の人が好きなんだってばーーー」
「いいじゃん。散々遊んだんだろ?」
「そんな数じゃないよ。普通ぐらいだと思うよ」
全くと、朝陽がため息をついた。ここでもプラセルでも、会う人会う人に女の子と遊びまくっていたのかと聞かれ続けて、懲り懲りだと言っている姿を見つめた。そして、その罰と言えるのか、モデルに挑戦させられるかもしれないという局面に立ち、抵抗している。しかし、一貴さんが会議から戻ってきて、朝陽の元にやって、笑顔を浮かべた。
「その顔だと、モデルの案が通ったって事だね?」
「ああ。そうなった。今は自宅からそれぞれ会議に出席できるから便利だな。報酬は30万で決定だ。まあ、少ないと思うが、頑張ってやってくれ。撮影は来週だ。週間天気予報では晴れの日が多かったから、昼間なら薄着でも寒さはマシだろう。君の頑張り次第で撮影時間が短縮できる。風邪を引かなくて済むというわけだ。僕は厚着をしていくけどね」
「分かりました……」
朝陽ががっくりと項垂れた。そんな彼には周りから優しい声が掛けられて、なんとか元気づけようとしている。恥ずかしがっているのは見て分かった。沈んでいることも。こんな時には誰が声をかけるのがいいだろうか。俺としては久弥が良いと思った。
「久弥。何か元気づける言葉はないかな?」
「そうだなーー。無理やりやらされるというのはツラいことだ。だからもう、ますます女の子にモテるようになると思えば良いんじゃないか?ああ、懲り懲りなのかーー。それは女の子がというのか?」
「俺は男は好きじゃないですーーー」
「そうかーー。オンライズなら、同級生の子が見るんじゃないのか?君がモデルになって、久しぶりに連絡をしてくる子が居るかも知れない。それについては、ネガティブなものもだって含まれる。島川さんは対策を考えているのか?」
「もちろんだ。修輔君と同じ事務所を紹介する。仕事の用件は、そこにしてもらう。マネージャーがついて、後のこともフォローする。契約費用は要らない。君に渡すのは、当初は50万の予定だった。そこから出すから、それで、報酬が30万円というわけだ」
「ありがとうございます……」
「とにかく君は、カメラの前に立つだけだ。必要な書類にサインと、確定申告が必要になるから、税理士も紹介する。後から仕事が入るかも知れない。でも、君は受験勉強もしないといけないから、撮影は2日間ということにする」
「そうだった。俺、受験するんだった……」
その通りだ。流れるようにして決まったことだ。ほとんど黒崎が決めてしまった。朝陽は蚊帳の外だった。本人だというのに。そして、黒崎から、何としてでも合格しろと命令されて、素直に頷いていた。本当にいいのだろうか。
「朝陽さ、仲の良い子が一人いるんだろ?本当は戻りたいんじゃないの?」
「いや、いいんだよ。俺、やり直しても良いって思ったんだ。入学した後に気づいたんだけど、後悔した部分があるからさ……」
「そうなんだね……。言っていたこととは別にあるの?」
「ううん。お兄ちゃん達に言ったことが全部だよ」
「頑張れよ」
「うん!」
朝陽が顔を上げた。黒崎が乗り込んでいった医学部は、さっき黒崎が調べ終えると、退学者が増えているそうだ。留年もあり、休学もある。進路変更ということで、他の学部に移る希望者がいるということだが、ほんの僅からしい。
「俺は女の人が好きなんだってばーーー」
「いいじゃん。散々遊んだんだろ?」
「そんな数じゃないよ。普通ぐらいだと思うよ」
全くと、朝陽がため息をついた。ここでもプラセルでも、会う人会う人に女の子と遊びまくっていたのかと聞かれ続けて、懲り懲りだと言っている姿を見つめた。そして、その罰と言えるのか、モデルに挑戦させられるかもしれないという局面に立ち、抵抗している。しかし、一貴さんが会議から戻ってきて、朝陽の元にやって、笑顔を浮かべた。
「その顔だと、モデルの案が通ったって事だね?」
「ああ。そうなった。今は自宅からそれぞれ会議に出席できるから便利だな。報酬は30万で決定だ。まあ、少ないと思うが、頑張ってやってくれ。撮影は来週だ。週間天気予報では晴れの日が多かったから、昼間なら薄着でも寒さはマシだろう。君の頑張り次第で撮影時間が短縮できる。風邪を引かなくて済むというわけだ。僕は厚着をしていくけどね」
「分かりました……」
朝陽ががっくりと項垂れた。そんな彼には周りから優しい声が掛けられて、なんとか元気づけようとしている。恥ずかしがっているのは見て分かった。沈んでいることも。こんな時には誰が声をかけるのがいいだろうか。俺としては久弥が良いと思った。
「久弥。何か元気づける言葉はないかな?」
「そうだなーー。無理やりやらされるというのはツラいことだ。だからもう、ますます女の子にモテるようになると思えば良いんじゃないか?ああ、懲り懲りなのかーー。それは女の子がというのか?」
「俺は男は好きじゃないですーーー」
「そうかーー。オンライズなら、同級生の子が見るんじゃないのか?君がモデルになって、久しぶりに連絡をしてくる子が居るかも知れない。それについては、ネガティブなものもだって含まれる。島川さんは対策を考えているのか?」
「もちろんだ。修輔君と同じ事務所を紹介する。仕事の用件は、そこにしてもらう。マネージャーがついて、後のこともフォローする。契約費用は要らない。君に渡すのは、当初は50万の予定だった。そこから出すから、それで、報酬が30万円というわけだ」
「ありがとうございます……」
「とにかく君は、カメラの前に立つだけだ。必要な書類にサインと、確定申告が必要になるから、税理士も紹介する。後から仕事が入るかも知れない。でも、君は受験勉強もしないといけないから、撮影は2日間ということにする」
「そうだった。俺、受験するんだった……」
その通りだ。流れるようにして決まったことだ。ほとんど黒崎が決めてしまった。朝陽は蚊帳の外だった。本人だというのに。そして、黒崎から、何としてでも合格しろと命令されて、素直に頷いていた。本当にいいのだろうか。
「朝陽さ、仲の良い子が一人いるんだろ?本当は戻りたいんじゃないの?」
「いや、いいんだよ。俺、やり直しても良いって思ったんだ。入学した後に気づいたんだけど、後悔した部分があるからさ……」
「そうなんだね……。言っていたこととは別にあるの?」
「ううん。お兄ちゃん達に言ったことが全部だよ」
「頑張れよ」
「うん!」
朝陽が顔を上げた。黒崎が乗り込んでいった医学部は、さっき黒崎が調べ終えると、退学者が増えているそうだ。留年もあり、休学もある。進路変更ということで、他の学部に移る希望者がいるということだが、ほんの僅からしい。
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