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すると、一貴さんがあることを思いついたと言い出した。何だろうかと、黒崎とユーリーが話していたのをやめてこっちを向き、一貴さんに注目し始めた。そして、自分の部屋の大掃除をしたら気分が晴れそうだという発言を聞き、それぞれが会話に戻った。
「カズ兄さん。それは誰もが思うことだよ。男前の朝陽に手伝って貰ったら?」
「なんだよ、夏樹。男前って……」
「テレビに出たんだ。男らしく、気前よく、みんなに自分のことを見てもらうと良いよ」
「笑っているだろーーー。もうーーー」
今度は俺の方が朝陽から蹴られてしまった。すると、黒崎が意地悪そうな顔をして、こっちを見た。何としてでも大学合格を果たせと言いながらだった。来月に共通テストがあるから、朝陽からすると、騒がしいのは避けたい時期だろう。しかし、本人は否定するが、彼の学力は十分にあり、そう心配することは無いと思っている。黒崎が冗談で、高校の先生になってみるか?と言ったときの顔が忘れられない。
「黒崎さん。意地悪を言うのはやめてよ。たしかに、学校の先生になるのも良いと思うけど……」
「お前も言っているじゃないか。先生は相当な学力が無いといけない。開明高校の先生のことを想像して見ろ。あの生徒達に対抗できるのは、学力と性格だ。それで黙らせることが出来る。尊敬させるわけだ」
「まあね。先生には叶わないっていうことで、一歩引いた目で見られるんだ。それで言うことを聞くんだ……。それで大人しくなるんだから、素直なタイプが集まるとは言えるかな……。朝陽、大丈夫だよ。親子鑑定は春にするっていう話だったろ。騒がさないからね!」
ばしっと朝陽の背中を叩いた。その春頃に朝陽のポスターが店頭に貼り出される。恥ずかしいのは店の前を通りかかるときだけらしい。MIDSHIPの広告モデルをしている悠人が話していたことだから間違いない。それを言うと、そんなことはないと朝陽が言った。恥ずかしいのはいつだって同じだという。
「そんなことはないよ。男前なんだから、自信を持てよ。そっか。六槍さんがいるから、今更女の子にモテても嬉しくないっていうことか……」
「カップルじゃないよ。友達づきあいをしているんだ!」
「その調子だよ。それで乗り切れよ。それにしても、二葉が全国放送で知られるところになって、ママと朝陽が登場するなんて、便乗じゃん。カズ兄さん。やるとは思わなかったよ。もっと静かにさせておくかと思ったんだ」
「親の顔を見せてやるということだ。烏丸さんはかっこいいモデルだったと思う。だから、モデルスクールにも事務所にも入りたがる子が多い。事務所の方から烏丸さんの資料を提供されたんだ。副社長さんの美来さんだ。同じモデル事務所出身の……」
ママの事務所は崩壊の予感がしていたが、問題になっていたマネージャーさんが別の事務所に移ることになり、大木美来さんという人が副社長に就任した。この人はとても優しい人で、かつ敏腕だと知られているのだと、一貴さんが言っている。ママにはまた新しい風が吹いたということだ。それは、躍進という風だ。
美来さんに付いてくる人達が大勢いて、ママには味方が増えたことになる。それを黒崎は嬉しいと思うと同時に、あの運の良さはなんだと、文句を言いたくなったそうだ。それだけ彼女に対する印象が良いということだ。
ママの事務所である真琴企画では、顔写真を乗せたホームページを作っていない。SNSでも出していない。だから、ママの顔も美来さんのことも何も分からない状態だった。しかし、現役のモデル時代を知っている人は覚えているし、今でも交流があるから、自然と人が集まってくるそうだ。
プラセルとは敵対していないが、真琴企画所属のモデルさんが広告に起用されることがなかったという。つながりが薄いのは、一貴さんの評判が悪いからだ。堅実だということだ。そこへ、藤沢がジュエリーブランドのモデルを務めたことで、一貴さんの好感度が上がった。そして、さっきのテレビでプラセルとの繋がりが出てきたから、良い方向になっていくと良いと思った。
「カズ兄さん。それは誰もが思うことだよ。男前の朝陽に手伝って貰ったら?」
「なんだよ、夏樹。男前って……」
「テレビに出たんだ。男らしく、気前よく、みんなに自分のことを見てもらうと良いよ」
「笑っているだろーーー。もうーーー」
今度は俺の方が朝陽から蹴られてしまった。すると、黒崎が意地悪そうな顔をして、こっちを見た。何としてでも大学合格を果たせと言いながらだった。来月に共通テストがあるから、朝陽からすると、騒がしいのは避けたい時期だろう。しかし、本人は否定するが、彼の学力は十分にあり、そう心配することは無いと思っている。黒崎が冗談で、高校の先生になってみるか?と言ったときの顔が忘れられない。
「黒崎さん。意地悪を言うのはやめてよ。たしかに、学校の先生になるのも良いと思うけど……」
「お前も言っているじゃないか。先生は相当な学力が無いといけない。開明高校の先生のことを想像して見ろ。あの生徒達に対抗できるのは、学力と性格だ。それで黙らせることが出来る。尊敬させるわけだ」
「まあね。先生には叶わないっていうことで、一歩引いた目で見られるんだ。それで言うことを聞くんだ……。それで大人しくなるんだから、素直なタイプが集まるとは言えるかな……。朝陽、大丈夫だよ。親子鑑定は春にするっていう話だったろ。騒がさないからね!」
ばしっと朝陽の背中を叩いた。その春頃に朝陽のポスターが店頭に貼り出される。恥ずかしいのは店の前を通りかかるときだけらしい。MIDSHIPの広告モデルをしている悠人が話していたことだから間違いない。それを言うと、そんなことはないと朝陽が言った。恥ずかしいのはいつだって同じだという。
「そんなことはないよ。男前なんだから、自信を持てよ。そっか。六槍さんがいるから、今更女の子にモテても嬉しくないっていうことか……」
「カップルじゃないよ。友達づきあいをしているんだ!」
「その調子だよ。それで乗り切れよ。それにしても、二葉が全国放送で知られるところになって、ママと朝陽が登場するなんて、便乗じゃん。カズ兄さん。やるとは思わなかったよ。もっと静かにさせておくかと思ったんだ」
「親の顔を見せてやるということだ。烏丸さんはかっこいいモデルだったと思う。だから、モデルスクールにも事務所にも入りたがる子が多い。事務所の方から烏丸さんの資料を提供されたんだ。副社長さんの美来さんだ。同じモデル事務所出身の……」
ママの事務所は崩壊の予感がしていたが、問題になっていたマネージャーさんが別の事務所に移ることになり、大木美来さんという人が副社長に就任した。この人はとても優しい人で、かつ敏腕だと知られているのだと、一貴さんが言っている。ママにはまた新しい風が吹いたということだ。それは、躍進という風だ。
美来さんに付いてくる人達が大勢いて、ママには味方が増えたことになる。それを黒崎は嬉しいと思うと同時に、あの運の良さはなんだと、文句を言いたくなったそうだ。それだけ彼女に対する印象が良いということだ。
ママの事務所である真琴企画では、顔写真を乗せたホームページを作っていない。SNSでも出していない。だから、ママの顔も美来さんのことも何も分からない状態だった。しかし、現役のモデル時代を知っている人は覚えているし、今でも交流があるから、自然と人が集まってくるそうだ。
プラセルとは敵対していないが、真琴企画所属のモデルさんが広告に起用されることがなかったという。つながりが薄いのは、一貴さんの評判が悪いからだ。堅実だということだ。そこへ、藤沢がジュエリーブランドのモデルを務めたことで、一貴さんの好感度が上がった。そして、さっきのテレビでプラセルとの繋がりが出てきたから、良い方向になっていくと良いと思った。
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